聖☆おにいさん/中村 光

4063726622聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)
中村 光
講談社 2008-01-23

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荒川アンダーザブリッジ」の中村光さんの新刊です。おもしろいっ!!

今回は、なんと「神様」=「イエス」と、「お釈迦様」=「ブッダ」の二人が主人公。ふたりは「世紀末」を無事に乗り越えた事で、休暇に入り、日本で束の間のバカンスを過ごしています。
それがなぜか安アパートをシェアして貧乏暮らしって言うのがまずおかしいんですが。。。
なんといってもこの二人のキャラがいい!!
ほのぼのしているんですよ〜!
最近すぐにキレちゃうような「キレキャラ」とでも言うんだろうか、そういう猛々しかったり荒々しかったりするキャラが多い中、このふたり、素性からして当然かもしれませんが、非常に温厚で品行方正、言葉遣いもイマドキの若者にはない、とっても丁寧な言葉を使ってて、もうそれだけでも非常〜〜〜〜〜に、好感が持てます。
自分の事は「私」相手の事は「君」と呼んでますし。
滅多なことではキレたり怒ったりしない、怒ったとしても、相手に暴力を振るったりもしないし、せいぜいブッダのおでこが光りだすぐらいでしょうか(笑)。あ、イエスは我慢しすぎると聖痕が開いて血が流れますが・・。(キリスト教の事よく知らないので、あんまり意味が分かりませんが)
ともかく今時、こんなに安心感のある挙動の登場人物たちは、他にいないのではないでしょうか、って言うぐらい。
そのふたりが、下界(日本の東京立川)で、あるときは浅草で買い物、あるときは遊園地で絶叫「刑」を体験したり、プールやお祭り、銭湯などなど、下々の暮らしを彼らなりに体験しているサマが自分たちの経歴を絡めながら展開していくんです。もう、それが面白くってオカシイ。

わたしの特に気に入ったのは、ブッダが手塚治虫の「ブッダ」を読んで涙流して落ち込んだと。。
ほんとうにこの二人が大好きになりそうです!!




2008年02月26日 [な行のマンガ家]他 トラックバック:0 コメント:4

少女ファイト/日本橋ヨヲコ

少女ファイト 1 (1) (イブニングKCDX)
日本橋 ヨヲコ

少女ファイト 1 (1) (イブニングKCDX)
少女ファイト 2 (2) (イブニングKCDX) 少女ファイト 3 (3) (イブニングKCDX) G戦場ヘヴンズドア 3 (3) G戦場ヘヴンズドア 2 (2) G戦場ヘヴンズドア 1 (1) (IKKI COMICS)
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バレー漫画。面白いけど最初は人物相関や、主人公の置かれている状況などを把握するまでが、?の連続でちょっと難しい。が、段々と全体像が見えてきて、面白くなってきます。
主人公たちが、ストーリーが始まった時には、まだ中学生なんですが、大人っぽい。小学校のときからバレーをしていて、思い出話で小学校時代のエピソードもあるんですが、バレーは上手いし大人っぽいし。


並外れた実力があるのに、私立白雲山学園中等部のバレー部で自ら目立たないようにくすぶっている大石練(おおいし ねり)。チームメイトの前では、練習時にも試合時にも実力を極力抑えている。小学校時代の彼女のバレーを知っている人間たちは、練が実力を出していないのを知っているが、中学からのチームメイトは「旭谷小の狂犬」と呼ばれていた練の本来の姿を知らない。バレーに対しても前向きではない練だけど、友だちにも心を開かないようにしている。その理由は、小学時代のチームメイトにこぞって騙されるようにして、今の中学に入った経緯があるから。そして、中途半端ながらもバレーを止められないのは、姉の死に責任を感じているから。
しかし、いくつかの事情が交錯して、練は姉が以前通っていた黒曜谷高校に進学する事になる。
そこには、式島整骨院の息子兄弟が二人(兄シゲルは名セッターだったが女子の専属トレーナーに。弟ミチルは練を密かに思っている)、かつて小学校の時、練がかばった事を今も覚えていて練に感謝し、ファンでい続ける同級生の小田切学(めっちゃ賢くて、練を主人公にしたバレー漫画を描くため執筆中)、そして、各中学から集まったバレー部のみんなどれも癖のある部員たちが、これまた癖のある陣内監督(かつて、練の姉真理のセッターだった)や,謎めいているが圧倒的な上手さのキャプテン犬神鏡子や鎌倉沙羅などがいる。
練と同じく新入部員には、早坂奈緒、延友厚子、長谷川ルミコ、伊丹志乃、そしてマネージャー希望で今まで一度もスポーツをしてこなかった学が、正式に部員として入部する。
バレーにもチームとして人と蜜に接触する事を避けてきた練だけど、この黒曜谷高校のバレー部で、次第にみんなと心を通い合わせバレーへの情熱を取り戻すのでした。

