2012年06月25日
ヤマザキマリさんの「望遠 ニッポン見聞録」をご紹介したので、ついでに(と言っては失礼ですが)ほかの、私が呼んだ漫画家さんによるエッセイなどもご紹介します。
まず渡辺やよいさんの「走る!漫画家 漫画原稿流出事件」
新聞・TVで取り上げられた「さくら出版漫画原稿流出事件」というのがありまして。
その第一発見者が、著者だったのですね。
顛末を詳細に綴った本です。
(私がこれを読んだのは随分前です。当時の感想をコピペします)
ある日、この漫画家の元にファンから一本のメールが届いた。それは「あなたの原稿がヤフーオークションに出ています」と言うもの。驚きながらもとりあえず自分で落札する渡辺やよい氏。そして、出品者が原稿を「まんだらげ(大手古本屋)」で購入したことを知る。まんだらげにはまだまだ自分の原稿が売られていると知り、原稿を返してくれるように頼んでみるも「警察に盗難届を出して受理されたら、盗品として原稿は返すし、持ち込んだ人間も誰かを教える」とのこと。そこで、警察に駆け込むがこの「盗難届」が、全く受理されない。原稿を取り戻すためにまさに、走る漫画家!!
驚いたのは漫画家には原稿の著作権はあっても、所有権は無いのだ。
大量の漫画の原稿がこうして行方不明になっているらしい。そりゃ、復刊ドットコムでみんなの要請があっても実現もしないというわけ??
そして、この著者渡辺氏。 描いている漫画はエロ漫画、通称レディコミの女王と言われる渡辺氏だがその実生活は実直そのもの、朝は4時に起きて家族が起きるまでの時間で仕事(官能漫画や官能小説の執筆!)そして、家族が保育園や仕事に出かけた後はまたひたすら仕事や犬の世話。夕方からはまた子どもの世話や家事をこなして夜は9時半には眠りにつく。時には剣道を教えている夫のバーベキュー大会にお付き合いして子守りや運転手になったり、時には保育園の他の子どもを母親の迎えが遅い時には預かったり、時には発表会のピアノ演奏をしたり・・・ただでさえ、目が回るような生活をされているのに、その上にこんな事件の中心になって奔走されている。そのパワフルぶりには圧倒された。
「レディコミ漫画家と一緒にそんな活動は出来ない」とか、「あんな原稿まで守らなくてもよいのでは」、などと卑劣な事も言われながらも頑張った渡辺さんに心からの拍手を・・・そして、優しく思いやりのあるご主人と子供さんたちに敬意を表すものである。
+++++++++++
で、結局この件はどうなったんでしょうかね。
気になります。。。。なんか中途半端な感想で申し訳ありません(^_^;)
次にご紹介するのは、池田理代子さんの「ぶってよマゼット」
文庫版では、「47歳の音大生日記」です。
タイトルにあるように、47歳で音大生になって、オペラ歌手に華麗な転身を遂げるまでを綴ったエッセイです。
これもネットを始める前に読んだので、感想を書いてないのですが、とても面白かったです。(どこがどう面白かったの?ときかれたら、ちょっと答えられません(^_^;) 若い子たちに混じって勉強するところとか、たしかご主人とのなれ初めも書かれてたような??日焼け止めを適当に塗ったらムラに日焼けした・・・って言う部分を良く覚えてますが、あんまり本筋と関係ないこういうのが記憶に残っているのは・・・笑)
これまたちゃんとしたご紹介になってなくてごめんなさい(^_^;)
つぎは北原菜莉子さんの「少女マンガ家ぐらし」
表紙の絵がないのですが・・・。
出版社/著者からの内容紹介
だれもが一度はあこがれるマンガ家.でも実際はどんな世界? そんな疑問に,少女誌で活躍中の若手作家がおこたえします.プロになるまでの道のり,マンガ家の日常生活,マンガづくりの極意など,マンガっ子が知りたい少女マンガ界のあれこれを,イラストいっぱいで紹介.プロを目ざす人はもちろん,夢をふくらませたいすべての人に!
