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働きマン(4)/安野モヨコ

2007年10月18日
4063726266働きマン 4 (4) (モーニングKC)
安野 モヨコ
講談社 2007-08-23

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働きマン 1~2巻感想はこちら 3巻の感想はこちら

こちらもドラマ化ですね。ドラマの公式サイトはこちら
主人公は菅野美穂さん。主人公はともかく、速水もこみちの田中とか沢村一樹の成田デスクとか、結構雰囲気出ています!(編集長がちょっと似てないかな)主人公の菅野美穂はちょっと可愛すぎる感じがするけど。もうちょっと尖った感じの人がいいんじゃないかとも思うけど(それにもっとボインちゃん)まぁそこまでケチ付けるほど悪くないかな。(と、ナニサマ発言)

さて、4巻も面白うございました。
今回、松方弘子の友だちがハワイで結婚式を挙げるので、出席するために久しぶりの休暇をとって機上の人に。親友の荒木雅美が先発していてホテルで出迎えます。
結婚式に出席する友達は、他にもいて、そっちは「主婦グループ」。
「よく来られたね、無理かと思った」と、主婦グループが言うので「休暇をとった」と答える弘子たち。対して主婦グループは「いいなー、ちゃんとした休み、羨ましい。自分たちは子どもを置いてきたから式が終わればとんぼ返りで、3日分の家事やらお土産配りなどがある。独身は気楽で良いな」という事を言う。
カチン!と来るキャリアグループ。
顔色が変わったので、言い過ぎたと気付き、慌てた主婦グループは「その分、自分たちは家庭や子供があって幸せで充実しているけど、自分の事だけをやっているわけにはいかない」と、フォロー。
しかし、それがフォローになってなくて余計に弘子を怒らせる。
そして、一方、休暇中に仕事を代わってもらった北川がしつこいほどにFAXを送ってくる。入稿が間に合うか心配で電話攻撃で作家を不機嫌にしている北川だが。
さてさて、やっと取った3日間のローテ休、弘子は楽しめるのだろうか?

+++++

仕事面の心配もあるけど、今回は主婦グループとの攻防が面白かった。主婦が言う「うらやましい」という言葉は、よく考えて使わないとね。「うらやましい」って言われて嬉しいと感じる人もいると思うけど、「何も分からないくせに表面だけ見てうらやましいって安易に口に出すな」と思う人もいると思う。この回の弘子がまさにそう。腹を立てる弘子に雅美が「彼女たちは自分たちの幸せを確認したいだけ」って言う。「自分たちの選んだ道が正しいのか不安にもなるんだろう」とも。結婚して家庭を持ち子どもも生んだら、もう「なかったこと」には出来ない、後戻りできないというか「なかった時」には戻れない。弘子たちに言った「うらやましい」「自分の事だけ考えていればいいから気楽でいいよね」って言うのは、「昔の自分」に言ってるようなもんだと思う。
弘子たちには思わず無神経な事を言ってしまう主婦グループも、「主役」の花嫁には心遣いがきちんと出来て「大人」って言うも面白かった。結婚式って、「誰もわたしのことなんて見ないんだから、おしゃれなんて必要ない」って思ってはいけない。おしゃれはあくまで花嫁さんのために。派手すぎず、でも地味じゃダメ。花嫁の年齢がこの場合30前なので、華やかに装ってあげるのが気遣いって言うものなんですね。

+++++

4巻では、弘子は「事件班」に移動になります。結構使えないヤツラが集まってるようで、班全体に覇気がないし、デスクの片桐は煮詰まってる。結局デスクは体調を崩してしまうのだけど、弘子はそこで「ダメなデスク」と思っていた片桐の別の面に気付かせられ、おまけに新聞記者の高宮と知り合う。オマケに弘子は「事件」のデスクに!!

でも、彼氏とは決定的に破局?働く二人がお互い嫌いじゃないのに別れなければならない、どうにもならない感じが切なかった。


+++++

この松方弘子って、ほんとうにそこに現実に存在しているような、リアリティがある。こう言うのを「生き生きと描かれている」って言うんだろうなと思います。疲れたときのため息の仕方、ちょっと頭にきたときのカチンと来る表情、缶ビールは自分で「ぷしゅっ」って開けたいところとか、ものすごく「ほんとにいる」って言う感じがします。だから彼女の悩みやイライラが、仕事をしてない人間にもきちんと伝わってきて、この物語の面白さになってると思う。
個人的には、新二とこのままお別れって言うのが寂しいなぁ。でも、ムリなんだろうなぁ。。。


4063723364『働きマン』松方弘子のMake It Beauty! (KCデラックス)
講談社 2007-08-23

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4062142074働きマン 明日をつくる言葉
安野 モヨコ
講談社 2007-08-24

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[あ行のマンガ家]安野モヨコ | Comments(2) | Trackback(0)

働きマン(3)/安野モヨコ

2006年12月11日
働きマン 3 (3)
安野 モヨコ

4063725502

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「働きマン」はアニメに、「さくらん」は映画になって絶好調の(?)安野さん。
公式サイトはこちら ↓
「働きマン」http://hataraki-anime.com/
「さくらん」http://www.sakuran-themovie.com/


働きマンの3巻を読みました。
1,2巻の感想はこちら

週間「JIDAI」の張り込み番の菅原文哉が移動に!
しかも、本人は絶対に読まない漫画「週間少年ブレイブ」の部門へ。
このひと、漫画の読み方も知らないんですね。「右から読むの」とういことすら教えてもらわないと読めないのです。
でも、自分が教えたネタで作家の大山が漫画を描くと、自分の話したことが作品になってるという感動を覚えて、「漫画」にはまっていく。
今回、菅原さんカッコよかったです!
取材先の植木職人もいいですね。ほんとにそういう漫画があったら読みたいな!と思わせられる内容でした。

「働かないマン」の梶さんはちょっと怖い。

「ずぶ濡れマン」からの松方弘子の物語はかなりきついです。
泣きやつれでついたシワは5万の美容液でも消せやしない…って。なんかリアルで・・・。
そんな松方弘子、社会問題に取り組む。
ゴミ問題です。
ゴミを凝視しながら自分の恋人への気持ちやなんかに向き合う松方さんが、痛々しくも凛々しかったり。

あさみさんにお借りしました。
ありがとうございました。

4063348296さくらん
安野 モヨコ
講談社 2003-11

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働きマン/安野モヨコ

2005年11月06日
4063289990働きマン (1)
安野 モヨコ
講談社 2004-11-22

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4063724530働きマン (2)
安野 モヨコ
講談社 2005-07-22

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週刊「JIDAI」編集部で働く「働きマン」たちを、主人公,松方弘子をストーリーの中心に、生き生きと描いています。
主人公は松方弘子なんだけど、でも、働く全てのひとが主人公なのである。
お姫様のように「女の子」であることを武器に(特権に)戦う働きマンもいれば、松方弘子のように女を捨てて…いや、男スイッチ入れて働くものもいる。
普段気軽に私たちが読んでる週刊誌、その舞台裏ではちょっと想像するだけでも、すっごくどたばたしたものがあるだろうと思われる。
それがさもリアルに描かれてて、はまります!!
やっぱ、松方弘子、カッコいいんですもん。
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[あ行のマンガ家]安野モヨコ | Comments(0) | Trackback(1)
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