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かくかくしかじか/東村アキコ

2015年03月31日
ご無沙汰しています。
最近は漫画を読むこともほとんどなくなった管理人です。
ご訪問してくださる皆様には申し訳なく思うと同時に、ご訪問を感謝しています。
コメントをくださった方には、ありがとうございます。
お返事ができなくってごめんなさい。
全部読ませていただいております。
懐かしい漫画にコメントをいただくこともあり、このブログを書いておいて良かったなと思いました。
本当にありがとうございます。




最近では、東村アキコさんの「かくかくしかじか」の最終巻を読みました。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)東村 アキコ

集英社 2015-03-25
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マンガ大賞受賞だそうで、おめでとうございます。

感動で泣けたんですけど・・・
やっぱり、ちょっとアキコさん、うーん・・・・・(>_<)
と思う部分もありました。

自分の漫画家生活に追われて、先生のことを忘れてた
というか、思いやる余裕がなかったと言う部分は分かる気もするんですけど
そこに来て、あの優しい彼氏との顛末がプラスとなると・・(^-^;
人のことをとやかく言う資格も権利もありませんけども。
大阪に来て、就職してくれた優しい彼氏・・・
マンガを描くのも手伝ってくれた彼氏・・・
泣きながら東京へ行ったのにね(^-^;
「木綿のハンカチーフ」を聴くと泣けてくるので、この話もちょい、苦手。

と、読んだ人の何割かはそう思うと思うの。
それでも、それを描いたアキコさんの気持ちはいかに。
ひとにドン引きされるのも承知で、

自分だって、記憶の彼方に押しやりたい過去だろうと思うのですよ?
あえてその記憶と向き合うって、辛いことこの上ないじゃないですか?

ある意味では、あっぱれだなぁと思うのです。

そして、この「先生」の生き方に、感動しないではいられません。
素晴らしい人生でしょう。
そんな先生との出会いは、やっぱり素晴らしいと思いました。

「描け」という短い言葉に詰まった思いのたけ。
それは常人には計り知れないのですが、
無条件に圧倒され、感動しました。
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かくかくしかじか/東村アキコ

2013年06月29日
4087824578かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)
東村 アキコ
集英社 2012-07-25

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4087826538かくかくしかじか 2 (愛蔵版コミックス)
東村 アキコ
集英社 2013-05-24

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待ってましたの、東村アキコさんお得意の、自伝ストーリー漫画!(待ってましたって、もう2巻も出てますけども)
ここ最近では「主に泣いてます」が個人的、イマイチかなーと思ったので(ごめんなさいね。あくまで個人的に・・です)こちらは大変楽しめて大好き。東村さんの真髄って言う気がします。
「ひまわりっ」も、半自伝的漫画だったのでしょうが、(虚実ミックスしてた。それがもう有り得ないほど面白かった!!)巻末にちょっとしたエッセイ的ショートストーリーが載っていて、それがまた短いながらに異様なまでのインパクトで、こんな面白い漫画描く人他に知らんわ・・と思うぐらいでした。
で、今回の「かくかくしかじか」は、そんなご自身の来歴を余すところなく(たぶん)どーんと自伝漫画として描いて下さいました。良くぞ描いて下さいました。感激です。

これが期待を裏切らない、期待以上の面白さです。

宮崎の田舎ですくすくと育った東村さん(以後、アキコと呼ばせていただきます。敬称略です)は、漫画家になるべく芸術系の大学を目指し、そのために通った美術予備校(と言うよりは、「絵画教室」)の日高健三先生と出会います。
先生はとんでもないスパルタ教師で、竹刀でビシバシやりながら、生徒に絵を描かせていました。その容赦のなさはハンパなく、おじいさんから幼子まで、満遍なくしごかれておりました。
それまで周囲の人々に上手い才能があるとおだてられて天狗になっていたアキコは、その鼻っ柱を徹底的に折られてしまい、また、大学を出ていないという先生の経歴に疑念を持ちますが、やがては熱心に教えをこい、よき師弟関係を築いて行きます。
やがてやってくる受験・・・。はたしてアキコは無事に大学合格できるのでしょうか。


アキコの妄想癖とか、楽観主義とかも笑えて面白いんですけど(まぁ他人事とばかり笑えないけど)先生のスパルタ振りがハンパなくって、笑えると言うか笑うしかない・・みたいな。
最初に教室に入ったときのアキコのカルチャーショックの様子とか、受験のテクニックとか。
驚きの連続。
私はこの人よりも随分年うえで、実は「共通一次」の世代。そんなテストは受けてないのですけども。。。
センター入試のマークシートに、裏技的攻略法があるなんて知らなかったです。ダウジング・・・。ぷぷぷ。。
地方の大学を何校も受けるタイヘンさとか、へぇ~と思うトリビア的な面白さも含めて、興味しんしんで読ませていただきました。


日高先生へのメッセージ、「ねぇ 先生 私の先生」というモノローグの挿入が、切なさをかもし出してて、笑いながらもなんだか目頭が熱くなりそう。
アキコの青春物語だけど、なぜか自分の若いときのことも自然と蘇ってくるんですよね。
ふるさとを離れている人は、これを読むとふるさとが恋しくなるんじゃないかな~なんて思います。


