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栞と紙魚子シリーズ/諸星大二郎

2005年02月25日
栞と紙魚子の生首事件
諸星 大二郎
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栞と紙魚子と青い馬
諸星 大二郎
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「妖怪ハンター」と同じ作者のコメディタッチのホラーです。
まるで漫才のように2人の息がぴったりで、ボケと突っ込みが効いてて面白い。
生首を拾って、押入れに隠したり。それを水槽で飼ってみたり(エサは糸ミミズ!!)
花見をしようとしたら、首吊りの名所だったり(桜の木には死体がぶら下がっている、と言う名言があるそうな…!!)
飼い猫に「おまえも、人間でおしゃべり出来たらいいのにね」と言うと本当に猫が人間になったり…(でも、オッサンなのだ!!)
ホラー作家の段一知(壇一馬??)一家も面白い。奥さんの全身を一度見てみたいものだ。
娘のクトルーちゃんも強烈キャラ。なんでも、ホラー好きなら誰でも知ってる名前だそうだ。私は知らないが。
「首山のおばけ鳥居」なんて面白かった!!
いつの間にか増えてる鳥居、その正体は?こんなんあったら怖い!!
そして、このときの紙魚子はまるで「妖怪ハンターみたいよ」というのがまたおかしい。
そして「陳氏菜経」というレシピの「人肉料理」!!うう~~怖い!!骨が~~~~(爆)

ホラーでコメディ…むっちゃツボだった!
はなちゃんにお借りしました。ありがとう♪
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[ま行のマンガ家]諸星大二郎 | Comments(0) | Trackback(0)

はいからさんが通る/大和和紀

2005年02月18日
はいからさんが通る 全8冊セット
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画もヒット、アニメも出来て、映画にもなった。
主人公花村紅緒が、家の事情で決めた許婚の伊集院忍と
戦争、関東大震災を経てついには結ばれるまでの
苦難の物語を、コメディタッチに描く。

著者の大和和紀さん、落語ファンなんですね。
やっぱ、おもしろい人と言うのは落語好きの人が多い!
間…というものを心得てるのね。
シリアスで暗いんですよ。内容は。
でも、そこを暗くもせず重くなりすぎず
おかしく笑いながらみせてくれるのは
著者の腕の見せ所ではないでしょうか。
いまだに何度読んでも笑ってしまうのだ!!

さて、どうして主人公とはこうもモテルのか。
伊集院忍、青江冬星、そして鬼島森吾。
あ、となりの女形、蘭丸も!!!
みーんな紅緒が好きなんだもんな~~。

さて、はいからさんファンの皆さんは、この4人の中で
誰が好きでしょうか?
うちらリアルタイムで読んでたものはそれぞれ
お気に入りがあって、たいてい忍派、編集長派、黒い狼派に
分かれていたもんだ。
私は断然!!「黒い狼派」であった。
今読み返してもかっこええ♪黒い狼。好みだ。
でも、結婚するとなると…
…編集長かな(爆)

でも、安らぎを覚えるのは忍かも。

なんてことを結構真剣に、今でも考えてしまう私。
心は少女漫画好きなオトメだもん。

さて、漫画の話。
この番外編がまた良いのですよ。
鬼島は環がいるし、吉次には紅緒のお父さん
でも、唯一一人身の編集長の、その後の物語が
一番好きだな。
でも、38歳で夭逝なんて。早すぎるよ(号泣)!!
[や・ら・わ行のマンガ家]大和和紀 | Comments(6) | Trackback(0)

杏奈と祭りばやし/大和和紀

2005年02月18日
1975年少女フレンド17号初出

コミックで言うと、「はいからさんが通る」の番外編の巻末に同時収録。
(余談ですが、この番外編、はいからさんの付録として特別ページが数ページついていて面白い。)

ストーリーは

戦後間もなくの東京。
ドラさんは土木作業員として働いていた。

ドラさんはある時、泣いている小さな女の子を拾う。
その子は施設に引き取られる途中で行方不明になったのだった。
女の子がすっかり気に入ったドラさんは自分で育てると言う。
が、ドラさんに育てられるか民生委員は信じられない。
そんな時、女の子が熱を出した。一生懸命介抱するドラさんに
民生委員も女の子を託すのだった。

めっちゃ泣けます!!
ドラさんは戦争で精神を病んでしまった人。
なので、今読むとちょっと「閉鎖病棟」を思い出す。
ちょうど、チュウさんと昭八ちゃんをミックスした感じ。
杏奈に対する優しい気持ちが心に沁みます。
ドラさんのもとで、すくすくと優しい少女に育った杏奈。
進学かドラさんか二者択一を迫られ、ドラさんを選ぶけれど
ドラさんにはわかっていた。
杏奈は進学するべきで、自分では杏奈を幸せにできないと言う事が。

