2009年02月05日
IS 14―男でも女でもない性 (14) (講談社コミックスキス) | |
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今回は9~14巻まで読みました。
お互いのことを大切にしたいハルと伊吹ですが、周囲はますます悪意をぶつけてきて、悲しい思いをたくさんしなくっちゃなりません。見ているだけで切ないです。
そんな中でもやっぱり人に対する思いやりをわすれず、自分の気持ちにまっすぐなハルや伊吹、そして友だち・・・みんなの気持ちが温かくて強くて、読んでいるだけでウルウルと来てしまいます。
この物語を読むだけで「インターセックス」に対して理解ができるのかと言うと、正直それは分かりません。この記事を前回書いたときに、世間の認識が偏っているように感じるという内容のコメントをいただきましたし。。(下部コメント欄参照して下さい)
だけど、この漫画は登場人物たちのつながりを見ただけでもホントに得るものが沢山あると思うのです。性別を越えても、インターセックスであってもなくても、ハルたちの姿に共感や感動を感じると思うのです。
14巻ではいよいよハルたちも社会人。
答えは中々出ませんが、これからも頑張る姿を見ていきたいです。
以前の感想は↓です。
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2006年08月01日
![]() | IS 6―男でも女でもない性 (6) 六花 チヨ 講談社 2006-07-13 by G-Tools |
5巻の感想はコチラです。
クラスのみんなに自分が「IS」だと話して、だけど、分かってもらえないままに一ヶ月が過ぎた。
口さがない噂が一人歩きして、興味本位の目で見られる日々。
春はそれでも健気に友達の宇佐美たちに守られるようにして過ごしています。
しかし、春に何度目かになる試練が訪れます。
体のために、性ホルモンの投与をしなければならない時期がきているというのです。
と言うことは性別を選ばなければならない…。
心の準備がまだ整ってない春は戸惑いが大きいのだけど、追い討ちをかけるように、学校では更衣室の問題が持ち上がり。男でも女でもない春は、どちらの生徒たちとも一緒に着替えることが出来ないんです。
2006年05月08日
![]() | IS 5―男でも女でもない性 (5) 六花 チヨ 講談社 2006-03-13 by G-Tools |
今までの感想はこちらです。
IS自助グループ「しずくの会」に入会したことで、春に変化が訪れます。
「しずくの会」で出会った美和子は、春とは正反対の家庭で育った子。
春の姿をそのまんま受け止めてくれた家族のような存在ではなく、ひたすら美和子のISを否定する母親。それでも、母親は美和子のことを考えているつもりなんですが・・・。
その美和子との出会いで、「現実」を見せ付けられた春。
多くの家族が「IS」を否定している。
もしも自分が「IS」だとカミングアウトしたら、その存在をみんなに知ってもらい、もっと身近に感じて貰えたら…春はそう、考えたのです。
でも、それは、恋人になりつつある伊吹との別れを意味するのでした…。
カミングアウトは、決して生易しい結果が安易に得られるものではないのだけど、すこしずつ理解してもらうことを願ってやみません。
今回は、春の妹、秋の青春にもスポットが!
春の存在を「恥ずかしい」と感じる、等身大の少女の姿。
彼女の苦悩と、それを乗り越える勇気や強さに感動した5巻でもありました。
それにしても、レオンくん、いいですよね!!好きや~~(爆)
あと、学校の友達、樹理亜ちゃん、よし子ちゃん、マキちゃん、そして宇佐美はじめ!!いいですね~♪
重いテーマの漫画だけど、暗くなくて、前向きに明るいのがすっごくイイ感じ。
続きが楽しみです。
あさみさんにお借りしました。ありがとうございました♪
2006年02月19日
IS 1―男でも女でもない性 (1)
六花 チヨ

IS…インターセクシュアル。半陰陽。
男ではなく、女でもない。
日本では古来「ふたなり」と呼ばれたらしい。
原因はわからないけど、2000人にひとりの確率で生まれてくる「第3の性」。
確率から言えば日本人口に対して6万人のISが存在するはずだけど、その問題のデリケートさから表面化することはまれで、「その子の幸せのために隠し通される」のが一般的傾向。
生まれてすぐに、その子供の性別を親は決定し、性器形成手術を受け、体型の違いを無くし、その後はホルモン投与によって「決定された性」で生きていくことになる。