2巻のこと書いてないけどとりあえずアップします。
以前の記事から1ヶ月以上経ってしまって、見るたびに広告がうっとおしいので。
後日、2巻について、追記します。(たぶん)
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海月姫 8巻

2011年10月28日
4063408558海月姫(8) (講談社コミックスキス)
東村 アキコ
講談社 2011-09-13

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本編のおもしろさは置いといて・・・(置いとくんかーい!(^_^;))

巻末のオマケマンガ・・・。
ここで、アキコさん、韓流にハマってしまった経緯を明かしております。

なんでも、アシさんたちとBIGBANGなど、K-POPを聴いてハマっていた。

打ち上げも韓国料理店でした。

韓国料理店には、韓流スターたちの写真がたくさん貼ってある。

そのなかで、目を引かれたのがカン・ドンウォン。

どれどれ・・・と、検索してプロフィールを見、写真や動画を見るうちに

どハマりに至る・・・

ごっちゃんを実家に預けて韓国へ!!

という感じだったらしいんですが、まさに今の私がそんな感じなのですよ。
もう、笑ってしまうぐらいに酷似!(^_^;)

アキコさんの心境、引用します。
まさにまさに私もその心境、同意、大いに同意、激しく同意します!!
わかるよーーー!アキコせんせー!!!

仕事と育児に明け暮れたこの6年・・・・・

年を取り とっくに
消えたと思っていた
尼~ず魂の炎・・・・・

数々のハマりものを流れ流れて
燃え尽きたと思っていた
炭の山・・・・・・

園山の奥底に
静かにくすぶり続ける
火種が残っていた・・・・・

その小さな火が韓風に吹かれていま
大きな大きな愛の炎へと燃え上がる・・・・・・

東村アキコ35歳 今 軽やかに

尼~ず返り咲き宣言・・・・・・・します!!!



私も・・・尼~ずに入れてくれ~~~(笑)

(詳しくはこちらをご参照)
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主に泣いてます/東村アキコ

2010年09月18日
4063729338主に泣いてます(1) (モーニングKC)
東村 アキコ
講談社 2010-08-23

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東村さん、絶好調!

今回の主人公は、紺野泉さん。
これがとんでもなく美人で、泉さんをめぐる刃傷沙汰は枚挙に暇がありません。
一目見るなり、誰もがその美しさにノックアウト、プロポーズやストーキングという行為にぶっ飛んでしまうので、泉さんも心が休まる暇がないのです。
そんな泉をサポートするのは中学生のつねちゃん。
めちゃくちゃしっかりモノで、お金持ちなので、友達というよりもパトロンです。
泉が男たちの魔の手(狂気の愛)から救うべく、日夜奮闘しています。
その奮闘振りが・・・可笑しいんですけどね(^_^;)。子泣きじじいに変身させたり、へんてこなコスプレさせたりね・・・・思わず、書いてるように、子泣きじじいの蓑がヤフオクにあるんだろうか・・・と検索してしまったけど、いまんとこ、なかったです笑。
さて、泉は、実は画家の愛人・・・!
でも、愛人と言っても、全然イメージが違うんですけどね。
画家が絵画教室をやってて、つねちゃんはそこの生徒なんだけど、先生が海外に行ってる間、代わりの先生がやってきます。それが美大生の赤松。
泉は、そんなこんなで一箇所になかなか定住できないのですね。
結局今回も住むところがなくて路頭に迷う羽目に・・・・そこで、赤松の家に転がり込んでしまうわけで、奇妙な共同生活が始まったところです。
赤松を加え、そしてつねちゃんの中学校の唯一の友達、こももを加えて、4人の迷走がどんな感じになっていくのか、すごく楽しみな「主に泣いてます」なのです。
あ、タイトルの由来は・・・泉がお休みの日にやってることだそうで・・・(^_^;)
巻末に、このマンガの出来た歴史・・・みたいなのが書いてあって、それもまた一読の価値アリ。
うーん、面白い。
ともかく、東村さんのセンスにはただただ脱帽するのみです。
我が家でも、今一番人気のある漫画家ですよ!(笑)

これもあさみさんにお借りしました。ありがとうございました!