ただいま、3巻まで発売中。続きが待たれます!!

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。

2007年10月18日 [な行のマンガ家]他 トラックバック:0 コメント:0

ラストイニング /中原 裕 神尾 龍

ラストイニング 13 (13)
ラストイニング 13 (13)神尾 龍 中原 裕

小学館 2007-03-30
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ラストイニング 12 (12) ラストイニング 11 (11) ラストイニング 10 (10) ラストイニング 9 (9) ラストイニング 8 (8)


弱小野球部が甲子園を目指し強くなっていく、というお決まりパターンの野球漫画ではあっても中身は今までのものとずいぶん違います。
主人公は選手ではなく監督。
自身が高校球児だった頃に、審判の判定に不服があり(試合のラスト、そのボールがストライクなら延長に持ち込めると言う時に、審判は「ボール」の判定を。その一球以外はそのコースはストライクを取っていたと言うのに。その結果延長戦には出来ず負けてしまう)審判を試合の後で殴ってしまった鳩ヶ谷。野球とは縁もなさそうな、詐欺まがいの訪問販売で生計を立てています。モットーは「人生はナンバーワンじゃなきゃ意味がない。勝ち続けなければ、どこで負けても同じ事」。
そんな鳩ヶ谷が仕事上のトラブルで(詐欺などの容疑で会社が起訴される。しかし社長以下全員は逃げており、家宅捜索に居合わせた鳩ヶ谷が一身に罪をかぶせられた)留置所にはいることになってしまう。
保釈金を出して、身元引受人になってくれたのは、母校彩珠学院高校時代の校長先生だった。そして鳩ヶ谷に「野球部の監督になってくれ。そして彩珠学院を甲子園に連れて行ってくれ」と言うのだ。
最初は断る鳩ヶ谷だけど、所持金を恋人に持ち逃げされ、「当時」とは変わった校長の態度に「俺のやることに口を出さないでくれますか」と念を押し、「失業保険の代わりに」監督を引き受けるのだった。
鳩ヶ谷が最初に部員たちに求めたのは「さわやか、ひたむき、正々堂々」という高校球児(スポーツ選手全般)が掲げるスローガンを禁句にすること。その3つの精神を「諸悪の根源」と言うのだった。
そして部員たちを「C」「D」「M」の3種類に分け始める。毛呂山(もろやま=鳩ヶ谷の前任監督)は「部員をランクわけするなんて」と避難するが、それは練習に際して鳩ヶ谷が掴んだ部員たちそれぞれの性格なのだった。C−キャット、D−ドッグ、M−モンキーという風に。
学校の「不良債権」として、次の甲子園夏の大会に行けなかったら潰される運命にある彩珠学園の野球部。どうのし上がってゆくのか…。