内容(「BOOK」データベースより)
だれもが一度はあこがれるマンガ家。でも実際はどんな世界?少女誌で活躍中の若手作家が、プロになるまでの道のり、マンガ家の日常生活、マンガづくりの極意など、マンガっ子が知りたい少女マンガ界のあれこれを、イラストいっぱいで紹介します。プロを目ざす人はもちろん、夢をふくらませたいすべての人に。
これも読んだのは随分前ですが、面白かったですよ。
ときどき、ブロガーさんの感想文を見かけます。ググって見てください。(人任せですみません)
最後は、槙村さとるさんの「イマジンノート」
これは私のこのブログ内に感想がありますので、リンクします。
山岸凉子さんの「緘黙の底 (しじまのそこ)」の感想とあわせてご覧ください。
「イマジンノート」
「緘黙の底」
槙村さんは他にもエッセイたくさん書いてらっしゃるんですね。
また読みたいと思います(*^_^*)
まず渡辺やよいさんの「走る!漫画家 漫画原稿流出事件」
![]() | 走る!漫画家~漫画原稿流出事件 渡辺 やよい 創出版 2004-05-08 by G-Tools |
新聞・TVで取り上げられた「さくら出版漫画原稿流出事件」というのがありまして。
その第一発見者が、著者だったのですね。
顛末を詳細に綴った本です。
(私がこれを読んだのは随分前です。当時の感想をコピペします)
ある日、この漫画家の元にファンから一本のメールが届いた。それは「あなたの原稿がヤフーオークションに出ています」と言うもの。驚きながらもとりあえず自分で落札する渡辺やよい氏。そして、出品者が原稿を「まんだらげ(大手古本屋)」で購入したことを知る。まんだらげにはまだまだ自分の原稿が売られていると知り、原稿を返してくれるように頼んでみるも「警察に盗難届を出して受理されたら、盗品として原稿は返すし、持ち込んだ人間も誰かを教える」とのこと。そこで、警察に駆け込むがこの「盗難届」が、全く受理されない。原稿を取り戻すためにまさに、走る漫画家!!
驚いたのは漫画家には原稿の著作権はあっても、所有権は無いのだ。
大量の漫画の原稿がこうして行方不明になっているらしい。そりゃ、復刊ドットコムでみんなの要請があっても実現もしないというわけ??
そして、この著者渡辺氏。 描いている漫画はエロ漫画、通称レディコミの女王と言われる渡辺氏だがその実生活は実直そのもの、朝は4時に起きて家族が起きるまでの時間で仕事(官能漫画や官能小説の執筆!)そして、家族が保育園や仕事に出かけた後はまたひたすら仕事や犬の世話。夕方からはまた子どもの世話や家事をこなして夜は9時半には眠りにつく。時には剣道を教えている夫のバーベキュー大会にお付き合いして子守りや運転手になったり、時には保育園の他の子どもを母親の迎えが遅い時には預かったり、時には発表会のピアノ演奏をしたり・・・ただでさえ、目が回るような生活をされているのに、その上にこんな事件の中心になって奔走されている。そのパワフルぶりには圧倒された。
「レディコミ漫画家と一緒にそんな活動は出来ない」とか、「あんな原稿まで守らなくてもよいのでは」、などと卑劣な事も言われながらも頑張った渡辺さんに心からの拍手を・・・そして、優しく思いやりのあるご主人と子供さんたちに敬意を表すものである。
+++++++++++
で、結局この件はどうなったんでしょうかね。
気になります。。。。なんか中途半端な感想で申し訳ありません(^_^;)
次にご紹介するのは、池田理代子さんの「ぶってよマゼット」
文庫版では、「47歳の音大生日記」です。
![]() | ぶってよ、マゼット―47歳の音大生日記 池田 理代子 中央公論新社 1999-04 by G-Tools |
![]() | 47歳の音大生日記 (中公文庫) 池田 理代子 中央公論新社 2002-05 by G-Tools |
タイトルにあるように、47歳で音大生になって、オペラ歌手に華麗な転身を遂げるまでを綴ったエッセイです。
これもネットを始める前に読んだので、感想を書いてないのですが、とても面白かったです。(どこがどう面白かったの?ときかれたら、ちょっと答えられません(^_^;) 若い子たちに混じって勉強するところとか、たしかご主人とのなれ初めも書かれてたような??日焼け止めを適当に塗ったらムラに日焼けした・・・って言う部分を良く覚えてますが、あんまり本筋と関係ないこういうのが記憶に残っているのは・・・笑)
これまたちゃんとしたご紹介になってなくてごめんなさい(^_^;)
つぎは北原菜莉子さんの「少女マンガ家ぐらし」
表紙の絵がないのですが・・・。
少女マンガ家ぐらし (岩波ジュニア新書) 北原 菜里子 岩波書店 1993-06-21 by G-Tools |
出版社/著者からの内容紹介
だれもが一度はあこがれるマンガ家.でも実際はどんな世界? そんな疑問に,少女誌で活躍中の若手作家がおこたえします.プロになるまでの道のり,マンガ家の日常生活,マンガづくりの極意など,マンガっ子が知りたい少女マンガ界のあれこれを,イラストいっぱいで紹介.プロを目ざす人はもちろん,夢をふくらませたいすべての人に!
