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フラワー・オブ・ライフ/よしながふみ

2005年06月30日
フラワー・オブ・ライフ (1)
よしなが ふみ
4403617492

フラワー・オブ・ライフ (2)
よしなが ふみ
4403617921

一月遅れでその学校に入学してきたのは、白血病での闘病→骨髄移植で1学年遅れての新入生、花園春太郎。
個性的なクラスメートや教師に囲まれて
●ぬいぐるみのように可愛くて善良な三国翔太
●「姉萌え」で「同人誌」街道まっしぐらの真島海(かい)
●一見「オカマ」にしか見えない教師斎藤茂
ファンキーな学園生活の始まりである。

おっかしい~~。おもしろ~~い!!
1巻よりも2巻のほうが面白い!
(西洋骨董洋菓子店の時も後へ行くほど面白さに加速がついてきたよね)
この「姉萌え」の真島くんが最高におかしい!
(このひとがマンガがヘタなのが不思議)
これは読まないと面白さは分からないと思うけど。
バカになった理由をさも賢そうに理路整然と解説したり、女性を見るときは自分の好みの「姉萌え系」かどうか見分ける能力を持っていたり。
このキャラクターは強烈で最高!

白血病からの生還、というこの主人公だけど、そこで「生きてる事は素晴らしい」とかのメッセージが、説教臭く描かれてるわけではない。
だけど、どこかにそう言うニオイみたいなものも入ってることは確か。
クラスメートにしても、「遠慮」みたいな気持ちはどうしても持ってしまう。
けれど、そう言うエピソードが自然に描かれてる。読んでて悲愴な感じはしなくて、ただその明るさを満喫できる。でも、主人公への「気づかい」になんか、あったかいものを感じるのも確かなんですよ。

「西洋洋菓子…」では「魔性の小野」くんが好みだったけど、今回もよい男揃いで目が離せません。いまんとこ、なんちゅうても「萌え」の真島君。次は何をやらかしてくれるのかな~という楽しみが~♪♪
シゲとは…萌え、るのか?(どうも使い方が分かりません!)

ネッ友のあさみさんに回していただきました。
ありがとう~~♪♪
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[や・ら・わ行のマンガ家]よしながふみ | Comments(2) | Trackback(0)

アリスにお願い/岩館真理子

2005年06月30日
アリスにお願い
岩館 真理子
4088640799


集英社ヤングユーコミックスワイド版

収録作品
◆アリスにお願い…ヤングユー1990年11月号
◆アリスにお願い第2話…ヤングユー1991年1月号
◆アリスにお願い第3話…ヤングユー1991年2月号
◆対談 吉本ばなな…ヤングユー1990年9月号
後書き付


+++あらすじ+++

美名子は両親を亡くし、従姉妹の江利子の家で育てられている。江利子は小学生のころ、川べりの小屋で遊んでいる時、土砂崩れにあい友達数人と一緒に死んでしまった。小屋には外から鍵がかけられていたのだ。生き残った美名子とアリスは寄り添うように大きくなったが、崩れた小屋から江利子の死体だけが見つからなかったために、家族は不審に思っている。そして、鍵をかけたのは誰か…。
みんなと一緒にいながら、一人だけ助かったアリス…アリスが鍵をかけたのか?それとも…。

すっごく綺麗な本です。裏表紙まで綺麗。
ミステリー仕立てで、鍵をかけたのは誰なのか、どうして江利子の死体だけが見つからなかったのか…。それらが追々分かってくるんだけど、ミステリーとしても読み応えがある。作者自身も、「こんな怖い話を書いたのは初めて」とのこと。わたしは大好きな一冊。

+++ラスト、ネタばれにつき反転してね。↓

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うちのママが言うことには/岩館真理子

2005年06月29日
うちのママが言うことには 1 (1)
岩館 真理子
408864025X


集英社ヤングユーコミックス
収録作品
◆眠るテレフォン…88年2月号
◆うちのママが言うことには…88年5、9、11、89年2、4、6、8、12、90年2、91年6、9、11、92年2、3、10、93年11、94年2、5、8月号全てヤングユー連載
◆冬の星が踊る…ティアラ89年1月号掲載

