2007年01月18日
そーだそーだぁ! | |
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これを読んだ娘との会話。↓
「読んだよ!面白かった!」
「サカホン、カッコよかったやろ~♪」
「え?あねくんやろ?」
「え~!サカホンやて!!」
「いやいやいや、あねくんやって」
「いーや、サカホンのがかっこいいってば」
「いーやいやいや、あねくん可愛いヤン!!」
・・・と、両者譲らず。
見事に家庭内で好みが真っ二つに割れてしまいました(笑)。
遠藤華奈ことえんちゃん、楽園(パラダイス)クラスと呼ばれた1年1組は、えんちゃんを中心にとってもまとまっていた。
えんちゃんはその笑顔で誰をも癒すような、そんな優しい女のコだったので、クラスのアイドル的な存在でした。
そんなえんちゃんが好きな男の子はよそのクラスの「あねくん」。
アニメやコスプレのちょっと「オタク」系の趣味を持つあねくん。
一組は団結してえんちゃんの恋を応援しようとするのだけど・・・。
さて、えんちゃんのことを影から見守る男の子が一人。
それがサカホン。
歩いていれば逆ナンされるようないい男。
それが、えんちゃんが好きなんです。
で、えんちゃんも本当はあねくんよりもサカホンのほうに心が傾いてるんじゃないの?と思うんだけど、このふたりがくっつきそうでくっつかないのがじれったく、読者心をくすぐるわけです。
視点から言えば、サカホンが最終的にえんちゃんとくっつくのかなと思ったんだけど、それがなんかかなりビミョーで。
一時はサカホンといい感じになったりするけど、あねくんともいい感じになって、いったいどっちとくっつくの?と、かなりやきもきしたね。
傍目から観たら、こんな風に団結しているクラスというのは、どうも身内意識が強すぎて、と言う事は排他的な感じがしてあんまり好きになれないのだけど(わたし、ひねくれてる?)実際些細な事でひびが入ったりするのですよね。
その一つが転入生の和津美の存在。
彼女の趣味は「カップルを成立させる事」なので、1組の面子を見て誰が誰を好きなのかすぐに当ててしまう。
人見知りもせずサカホンとも旧知のように振舞う和津美に1組の女子は嫉妬心が働き、のけ者にしようとする。
でも、えんちゃんだけは優しいのだ。
この和津美の転入によって1組の雰囲気が変わる。
結局このときのひび割れがひとつのきっかけとなって、楽園クラス神話は崩壊するんですね・・・。
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2006年11月18日
![]() | 正義の味方 1 (1) 聖 千秋 集英社 2004-12-16 by G-Tools |
現在、集英社の女性マンガ雑誌「コーラス」に、2003年の8月号から連載中の「正義の味方」、聖さんのパワフルコメディです♪
世の中、人のため世間のために良かれと思ってやることが、すべて裏目に出てしまい、報われない人もいると思うのですが、逆に、ぜんっぜん人のことなんて思わずにやりたい放題やっているのに、なぜかそれが悉く「あたり」で、結果的に自分にも他人にも良い目をもたらす人もいるようで…。
たとえば、このお話の主人公中田容子ちゃん。彼女の姉がそう言うタイプ。
姉、中田澄子24歳。彼女は妹の容子から見るとまるで悪魔のような姉なのです!!
やることがいちいち悪意に満ちており、人から与えられた屈辱や迷惑は何倍も熨しつけて返さないときがすまない性分。
たとえば…
1:妹の彼氏に「今、妹はウンコをしている」と堂々と言う。
2:吼えて自分をおどかした飼い犬には、制汗スプレーを吹きかけて悶絶させて仕返しする。
3:コンビニのレジで横柄に横入りした男は、ウソの情報で警察に通報。
4:自分の誘いを断った同僚は、ゲイの噂を流すように仕向ける。
5:威張って同僚を見下すお局OLのデスクには『朝から眠る女はブスになる/大島清/ごま書房』をさりげなく置いておき、精神的にダメージを与える。
などなど、子供っぽいと言えば子どもっぽい復讐や仕返し、あるいは悪戯をすることがとっても好きなのです。
