2008年10月15日
![]() | アニキ 2 (2) (ビッグコミックス) たくまる 圭 小学館 2007-01-30 by G-Tools |
遠い伝手をたどって、篠原工務店に引き取られた7歳の女の子、ゆず。
篠原工務店にはゴツイごつい男、アニキがいた。
いつも黒い作業着で無骨で無口、だけどみんなに慕われているアニキとゆずちゃんの、心暖まる物語です。
ぶっきらぼうで、愛想もない、そんな大男って初めて出会った7歳の女の子にはキツイですよね。最初ゆずちゃんを「引き取ってくれ」と頼まれても断ろうとするし、それを目の前で見せられたら当の子どもはたまりません。
だけど、このアニキは実は心の広い懐の深い人情に厚い、そしてとってもフェアな人間だと言う事が見えてきて、安心してみていられるんです。ここにいたらゆずちゃんも安心って。友だちにいじめられても、トラブルがあっても、ちゃんとゆずを信じて物事の「真実」を見抜いてくれる。まさに男の中の男なんですよ。
そんなゆずとアニキはいつまで一緒にいられるのでしょうか?
世代を超えて結ばれた二人の友情に胸が温かくなります♪
2007年10月18日
![]() | 鈴木先生 1 (1) (アクションコミックス) 武富 健治 双葉社 2006-08-11 by G-Tools |
![]() | 鈴木先生 2 (2) (アクションコミックス) 武富 健治 双葉社 2007-02-28 by G-Tools |
うーん、今まで読んできたどんな漫画の絵質にも似ていなくて、ちょっと面食らってしまいました。そんなに上手い絵だとは思えないし、とっつきやすい絵でもない。でも、内容にはものすごく引き込まれてしまいます。
中学生たちの担任の鈴木先生っていうのが、タイトルどおり主人公で、先生と生徒の日常と、そこに潜むもろもろの問題、そして表面化する問題などに真っ向から丁寧に取り組んで、解決してゆこうとする姿をあくまでも現実的にリアルに描いた作品です。生徒と先生の対峙だけではなく、先生同士の職員室やそれ以外の場所での付き合いなども見応えがありました。
この2巻までの中で、鈴木先生が女子生徒のひとりに邪な考えを抱いているのが追々分かってくるんですが、それって、いわゆる「先生と生徒のラブロマンス」みたいな感じで、少女マンガで育ってきたわたしにはおなじみの設定。しかし、今まで読んできたものは「生徒→先生」という方向で「好き」になっている。対してこちらは鈴木先生が女子生徒を思っている。立場や視点が変われば、同じ主題なのにこうも生々しくドロドろするものなのかと、改めてビックリしたもんです。
まぁ若くて独身の男の先生だから、今時の大人びた中学生にも本気になる人がいないとは言い切れない、多分心のうちを覗いてみれば案外たくさんの先生たちがいけない妄想を抱いているんだろうなぁと思いました。そういうのは、生徒を学校に預ける身としては考えたくない事、先生はそんなことは考えない、って思い込むほうがラクチンですから。漫画を読んで「先生に気を許してはいけないよ」と、思わず娘(中一)に言ってしまいましたがな(笑)。しかし、実際中には何らかの行動を起こしてしまう先生たちもたくさんいるらしいけど、せめて妄想だけにとどめて欲しいもんです。
聖職者扱いだから、そっちの「欲望」もないと思われがちなので、妻も恋人もない場合にはどうしようもない、先生にこそ「風俗手当てが欲しい」というセリフがあるんですが、衝撃的だった。でも、考えさせられました。
あと、最初のエピソードは給食の時、それまで問題行動のなかった男子生徒がいきなり、食事中には聞きたくない言葉の攻撃を始めて周囲を辟易させる事件。先生は「なぜそんなことをするんだ」と男子生徒に聞くのではなく、自分で答えを見つけようとする。
わたしも自分の「価値観」のなかの「行儀作法」を、ついつい人に押し付けがちなので、とっても考えさせられました。
中学一年生と小学4年生の「行為」には驚き!!今ほんとに、こんな風なの?先生がどう指導したかという事よりも、そっちのほうが気になりました。
とっても、面白い本(マジメに問題提起している)なので絵柄にとらわれず、読んでいただきたい作品です。あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。
![]() | 鈴木先生 3 (3) (アクションコミックス) 武富 健治 双葉社 2007-07-03 by G-Tools |
2006年11月03日
![]() | 犬を飼う 谷口 ジロー 小学館 1992-10 by G-Tools |
老犬が死に至るまでの一年を描いた作品です。