岩館さんの代表作とも言えそうな、作品。
北風けいとと甘夏英太郎、出会いから結婚、そして結婚生活に入ってからの二人のラブストーリー。

珍しく、男のきょうだいがたくさんいるヒロイン登場。
岩館さんの作品の中で「兄」ってのは結構珍しいのじゃないかしら?大抵姉妹ばかりだし、男がいたとしても弟が多いんだよね。兄っていうと「17年目」の浩ちゃん(ある意味では弟だけど)「チャイ夢」の昇くん、「さたでい・ぱあく」の園子ちゃんのおにいちゃん・・・くらいしかぱっと思いつかないけど。
3人のカッコいい兄を持ち、末っ子で甘やかされてなに不自由なく育ったけいとが、家族に結婚を大反対されながらも愛を貫こうとする(たまにはくじけそうになったりしながら)姿が微笑ましい。そして、ぼろアパートに住む英太郎と結婚して、その結婚生活がまた違う方向に行っちゃうところもリアルで面白い。だいたい、恋愛と結婚とは違うんだよね。けいとも恋愛時代のほうが良かったと思う部分も伝わってきて、頷いてしまうのだった。兄たちには上手に甘えて「可愛い妹」でいられるけれど、英太郎と結婚してからは「可愛い妻」でばかりもいられない。環境が変わると気持ちも変わるのだ。そこんとこ、何気にリアルだ。特に風邪引いたときのエピソードなんて秀逸!!爆笑してしまうのはおおいに分かるから!!(爆)
また、拓子先生がすっごく良いね(爆)。家ではけいとが風邪を引いていても何もしてあげないのに、拓子先生の原稿をもらうためならたとえ火の中水の中!妻には見せられないよね。

うちのママが言うことには 2 (2)
岩館 真理子
4088640381


うちのママが言うことには 3 (3)
岩館 真理子
4088640934


うちのママが言うことには 4 (4)
岩館 真理子
4088641108


うちのママが言うことには 5 (5)
岩館 真理子
4088641817

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まるでシャボン/岩館真理子

2005年06月28日
まるでシャボン 1 (1)
岩館 真理子
4088492897まるでシャボン1


まるでシャボン (2)
岩館 真理子
4088493184
まるでシャボン2


岩館真理子作品のレビューリスト

集英社マーガレットコミックス
◆まるでシャボン…1986年39号~87年16号 週マ

+++ストーリー+++

アパート経営の世津子の家にいとこの草子が4年ぶりにやってきた。
世津子の家のアパートに住みたいというのだ。
が、じつは草子は4年前、アパートに住む世津子の恋人の神島くんを奪い、二人でアパートを去っていったのだ。世津子はそれいらい、草子を嫌ってるのだった。
草子がやってきて間もなく、羽賀というサラリーマンがアパートに住み始める。妹を探しているというその羽賀に、世津子は急速に惹かれていく。食事や洗濯の世話を焼いてしまう世津子だが、同じように草子も羽賀のために食事を作ったりしているのを知る。
二人の関係は…?
そして、羽賀にもらったチケットで、世津子が「羽公三」と言う画家の個展に行くと、そこには草子にそっくりなモデルを描いた「幸福な夢」と言う絵があった。その絵を見ながら、羽公三が「息子の婚約者、草子、若い子なので相手の親が反対している」と説明しているのを世津子は聞いてしまうのだ。

+++

世津子vs草子…女のバトルです!!
世津子の視点から見た物語だけど、草子を主人公としてストーリーを作ったら別の魅力がある物語が出来たかもしれない。
無論、この世津子をヒロインとした「まるでシャボン」も名作中の名作ではありますが!!

しかし、ストーリーもさることながらこの物語は岩館さんの世界観を満喫したい。美しい背景、夏の日差しの眩しさや、冬の凍てつく雪景色という匂い立つような季節感、切ない感情が表れている構図やコマの割り方、美しい女たち。と、イケメン!(笑)
そして何よりも切なさ。
タイトルにもうばっちり現れてますね。
はかなさと切なさと哀しさと、そして美しさが。

この物語の中で主人公の世津子は、上島くんにも振られ、今回の思い人である羽賀にも見向きもされない。羽賀はずっと草子のことだけを見ているんだもん。こんなにも「男」から素通りされてる主人公も、あんまりいないのじゃないかな~と思うけど。(そう言う意味では「私が人魚になった日」の彼女はもっと悲しいけど!)世津子を慕う男と言えば変な髪形の袴クンだけ!で、その袴クンすらも世津子が髪を切ったからって、興味を無くしてしまうんですよね。なんつー失礼なヤツ!(笑)



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キララのキ/岩館真理子

2005年06月27日
キララのキ (1)
岩館 真理子
408864302X


キララのキ
集英社ヤングユーコミックス
収録作品
◆キララのキ…ヤングユー96年9、12、97年2、6、8、10、12、98年2、4、6、8、9月号連載(書き足し27頁)
◆ブルー・ムーン…LaLaサマークラブ(3巻収録)


高校生の十秋は、フリーマーケットに出店中にある兄妹に会う。人懐こく可愛い妹は心、十秋と同じ年の兄は亘。そして、そこには死んだと思っていた「キララ」もいた。
十秋が小学生のころ転校してきたキララと仲良くなり、家に遊びに行った時、キララは高い木の上から落ちて死んだはず。キララは生きてるの?そしてキララは十秋の継母を「ママと呼ぶ」。十秋の本当のママは誰?謎に満ちた不思議な物語。