しか~~~し!!
2006年03月10日
![]() | ヘプタゴン 聖 千秋 集英社 2000-09 by G-Tools |
コーラス2000年3月~7月号に連載
中学の卒業の時に、記念としてタイムカプセルを埋めます。
7クラスの代表がそれぞれ、7人、7角形をつくり
その真中に。
ヘプタゴン(七角形)の真中には不思議がある…。
時を越えて、自分の愛と人生を取り戻す女の子の不思議で感動的なファンタジー。
主人公の奈々。OL。
とりえも趣味も何もない面白くない人生。
無気力で、人にどう思われても平気という冷めた女の子。
同期会で、彼氏には彼女がいたことがわかり、その場はシュラバになってしまったが、それでも奈々は「それなら結婚やめた」と、平然としている。
それがまた、友達の反感を買ってしまうのだけど、本人はそんな友達を見ても「いいなぁ、熱くなることがあって」としか思えない。
そのとき、奈々は交差点で交通事故に!
意識がなくなる一瞬、なにか大事なことを思い出しそうになるのだけど…。
夢の中で奈々は中学時代に戻っていた。
おねえちゃんの好きなヒトのこと、部活のこと、いろいろ思い出している。
そして目覚めた奈々は、中学時代の奈々だった…!!
+++
中学生に戻って、奈々はそのころの自分に分からなかったことや見えなかったものを確認することができる。
コミックの折り返しには聖先生のコメントが記されてます。
「今の自分が過去に戻ったら、当時の自分が出来なかったことも簡単にできたり、解けなかった問題がスイスイ解けたりするんじゃないか?そう思ったのがこの物語のきっかけ」と。
物語の中では大学卒業してOLになった奈々だから、中学ではまるで「天才」のように数学も英語もできるんです。
当時は誰も扱えなかったパソコンも楽々つかえたりして、みんなの羨望と尊敬の眼差しを一身にうけたりして。
そして、徐々に自分が何にこだわっていたのか、何を取り戻したかったのか、何が大事だったのか、
何よりも「何を忘れたかったのか」を、思い出していくんです。
過去と未来が交差する場所。
うーん、うまい!
ピリリとキレのある感動的な物語。オススメです!
2006年03月10日
![]() | VIP&Celeb 聖 千秋 集英社 2003-03-19 by G-Tools |
くらもちさんの「α」で、ちらっと御紹介した作品です。
主人公の桧山梨沙はある日、交差点で少年に一目ぼれ。
彼の制服から、高校が星欧学園とわかり、自分も星欧学園に行くことにした。
そして、入学。目的の彼は…。
いるにはいたんだけど、彼には高いハードルがあった。
彼は星学のVIPグループ「WOOZY」に属しており、それは一般の生徒は口もきけない遠い存在のグループなのだった。
彼らに近づけるのはセレブと呼ばれている女の子グループ「アルテミス」のメンバーだけ。
彼女たちはハイソ&モデル系の美少女グループ。
しかし、彼らメンバーのお目に止まればグループに入ることができると知った梨沙は誓う!「かならず、あのメンバーに入ってみせる!」と。
++++
というお話なんですが…。
学校の中にこういう特別な存在のグループがあるというと、今時はみなさん「花より男子」なんかを連想されたりなさるのでは。
わたしの世代ですと池田理代子さんの「おにいさまへ…」ですね(笑)
ソロリティ…ですね!
あれは女子高ですが、こっちは「花男」と同じ共学ですね~。それで男女のロマンスが生まれたりして。
聖さんの描く女の子はたいていが元気で前向き。
この梨沙ちゃんもそうです。
で、動物のためにお店の残り物(彼女のおうちは八百屋さん)を持ってきてあげたりして、優しい女の子です。
彼女がVIP&Celebのメンバーに近づこうとして、自分を見失い、そしてその過ちに気付くまでが描かれてるんだけど、
「階級」って言うものの存在が、いかに人を卑屈にしたり歪にしたりするかがストレートに描かれてて、コンパクトにまとまってる作品です。
梨沙の好きな相手の柏木峻哉くん、彼もカッコ良いですね~♪
聖さんの作品はやっぱり面白い!
2006年02月20日
いつも上天気 (1)
聖 千秋