犬も当然老いてきたら人間と同じように、立ち上がれなくなったりボケたりするようですが、犬を飼うということはその犬の一生を背負う覚悟がいるなぁと改めて感じさせてくれます。
家族と同じように犬を思い、犬に尽くす主人公(著者?)たちの姿が感動的です。
年老いた犬の姿もリアル。歩く時足が上がらなくなって爪をはがしてしまうとか、う●ちをしてその上に座り込んじゃうとか。
獣医さんも懇切なので、みんなの温かさにうたれます。でも、
なかにはぱっと見ただけで「かわいそう」を連発する「他人」もいます。
何がわかるというのか、その外見を一目見ただけで。
わたしも、パッと見だけで判断してはいけないなぁ…。
そして残念ながら、死んでしまうタム。
でもきっと幸せな一生だったと思う。
愛犬の死は哀しいけれど、それはさらに大きく大切なものを残してくれた、と言うあとがきに著者の念がこめられていると思いますね。
その後、この夫婦は猫を飼い始めます。
いったんは「ペットはもういい」と思うのだけど。
なかば強引に引き取らされた猫や、その猫が産んだ赤ちゃん猫や、親戚の少女を預かったり…という日常を淡々とでも、愛情深く描いています。
心が温まるような一冊でした。
くままにお借りしました。ありがとうございました♪
同時収録
●そして…猫を飼う
●庭のながめ
●三人の日々
●約束の地
ネパール、ヒマラヤ、アンナプルナ連峰…8000メートル級の山に挑む男たちと、その山で落とした命、そして自分を救ってくれたユキヒョウとの出会いを描いた感動作。
2006年07月24日
あした天気になあれ―全英オープン編 (1) | |
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タイガー・ウッズ、全英オープン二連覇、三度目の優勝!ちょっとうるるんっとくるニュースでした。
ゴルフってわたしは全然しないし、テレビも見なかったのだけど、ゴルフ●カの夫がこう言う漫画を読むために、結構詳しくなりました(笑)。
パーとかバーディとかイーグルとかアルバトロスとかボギーとかダボとか、アゲンストとかアンプレアブルとかマッチプレイとか…色々。
この漫画を知らなくてもショットのときの
「チャー!シュー!メーン!」
と言う掛け声は他の人も知ってるのではないでしょうか?
主人公の向太陽(むかいたいよう)は、中学生でプロゴルファーになるんですね。今思うと高校に進学せずにプロへの道を行くというのが「ヒカルの碁」みたいですね。ヒカルは背負うものはなかったけど、太陽は父親がなく、母親がラーメン店を営みながら5人兄弟(くらいだったか?もっと多かった?)を育てていて、長男だった太陽は弟たちのためにも早くプロになろうとしたんです。
一介の中学生だった太陽が、プロテストに合格して次々と大きな試合で勝っては自分の順位を上げて(もちろんたまには負けることもあり)ついにはこのウッズが今回優勝した世界の頂点、全英オープンで優勝するまでを描いてあります。
全巻58巻。すごく長いんだけど、読み出したら止まらず、我が家では(夫が)連載中に単行本を買って読んでいたのだけど、次巻が待たれる作品でした。
登場人物たちも実在の人物をチョロっともじって出してるんです。
青木功とかマムシの杉原とか印象的だったなぁ。
2006年04月04日
![]() | 幸運男子(ラッキーくん)―完全版 (1) 高口 里純 角川書店 1999-08 by G-Tools |
![]() | 幸運男子(ラッキーくん)―完全版 (2) 高口 里純 角川書店 1999-08 by G-Tools |
このマンガって男同士のキスシーンがすごく綺麗!!で、切ない!!
ネッ友さんに「おもしろいBLないですか」とお尋ねしたところ(笑)この本を貸していただきました。
高口里純さん---
久しぶりなんです。高口さん。
大昔に「赤いピアノ線」をチラッと読みました。
もう、記憶に残ってないくらい大昔です。
ピアノの下で…と言うの「だけ」覚えてる(笑)。
で、その高口さんの「幸運男子」です。
「ラッキーくん」と読みますそうです。
男同士でつるんでるイケメンのふたり、もしかしてなにかあるのでは?と思わせる男二人のカップルをこう呼ぶそう。そしてそれを見つけたら「ラッキー♪」となるので、ラッキーくんなんだそうです。
わたしが今まで読んだBLと言うと、今市子さんのサラリーマンモノとか、よしながふみさんのいきなりディープな展開のモノだったり、
話がそれるけど、こないだ読んできたよしながさんの↓
![]() | それを言ったらおしまいよ よしなが ふみ 太田出版 2004-01-24 by G-Tools |
面白かった!!