はっきり言って、内容をきちんと把握できてるかというと、全然自信なし。
夢と現実と、幻想と真実と、過去と現代がそれぞれ不思議に絡み合って、何がなんだか…。
理性で判断して、きちんと掴もうと思ったらダメなのかもしれない。
ただ、ここにも、姉妹バトルと母子バトルが描かれている。今までの中で一番残酷で冷たい感情がここに描かれているかもしれない。
それを、岩館さんの美しい絵と描写がひきつける!!
そして、岩館さんの描く少女が一番美しいと思う。
夢を見ているような物語に酔いしれます。

キララのキ (2)
岩館 真理子
4088643437



キララのキ (3)
岩館 真理子
4088643933



キララのキ (4)
岩館 真理子
408864400X

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1月にはChristmas/岩館真理子

2005年06月25日
1月にはChristmas
岩館 真理子
4089010160


1月にはChristmas
集英社マーガレットコミックス
収録作品
◆1月にはChristmas…1983年4・5号
◆赤く淡い夜が好き…1982年42号  週間マーガレット掲載


◆1月にはクリスマス
出ました!!
岩館作品の強烈キャラ「立野瑞希」!
見かけは子どものようで、実はれっきとした成人。
わがままで、勝手で、冷たくて…誰もが愛想を尽かしてしまうような…。

順正が勤める靴屋で、高慢な態度で店員の自分を振り回した女の子が、
隣に越してきた。しかし、その家は火の気もなく生活感のない家だった。
順正は子供のころから好きだった世衣子と結婚する事になる。
が、瑞希を放って置けないのだった。
あまりにも自己チューで、どうしてもスキになれない瑞希。
だけど、そのわがままゆえになんだか痛々しい感じがして…
放って置けないと思う順正の気持ちがわかる。
そして、そんな順正だからこそ世衣子も順正がすきなんだろうね。
このあと、瑞希の性格の流れを汲むキャラクターが多数出現するので、
ある意味のあるキャラクターと作品だと思う。


◆赤く淡い夜が好き

これはまるで一編の詩、あるいは童話のような物語だ。
こんなに素敵なタイトルって他にないかも!
夜が赤いんですよ!しかも、淡いんですよ!!
タイトル見ただけで切なさに身もだえしてしまうよ。わし。
紺野晶子は親を亡くして、弟と一緒に叔父の家に預けられている。
しかし、叔父の事業がおもわしくなく、学費を打ち切るといわれる。
弟だけはなんとしても、医学部に入れてやりたい。
そう思う晶子はパトロンを探す事にする・・。

パトロンを探すというのがどうにも不釣合いな晶子。
しかし、男が放っておかないタイプ。
で、これを岩館漫画における「フェロモン系」とする。
そして、弟のために身売りをいとわないところが健気なので
「健気系」をプラスする。
高台のレストランから町のともし火を見ながら、
1人でご飯を食べる妙齢の男…。
これも結構フェロモン系で、今後こういう男も出現する。
晶子の気持ちが切ない、ほんとうに「淡い夜」って感じのストーリー。
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17年目/岩館真理子

2005年06月24日
17年目
岩館 真理子
4088503953


17年目
集英社マーガレットコミックス
◆17年目…1977年42号~50号 週間マーガレット
少女漫画…だけではないけど、義理のきょうだいモノです!
17才の野里(のり)は、兄の浩ちゃんが好き。本当のきょうだいではないと知った8年前からずっと…。お母さんもお父さんも、杏子ねえさんもちふみねえさんも、弟の茂もペットたちも知らない。もちろん、本人の浩ちゃんも…。
ある日、浩ちゃんは家を出て自活したいと言う。野里は大反対だったが、結局浩ちゃんは下宿を借りて家を出た。しかし、浩ちゃんに「同棲」の噂が!!
いつまでも、浩ちゃん浩ちゃんと、兄の後を追い掛け回す妹に、長女の杏子姉さんは言う「いつまでも、野里だけの浩じゃいられないのよ、いつかは家庭を持つんだから」と。

じつは、浩ちゃんは自分がこの家の本当の子どもではないと知っていて、杏子姉さんに恋をしていたのだ。それを知って愕然とする野里。
本当の恋愛を知らない少女でも、漫画の中ではそのまま、恋心を成就したりする。(読者が自分を投影してそれを望むから)でも、この作品はちょっとしょっぱい幕切れ。それでも「次」が待ってる「予感」に救われるけどね。
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きみは3丁目の月/岩館真理子

2005年06月23日
きみは3丁目の月
岩館 真理子
4088493664


きみは3丁目の月
集英社マーガレットコミックス
◆きみは3丁目の月…1985年38号~41号(週マ)
◆静かな訪問者…1986年1号(週マ)
◆クリスマス★ホーリー…1988年1月号(ぶ~け)掲載



◆きみは3丁目の月
ルツは弟の彰がいないと、何にもできない。何から何まで彰だよりだ。
その彰は、転校生のワガママで「ひとりじゃなにも出来ない」女に奪われそうだ!
焦るルツ。ルツvsみどりの、勝負やいかに??