お別れの夜、思いっきり、得意の祭太鼓を叩くドラさん。
その太鼓は杏奈に捧げる「愛」だったのだ。
そしてその夜ドラさんは眠るように…。

ベタなストーリーだけど泣けるんだね~。
[や・ら・わ行のマンガ家]大和和紀 | Comments(12) | Trackback(0)

花ぶらんこゆれて/太刀掛秀子

2005年02月14日
花ぶらんこゆれて… (1)
太刀掛 秀子
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花ぶらんこゆれて… (2)
太刀掛 秀子
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りぼんで大人気の連載漫画でした!

ストーリー…
フランス人の母から譲り受けた「亜麻色の髪」と「るり色の瞳」持つるり。
しかし、母はるりと夫を残しフランスへ帰っていった。
その後、父親は再婚するのだが、再婚した妻は夫の愛情を感じられず、おまけに二人の間に生れた唯は心臓が悪く、入退院を繰り返す。
そのため前の妻の面影を強く受け継ぎ、すくすく育つるりに厳しく当たってしまうのだった。
義兄の真幸はるりを優しく見守り、るりは素直で優しい心の少女に育っていったのだが、ある日、母親の気持ちを知った真幸は、るりからはなれる決心をする。
打ちひしがれつつも、強く生きる決心をするるり。
そんな時、唯の家庭教師がやってくる。
安積惣一郎と言うその青年に、唯もそしてるりも惹かれていくのだった。

るりにとっては、苦難の青春ストーリーです。
Read more "花ぶらんこゆれて/太刀掛秀子"
[た行のマンガ家]太刀掛秀子 | Comments(0) | Trackback(0)

動物のお医者さん/佐々木倫子

2005年02月13日
動物のお医者さん (第1巻)
佐々木 倫子
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ハムテルと二階堂はH大の解剖教室の横を通って通学していた。
そのとき、漆原教授が現れて、ハムテルに子犬を渡す。
その犬は般若のような顔をしていた!!
そして、漆原がハムテルに預言するのだった。
「キミは将来獣医になる」と。
その言葉に導かれるようにハムテルと二階堂はH大に入学し
獣医学部に籍をおくのだった。
この物語はそこで繰り広げられる日常を描いたほのぼのストーリーです。

私はペットを飼わない主義だけど
動物モノのお話は漫画も本も結構好きなんです。
この作品の中にも、ハムテルの家にいるペットだけでも
3種類。犬のチョビ、猫のミケ、ニワトリのひよちゃん。
あ、スナネズミがいた(笑)
佐々木さんの絵がまた、うまくって可愛いんだよね!!
特にお気に入りはミケ姉さん!
猫特有のクールさを良く描いてあって、手書きで関西弁の
台詞が笑えるし、本当に猫がそう言ってる感じなんだよね。
ひよちゃんも面白いよ。
ハムテルに「わしの影武者を…」と遺言する?くだりなんか
爆笑でした!
ちょびは本当に可愛い~。
実際にペットは飼わないつもりなので、こうやって
漫画なんかで疑似体験させてもらうとホントに楽しい(笑)
あと、すきなのが「おれはやるぜ!」のそり犬シーザー!
好きなシーンがてんこもりで何度も読んで何度でも笑った。
漆原教授のワンマンでマイペースも面白いし
菱沼さんのあのペースも面白い
大好きな漫画です♪
[さ行のマンガ家]他 | Comments(0) | Trackback(0)

つる姫じゃ~/土田よしこ

2005年02月08日
つる姫じゃ~っ! [少年向け:コミックセット]
土田よしこ
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時代はテキトー
場所は多分日本のなかの「ハゲマス城」
すくすくと育った姫様の名前は「つる姫」
下品で、意地悪で、不潔で、バカ!!
いいところなしのこのつる姫が巻き起こす
爆笑ギャグ漫画!!

