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ヴィリ /山岸凉子

2007年10月27日
4840119686ヴィリ (MFコミックス)
山岸凉子
メディアファクトリー 2007-10-23

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読んだ読んだ~!
おもしろございました。
さすがおリョーさま。
山岸ワールドのあっちこっちがバランスよく詰め込まれていて、ものすごいご馳走って言う感じ。


+++++++++


バレエ団を経営する主人公の東山礼奈、43歳にしてジゼル全幕の発表会(本公演並みの規模と意気込み)を企画。それは礼奈にIT会社の社長、高遠というパトロンが付いたから。
公演に向けて意欲的な礼奈に訪れた落とし穴とは…!!


+++++++++

ヴィリ…つまり「ウィリー」って言うのは「ジゼル」に登場するユーレイなんだそうです。
このタイトルが・・・!!!
終盤、鳥肌が立ちました。比喩ではなくまさに鳥肌が!!

もっと語りたいですが、まだ出版されたばかりだし、今日はここまで。
またいつの日にか思いっきりネタバレ全開で語り合いたいですね。
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[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(6) | Trackback(0)

ちょっとちょっと~

2007年10月25日
4840119686ヴィリ (MFコミックス)
山岸凉子
メディアファクトリー 2007-10-23

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こんなの出てるんですね!!
tooru_itouさんとこで知りました
ありがとう、tooru_itouさん)

Amaz〇nさーん、ちゃんと「おすすめ」してくれなきゃ・・。
全然知らなかったですわ。。
早く読みたいぞ!
[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(4) | Trackback(0)

日出処の天子/山岸凉子

2007年07月13日
日出処の天子 [文庫版:コミックセット]
日出処の天子 [文庫版:コミックセット]山岸涼子

白泉社
売り上げランキング : 141696


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山岸フェアもいよいよラストか!
ついにこの作品を取り上げる日がやってきました。
今さら何の説明も要らない、山岸凉子さまの大・代表作「日出処の天子」です。説明は要らないと思うけどちょっとだけ説明しますと、これは山岸凉子さまが聖徳太子を描いた作品です。
もともと、小学校のころから、聖徳太子のエピソードを聞くたびに「それって変!」と思い続けていらしたおりょーさま、とどめは梅原猛の「隠された十字架」だったようです。
聖徳太子伝はいくらでもありましょうが、この山岸版はものすごく物議をかもしたようです。さもありなん、だって聖徳太子が「ほも」だというんですもん。思う相手は蘇我の馬子の惣領息子である毛人(えみし=蝦夷)。
聖徳太子と言えば「十七条の憲法」「冠位十二階」「遣隋使」「法隆寺」というところが誰しもパッと思い浮かぶ所ですが、この「日出処」には、太子がそのように政権を握るまでの若い日・・・いわば、聖徳太子の青春時代を描いてあります。
政権はまだしっかりと握らずとも、実父の天皇が死にその後天皇が即位し、蘇我と天皇で政権を二分しているときから、物部との戦いや海外勢力(新羅、百済、任那など)との外政交渉などの歴史的ストーリーを展開する中で、鮮やかに太子の孤独と苦悶を描いてゆきます。

厩戸王子は10歳の子どもなのに、その聡明さは知れ渡っていて、誰もが一目置く存在。あるとき14歳の毛人が妹の水浴びと間違えて、とある美しい乙女の水浴びを見てしまう。一目惚れにも似た感情を抱く毛人ですが、実はその乙女は厩戸だったのです。
その後、厩戸の不思議な能力を何度か見てしまう毛人。厩戸には毛人の気配だけは感じ取れず、そのせいで無防備になってしまうようでした。

超能力とも神通力ともいえるような能力がある厩戸は、だいたいの人の意思はある程度自由に出来るのですが、毛人だけは厩戸には気配すら分からず、思い通りにはならないところから、厩戸は毛人に対して特別な感情を持ち始めます。
そして、厩戸さえも困難な状況に陥った時、助けてくれるのが毛人なのです。そういう出来事が積み重ねられ、毛人は厩戸にはなくてはならない存在になって行く。
でも、毛人はノーマルな人間なので(でも、本当はちょっぴり厩戸に惹かれている)それが分かっている厩戸は一人切ない思いを胸に秘め一人悶々と苦しい日々を送ります。
わたしが一番萌えたのは、刀自古(毛人の同母妹)と一緒に歩いている所を厩戸が見てしまい、その後地面を揺らせて悶え苦しむ所です。「わたしはいったいどうしたというのだ」というあのせりふとあのポーズ、あの表情たまらなく好きなんですけど・・・!!くぅ~!

