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ゆがんだ太陽/河あきら

2005年10月26日
ゆがんだ太陽


収録作品(全作品別マ掲載)
ゆがんだ太陽 1974年6月号
ブラックリスト№1 同年2月号
悲しきB・F 1973年1月号
父さんの誕生日 同年9月号
お泊りはこちら! 1972年12月号

河あきらさんの作品は「超・シリアス」か「学園コメディ」に大体分かれてて、私はどっちも大好きだった。
でも、特にシリアスに憧れた。出てくる男の子は陰があって、「ワル」って感じで憧れたのでした!

ゆがんだ太陽
ある街に喫茶店が開く。その店の娘、麻生光(あそうめぐみ)が、その街を牛耳る「日向組」の一人息子の日向オサムと友達になる。
オサムは教室でも嫌われ者だったけど、彼自身も親のやってることが嫌で心を閉ざしていた。
が、明るく接してくれる光に心を開くようになる。
が、日向組の組長が死んだことで傷ついた彼を慰めようと一晩彼の側にいたことから、うわさが広まり街にいられなくなり、二人は街を出ることに。
でも、光に横恋慕の喫茶店の従業員が邪魔を…。
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[か行のマンガ家]河あきら | Comments(4) | Trackback(0)

いらかの波/河あきら

2005年09月23日
いらかの波 (1)
河 あきら
4086176335


いらかの波 
別冊マーガレット:1977年4月号~翌年5月号まで連載
引き続き1978年から連載再開され1980年11月号まで連載されました。


ストーリーは、両親を失い養護施設で育った主人公の渡が、小林家に引き取られて、成長していくドラマだ。亡くなった父親と同じ大工を目差すわたるだけど、義父はそれをのぞまず考え方の違いから確執を展開しつつ、でも養父母とも信頼関係を築き上げていくまでを笑いと共に爽やかに描き上げた名作です!


連載当時人気が高く、一旦連載終了したもののまた復活したんだったように思う。わたしはリアルタイムで読んでました。しかも、渡と同世代。ものすごく共感を覚えたり笑いながら読んでいた。大好きだったなぁ。
何が面白いって渡のハチヤめちゃぶりが面白かった。
最初は全然仲が良くなく性格的にも正反対の小西と木内も、渡を中心に「3バカトリオ」とまで呼ばれるような悪ダチに…(この『悪ダチ』って言うのが時代を感じる?)。
3人プラス渡が尊敬する大工の棟梁の娘、茜、そして茜の友達なおちゃん。このなおちゃんが最初は渡を大好きで、彼女が渡を見る視線があまりにも美化してるのがおかしかったりね。
渡が目立つので、番長に目をつけられちゃうんだけども、実はこの番長はいいところのぼっちゃんだったりして、渡の義父の取引先のエライさんの息子だったことが発覚してから、仲良くなったのだっけ。
で、番長、なおちゃんに一目ぼれしてしまい、最初は怖がられるんだけど、病気で寝込んだ時に花束と共に日参したり、元来ええとこの坊ちゃんなので、礼儀正しかったりして親にも気に入られちゃう。いつしかなおみも番長の良さに気付き二人は人目をはばからぬ両思いのカップルに。きわめつけのなおみの目で見た番長の美化された姿にのけぞりましたがな(笑)。
そしてなんと言っても忘れちゃいけないのが、小林家の隣に住む島津亮。渡が転校してきたときは、現役の生徒会長だったために、渡は彼を「生徒会長」って呼んでます。で、3年になり、生徒会長を引退してからは「もと生徒会長」と呼ぶように…。
この人がメチャカッコいいのに、やってることがバカみたいだし、渡に振り回されてクールな私生活がボロボロになっていくのがおっかしかったなぁ!
もともと、河あきらさんの笑いって言うのが大好きだったので、この作品も本当に好きでした。
でも、高校生になってからの渡はなんか、どことなくカリスマ性がなくなってふつーの男の子になってしまったみたいでだんだんと、つまらなくなったんだった。
なぜか?
今読み返してみたら当然の成り行きだろうけどシニカルで割りと無表情で、COOLだった渡が小林家の両親と言う、ユニークで暖かい家族に恵まれ先生や良い友人に恵まれ、性格も緩やかになっていったと思う。
読んでいる方は物足りなかったけど。

↓少々ネタばれあり。
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[か行のマンガ家]河あきら | Comments(10) | Trackback(1)
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