++++++++++++++++

野球漫画なので、定石どおりに「練習」「試合」「負ける」「練習」「上達」「試練」「試合」「負ける」「練習」…と、繰り返しながら進んでゆくのですが、この漫画はどちらかと言うと試合の迫力や過酷な練習の達成感による感動よりも、「どうやったら試合に勝てるか」というノウハウをじっくりと織り込んだところが目新しいと言うか(目新しいも何も、それほど野球漫画を読んでないんだから比べようがないんだけど)ちょっと異質な感じがします。よく言えば斬新、悪く言えば爽やかさに欠けるというか。
また、鳩ヶ谷がもう一度グラウンドに戻るまでに、どう言う人生を歩いてきたかがミステリーな部分としてストーリーに絡んできますが、それが詐欺と野球とちゃんと無駄なくミックスされているのも面白い。このあたりのヤクザとのかかわりなど、高校野球とは相容れないものと敢えて関わってるあたりもまた面白いところです。
さらにお母さんたちがでしゃばってきて、監督の指導やチーム編成に口を出すのも今らしくリアルで良いです。結構家族の影のないスポーツマンガもありますもんね。本とはすっごく親の介入って多いし、家族の支援はなくてはならないものだと思っていたので、このリアリティはいいなぁ・・・と思う反面、やっぱり親がでしゃばると話の内容もあちこち飛んでしまうので、親の出ない(親はいないのか?とさえ思える)スポーツ漫画にはそれなりに理由があってそうしていたんだね、と納得。
さて、登場人物の中で誰が魅力があるかというと、突出しているのは主人公の鳩ヶ谷(ポッポ)はもちろん、オレ様的なエースの日高、気配りのキャッチャーの八潮、マネージャーの大宮詩織なんかが印象的です。でも、誰が好き?と聞かれても、それほど「この子が好き!」っていう人はいないかな。それよりも、父親がダメで高校野球を諦めざるを得なかった剛士を養子として家に迎えた大宮のおやじさん、彼が一番いい役だな〜〜と思いました。

今のところ13巻まで読み、やっと夏の甲子園の地区大会序盤。じっくりと、でも早く試合を見せてね〜、なんちって。

2007年05月30日 [な行のマンガ家]他 トラックバック:0 コメント:0

荒川アンダーザブリッジ/中村光

4757514816荒川アンダーザブリッジ 1 (1)
中村 光
スクウェア・エニックス 2005-07-25

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4757515766荒川アンダーザブリッジ 2 (2)
中村 光
スクウェア・エニックス 2005-11-25

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4757516835荒川アンダーザブリッジ 3 (3)
中村 光
スクウェア・エニックス 2006-05-25

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高校3年の娘のオススメ本です。
ヤングガンガンに連載中。
娘のオススメって言うのが、わたしにはどうにも、読みづらいものが多いのですよ。そんな中で、この「荒川アンダーザブリッジ」は本当に楽しめました!
ストーリーは…。
主人公の市ノ宮行(いちのみやこう)は、大企業の御曹司です。
父親からは、幼い頃より『人に借りを作るな』と徹底的に叩き込まれて育ちました。
その行、とあることで荒川で溺れてしまいます。
それを救ったのが、美少女のニノ。この彼女自分は金星人だと主張する『電波クン』。しかし、命を救ってもらうと言う大きな「借り」が出来た行は、ニノに何らかの形でお返しをしようと思うのです。
そしてニノが求めたお礼とは…

「恋をさせてくれ」

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2006年06月21日 [な行のマンガ家]他 トラックバック:0 コメント:0

マンガは今どうなっておるのか? /夏目 房之介

4861470099マンガは今どうなっておるのか?
夏目 房之介
メディアセレクト 2005-09

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見て〜。表紙がよしむらさんなのだ(画像では色彩が薄すぎて見えないかも。でも、綺麗ですよ。BL風(笑))。思わず、即借り!(「即買い」じゃなくてゴメンナサイ)
雑誌なんかでコラム等を読むことはあったけど、こうして一冊の著書としての本を読むのは初めて。
すごいですね、この人。
ブログ『「夏目房之介の「で?」』はこちら
仙人が霞食って生きてるのならば、この人はマンガ食って生きてるって言う感じ。マンガ読んで咀嚼して飲み込んで、また反芻してまた飲み込んで、しかもその「胃」は牛のごとく7個ぐらいあって、その胃を全部使ってじっくりと消化して血肉としている。しかも文章がすばらしく哲学的。マンガの研究なのにこんなにも漢字ばっかりで、難しそうで、いいんですか(笑)。
読んでみると面白いのだけどね。(時々頭がついてゆかないときも(笑))