朝、寝坊して「おかあさん、何で起こしてくれないの?!」から始まり、時間がない中での洗面所での身づくろいのようす、制服はしわくちゃ、ブラウスがどこにあるのか分からない、カバンがどこにあるのか、あったけれど、時間割がどこにあるのか!やっと出てきた時間割がなぜかとっても小さい紙に書いてあって、「今度は大きい紙に書くぞ」と誓いつつ、焦りまくりながら今日の準備をして…という、「気持ちは焦ってるのに、状況はもたもた」というこの描写が見事です!(爆)
結局遅刻したルツが大きな「私は遅刻しました」という「印」をつけさせられて「遅刻くらい何でもない。どうしてあんなに慌てていたのか…」と、のんびりんこと今の状況を受け入れてるあたりの、時間の流れの落差!!見事です!!(爆)
彰をはさんで、転校生の碧とルツのバトル!!面白いです!!
それにしても、彰ってどうしてこういう女の子が好きなんだろう。苦労するよ。と思うけど、これは女の僻みでしょうか?(爆)
でも、たしかに彰っていい男♪手放したくないルツの気持ちはよく分かる。
岩館作品トップクラスのコメディだと思う。
「ぼくはルツがすきだった
 はじめて好きになった女の子だった
 ルツは」
って言う、彰の日記がいいな。
そして子供時代の彰が月を見つめてる最後の1コマ、これがいかにも岩館さんらしい切なさの凝縮したコマで、すっごくいいです♪
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[岩館真理子]Review | Comments(3) | Trackback(0)

美里ノート/三浦浩子

2005年06月22日
美里ノート [少年向け:コミックセット]
三浦浩子
B00007CB8A

川森まことは空手の黒帯、気は強く男の子をも泣かせる勢いの元気一杯の高校生。
ほんとは幼馴染の柳田郎くんが好きなんだけど、もうひとりの幼馴染で親友でもある秋元留美と郎が相思相愛なので、影からそっと見つめるだけ。でも、本心から2人の恋をオウエンしている気のいい女の子!
さて、ずっと空席だった隣の席のクラスメートがやっと登校して来た。女の子?と思うほど可愛くって、明るいその男の子は本庄美里。
実はダブっていてひとつ年上なのだけど「ビリーって呼んでね」と、屈託のない笑顔に男も女もみんなビリーが大好きに。
ビリーは留美に一目ぼれしたみたい。
でも留美には郎がいるんだから、ちょっかいかけちゃダメよ!と、まことはまるでナイトのようにビリーに対抗する事から、2人の間は急速に距離がちぢんでいく。
と、そこに赤ちゃんを連れた女子大生が登場。
「この子はあなたの子よ。育てて!」と、ビリーに子供を押し付けてさっていく。
なにも言わずに、子供を預かるビリー。
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ふたりめの神話/曽祢まさこ

2005年06月22日
ふたりめの神話
曽祢 まさこ
4063602990

西暦20XX年、急速に膨れ上がった人口を抑制するために、政府は「第二子禁止法」を制定。
もしも、違反して二人目をもっていることが知れたら、その2人目の子供は抹殺され、両親は終身禁固の刑に…。

しかし、シュライン家ではルディーと、リーネと言うきょうだいがいた。
妹のリーネの存在はなんとしても隠さなければならない。
息を潜めるように暮らすリーネを不憫に思い、兄のルディーは大切に護る毎日だった。

ところが、隣に越してきた一家にルディーと同じ年の娘オデットがいて、なにかとるディーに付きまとい、リーネの存在を知ってしまう。
絶世の美しさの下に隠されたオデットの素顔はまるで悪魔…。
リーネの秘密を護りたければ、自分の意のままに従えと、ルディーに迫るのだった…。

全編サスペンスタッチで一気に読まされたが、どうもラストがあっけなくって残念。もっと読みたいような内容だから。
でも、著者ご自身のあとがきによると内容が「なかよし」には大人ッぽすぎたために打ち切ったとか。
返す返すも残念だ~。

らぴ~♪にお借りした「曽祢まさこ」さん、たくさん。
ありがとうございました♪♪
[さ行のマンガ家]曽祢まさこ | Comments(0) | Trackback(0)

魔女に白い花束を/曽祢まさこ

2005年06月22日
魔女に白い花束を
曽祢 まさこ
4063600394

15Cから17Cにかけてヨーロッパで実際に行われていた魔女狩り。
そんな時代に山間部の小さな村に住み着いた流れ者の親子。
グレートリの母は魔女狩りの餌食となって火刑に処せられた。
魔女の娘として村人から冷たい目で見られたグレートリだが、アイロスをはじめとして温かく見守る人たちに囲まれて何とか暮らしていく。
が、アロイスがグレートリに抱く気持ちが妹へのものではなく、一人の女性として、愛情を持っていることに気付いてから、アロイスを好きな村の有力者の娘のスティーナはグレートリを憎み、ついには…。