いつも上天気 (2)
聖 千秋

別冊マーガレットに1991年の9月号から翌年の9月号まで連載された人気作品です。
高圧的で無理解な母親に育てられた主人公、室口宝。
悲しみや寂しさを隠しながら、表面的には誰よりも元気で明るく、みんなにも笑いと楽しさを振り撒く毎日。
しかし、そんな彼女の内面の寂しさ、傷つきやすさに気付き、見守る少年潮崎遼。
彼との愛をその成長過程を通して描く感動作品。聖さんらしい明るさと切なさと、そして優しさがぎゅっと詰まった名作です!
有名な作家でプライドの高い母親からは疎まれ、宝の大好きな父親は母親に追い出されて、たまに帰ってきても金の無心。そして母親による父親の罵倒。
そんな光景を見ながら育った宝は、常に人の気持ちを最優先して、みんなのことばかり考える優しい子供なのですが、母親から叱られては落ち込んでひとりで泣いています。
母親に愛されたい、父親に側にいて欲しい。本当は寂しくてたまらない。
宝の悲しみが胸に迫ります。
そんな彼女を影から見守り、唯一彼女の本当の姿を理解し、次第に惹かれていく潮崎遼。バイオリニストとして輝く未来が待ってる期待の星。
彼が宝をそっと見守るところがいいんです。
宝も潮崎君が好き。
だけど、なかなか二人は結ばれません。
それは宝が「自分は男を不幸にする女」と、思い込んでるから。宝のおばあちゃんが幼いときから、宝に言いつづけたために、呪縛となってしまったのだ。
潮崎君が宝を必要としても、宝は素直に飛び込めない。
そのすれ違いがもどかしい。
読者はみんな思う。宝に幸せになって欲しい!と。
人一倍優しく思いやりのある宝だからこそ、宝こそが幸せになってもらいたい。
なのに、聖さんってば、二人をすれ違わせてばかり!もう、ほんとうにじれったかった!祈るような気持ちで読んだものでした。
宝が髪形を変えないのはなぜなのか、なんて小さなエピソードも印象的で忘れられません。
タイトルはジーン・ケリー主演のミュージカルだそう。
この映画のことを話題にして、潮崎君が宝に気持ちを伝えた海辺のシーンは、大好きなシーンです。
涙が出るぐらい、優しさに包まれる感じの物語です。
聖 千秋

いつも上天気 (2)
聖 千秋

別冊マーガレットに1991年の9月号から翌年の9月号まで連載された人気作品です。
高圧的で無理解な母親に育てられた主人公、室口宝。
悲しみや寂しさを隠しながら、表面的には誰よりも元気で明るく、みんなにも笑いと楽しさを振り撒く毎日。
しかし、そんな彼女の内面の寂しさ、傷つきやすさに気付き、見守る少年潮崎遼。
彼との愛をその成長過程を通して描く感動作品。聖さんらしい明るさと切なさと、そして優しさがぎゅっと詰まった名作です!
有名な作家でプライドの高い母親からは疎まれ、宝の大好きな父親は母親に追い出されて、たまに帰ってきても金の無心。そして母親による父親の罵倒。
そんな光景を見ながら育った宝は、常に人の気持ちを最優先して、みんなのことばかり考える優しい子供なのですが、母親から叱られては落ち込んでひとりで泣いています。
母親に愛されたい、父親に側にいて欲しい。本当は寂しくてたまらない。
宝の悲しみが胸に迫ります。
そんな彼女を影から見守り、唯一彼女の本当の姿を理解し、次第に惹かれていく潮崎遼。バイオリニストとして輝く未来が待ってる期待の星。
彼が宝をそっと見守るところがいいんです。
宝も潮崎君が好き。
だけど、なかなか二人は結ばれません。
それは宝が「自分は男を不幸にする女」と、思い込んでるから。宝のおばあちゃんが幼いときから、宝に言いつづけたために、呪縛となってしまったのだ。
潮崎君が宝を必要としても、宝は素直に飛び込めない。
そのすれ違いがもどかしい。
読者はみんな思う。宝に幸せになって欲しい!と。
人一倍優しく思いやりのある宝だからこそ、宝こそが幸せになってもらいたい。
なのに、聖さんってば、二人をすれ違わせてばかり!もう、ほんとうにじれったかった!祈るような気持ちで読んだものでした。
宝が髪形を変えないのはなぜなのか、なんて小さなエピソードも印象的で忘れられません。
タイトルはジーン・ケリー主演のミュージカルだそう。
この映画のことを話題にして、潮崎君が宝に気持ちを伝えた海辺のシーンは、大好きなシーンです。
涙が出るぐらい、優しさに包まれる感じの物語です。
2006年02月15日
君は僕の太陽だ(1)
聖 千秋