本書は

第1章:今のマンガたちの話
第2章:テレビと世間と世界の話
第3章:どこからきてどこへゆくのか?
 (歴史の話)
第4章:マンガはどうなっておるのか?
 (原理的な話)
第5章:マンガの「今」の話


の5章からなっています。
で、最初の「今のマンガたちの話」でしょっぱなに登場するのが我らが「のだめカンタービレ」なんですよ。夏目氏は二ノ宮さんの「平成よっぱらい研究所」がお好きなんだって。仲間ですね(笑)
よしながさんの「愛すべき娘たち」のことにも触れてるけど、これを読んで初めて「そうだったのかぁ〜!!」と、思ったことが多かったよ(笑)。もちろん「そうそう♪」と、頷くこともあるんだけど(よしながさんの「間」の上手さとか)でも、マンガ好きを名乗る割に、わたしって「分かってない」ヤツだなぁと落ち込んでしまった…(笑)。
同じように「PLUTO」にも言及してるけど(浦沢直樹論は白熱してますよ〜!!)ここでも初めて「なるほど〜!」と思った。「PLUTO」が難解でよくわからん、と言う人がいたら本書を読むと良いかもね(笑)。

「NARUTO」「鋼の錬金術師」「テニスの王子様」あたりの「論文」は文章嫌いな娘(17歳)も喜んで読んでいました。
「テニプリ」がやおい受けする原因を究明していたのは面白かったなぁ。

その他のキーワードはこちら。興味のある人は手にとって下さいませ。

松永豊和「竜宮城」
近藤ようこ「水鏡綺譚」
安藤良和「王道の狗」
三宅乱丈「大漁!まちこ船」
戸田幸宏・八坂孝訓「キマイラ」
BSマンガ夜話
漫画の遺族問題
ねじ式アメリカ進出
土屋ガロン・嶺岸信明「オールドボーイ」
「日の丸くん」
「ドラえもん」
「ジョー&飛雄馬」
マンガの原稿料
前谷惟光「ロボット三等兵」
マンガ編集者
ロボットマンガ
リメイクマンガ
「アトム」

2006年03月22日 [な行のマンガ家]他 トラックバック:0 コメント:0

少女の恋/西谷祥子

少女の恋


政治家を親に持つ美大生の渉が、あやうく政略結婚(婚約)させられそうになるのだけど、相手の少女涼子(すずこ)はまだ15歳。渉はとてもそんな目で涼子を見られず、なんとか親の陰謀から逃れようとする。しかし、実は涼子のほうでは渉に激しい恋心を抱いていた。渉の妹、ましろの協力で女らしさを開花させていった涼子は、次第に渉の目を引き、その恋心の激しさについに陥落するのだった。
しかし、両親の思惑通りに話が進むのが癪だった渉は、二人の関係を秘密にしたがり、それが結果的に涼子を傷つけることになる。
すれ違う二人の恋の行方は?…

これも、はな家のはなちゃんにお借りしました。

実は当時、私は西谷さんの絵のよさがあんまりわかってなかったね。
西谷さんよりも、忠津陽子さん、丘けいこさんあたりの、かわいい絵柄のほうが断然好きだったなぁ。

でも、高校ぐらいのときかな?
西谷さん、花とゆめにも執筆しておられて
そのときはすっごく好きだった。
多分、こどもすぎて、良さが分からなかったのね。

今改めてこの絵を見ると、すばらしく綺麗!!!
流れる髪の一本一本、花びらの一枚一枚の流麗にして美しいこと。

星がきらきらのひとみも、当時にしてはリアリティの範囲の大きさで…
足の長さが胴体の3倍4倍があたりまえの昔の少女漫画の中で
今見ても全然違和感のない人物の全体像のデッサンの確かさ、

一ページ、一こま
うっとりと見とれてしまいました。
本当に綺麗〜。

2005年08月20日 [な行のマンガ家]他 トラックバック:0 コメント:0