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ひまわりっ ~健一レジェンド~/ 東村アキコ

2010年05月01日
4063725189ひまわりっ ~健一レジェンド~(1) (モーニング KC)
講談社 2006-05-23

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お友達のくままさんにお借りしていた「ひまわりっ」少々読み始めるのに時間がかかりましたが(^_^;)
いざ、読み始めたら、あっという間にハマってしまいました!
著者の、自伝的マンガなんですね。
登場する「健一」というのは、ご尊父のことだそうです。
美大を卒業したアッコ(東原さん)は、ふるさと宮崎に戻って、お父さんと同じ会社に勤め始めます。
そこでの日々を笑い満載で綴った物語。
・・・・しかし、すごすぎる、このお父さん・・。
コメントは控えますけど・・・・(^_^;)
だって、ご存命の人様の親御さんをどうこう言うのは避けたいと思いますのでね(笑)。
まぁ要するに、
「ごっちゃんの原型ここにあった!」と、思いましたのですよ。
そればかりか「海月姫」の天水館の住民たちに、負けず劣らずインパクトのある同僚たちが面白い!
副主任とかエビちゃんとか、面白すぎます~!
すぐに「寸劇」を始めちゃうんですよね。
それがもう、ものすっごい変化球投げられたみたいなおかしさがあって、ハマってしまいました。
●副主任は、もとアル中。
アル中って言うのは、「アルフィー中毒」でして、当時絶大な人気を誇ったアルフィーのファンたちをこう呼ぶそうです・・・が、我が家にもいたんですよ、アル中。
妹なんですけど、東京湾の埋立地で行われた10万人の野外ライブ。副主任も参戦したこのライブに、妹も行っていたんですー。なんか、仲間がいるよ!ッて感じで嬉しくなりました(笑)。
ちなみに、妹に「今で言うお台場で、コンサートがあったらしいよね?」と聞いても
「自分たちは直通のバスで連れて行かれたので、いったいそこがどこだか分からなかった。アルフィーはマメ粒と言うか、米粒のようにしか見えなかった」と言ってます(笑)
●弟タクマは探検部
アッコさんの弟のタクマ君は大学の探検部所属です。
それがもう、私のツボ!去年は高野秀行さんにハマって、探検記を何冊も読みましたもん。
廃墟も好きで、写真集を見るぐらいですけど、一度は行ってみたい軍艦島。
タクマ氏も、軍艦島に行ってました!(まだ上陸解禁じゃなかったときで、船上から眺めてただけ)
廃線鉄道とか・・・・なんかもう、お友達になってください!みたいなタクマ氏でした。
●健一2号。アッコの会社に出入りの植木屋さんです。
このひと、実在の人物なの?すんごくとぼけてて。。。私だったらちょっとお付き合いできかねますけど(笑)
随所で笑わせてくれて・・・・面白すぎです。特にコンパのときのエピソードとか。
●節子・・・って、このマンガの中で一番キャラ立ってません?
欄外の素描のエピソードで、男に貢がせるテクニックを披露していますが・・・すごい。
ほんとにいるんですかね、こういう女の子。そしてまた、ほんとに貢いじゃうんですかね、男子は。
ある意味、この話が一番心に残ったりしてね(笑)

いやー面白い面白い。
くままさんありがとうございました。


[は行のマンガ家]東村アキコ | Comments(2) | Trackback(0)

ママはテンパリスト/東村アキコ

2010年04月09日
ママはテンパリスト 3
ママはテンパリスト 3
集英社 2010-03
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海月姫(4) (KISSコミックス) ひまわりっ ~健一レジェンド~(13) <完> (モーニング KC) ママはテンパリスト 2 ママはテンパリスト 1 海月姫(3) (KC KISS)


衝撃のの子育てエッセイ第3弾。
笑えます、相変わらず・・・。だけど、ごっちゃん、ちょっと可哀想すぎませんか?
子どもをいい子にするために、脅しながらしつけたり、もので釣ったりしてはいけません。
・・・・・と、私の世代の母親なら、教えられてきたはず。
東村さん、脅かしすぎでしょう。ごっちゃんがこれでは可哀想・・・・
と、思う部分も確かにあるにはあるんですが、この巻で私は目からうろこ状態になりました。
「夜には鬼が来る、暗闇が怖い、夜の外出は危ない」
などなど、子どもにインプットするのって、とっても大事なことじゃないですか?
今は夜中まで道路も明るいし、お店も開いているし、あんまり「夜の外出はダメ」っていう雰囲気を作るのは簡単じゃなくなってるんですよね。信じられないような小さい子どもをつれた親子連れで、信じられないような時間に、うろうろしている家族をたまに・・っていうか、よく見かけます。
子どもは寝てなきゃおかしい時間だろう?と思うことしばしば。
そんな子どもは大きくなってから、夜平気で遊びまわる子どもにならないのか?と、心配・・って、余計なお世話かもしれませんけどね。
ごっちゃん流子育て、見習っていい部分も確かにあるかも!と、思う今日この頃です。
でもでも、やっぱり、だんごむしの一件はかわいそうでした~!!!
いや、東村さんが悪いって言うんじゃなくてね。
だんごむし、子どもが一度は通る道ですよね?(笑)
あと、巻末のアシスタントさんたちによる、別の角度から描かれたごっちゃん像が、一味違っていて意外性があって素敵~~。こうしてみると、ずいぶん違うんですよね、母から見る「子ども」とは。

1~2巻の感想はこちら



そうそう、この3巻の衝撃は、ヅカメイク!!こんな大事なことを書き忘れるとは私と言うやつはどこまで海馬がだめになっているんでしょうか。もうねー衝撃なんですよ!!!
パタリロみたい・・・と思ったのは私だけ?(笑)
一見の価値あり!!!
[は行のマンガ家]東村アキコ | Comments(0) | Trackback(0)
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