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ヤマありタニおり/日下直子

2010年05月24日
4063407810ヤマありタニおり(1) (講談社コミックスキス)
講談社 2009-12-11

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4063408019ヤマありタニおり(2) (講談社コミックスキス)
講談社 2010-05-13

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囲碁部・・・・「ヒカルの碁」!
書道部・・・・「とめはねっ!」!!
カルタ部・・・・「ちはやふる」!!!
そして、なんと「折り紙部(同好会)」として登場したのがこの「ヤマありタニおり」です!!!
文科系クラブのマンガも定番になってますけど、まだまだ発展途上って感じですわね。
こうやって、新開拓地を見ると、「それがあったかー!」みたいな・・あるのか?折紙部・・みたいな(笑)。
今まで読んだ、どの「文科系部活動」よりも、ずば抜けて地味な折り紙をマンガにしたとは、青天の霹靂(笑)。
しかもそれがまたとっても面白いんです~!
ギャグも程よくセンスよく散りばめられていて笑えるし・・・主人公の折紙に込める思いも胸熱く・・・かなぁ。
うーん、ちょっと微妙かな(笑)
主人公はちょっと自分でも「折紙なんか・・」って、卑下してしまっている部分もあるんですよね。
だけど、やっぱり折紙がすきなんだ!と言う気持ちもちゃんと伝わりーの、折り紙の奥深さも伝わってきて、なかなか興味深く読むことができました!

主人公はとっても気が弱い相田義経。この春無事に高校に進学。
ともかく折り紙が大好きな義経は、紙があるとついつい折り紙を折ってしまいます。
そのために大親友にも「キモイぜ」なんて言われて去られてしまったという、過去のトラウマを引き摺ります。
でも、やっぱり我知らず折り紙をついつい折ってしまう・・・。
その折り紙を偶然見たのが、同じ一年生で、元陸上部のエース、宮本君。
硬派で見るからにスポーツマンでカッコいい男なのだけど、見た目とのギャップがかなり激しく、熱血系の天然おバカキャラでもある宮本君が、なぜか義経の折る折り紙に興味を持ち、二人はいつの間にか「折り紙部」を結成することに・・・。(気弱な義経は、もっぱら宮本君の熱さに、巻き込まれている形なんですが)
そこへ、成り行き上、学年イチの秀才であり、学年のヒーローでもある布施君が加わり、部にはならずとも同好会として、3人の活動が始まるのです・・・!!

と言う話。
なんと、折り紙もちゃんとした(・・って失礼!)大会とかあるんですね~。
「日本折紙学会(JOAS)」って言う学会があるんだそうです。公式サイトはこちら

「ヤマありタニおり」にも、高校生向けの大会が登場します。
検索したけど、高校生の折紙大会っていうのはヒットしませんでしたけど・・。
過去問なんていうのもマンガ中に登場して、いかにもそれらしい!折紙がらみの数学系の問題もあるんですよ。
でも、このマンガの中にも、地区予選といいつつ、主人公の高校含めて2校しか出場してないんですけどね!(笑)
うそなのか、ほんとなのか分からないけど、いいですね~このセンス。妙にリアル・・・かな(笑)。
また登場する折紙作品が結構興味そそられます。
どうやって折るのか知りたいなぁ。
とくに、自分では出来ないだろう、巨大な折紙作品なんか、実物を見てみたいですよね。
「テレビチャンピオン」なんかにも出てきそうで、楽しそう!!

熱血でおばかな宮本君、クールで理知的な布施君、そして弱気で内気な義経・・・2巻ではそこに、なぞの神谷マリアーヌ(笑)という女子生徒が加わって(まだ加わってないけど、加わるんですよね?)今後の展開もすごく楽しみな作品になってます!

まぁ・・・・ハートウォーミングなギャグマンガって感じかな!

文科系部活のマンガも、どこかスポ根マンガに通じるところがあると思ってたけど、スポコンって言うよりも、独立した文科系根性ものってジャンルになってますよね。スポコンならぬ「ブン(文化)コン(根性)」?いいネーミングないのかなぁ。誰か考えて・・!

こちらもあさみさんにお借りしました。ありがとうございます!
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狼の口/久慈光久

2010年02月22日
4047263184狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)
エンターブレイン 2010-02-15

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娘の買ってくるマンガはイマイチ読めないマンガが多いのですが、これは読めました。
娘は「思ったよりも好きじゃない」と言っていましたが、逆に私は「結構イケる!」と思います。
歴史モノになるんでしょうね、

14世紀初頭、アルプス地方。イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。ヴォルフスムント―――“狼の口”と。フェローズ誌に隔号連載を続けている『狼の口~ヴォルフスムント~』がいよいよ単行本化決定! 圧倒的な作画によって再現される中世人の生活様式や、鎧甲冑、鎖帷子、武器、兵器の数々……。そして、圧政者に立ち向かう市井の人々の身を賭したドラマをダイナミックに描き上げる作劇! 新人離れした超大型新人・久慈光久の、これが単行本第1巻!!