君は僕の太陽だ(2)
聖 千秋

君は僕の太陽だ (3)
聖 千秋

教師と生徒の恋愛シリーズ第4弾!
今回はやはり大好きな聖千秋さんのこの作品をご紹介。
ちょっと異色なのは、先生が女で生徒が男と言うところ。
とうぜん、女性のほうが年上です。7歳年上。
そしていつもなら、片想いが両思いになる過程をドキドキしながら見守ったりするんだけど、今回はほぼ最初から恋人同士の関係です。
このストーリーはちょっぴり意地っ張りな二人がお互いを思いながら、さりげなく守りあいながらさらに距離を縮めていくところに、醍醐味があると思います。
まず、主人公は東都大学を主席で卒業した栗山仙子。
高校を退学になるかならないかと言うひとりの男子高校生(まぁいわゆる、フリョー?)を、大学時代に家庭教師として教えていた。それが、清原忍。
結局、そこでは忍は退学してしまうのだけど、仙子の赴任先の英成ケンストン高等学校に新一年生として入学してくる。
二人は恋人でありながら、先生と生徒という関係なのです。
仙子のモットーは「愛と勇気」。
夢と希望をもって、高校教師になった仙子。しかし、現実は甘くない!
サブいギャグで生徒を白けさせてしまったり、一人で熱くなって生徒の気持ちを引かせてしまったり…
なので、生徒からは嫌われ馬鹿にされ、同僚からも受け入れられず、高校の中ですごく孤独で浮いた存在に…。
そんな仙子には、いろーんなトラブルが降りかかる。
そこで頼りになるのが忍と言うわけです。
仙子は年上で先生だけど、年下の忍は仙子のカッチョいいナイトって感じ。
しかし、仙子もただ守られてるだけと言う訳じゃない!
忍と恋人になってから、仙子だってどんどんと変わってゆく。
強く、たくましくなってゆくのだ。
生徒を体張って守ったりもする!
そんな仙子が大好きだし、忍とお互いに守りあっている関係が好き♪
特に4巻、ついに二人が本音をぶつけ合いUFOを背に?したキスシーンは感動!そして、忍、カッコいい~~♪
「愛と勇気」…クサイですよね。
聖さんの作品って、クサいんですよ。
でもね、そのクサさが全然嫌味でも古臭くも説教臭くもないの。優しさがあって、テーマが重くてもおおらかさと朗らかさで、重さも自然に受け入れられて、自然に泣けてきてしまう。そんな聖さんの作品、素敵ですよ♪
聖 千秋

君は僕の太陽だ(2)
聖 千秋

君は僕の太陽だ (3)
聖 千秋

教師と生徒の恋愛シリーズ第4弾!
第1弾…純情クレイジーフルーツ
第2弾…海の天辺
第3弾…I love her
今回はやはり大好きな聖千秋さんのこの作品をご紹介。
ちょっと異色なのは、先生が女で生徒が男と言うところ。
とうぜん、女性のほうが年上です。7歳年上。
そしていつもなら、片想いが両思いになる過程をドキドキしながら見守ったりするんだけど、今回はほぼ最初から恋人同士の関係です。
このストーリーはちょっぴり意地っ張りな二人がお互いを思いながら、さりげなく守りあいながらさらに距離を縮めていくところに、醍醐味があると思います。
まず、主人公は東都大学を主席で卒業した栗山仙子。
高校を退学になるかならないかと言うひとりの男子高校生(まぁいわゆる、フリョー?)を、大学時代に家庭教師として教えていた。それが、清原忍。
結局、そこでは忍は退学してしまうのだけど、仙子の赴任先の英成ケンストン高等学校に新一年生として入学してくる。
二人は恋人でありながら、先生と生徒という関係なのです。
仙子のモットーは「愛と勇気」。
夢と希望をもって、高校教師になった仙子。しかし、現実は甘くない!
サブいギャグで生徒を白けさせてしまったり、一人で熱くなって生徒の気持ちを引かせてしまったり…
なので、生徒からは嫌われ馬鹿にされ、同僚からも受け入れられず、高校の中ですごく孤独で浮いた存在に…。
そんな仙子には、いろーんなトラブルが降りかかる。
そこで頼りになるのが忍と言うわけです。
仙子は年上で先生だけど、年下の忍は仙子のカッチョいいナイトって感じ。
しかし、仙子もただ守られてるだけと言う訳じゃない!
忍と恋人になってから、仙子だってどんどんと変わってゆく。
強く、たくましくなってゆくのだ。
生徒を体張って守ったりもする!
そんな仙子が大好きだし、忍とお互いに守りあっている関係が好き♪
特に4巻、ついに二人が本音をぶつけ合いUFOを背に?したキスシーンは感動!そして、忍、カッコいい~~♪
「愛と勇気」…クサイですよね。
聖さんの作品って、クサいんですよ。
でもね、そのクサさが全然嫌味でも古臭くも説教臭くもないの。優しさがあって、テーマが重くてもおおらかさと朗らかさで、重さも自然に受け入れられて、自然に泣けてきてしまう。そんな聖さんの作品、素敵ですよ♪
⇒ short (06/24)
⇒ お (06/20)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ 六猫合体キャットマーズ (01/03)
⇒ 栗ごはん (10/21)