それに、やっぱりこの話の一番の魅力は、
Read more "日出処の天子/山岸凉子"
[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(22) | Trackback(0)

青青の時代/山岸凉子

2007年07月09日
4267903263青青(あお)の時代 (第1巻)
山岸 凉子
潮出版社 1999-01

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青青(あお)の時代 (第4巻)
山岸 凉子

4267903557

関連商品
青青(あお)の時代 (第3巻)
青青(あお)の時代 (第2巻)
青青(あお)の時代 (第1巻)
押し入れ
ツタンカーメン (3)
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あるときキナのところにやってきた頭のボケた老婆とその孫の壱与(いよ)。壱与はばばさまを大事にして仲睦まじく暮らしていた。
あるとき、伊都国の王子がやってきた。
王子は「照日女(ティラヒルメ)さまと7~8歳の少女」を探していたのだ。
壱与とばばさま、村人からは邪険にされていたふたり(なんと、村の少年たちに陵辱さえされてしまった壱与)だけれど、実は大和の国の「聞こえさま」と呼ばれる巫女、日女子の血縁者だった。
伊都の国の王、天日男(アマヒルオ)が今にも崩御しそうなので、そのまえに日女子の妹「照日女(ティラヒルメ)」を担ぎ出そうとしたのが、伊都国の第四王子の狗智日子(クチヒコ)で、彼らに探し出された壱与とばばさま(日女)は伊都国に渡る。(村の中で唯一、ふたりに優しく接したシビもついてゆく)
しかし、日女は今では正気ではなく、妹の日女子を見ては取り乱す。そのわけは、日女と日女子の過去にあった。その過去とは・・・。

++++++++++++++

さっと言えば、卑弥呼の勢力の衰え始めた頃、その後の権力争いを中心に、その中で翻弄される主人公壱与を描く物語です。

うーん、こう言う物語って読むと「良くこんな話を考え付くなぁ」という驚きが起ってきます。実際にこう言う時代があり、ここに描かれている人物も歴史上に存在して(存在したとされて)そのひとたちをモチーフにして、いかにも本当にあった物語のように語る、それがすごいです。

+++++++++++

卑弥呼、というとわたしはやっぱり「火の鳥」の1巻黎明編の卑弥呼の印象が強いんだけど、あの卑弥呼もこっちの卑弥呼(こっちの卑弥呼は『日女子』と書いて『ヒミコ』と読みます)も、どっちも「美」への執着が強いんですけど。そういう定説でもあるのでしょうか。
(しかし、どうしても「ワルモノ」みたいな感じがしますね、ヒミコ。善人には描いてないな、どこを見ても。本当のところはどうだったのでしょうね。この時代にタイムスリップして確かめてみたくなります。ドラえもーん!)
最高権力者としてその地位を確保するために、なかなか生臭いこともやっていく日女子ですが、逆に主人公壱与の心の美しさ、いじらしさが好ましく、死体処理の仕事をしていたクロヲトコ=シビとの信頼関係も胸を温かくしてくれます。いろんな不思議現象も出てきますが、それがあながち超常現象としてだけに終わらず、どこか科学的な解明もあり、どちらとも取れるのも面白い。

盛り上がるのは盟神探湯(クカタチ)という儀式の場面!第一王子を殺したとしてシビが死刑になりそうになった時、それをかばった壱与に対して日女子が命じたもの。煮えたぎったお湯に手を入れると言う、儀式というより公開処刑みたいなもんで、もしもシビが潔白ならクカタチをやっても壱与は火傷も負わずに無事であると。
それまでにも多少不思議な体験をしている壱与ですが、まだまだ10歳そこそこの幼い少女、煮えたぎったお湯は怖くて溜まりません。震えるその姿を見てシビは「自分は王子を殺していないけど、このまま処刑されても良いから、クカタチを止めろ」と言うのです。うーん、男です!そのシビの声を聞いて、壱与はお湯の中に意識朦朧となりながらも手を入れるのですが、不思議な事にお湯は一瞬だけ冷めて、壱与の手は無事でシビも助かり壱与のちからを世間に見せしめたわけです。