魔女狩りというと、萩尾望都さまの「精霊狩り」なんて思い出しますね!!
あっちは明るくて軽めのノリですが(違ったっけ?)
こちらは暗くて辛い内容になっていますね。
あとがきで著者後自身が「救いがない」とかかれてるけど
わたしは、でもそうは思わなかった。

ラスト、彼、アロイスは虚しさに耐え切れずに
自殺するんじゃないかなと思ったんだけど。
でも、
「大切な物を失っても、かけがえのない思い出があれば人は生きていける」と、生にたいして前向きとも言える態度、そして、裏切り者のスティーナのために祈りつづけると言う優しさに心打たれました!!
[さ行のマンガ家]曽祢まさこ | Comments(0) | Trackback(0)

悪魔の十三夜/曽祢まさこ

2005年06月22日
悪魔の十三夜
曽祢 まさこ
4063600408

南イングランドの森の奥で人目に触れないように暮らしている一家。
マデリンは病弱な弟ディオンと美しい母と女中のモイラと4人暮らし。
森を抜けると村があり、マデリンはロンドンからその村に休暇でやってきたクリフと友達になった。
マデリンもかつてはロンドンに住んでいたのだ。
ロンドンと言えば、ちまたで「切り裂きジャック」が人々を恐怖のどん底に落としていた。
そのロンドンに時折出かける母。
それには恐ろしい事情があるのだった…。

曾根さんのマンガは、連載雑誌が「なかよし」と、雑誌自体の対象年齢が低めもOKになってるだけあって、読みやすい。
ぶっとい本だけどサクサク読めてしまうのが魅力。分かりやすいしね。
これは、ネタばれになるかもしれないけど、「吸血鬼モノ」です。
でも、よくあるようにのど元に食いついてガブーっと血を吸うって描写がないのです。上品ですよ~。
母親がそうやって村人を殺していたと知ったマデリンは相当のショックを受けるんだけど、実はショックはもっと他にあったという結末。
愛する者と決別して、自分の生をいく決意をしたマデリン。
悲愴な中にリンとした美しさが印象的な物語です。
[さ行のマンガ家]曽祢まさこ | Comments(0) | Trackback(0)

一葉の夢/陸奥A子

2005年06月22日
一葉(いちまい)の夢
陸奥 A子
4088641124

「ハーパーの秘密」の続編です。
結婚して、優しいだんなさんの愛に包まれて、元カレとのことを完全に過去のものにして、幸せな結婚生活を送るカリナ。
恋人未満??だけど、片想いだった彼とお付き合いをはじめた花ちゃん。
二人は相変わらず優しい関係です。
幸せなカリナを見て、結婚について思いを馳せる花ちゃん。
でも、まだまだ自分はそこまで考えられない。
そんな花ちゃんを優しく(ちょっと物足りない?)見守る勤さんがいい感じ~♪

読後感が最高に素敵な、A子さんのマンガです。

他には
●瑞瑞と
●指輪
●ハーベストムーン
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ハーパーの秘密/陸奥A子

2005年06月22日
ハーパーの秘密
陸奥 A子
408864090X

彼と別れちゃった
お見合いしたわ
わたし結婚する…
会うたびに、こんな台詞で親友の花ちゃんを驚かせるカリナ。
実は分かれた恋人は、スキになっては、ハッピーエンドを望んではいけない人だったのだ。
お見合い相手と結婚するカリナを心配そうに見守る花ちゃん。
カリナが苦手なのに「ハーパー」と名づけた子犬を飼う事に決めた。
この名前の意味は?
カリナは幸せになれるのか?

表題作「ハーパーの秘密」の他は

●バイロンの振り子
●夢の中から夢の中へ
  ↑これは「ハーパー…」の続編です
●思い出のAUGUST
●誰にも言わないアレアレア
以上の作品を収録。

久しぶりにA子さんの作品を読んだけど
相変わらず優しいね~~~。
毒が無い!!
それが、イヤミな感じじゃなくて
このカリナと花ちゃんの関係にしても
お互いを優しく思い合い見詰め合ってるのが
とっても好ましい。

続編は、花ちゃんが密かに片想いをしている
男の人と、急接近か?と言う話だけど
少女漫画の延長ですね。こりゃ。
しかし、それが心地よいのよ。

花ちゃんの恋の行方はいかに??
良い感じ~~~♪
[ま行のマンガ家]陸奥A子 | Comments(0) | Trackback(0)

朝顔の朝/陸奥A子

2005年06月22日
朝顔の朝
陸奥 A子
4088642406

自分に残された時間はあとわずか…。
それを知るのは自分だけでいい。
したいこと、してあげたいこと
自分の未来が続く限界までやりぬきたい。
そのためには「ウソ」をつきとおす。
果織は恋人の洋介にも家族にも黙って耐えました。
涙なくして読めません!
なんて辛いお話なの~。
でも、辛いなかにもA子さん持ち味の優しさがあふれて
それがまた涙を誘うのです。

でもさ、一言言わせてもらうなら
愛する人が、事故や突発的なことじゃなく
病気で死んじゃうとして、それを全く
気付かなかったら、こっちは後悔するような気がします。
心の準備って、しようとしてもできないとは思うけど
あまりにも自分ひとりで抱え込まれたら
多分、それに気付かなかった自分を責めるんじゃないかな?