というのがAmazonに書かれている作品紹介文。
娘は割りと残酷モノが嫌いなので、これは受け付けなかったのかもしれません。
反対に私は残酷大好き、ドンと来い・・・みたいな(笑)
いつか、M大学にあるという、拷問博物館・・・いつか行きたいです。。
と、話がそれましたが、まぁその類の残酷なことが描かれている作品です。
ことごとく、読者の希望が裏切られていくと言う徹底振りが、却って小気味良いです。(邪悪な私)
最後に超・有名な人物が登場し、それがどう2巻に続くのか。
楽しみになってしまいました。
でも、ウチの娘は買わないんだろうなぁ(~_~;)

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パンツダ。/k.m.p なかがわみどり ムラマツエリコ

2009年09月03日
パンツダ。
パンツダ。
サンクチュアリパプリッシング 2009-09-03
売り上げランキング : 193219


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「おかあさんとあたし。」を読むと、遠い昔に思いを馳せて、なんだか懐かしくて思わず涙が滲んでしまう・・・・という人も多いのでは?新作登場のもよう。予約受付中。表紙を見ただけでもほのぼのしてしまいそうです(*^_^*)
WEBサイトで連載中⇒k.m.p.のぐるぐるペーパー

おかあさんとあたし。
おかあさんとあたし。
大和書房 2000-11
売り上げランキング : 145497

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おかあさんとあたし。〈2〉 おかあさんとあたし。と、おとうさん k.m.p.の金もーけプロジェクト。 おかあさんと旅をしよー。 2人で、おうちで、しごとです。

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Star man/片山あやか

2009年08月20日
4088464222Star man 1 (マーガレットコミックス)
集英社 2009-06-25

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「金のティアラ大賞」という、集英社のマンガ賞第1回でみごと金賞をゲットした作品です。
この「金のティアラ大賞」は賞金なんと500万円。プロアマ問わずの募集だから、きっと応募総数なんかすごいことになってるんじゃないでしょうか。その激戦の中で金賞を取っただけある面白いマンガでした。

ある姉弟、ユキコとユキオのところに、ある夜いきなり宇宙人がやってくる。
ビーンズ星からやってきた、マ・メオ。
マ・メオの星の食糧難を解決する為に、地球に食べ物を探しに来たらしいんだけど、まぁそんなことはこの際どうでもいいです。
マメオっていうのが、宇宙人だけあって地球の常識に縛られない破天荒なボケっぷりで、しかもハンサム、ユキオと意気投合して、ユキコもその天然の明るさやストレートぶり、宇宙人ならではの不思議体験をさせてくれるマメオに、いつしか恋心を抱いてゆく・・・と言う話で、まぁ女の子からしたらまさに「夢」のような物語ですよ。
ある日、いきなりハンサムが自分のところにやってきて、自分だけの「宇宙人」で、時には空の上の散歩をさせてくれて、弟とも本当の兄弟のように接してくれて・・・。
ぎゅっと夢を詰めこんだような、それでいて適度にギャグが入ってて、笑えてほろっとして、ときめきもあって・・・・うーん、ほのぼのとしてすごく良かったです。
ウチにも来ないかな~~マメオくん、と、皆が思うと思いますよ(^ω^)。
今後にも期待大ですね♪

あさみさんからお借りしました。ありがとうございました。

「金のティアラ大賞」のHPは⇒こちら
他の受賞作品も含めて、WEBで読めますのでチェックしてみて下さいね。
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サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 /郷田 マモラ

2009年06月15日
4575835420サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 上 (アクションコミックス)
郷田 マモラ
双葉社 2008-10-28

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4575836036サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 下 (2) (アクションコミックス)
郷田 マモラ
双葉社 2009-03-28

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会社を内部告発してクビになり、クビになったことを両親にも言えず、貯金が底をつき、ネットカフェ難民になってしまった主人公が、裁判員に選ばれた。
主人公の目を通して、裁判員制度の光と影を描きます。

多分、そんなことだろう・・・と思っていたことが、当たっていた。
でも、そんなことはどうでもいいです。
実際に裁判員になってしまったときに、どう言う感じなのか。このマンガですごく良く分かります。
主人公は、仕事にもあぶれて暇だし、社会をどちらかと言うと恨んでいるから、裁判員に選ばれた事が優越感を与えてくれる。かたや、5日間も仕事を休んで(この事件は、フリーターが恨みに思った主婦を3人、めった刺しにして殺したと言う、大きな事件なので5日間らしい。普通の事件は3日間の拘束)クビにならないか心配している。予備の裁判員も必要なわけで、自分の意見は反映されないのに、もしものときの為に拘束させられ、これも仕事に支障がある。。というように、その立場によっても、負担の度合いが大きく変わるようですね。
ともかく、個人にかかる負担が大きいなと思いました。

