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地獄でメスがひかる/高階良子

2006年10月24日
4062605929地獄でメスがひかる
高階 良子
講談社 1999-06

by G-Tools



●地獄でメスがひかる

懐かしさのあまり、Bオフで見つけて(105円ナリ)即ゲット!!
懐かしいぜ、読みたかったんだよー、これ♪
昭和47年の「なかよし」7月号から10月号まで連載された作品。
当時の「なかよし」読者ならきっと覚えてるよね。
すっごいインパクトだったもん。
わたしも当時はまだいたいけな小学生だったので、ものすごく衝撃を受けたことを覚えてますとも!わたしの中では高階さんの代表作と言ったらこれだよ!!

ストーリーは、ひろみというものすごく容姿の醜い女の子が主人公。
で、家族にさえ(産みの両親にさえ)疎ましがられている。
なんツー可哀想な設定だ…。この疎ましがられようと言うのが、凄まじい。
今でなら「虐待」と言う言葉があるけど、昔はそんな言葉なかったよね。
あったとは思うけど、一般的じゃなかったと思う。
ここに書くのも憚られるほどの、その嫌がりように絶望したひろみは、自殺をします。が、死にきれず。
それを救ったのが医者である巌俊明。
かれは医者として天才的な腕を持っていたがために、普通の医者が踏み込むことのない神秘の領域に入り込み、その研究のためには人の命の重さも顧みない冷酷な人間だった。
その巌が作っていたのは、いくつもの死体から作り上げた一個の人間。
ただし、命は吹き込まれていない。
その身体に、ひろみの脳を移植して、完全にひとつの人間を自分の手で作り出したのだ!!
しかし、美しい顔、美しいからだ、それを手に入れたことではたしてひろみは幸せになれるのだろうか…。自分の研究が上手くいったからといって巌は幸せになれるのだろうか…。
この物語の結末は、悲劇。二人とも死んでしまうのだ。
だけど、死ぬ前に巌はひろみの「こころ」を愛していたことに気付く。
ひろみも、巌だけが自分に優しくしてくれた思い出だけを抱いて死んでいく。
やはりふたりはこの悲劇が「しあわせ」だったのではないだろうか。

子どもの頃の思い出としては、脳移植したあとひろみが、今までの自分の身体を自分の目で見るところが、すごく印象深かったな。結局、自分で自分の「古い」からだを切り刻んで焼いてしまうんだけど、その場面とか。
怖い話だった~。今読んでも、ひろみや巌の孤独感と、愛情を求めてやまないところに切なさが感じられる名作と思います。

同時収録は
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[た行のマンガ家]高階良子 | Comments(9) | Trackback(0)
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