内容(「BOOK」データベースより)
だれもが一度はあこがれるマンガ家。でも実際はどんな世界?少女誌で活躍中の若手作家が、プロになるまでの道のり、マンガ家の日常生活、マンガづくりの極意など、マンガっ子が知りたい少女マンガ界のあれこれを、イラストいっぱいで紹介します。プロを目ざす人はもちろん、夢をふくらませたいすべての人に。
これも読んだのは随分前ですが、面白かったですよ。
ときどき、ブロガーさんの感想文を見かけます。ググって見てください。(人任せですみません)
最後は、槙村さとるさんの「イマジンノート」
イマジン・ノート | |
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これは私のこのブログ内に感想がありますので、リンクします。
山岸凉子さんの「緘黙の底 (しじまのそこ)」の感想とあわせてご覧ください。
「イマジンノート」
「緘黙の底」
槙村さんは他にもエッセイたくさん書いてらっしゃるんですね。
また読みたいと思います(*^_^*)
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2012年01月04日
ブラック・ジャック創作秘話~手治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ) | |
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すっかり年も明けていますね。
昨年はどうも更新が滞り気味でした。
今年はもうちょっと頑張って更新したいと思います。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
さて、2012年の初読みはこれ!!
「ブラックジャック創作秘話」
ご存知「このマンガがすごい」オトコ編の第一位獲得作品です。
私も買ってきました!
巨匠、手塚治虫先の生前をよく知り、マンガ作品に関わった人たちの証言を元に、いかにして「ブラックジャック」が生まれたか、そしてそこにどれほどの修羅場があったかを描いています。
マンガ好きなら絶対にはずすことは出来ない手塚マンガ。
「ブラックジャック」を読んだことがないとしたら、それこそ、マンガ好きとしては「モグリ」と言われても仕方がないと思われます~~~。
この作品、あまりに有名な、手塚漫画のなかにおいても、特に人気を誇る代表作のひとつ…私ももちろん大好き!!
中学のころから夢中で読んでいました。
当時は「火の鳥」にもハマってましたね。
手塚先生、このころはその2本のほかに「ブッダ」「三つ目がとおる」「シュマリ」「ユニコ」「どろんこ先生」「メタモルフォーゼ」という、合計8本の連載を持っておられたらしいですね。
この「ブラックジャック」は、先生の大当たり作品だけど、その直前は大スランプで人気も落ち、マンガもヒットしない不遇のじきだったとのこと。それがこの「ブラックジャック」の大当たりで先生、息を吹き返し、次々とヒット作品を生み出したと。
だから、「ブラックジャック」はきっと手塚史において、重要なポイントなんでしょう。
本書を読むと、知らずに涙がわいてきます。
もっと手塚作品を読みたかったなぁ・・・と。
ああ、この作品が出来る裏に、こんなにも大変なことがあったんだなぁ・・・
先生は、まさに命を削るように、マンガを描いておられたんだなぁ・・・・
寝る間も惜しみ、一年に一日の休みもなく、
飛行機の中でさえガリガリとマンガを書く姿、
目で原稿を食らうように描く姿、
過去の原稿が全て頭の中に入っている・・・
まさに天才と言われるゆえんの手塚先生の姿がここに余すことなく(いやきっと、ここに書かれているエピソードはひと握りなんでしょうね)描かれていて、先生、マンガをかいてくださって、残してくださって、読ませてくださってありがとうございます、と言いたくなるような気がするんです。
特に印象に残っているのは
「僕は漫画投稿作品の審査員なんかしたくない。ぼくが投稿したいんです」と言う台詞ですかね。
手塚先生と言う方は・・・・・・・と、絶句してしまいました。
漫画と言う点でも面白いですが、一般のファンが手塚先生を知ることが出来る、貴重な資料と言う点でも、「このマンガがすごい オトコ編第一位」は文句なく納得!!!