審議を進めていくなかでは、被害者の家族の涙ながらの訴えがあったり、弁護士や裁判官など、司法側の人間のさり気ない誘導みたいなものが、無きにしも非ず。
だから、素人である一般人はどちらかと言うと「感情」で、量刑を決め兼ねないという危うさがあると言うのが最も大きな懸念。
被害者の死んでる所の写真なんかも見せられるので、精神的な負担も相当のものみたい。
見たくないですよね。映画じゃないんだし・・・。
そして、秘匿の義務。もしも禁を破れば6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金?
私みたいにお喋りな人間はどうしたらいいんでしょう?ミダス王の耳はロバの耳・・・・の散髪屋のように、どこかに穴掘って叫びたくなる・・・これもすごい精神的な負担ですね。


一番思ったのは「国民の義務」って言うんだけど、拒否権がないのが怖い。
労働、教育、納税・・・に、これが加わるって言うことでしょうか。
人の命を左右する事に、無理やり加えさせられ、拒否権がないことから「アカガミ」と同じだ・・・って言う意見もあるそうで、それを無理ない意見だとこのマンガを読んだ後は思います。
だって・・・・・
たとえば、このマンガみたいなケースのとき、迷わず「死刑」と言えるのか。
私にはとても、ムリ・・・。
もしも、自分の「死刑」と言う判断で、実際にその被告が死刑になってしまったら、一生そのことを背負っていかなくてはならず、耐え難い苦痛に思います。
ひょっとして、それが目的?

新聞やニュースで知った、犯人に対して、友だちなんかと「許せないよね、あんなヤツ死刑になるべきだ」と言う雑談とはワケが違う。

などなど、いろいろと考えさせられて。
マンガの中に「光」の部分も書かれてはいるけど、私個人としては
「裁判員に選ばれたら・・・大変なことだ・・・」
としか思えませんでした。

余談だけど、正直言って、この人の絵が・・・・・と、思って、このひとのマンガは敬遠していました。が、今回はじめて読んだこの本、とても読み応えがあった。
ストーリーの構成がしっかりしているからだと思うけど、グイグイと読ませられて、一気に読んでしまった。マンガは絵が大事なのか、話が大事なのか・・・と、常々思っていたけど、やっぱり「話」かなぁ・・・と、このマンガを読んで思いました。

同じような方がいらっしゃったら、絵に惑わされず(・・・って、失礼千万な言い方でスミマセン)お手に取ってみて下さい。

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。



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ニコイチ/金田一 蓮十郎

2008年11月28日
ニコイチ(1) (ヤングガンガンコミックス)
ニコイチ(1) (ヤングガンガンコミックス)金田一 蓮十郎

スクウェア・エニックス 2005-12-24
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きんだいちれんじゅうろう・・・重厚そうなお名前のこの人の漫画ははじめて読みました。
これは、元彼女の忘れ形見を育てるために、「母親」の振りをしているれっきとした男性の物語。
スタイル抜群、絶世の美女、デキるキャリアウーマン風で、容姿端麗眉目秀麗を地で行くような「おかあさん」の須田真琴29歳は、最愛の息子、崇を学校へ送り出す準備をし、自分も出社。
そして、道中で「ふつーのサラリーマン」にもどるのです。
一緒に暮らしている息子に、男なのに「ママ」であると偽り暮らし続ける。。。。まぁ無理があるでしょう。ありえません。お風呂はどうするの。着替えは。寝ている間にばれたりしないの。色々と疑問も沸きますが(笑)。でも結局物語の強引さよりは、そこにある面白さに引っ張られてしまうのです。
普通のサラリーマンの姿では全然モテなくて、女装の時のみすっごい勢いでモテまくる・・とかね。知り合う男性すべてが結局真琴を女として好きになってしまうんですもん。
そんな真琴は、いま、電車で遭遇する若いOLに目をつけています。恋愛の趣味はいたってノーマルな真琴。女の姿でOLさんにときめいたりしているのです。
あるときその彼女が真琴の目の前で痴漢に合っていた!それを助けたことから二人は急接近。真琴を女としてみている、その彼女・藤本菜摘は(実は男の真琴と同じ会社のOLだった!!)女同士ゆえの心安さから、真琴にすっかり気を許し、そして頼り、会社でしつこく迫ってくるうっとおしい男性社員のことまで相談する始末。
で、その「うっとおしい男性社員」って言うのが、本来の真琴なんですからこの辺に物語構成の妙と言うか、面白さがありますよね。
どうなるこの二人!!と、気になってたまりません。
と言うか、真琴のこのとんでもなく困った立場がおかしくて笑えるんですよね!!
結局、徐々にカミングアウトの方向に話は流れていきますが、それも一筋縄じゃいかないし、男だと告白してそれを受け入れてもらっても、問題は山積みなんです。
この場合、「問題」=「笑えるネタ」なわけで・・・この主人公の真琴君には申し訳ないけど、問題が起きれば起きるほどに笑えるのです。
この先の展開はいかに。
むっふっふ。。。。

翔ママちゃんにお借りしました。ありがとうございました!
[か行のマンガ家]他 | Comments(4) | Trackback(0)
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