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五番街を歩こう/岩館真理子

2005年06月22日
五番街を歩こう
岩館 真理子
4088494938


5番街をあるこう
集英社マーガレットコミックス

◆5番街をあるこう
 +金魚草のこころ…1987年26号
 +紫陽花の陰に猫はいる…1987年35号
 +カルミア…1987年42号
◆月夜のつばめ…1985年13号  週間マーガレット掲載


◆五番街をあるこう
は、連作短編集。五番街に住む3組の男女のラブストーリー。
胸がほっこりと温かくなるようなラストがどれも素敵な作品群。
父親の起こした事故に巻き込まれて肉親を失った相手が、笑顔を見せる日がきたら自分も幸せになってもいいかも、と思うヒロインや、妻である自分の事よりも、他人にばかり気を使う夫に寂しさを感じ、それなら「他人」に戻ろうかと考える家事研究家、離婚はしたが夫の友達を好きだったことに責任を感じているヒロインなど登場。
+金魚草のこころ
一見幸せな同棲生活をしている、魚住さんと初っちゃん。
でも、初っちゃんが魚住さんのプロポーズを受けなかったことで、徃住さんは朝からご機嫌ななめ。
実は初っちゃんには気がかりがあり、その気がかりがなくならないことには自分が幸せになってはいけないと考えてた。
魚住さんの大きな猫、ブーに向かって初っちゃんが語ったのは…。
初っちゃんのお父さんが起こした事故で、初っちゃんがいつも遠くから眺めていた憧れの男の子のお父さんが死んでしまった。
その日から彼の笑顔が消えたので、その笑顔が戻るまでは…。
そして初っちゃんに届いたのは、彼の結婚式の招待状。
彼が笑う日はきっと来る。
+紫陽花の陰に猫はいる
魚住さんがいつも通うカフェのマスター夫妻。
奥さんの文沙子さんは、お料理の評論家。
でも、実はむかし、太っていたんですね。
痩せるために努力して、挙句料理評論家にまでなってしまった。
あまりにも自分を見てくれないマスターに、寂しさと虚しさを募らせて、リンゴで「リコン」って書くんです。
それを見たマスター、「シタクナイ」にするにはリンゴが足りない。
そこで、半分に切ったリンゴを使って「リコンシタクナイ」って言う文章を作ります。
奥さんは、自分の作ったケーキをマスターのお店においてもらって…なんとなく、危機脱出?
まだまだ波乱がありそうな夫婦です。
+カルミア
さて、五番街のこのマスターのお店に次にやってきたのは緑山都さん。
離婚したばかりです。
元夫の同僚の茶畑さんが色々気にかけてくれます。
仕事をしてみれば店長からセクハラを受け、その場面に遭遇した茶畑さんはそのセクハラ店長を殴って都さんはクビ。
次に勤めたスーパーにも茶畑さんはやってきて、そのせいで店を無断で抜け出して茶畑さんに品物を届けた都さんはクビ。
次に務めたのは魚住さんの家具店。
でも、離婚前から、都がすきなのは夫ではなく茶畑だった…中学生のような恋、そのままでいいという都と「中学生みたいな恋なんてもう、できない」と言う茶畑。
かくして2人は都の田舎F町に行ったのです。



◆月夜のつばめ
愛子には19歳年上の哲子ねえさんがいる。父親の連れ子で、愛子とは半分しか血のつながりはない。が、父親亡き後病弱の母の代わりに家族の生活を一身に背負っている。愛子の二人の姉は嫁いだが、哲子は嫁がずに家族のために犠牲になってる。と、愛子は思う。そんな哲子が実は、少女漫画家志望で、先日出した投稿作品が受賞してしまった。しかも、そのペンネームと年齢は愛子のものだった。そこで、愛子が哲子の身代わりに立つが…。

家族を見捨てられないという長子の責任感と重圧、そしてそこにこそ自分の存在意義を内心抱えているという哲子姉さんは、他人とは思えない(爆)
それが、幸せならそれでもいいじゃないかと思ったけど、新しい道を踏み出そうとした彼女の勇気に感動する。また、残される方(この場合愛子と母親)の寂しさにも着眼していて、どちらの気持ちも凄く良く描けていて素敵な作品だ。ラストはこれまたホッとしてしまう。(愛子の親友、沙羅ちゃんのお父さんの奥さんに!)やはり、一緒に人生を歩く相手がいるのは幸せに違いないよね。
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遠い星を数えて/岩館真理子