下品です!!
おしっ○とか、お○ら、うん○ならまだ良いけど「野グ○」なんかもしょっちゅう出てきます!
これが、少女漫画?あるまじき…

ところがところが!!
読めば読むほどにつる姫が可愛くなってきて
大スキになるのだ!!愛すべきキャラクターなのだ!!
家老や家来のサルマタ(猿介、又五郎二人合わせてこう呼ばれてる)
は振り回されっぱなし!
でも、憎めない(いや、憎んでるか(笑))

脇を固めるキャラクターたちも愛しいよ!
亀姫もよいけど、私はマリー・アンコロネットが好きだなぁ!
あと、なんと言っても家老が好き。
何人ものBF持ちの魔性の女おハナちゃんもいいけど♪
イネさんも結局つる姫を大事にしてて^^
参考エピソード…↓
「母上を恋い慕って、手紙を書いたりして。
 それを見たのが普段は「天敵」のようなイネさん(女中)
 でも、母上からお返事が来るんだよね。イネさんの字で。」

ちなみに、家老のエピソードで好きなのはこちら↓
家老の誕生日のプレゼントに手袋を編もうとして出来上がった足袋を、早速上げようとするんだけど、家老はいつものイタズラだと思ってプレゼントをボロカスに扱ってしまう…という話があった。
それを見た姫はショック!!
そして、じつはイタズラではなくて正真正銘心の篭ったプレゼントだと分かった家老の慌てふためき!
泣きながら父上の殿様のところに泣きに行くあたりが可愛いね♪

薬売りの男の子と相思相愛になったこともあった。
ひとつひとつが楽しいエピソード満載で、昔の漫画ってどうしてこう「ツボ」にはいるんだろうと思いながら読み返してみました。

実は絶版だし、手に入りにくいです。
プレミアがついて高くなってるみたい。
私の持ってるのは4冊だけ。もっとあったと思うけど見つからず。
無念じゃ~!
[た行のマンガ家]土田よしこ | Comments(2) | Trackback(0)

どんぐり大将/川崎のぼる

2005年02月04日
私が小学生のころ小学館の学習雑誌をずっと読んでいた。
ドラえもん、おばけのQちゃん、ジャングルくろべえなどの、藤子不二夫作品なんかもリアルタイム読んでた。
ここで先日書いた「てんとうむしの歌」の川崎作品で
「どんぐり大将」ってのがあったのだ。

主人公は轟一番
山の中の分校に通う小学5年生だったような??
で、「ぱちんこ」、大人の好きなパチンコじゃなくて
石なんかを飛ばして的に当てる「ぱちんこ」ね
彼はこれの名人だった。

彼が飛ばすのは石じゃなくてドングリの実。
石だと、表面がでこぼこしてるので的に向かう途中で
空気の抵抗を受けて、的に当たりにくくなるんだって。
でも、その点流線型のドングリは軌道を外れずに真っ直ぐに的に向かって飛ぶそうだ。
ゴムに仕掛ける時、ぺろっとドングリを舐めてから仕掛けるのが一番流。
滑らないので安定させるため。

結構好きだった、この漫画。
いなかっぺ大将よりは真面目なお話だったと思う。
[か行のマンガ家]川崎のぼる | Comments(4) | Trackback(0)

白のファルーカ/槙村さとる

2005年02月02日
白のファルーカ (1)
槇村 さとる
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フィギュア・スケートをしている秋吉樹里17歳、好きなスケーターは松木恵。彼に憧れてスケートをはじめた。しかし、恵は演技中のトラブルで怪我をして再起不能に??
そんな恵が樹里の目の前に現れた。そして2人は憎みあうようにしながらも、アイスダンスのペアを組む事になった。しだいに惹かれあう2人・・・しかし、スムーズに行かないのが少女漫画の定番でござい~。

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[ま行のマンガ家]槙村さとる | Comments(0) | Trackback(0)

妖怪ハンターシリーズ/諸星大二郎

2005年02月01日
海竜祭の夜―妖怪ハンター
諸星 大二郎
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天孫降臨―妖怪ハンター 稗田礼二郎フィールド・ノートより
諸星 大二郎
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知る人ぞ知る、知らない人は全然知らないと言う「妖怪ハンター」
実は映画になっております。映画では妖怪ハンターは「ヒルコ」と言う名の女の子のようですが。
原作ではとっても渋い、ストイックなインテリジェンスな感じの稗田礼次郎。
超常現象あるところに稗田あり…と言う感じで数々の難事件に遭遇する。
と言っても、別にこの人が事件を解決したりするわけでもなかったりして。する時もあるけど。
一話一話がとっても、深い!!
もっと突っ込んで長い話にしても良いぐらい。
日本昔話の「うりこひめ」なんて、こんな話だったっけ?と驚いたし、隠れキリシタンを題材にした話なんて結構説得力があっておもしろかったな~~
でも、やはり「種子」の話が印象的。
これもはなちゃんにお借りしました。ありがとう♪
[ま行のマンガ家]諸星大二郎 | Comments(2) | Trackback(0)
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