新年初読み作品として、とても満足のいく作品でありました。
2011年01月16日
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昭和最大の未解決事件と言われている「三億円事件」をテーマにした漫画です。
2004年、小学生のヤマトは仲良しのミクとの下校中、事件に遭遇。
ある男がナイフで刺された瀕死の状態で助けを求めているのだ。
男がヤマトの名前を聞きつけて、今わの際に言い残したことは
「お前の父親の鳴海鉄也は『三億円事件』の犯人だ。誰も信用するな」
と言うことだった。
あまりのことに動転したふたりは、その男の言葉を二人の秘密にするのだった。
時を同じくして東京へ行ったはずのヤマトの父親が水死体で見つかった。
ヤマトはミクの両親に引き取られて成長し、時は2010年。
死んだ男の言い残した言葉を引きずって成長したヤマトは、あるきっかけで父親の遺品から三億円事件で強奪された紙幣の一部と見られる五百円札を見つける。
そして、ヤマトの周辺で事件が置き始めるのだった・・・。
三億円事件と言うのはドラマや映画や小説にも色々とあって、創作者たちはその真実に迫ろうとしたり、自分なりの空想や推理を交えていろんな物語が作られているようですよね。
今回は、その奪われたはずの三億円をめぐって軍艦島まで登場し、すごく意外性のある展開で読ませます。
誰が味方で誰が敵?
当時の三億円と言うのは、今の価値にして50億円とも言われているらしいですけどね。
でも、今見つかっても3億は3億円ですよね・・・。紙幣なんだから。
でも一般の人たちにしてみたら3億円って大金。
大金目当てに色んな人たちが醜く攻防を繰り広げます。
お金は人を変えますね。
今後の展開はとても気になります。
私は廃墟の写真を見るのが好きなので、軍艦島が登場して廃墟萌えを起こしてしまいました(^^ゞ
次巻以下にも期待が高まります。気になるところで2巻も終ってるし。
三億円、面白い題材なだけに料理の仕方に興味津々!!
2009年11月15日
シマシマ 6 (モーニングKC) | |
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2009年08月09日
![]() | シマシマ 5 (モーニングKC) 講談社 2009-06-23 by G-Tools |
帯に「僕らはこの頃“草食”って呼ばれてる男子」と書いてあります(笑)。
シオさん、、私だったら多分ガイくんを取ると思う。立場的に悩める所ではありましょうが。
たしかにランちゃんも捨てがたいけど(というか、どの子もいい・・笑)でも、ランちゃん、ちょっと得体が知れませんよね。
親戚の大学生の子が、ちょうどガイ君みたいなヘアスタイルとファッションです。
イマドキの学生さんのノーマルスタイルなのかな。
シオさんは元夫のどこが好きになったのか・・気になります。
2009年08月08日
![]() | 君がウソをついた 1 (デザートコミックス) 講談社 2009-07-13 by G-Tools |
交通事故がきっかけで、人がウソをついているときにはその人物が「黒く」見えてしまう・・・という「超能力」を授かってしまった女子高生の沙希が主人公の、ちょっぴりSF辛口ストーリーです。
人の心が見えるという超能力モノは、よくあると思うのですが、ストーリーがよく練られているためか、面白くってグイグイと読まされました!
とくに、見た目はすごく「いい子」に見えた友達のウソ・・信頼関係がなくなるし、人間不信に陥ります。でも、そこに何らかの原因があり、ウソをついてしまうと言う相手の内面にも踏み込んでいるのが、読み応えのある部分と思いました。
その場に応じて立場をコロコロと変える級友たちの姿も、とってもリアル。
主人公の辛い立場に差し込む一筋の光のような存在である、義理の兄・・・彼の存在が不気味でもあり、カッコよくもあり・・・。次も期待される作品です!楽しみ~♪
あさみさんからお借りしました。ありがとうございました!
⇒ short (06/24)
⇒ お (06/20)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ 六猫合体キャットマーズ (01/03)
⇒ 栗ごはん (10/21)