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玉三郎 恋の狂騒曲/岸 裕子

2007年10月01日
玉三郎


流れる黒髪
白き肌
けぶる睫毛に
黒曜石の瞳
そのものごしは
あくまで優雅でたおやか

そんな美しい女性に、見合い相手はいつもいつもいちころなのですが、当の本人は冷たくお断り。それもそのはず、お見合いは「代行」で、彼女はれっきとした「男」なんですもん。

楡崎玉三郎、日本舞踊楡崎流の家元の跡取り息子。見た目はどんな女性よりも美しく女らしい優雅な立ち居振る舞い、でも、恋人の山岸玲奈ちゃんを心から愛しているところは、とっても「男」なんですよね。

玉三郎は女の子からももちろんもてるけど、血迷った男から(佐々森小次郎先生とか)も、そのケのある男から(天草アキヒロくんみたいな)も、ともかく誰も彼もが好きになってしまうほどの美しさなのです。彼のボディガードのような強く逞しい、でもメチャクチャ可愛くてキュートな恋人の玲奈ちゃんとの、ドタバタラブコメなのです。




ん~~~♪懐かしい!!
昔むかし、いたいけな少女(かどうかは分かりませんが)だった頃、母親に「少女マンガなんて読んではいけません!」と、少女マンガ禁止令を出されていた哀れなわたし(笑)。
※少女マンガを読まずに、何を読むかというと、小学館の学習雑誌や科学と学習など、あるいは手塚治虫の漫画などなどは許されておりましたので、一概に可哀想ではなかったのですが(ドラえもんや、おばけのQ太郎、ジャングル黒べえなどの藤子作品や、てんとう虫の歌やどんぐり大将など川崎のぼる作品、ママの星だっけ?可哀想な少女のバレエものなどなど、それはそれで大変楽しく大好きでした)
しかし、禁止されればされるほど読みたくなるのは、人間のサガと言うか業というか。。当時の私は、学級文庫にある少女マンガをそれはそれは楽しみに読んでいました。(そのほかこっそり、友だちに借りて読む少女マンガとかね)この「玉三郎シリーズ」は、そんな学級文庫にあった別冊少女コミックの中でも、特に印象深く、特に大好きだった漫画なのです。いっぱい他にも漫画が載っていたはずなのに、今となっては玉三郎しか覚えてない!当時の少女コミックといえば、24年組みサンの華々しい活躍もあったはずなのにね~。同じく岸裕子さんの「グリーンアイにお気をつけ」とかね。内容はあんまり、と言うか全然覚えてないんですけど(すみませ~ん)緑の目がなんちゃらとか言う内容だったな。。ってそのまんまですけども(^^ゞ
ともかく、岸裕子って言うとわたしにとっては「学級文庫」だったわけですが、この明るくっておしゃまな感じの絵柄とお話が好きだったなぁ!と、思い出されて懐かしいのです。
今読むと、どうってことない学園ドタバタラブコメディなんですけどね。やたら、人前でもちゅっ、ちゅっとしてて、あっけらカーンな感じが良かったのかな。(「ちゅー」ではなく「ちゅっ」なのねん)
玉三郎が、なよなよしているところも好きだった~。思うにまだ男の子を真剣に好きになった事もないし、意味も分からんから、こう言う中世的というよりも女性的な男の子が好きだったんだろうな。
当時一番好きだったのがオスカルさまっていうことを考えてもね。
アンドレの良さがわかり、クラウスのカッコよさにしびれ、黒い狼さん素敵~!!ってなるのはもうちょっと後の事でした。まだまだ可愛い小学生の、やっぱりいたいけな頃の思い出です。

ちぇりさんにお借りしました。ありがとうございました(*^_^*)

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[か行のマンガ家]他 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
わーい、ワルツさん、コメントありがとうございます!
本当に、懐かしい~~です。
お友だちにお借りしたのですが、貸し出し本のリストにこのタイトルを見たときは「ぎゃー!!読みたい!!」と叫びましたとも!(笑)
今読むとどうって事ないというか、こんな話なんですよ、と説明もしにくいお話なんだけど(笑)でも、今読んでも充分楽しい漫画でした!
そっかー倒錯の世界のはしりだったんですねー!
学級文庫には、マガジンだったかジャンプだったかもあって「男組」なんていう硬派でおっそろしいマンガもあり、それも読みつつ、やっぱり好きなのは玉三郎でした。
yっぱり男の子は、普段は限りなく「友だち感覚」で女っぽく、そしていざ!って言う時にメチャクチャかっこよいところを見せてくれるって言うのが理想ですよね!(笑)玲奈ちゃんとはほんと、いいコンビでした(*^_^*)
shortさんの解説がもう、懐かしくって!!
うんうん頷きながら読ませてもらいました。ありがとうございます。
こういう 倒錯の世界のはしりのような麗しい漫画、新鮮でしたよねー。
玉三郎の美しさにうっとりしつつ、ここぞって時の凛とした強さにも尚うっとり。気が強い玲奈ちゃんも可愛かったです。

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