そして、日女子の姿があまりに若いということの種明かしも面白かった。これは日女子が自分で言うのだけど、自分は歯が丈夫だから若さを保てると言うのです。ここんとこ、女性は必読です!(笑)↓
トシを取り、奥歯が磨耗したり虫歯になったりすると、奥歯が短くなる→噛みあわせが悪くなり、下あごが奥に引っ込んでしまう→物を噛む時に下の前歯が上の前歯に当たらず(たとえばトマトの皮が歯で噛み切れなかったりするわけです。)→下あごの歯で頭の重みを支えきれなくなる。(と、書いてあるんです)→歯で支えきれない顔の前面の部分、ようするに顔の筋肉や皮膚とか?が垂れ下がってくる。
と、こう言うことらしいのですよ。
だから、トシを取ってくると人の顔は顔の真ん中から下がってゆく、目じりも下がり、鼻梁が下がり口角が下がる、あごが短くなり、奥歯をかみ締めているのでえらが張る・・・要するに、年取ってくると、顔が大きくなりアゴも太くなりますよね。そういうことが書いてあったんです。
まぁ日女子は実は「臨月に満たずに生まれた胎児」を食べているから若いらしいのですが。

もう一つインパクトがあったのは、ばばさまの預言。「女の首が転がっている」と言って壱与や女官たちを怖がらせたのですが、実はそれは、日女子が死んだ後、その殉死のために女官たちを何人も生き埋めにします。首だけが地面から出ているので、首が転がっているように見えるのです。


さて、主人公の壱与。みんなに苛められ虐げられ、はては陵辱されてしまい、大好きなばばさまは死んでしまうし・・・不幸の連続で、めげまくってしまうのですが、シビがばばさまを葬る時お墓を花で一杯にしてくれたことで、壱与の気持ちは慰められます。後にシビにそのときいかに自分の気持ちが慰められたかを伝え「すばらしい仕事だ。一緒に手伝わせて欲しい、わたしをお嫁さんにして」と、大胆にもぷろぽーずしちゃいます。シビはせめてもうちょっとハンサムに描いて欲しかった・・・と言うのは本音なのですが、ハンサムでなくともシビにはとても好感が持て、この先もふたりで幸せになってほしいなと思うのです。このラストは感動的。うるるんでした。

ハンサムでないといえば、狗智日子。のっぺりした顔で全然萌えませんが、物語的にはなかなか魅力的。なので、彼もせめてもうちょっとハンサムだったらよかったなぁ。かろうじて第3王子の弟日子が、可愛い顔でそのうえだんだんと逞しくなっていくのが救いでした。
物語はものすごく面白かったし、ラストは感動もしたのですが、やっぱ少女マンガだもん、ハンサムは欲しいよね!(笑)

同時収録は「牧神の午後」です。

[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(0) | Trackback(0)

ツタンカーメン/山岸凉子

2007年06月13日
ツタンカーメン (第3巻)
山岸 凉子

4267903077

関連商品
ツタンカーメン (第4巻)
ツタンカーメン (第2巻)
ツタンカーメン (第1巻)
イシス
青青(あお)の時代 (第1巻)
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山岸版、ツタンカーメン発掘実録となりましょうか。
主人公はモチロン、ハワード・カーター。
彼がいなければツタンカーメンの名はまだ誰も知らないままだったのかもしれません。今でこそ一番有名なエジプトの王様の名前ですが、今からホンの100年ほど前までは誰もその存在を知らなかったほど、砂に埋もれていた人物だったようなのです。

これは、エジプトの遺跡発掘にひとかたならぬ情熱を持つ主人公ハワードが、勤めていたエジプトの考古局を上司との諍いでクビになり、その後イギリスの貴族、カーナボン卿に雇われて王家の谷で根気よくツタンカーメンの墓を探し、ついに発掘しうるまでの汗と涙の物語なのです。
発掘権を手にした西洋人もエジプト人も、みんなが私利私欲に走っていたと言っても過言ではなかった当時、ハワードは純粋にそのロマンと芸術、知的欲求などのために発掘を続けます。学究心が高く博愛主義者で現地人をないがしろにしないで接する紳士なので、好感度の高い主人公です。

ツタンカーメン王墓はハワードの詳細な記録のお陰で現在も発見当時を再現する事ができる。」これは、ハワード・カーター以外が発見者であった場合、あり得ないことと賞賛される。



結局彼がツタンカーメン王の墓の発掘に貢献した功績はもの凄く偉大なのですが、だからこそ、ハワードはファラオに「選ばれた」のです。
不思議な少年、カーという姿を借りてファラオはハワードを発掘に密かに導きます。時にはライ病患者の姿を借りてお守りを渡したり(このお守りは、『ウジャト』と言う名前の古代エジプトの護符で、『ホルス神の万能の目』と言う事です。目の形をモチーフにしてあり、この目がいつもカーを思い出させ、ハワードを危険から守ってくれます)カーの口から危険を知らせたり、そうして導かれるように感動きわまる発掘までこぎつけるのです。

この大変な事業を成し遂げるまでのドキュメンタリー風の部分や、面白かったのは王墓の話!!