世の中には性区別としては「男」と「女」の区別しかないのだから・・・。
こんなデリケートで難しい内容を取り上げたのがこの六花チヨさんの「IS~男でも女でもない性~」です。
本書の中にも書いてるけど、「隠したい」ことなんですね。殆どの人にとっては。でも、知ってみると身体的なこと以外にも精神的な苦しみや社会的な立場、偏見や無理解、保険の利かない治療の場合もあり、大変な苦しみを背負っていることが分かります。そのなかで、この作品の登場人物たちが前向きにひたむきに生きている様子に、読者は胸打たれないわけに行きません。
最初に読んだとき、涙が流れて仕方がなかったです。
1巻では「ヒロミ」と「竜馬」の二人のケースについて
そして2巻以降は、「春」が生まれたときから成長する過程を、家族と共に問題に真っ向から取り組んでいく様子を描いてあります。
読んでよかったです。あさみさんにお借りしました。ありがとう♪
1巻CASE1:ヒロミ
生まれた時にペニスのように肥大したクリトリスと癒着した膣、卵巣と精巣をひとつずつ体内に持ってうまれました。
戸籍の性別欄は空欄のまま女の子としてそだったヒロミ。
成長するにつれ、女友達に生理が始まったりブラを着け出したりするようになっても、自分にはそれがないばかりか、声が太くなりすね毛が生えてくる。なぜ自分の体は人とは違うのか…。ヒロミは悩みながら成長します。
そして、社会人になり、好きな人ができる。
ISのヒロミの恋。
普通の女の子が人を好きになるのとは訳が違いました。
このヒロミが恋を知ったことで生じる様々な悲しみや苦しみを描いてあるのですが、そこからヒロミが選んだ結末が前向きで感動的です。
時には絶望し、小さい時に手術を受けたりしてくれなかった母親を恨んだりもするのだけど、そこからヒロミは立ち上がるのです。
そして訴えます。わたしたちを分かって…と。
声も出せずに震えているわたしたちを知ってください。
そして愛することを認めて欲しい…と。
六花 チヨ

IS…インターセクシュアル。半陰陽。
男ではなく、女でもない。
日本では古来「ふたなり」と呼ばれたらしい。
原因はわからないけど、2000人にひとりの確率で生まれてくる「第3の性」。
確率から言えば日本人口に対して6万人のISが存在するはずだけど、その問題のデリケートさから表面化することはまれで、「その子の幸せのために隠し通される」のが一般的傾向。
生まれてすぐに、その子供の性別を親は決定し、性器形成手術を受け、体型の違いを無くし、その後はホルモン投与によって「決定された性」で生きていくことになる。
世の中には性区別としては「男」と「女」の区別しかないのだから・・・。
こんなデリケートで難しい内容を取り上げたのがこの六花チヨさんの「IS~男でも女でもない性~」です。
本書の中にも書いてるけど、「隠したい」ことなんですね。殆どの人にとっては。でも、知ってみると身体的なこと以外にも精神的な苦しみや社会的な立場、偏見や無理解、保険の利かない治療の場合もあり、大変な苦しみを背負っていることが分かります。そのなかで、この作品の登場人物たちが前向きにひたむきに生きている様子に、読者は胸打たれないわけに行きません。
最初に読んだとき、涙が流れて仕方がなかったです。
1巻では「ヒロミ」と「竜馬」の二人のケースについて
そして2巻以降は、「春」が生まれたときから成長する過程を、家族と共に問題に真っ向から取り組んでいく様子を描いてあります。
読んでよかったです。あさみさんにお借りしました。ありがとう♪
1巻CASE1:ヒロミ
生まれた時にペニスのように肥大したクリトリスと癒着した膣、卵巣と精巣をひとつずつ体内に持ってうまれました。
戸籍の性別欄は空欄のまま女の子としてそだったヒロミ。
成長するにつれ、女友達に生理が始まったりブラを着け出したりするようになっても、自分にはそれがないばかりか、声が太くなりすね毛が生えてくる。なぜ自分の体は人とは違うのか…。ヒロミは悩みながら成長します。
そして、社会人になり、好きな人ができる。
ISのヒロミの恋。
普通の女の子が人を好きになるのとは訳が違いました。
このヒロミが恋を知ったことで生じる様々な悲しみや苦しみを描いてあるのですが、そこからヒロミが選んだ結末が前向きで感動的です。
時には絶望し、小さい時に手術を受けたりしてくれなかった母親を恨んだりもするのだけど、そこからヒロミは立ち上がるのです。
そして訴えます。わたしたちを分かって…と。
声も出せずに震えているわたしたちを知ってください。
そして愛することを認めて欲しい…と。
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