2005年06月21日
遠い星をかぞえて
岩館 真理子
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遠い星を数えて
集英社マーガレットコミックス
◆遠い星を数えて…1986年8号
◆遠い星を数えてⅡ…1986年15号
◆遠い星を数えてⅢ…1986年21・22~24号
◆夏の向こうには遠い星を数えてⅣ…1986年32号  週マ掲載

ふたみは怒りっぽくてイライラしてる母と、自分勝手な姉たちと、病弱な父との5人家族。ある時ふたみはピアノを万引きしようとして(できるか~!)捕まってしまう。実はピアノのために貯金していたお金を衝動的に散財してしまい、買えなくなったから万引きしようとしたというのだ。しかし、そこにはふたみの家族に対する思いやりが潜んでいたのだった。

たまにしか顔を見せなかった、お母さんの死んだ妹晴美の夫の庄助おじさん。ここのところ頻繁に顔を見せるようになったのは、脚本家として活躍し始めたのを機に、実の娘のふたばを引き取りたいから。
恋人の元編集者の今日子は子供が産めない体らしく、庄助がふたばを引き取りたいならそれもいいと思っている。

3姉妹の末っ子で、わがままな姉たちと怒りっぽくて思いやりのなさそうな母親と一緒に暮らしているふたば、全然幸せそうに見えません。
お父さんも病弱で、先が長くないとか言ってるし。

そんな中でも、家族への思いやりを忘れないふたばがとっても愛しいです。

あるときラブレターが着たので、約束の場所に行って見ると全然知らない男の子がいます。彼は卜部くん。
友だち以上恋人未満(って言う言い方は古いかな(笑))の関係で清いお付き合いをする二人。

ふたばと家族
ふたばと庄助
ふたばと卜部君
庄助とつるこ
庄助と今日子

それぞれの、それぞれへの想いが切なく、そしてくすっと笑えるユーモア交えて描かれています。
くすっと笑った後に切なさが胸を締め付けて涙が出そうになる、そんな繊細で美しい物語です。

星を見上げながら、あの目立たない星はお父さん、あの大きな星は母さん、あの星はふたば…あらそれなら、あっちの赤い星のほうが可愛いじゃない?おかあさん、あれは飛行機よ、なんて言う会話に笑わせられるんですが、その会話を思い出して卜部君に語るシーンでは、庄助おじさんが陰でそれを聞いて「おじさんに似た星は探してくれないのかい」とサビシそうにしてたりして、胸がぐっと締め付けられます。
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BREAK FREE/樋口大輔短編集

2005年06月12日
BREAK FREE―樋口大輔短編集
樋口 大輔
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「GO AHEAD」「ホイッスル!」の樋口大輔氏の短編集。
「ホイッスル」の「シゲさん」が大活躍の「BREACK FREE」
初投稿作品の「イタル」
手塚賞佳作受賞の「singing Flame」
「X-コネクション」「24時間」などのマンガ作品を収録。

面白いのはやはり「BREAKE FREE」です。
シゲさんが助っ人家業に精を出しつつも
ほだされて、結局サッカーの試合に出る
そして勝つ…お決まりの展開の中に
ドキドキハラハラ、そしてじ~ん…
シゲさん、カッコイイっすよ♪

「X-コネクション」と「24時間」は同じ題材を
少しいじって違えて描かれてるのが面白い。
どっちも黒須京介という財閥の御曹司が友達を
見つけるという話です。
私の好みで言えばちょっとクサイかも?と思うけど
「24時間」の方が好き。
黒須京介の徹底して冷たいキャラが小林直人と言う
真っ直ぐな少年によって変わってくのが
よく描けてると思う。
「X…」のほうは、どちらのキャラ設定もちょっと
中途半端な気がするのです。
でも、どちらにしろ面白かったです!
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押し入れ/山岸凉子

2005年06月08日
押し入れ
山岸 凉子
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まずは表題作「押し入れ」から。

これは凉子様の知人の漫画家さんの(演劇系のロングラン漫画、先ごろ42巻が久しぶりに出たMS様)アシさんの実話だそうです。
そのアパートに越してきた姉妹二人。(内妹がアシ)
生活時間がずれてるので、妹が帰ると姉は仕事中。
ちょっと不思議な出来事が続くのだが、誰も点けてないのにコタツのスイッチがついていたり、押入れを閉めても、すこしだけいつの間にか開いてたり…。
ついには姉が叫ぶ「押入れから誰かが見てる!!」って。
押入れの怖い話って言うと「空ほ石の…(ささやななえこ)」を思い出すけど、何にしろ、こういうのは怖かったね!!