かなりハードなエロシーンありですが、ストーリーが巧み。ラストに唸りましたぞ。
話を「ラッキーくん」に戻して。
この作品では、ひじょーーーーに初々しい、初々しすぎるほどの初体験者の、初体験者によるBL作品となっております。
主人公は工業高校の生徒、中井斑(むら)と、開原すばる。
学校で反目するグループに属する(いや、すばるは一匹狼ですね)二人なんですけど、実は親の再婚で家に帰れば「兄弟」となってしまったと言う。
反目しあってるのだから、学校では他人のふりなんです。でも、惹かれあっていくのをどうにもとめられない。そして自分たちでもその気持ちを認めようとせず、わざとお互い反発しあったり。
そんな二人が徐々に距離を縮めて、愛し合うようになるまでを描くのですが…。
このふたりには自分たちがホモだとかゲイだとか、男だとか女だとかそんなこと、関係ないんですよね(実際、斑にはひなちゃんという彼女がいる)。好きになったのが「このヒト」であった、というそれだけ。
ゲイでもなんでもないんだから、その方面にはとんと無知。好きでたまらないのだけど、いざとなると何をどうやって良いか分からないのか、すごくぎこちないのですね。そして、自分たちの気持ちを持て余し、自分たちの想いに翻弄される二人が愛しくてたまらんです。
「斑…
俺達…
何してるんだろう…な」
「わかんねぇ…
むずかしくて…
俺には…」
男と女なら誰にも秘密にすることなく
ずっとこのままいられるのに・・・
この物語のラストは哀しいです。
↓以下少しだけネタばれにつき、反転してくださいね。
ふたりは大学受験に合格し、4月から晴れて二人暮しを始めようと言うところで、なんと、すばるが事故で死んでしまうんです。
物語のラストは、すばるの七回忌の年。斑はバリバリのビジネスマンになってて、結婚が間近。
ひとりでは、いられない。
だけど、いつまでも斑はすばるを忘れられずに、生きてるのです。
貸してくださったのはみずきさん。ありがとうございました♪
2005年12月17日
夜回り先生 2 (2)
水谷 修 土田 世紀

夜回り先生のマンガ、2巻を読みました。
(一巻の感想はこちら)
1巻同様、かなり感動的。
収録タイトルは
●ブランコオバケ
●アイ
●陽光
そして、合間に挿入される夜回り先生方のメッセージ「いいんだよ」
ここで、先生は何度も「生きていくことの大切さ」を訴えています。
本編3つのお話の中で、特に辛いのは「アイ」。
●アイ
これは藍と言う名の少女の、儚い生と夜回り先生とのかかわりを描いた作品なのだけど、夜回り先生の子どもへの想いに胸打たれて、そして見たこともない藍と言う少女の苦しみや悲しみに、思いが馳せられてボロボロと泣けてきました。
どうしてこんなにも辛いことがこの少女の身の上に起こらねばならなかったのか…。
先生のメッセージ
「死は美しいものではありません
むごいものです
生きてください」
この言葉が、みんなに届きますようにと願って止みません。
●ブランコオバケ
ここでは、先生自身の子供の頃に触れられていて、その哀しく切ない子供時代に涙を禁じ得ません。言葉はとても少なく語ってあるのだけど、少ないからこそ悲しみが圧倒的な重さとなって読者にのしかかるようでした。
あさみさんにお借りしました。
ありがとうございました!
1巻感想
2巻感想
3巻感想
4巻感想
4巻感想
土田世紀氏の「ノーサンキュー・ノーサンキュー」はこちら
↑同じ窓で開きます。戻るときはブラウザボタンかentryからm(__)m
水谷 修 土田 世紀

夜回り先生のマンガ、2巻を読みました。
(一巻の感想はこちら)
1巻同様、かなり感動的。
収録タイトルは
●ブランコオバケ
●アイ
●陽光
そして、合間に挿入される夜回り先生方のメッセージ「いいんだよ」
ここで、先生は何度も「生きていくことの大切さ」を訴えています。
本編3つのお話の中で、特に辛いのは「アイ」。
●アイ
これは藍と言う名の少女の、儚い生と夜回り先生とのかかわりを描いた作品なのだけど、夜回り先生の子どもへの想いに胸打たれて、そして見たこともない藍と言う少女の苦しみや悲しみに、思いが馳せられてボロボロと泣けてきました。
どうしてこんなにも辛いことがこの少女の身の上に起こらねばならなかったのか…。
先生のメッセージ
「死は美しいものではありません
むごいものです
生きてください」
この言葉が、みんなに届きますようにと願って止みません。
●ブランコオバケ
ここでは、先生自身の子供の頃に触れられていて、その哀しく切ない子供時代に涙を禁じ得ません。言葉はとても少なく語ってあるのだけど、少ないからこそ悲しみが圧倒的な重さとなって読者にのしかかるようでした。
あさみさんにお借りしました。
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