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シュリンクス・パーン―自選作品集/山岸 凉子

2007年06月12日
4168110451シュリンクス・パーン―自選作品集
山岸 凉子
文芸春秋 1997-06

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こちらも文庫版の自選作品集です。 第5弾。
収録作品は↓です。

●シュリンクス・パーン
●パニュキス
●パイド・パイパー
●グール―(屍鬼)
●鏡よ鏡


シュリンクス・パーン
若い新進作家が親族の遺産相続で古い別荘を貰い受けます。遺書には「そこに住むように」と言う事と「パーン一匹飼育する事」という2つの条件が書かれています。そこで暮らし始めた主人公が出会ったのは、不思議な浮浪児のような少年だった。「愛されないもの」と自分を思い込んでいるシュリンクス・パーンと若い作家の心温まる童話のような物語です。

●パニュキス
片時も離れることなく成長してきた兄と妹。あるときから兄は学校に入れられ妹と引き離される。妹は嘆きながら人生を送るが兄は自分の人生を生きていく。兄への依存が捨てられない妹の人生は…。

●パイド・パイパー
忌まわしい思い出の土地、M市に夫の転勤でやってきた主人公。妹を変質者に殺されてしまった彼女が、トラウマと闘いながら再び起きようとする惨劇を防げるのか。
詳しい感想はこちら

●グール―(屍鬼)
船の難破により無人島に打ち上げられた二人の男女。思わず女に襲いかかれば女は男の腕をかじりだし…。ふたりは「そんなもの」になってしまった。表紙絵は、美しい姿の女が「顔」をはいで見ればそこにある顔は醜い化け物。うーん、深い!

●鏡よ鏡
女優の娘は太っていて醜い。クラスでも苛められっこの彼女が、母親の取り巻きの一人によって変貌を遂げる。




●パニュキス

ハリーとネリーの幼い兄妹。叔母夫婦に育てられています。あまりにも浮世離れしたふたりの行く末を懸念して、また、ハリーの音楽の才能を伸ばそうと、叔母さんはハリーを遠くの音楽学校にやります。
この後のネリーの嘆きようがもの凄い。
ハリーに依存しきっている妹。
ハリーは音楽学校で友達も出来て恋人も出来て、そしてついには結婚し子どもも生み・・・と順当に人生を歩いてゆくのですが、ネリーの時間は止まったままなのです。
ハリーの友達のチャールズがネリーに思いを寄せるのですが、ネリーは気付きもしません。ひたすらハリーを奪っていった音楽や友達を恨んでいます。
しかし、戦争が起きハリーの出兵。そしてハリーの死。
チャールズをかばったために死んでしまったと聞き、ネリーはチャールズをさらに恨みます。
その後、童話作家として成功したネリーの元へ一通の訃報が。それはハリーの妻のクレアモントの死の知らせでした。
まだ幼いハリーの息子を引き取る事にしたネリーとおばさん。そこにジュニアを連れてきたのはチャールズでした。片腕がありません。
童話を書くことで自分の姿を客観的に見つめられるようになったネリーは、自分がハリーを愛していると言うよりも、ハリーを通して自分を、自分だけを愛していた事に気が付きました。
そんなネリーにチャールズは「同じ心を持つ人」と求愛するのです。
物語の冒頭と最後に「パニュキス」の詩が効果的に使われています。

おりょーさまの描く漫画は、いつもいつも「人間の人格」を大切にするように、という示唆が含まれているように感じます。
前回書いた「ブルー・ロージス」もそうなのだけど、人が人として幸せになるためには、まず自分自身の人格を大切にする事、それが出来ない限りは他人の人格も尊重できない。すなわち、それでは真に幸福にはなれない…と言う示唆です。(「天人唐草」の岡村響子なんかもね)幸せとは、自分自身の人格を尊重してもらった上で相手を愛する事が出来る事なのですよね。
ネリーは、兄ハリーに自分自身を投影して、自分だけを愛していることに気が付いたのです。それが子供のエゴだったと、気が付いたとき彼女に幸福が訪れる。
優しいエンディングに胸が暖かくなる素敵な物語でした。



Read more "シュリンクス・パーン―自選作品集/山岸 凉子"
[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(0) | Trackback(0)
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