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GO AHEAD /樋口大輔

2005年06月04日
GO AHEAD 1 (1)
樋口 大輔
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主人公の勇暉はカナダ帰りの宮崎県に住む中学生。
アイスホッケーがやりたいけど、南国の片田舎の事とてチームやリンクもない。
毎日、鬱々とした日々である。

あるとき、とある男とインラインスケートの競争になった。
「オレと張り合うとは何者だ」と、思う主人公。

じつはその男こそ、勇暉の中学に転任してきた教師の相羽剛平だったのだ。
しかし、その態度にはどこか不審なものがあった。
ホッケーと言う言葉に大きく反応するのだった。

これも、娘のオススメで読んでみた。
まだ一巻だけなので、今後に期待ですね!
先生がカッコ良いので、期待できますとも!
さしずめ、坂口憲士みたいな感じだね^^
勇暉は柳樂君?…なんちって。

でね、巻末に、「イージス」のことが書いてある!
「イージス」ファンなんだって。
行(くん)のことや、仙石さんのことも、イラストに書いてある。
著者なりに想像してキャラクター作ってるのね。
なかなかかっこ良いですよ。
あと、田所とか菊政とかのイラストも…。
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パイド・パイパー/山岸凉子

2005年06月03日
パイド・パイパー
山岸 凉子
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●パイドパイパー
●蜃気楼
●負の暗示

の3作品収録。

表題作「パイドパイパー」
夫の転勤(左遷)に付いて、M市に引っ越してきた主人公。
そこは忌まわしい出来事があった街。
主人公の子供時代、妹が変質者に殺されてしまったのだ。
そして、引っ越してきた早々にまたもや同じような事件がこの近くで起きている事を知りおびえる主人公なのだが…。

「海の魚鱗宮」と、ちょっと似ていますが
主人公の夫婦の関係、そしてそれから自分自身の心との対峙など、奥が深いです。
パイドパイパー(ハメルンの笛吹き)って有名なお話しだけど、子どもを呼ぶ声はきっと表面はやさしく、でもその内面は実にエゴイズムにあふれていると言う、解釈がとっても興味深い。
ストーリー全体もサスペンス仕立てになってて、ハラハラして手に汗握ります。
主人公が長年、妹へ罪の意識を持ちながら生きてきたのが痛ましく切ない。

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エースをねらえ!/山本鈴美香

2005年06月02日
エースをねらえ(全10巻セット)
山本 鈴美香
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われら、ちょうど、エース世代とでもいうか、
中学の部活、女子の人気ナンバーワンはテニス部でした。
中学なんで軟式だったけど。
ちょうど、テレビアニメが小学校の高学年頃に放送されて人気爆発したんだよね。

原作のほうはわたしももちろん読んだけど第2部は全部読んだわけじゃなかったので、通しで読んだのは今回初めてだった。

今もういちど読んで一番感動的だったのは、やはり第一部です。
感動のシーンはいろいろあるけど
特にお蝶夫人のひろみへの気持ち。
有名な
「ひろみ、なんなの、あのプレーは!
負けることを怖がるのをおよしなさい。
それよりも、力を出し切らない試合をする事こそを
恐れなさい。」ってところとか
ゾクゾクするほどかっこ良いではないですか。
ジャッキーとダブルスを組む事になったひろみへ
最後に自分ができること、と、技のすべてを見せた試合は
涙が出ました。

お蝶夫人だけではなく、ひろみにはみんなの愛情が集まって
ほんとうにしあわせだと思う。

当時もなかなかインパクトがあったのだけど、宗方コーチの子供のころのエピソードも涙なくしては読めませんね。
とくに足ながバチのシーンは、良く覚えていて再び感動しましたね。
それに、宗方コーチのひろみへの愛情などは、子供のころでは「??」だったろうけど、今読むとその凄さが分かります。

それにしても、藤堂さんの「もみ上げ」とか「制帽」とか!
ひろみのお父さんは軍隊経験ありだし
時代を感じますね~!!(笑)
だいたい、アナタがた本当に高校生?ってぐらい、老けて・・もとい、オトナっぽいではないの(笑)

ちょうど、「魚蝶木申すか」のお正月のシーンが載ってるマーガレット(お正月の特別号)に、多分覚え間違いでなければ、ベルばらの「黒衣の伯爵夫人」が載ってたと思う。間違ってたらごめんなさい。
そして、そのマーガレットを先頭に、およそ3年分のマーガレットを親戚のお姉さんにもらったのです。
なので、何度も何度も何度もその部分は繰り返して読みました。
最終回の部分ももちろん、含まれていて、残して置けばよかったと思ったりもしますね^^;

らむちゃんからお借りしました。ありがとう♪
エースをねらえ! 狙打 ~タイピングスマッシュ~ バリベリプライス! (DVDパッケージ)
B0001I2342

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