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天然コケッコー/くらもちふさこ

2005年07月31日
天然コケッコー (1)
くらもち ふさこ
4088641973


天然コケッコー (14)
くらもち ふさこ
4088645359

これも大だいだー―ーーーーい好きな作品です!!
そよちゃんかわいすぎ!!
終り方もいいですね。このまま二人が大人になっていくなんて想像できなかったもんね。方言丸出しのところとか、田舎の風景とか叙情豊かなマンガです。
せりふが少ないけど表現力があって、言いたい事や気持ちが手にとるように伝わってくるのがすごいですよね!!

大沢君はくらもち作品の男の子の総決算みたいな、クールでかっこよくて、でもそよちゃんにべたぼれで。。。。
私の心の中では、いまでもこれからもずーっとあの村で二人が手をつないでるのです。

好きなのは後半の、そよの弟浩太朗。

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週末のメニュー/岩館真理子

2005年07月25日
週末のメニュー
岩館 真理子
408849167X


集英社マーガレットコミックス
◆週末のメニュー…1984年39号~47号
◆シルエット…1985年30号 週マ連載、掲載

◆週末のメニュー

「おいしい関係」の続編。
たまこは大学を辞めて服飾関係の専門学校に行き始める。
コーチとは二度と会わないと思っていたが、その兄のところで働く現実ではそうもいかず。
今日子は、安藤とのあいだに子どもが出来て、しかし、安藤は今日子と別れるという。今日子はコーチ(浩二)と結婚すると言い出す。

うーん。周囲のたまこへの態度になんか、腹が立つ。
たまこは結構健気だし、将来の事、自分の夢を持って前向きに頑張ろうとしている。でもなんだか、前向きってところがクローズアップされないんだよね。損な人だと思う。気持ちを相手に伝えるのも本当に不器用で…。いらいらもするけど、その不器用さが愛しかったりする。
コーチは結局たまこには一目ぼれしたと思われる。それを正直に言いなさい。中学生じゃないんだから、好きな相手は苛めたいなんて、ガキ過ぎるぞ。

たまこと今日子のバトル以上におそろしいのが、コーチたちの母親たち。
たちというのは…。
実は、この兄弟は異母兄弟だったのだ。
つまり、姉の夫を妹が乗っ取り、生まれたのが浩二だったと…。
これがさら~っと描かれてるのですが、実際には凄まじいことですよ。
「キララのキ」なんかも、一人の男を巡る姉妹の戦いが描かれてるけど、岩館さんのマンガは本当にドロドロした関係を美しく描いてありますね。

今日子も嫌いだけど、浩二の母親も好感が持てないわ~。

最後に夜中に夢中で浩二を訪ねるたまこの健気さが切ない。
でも、コーチみたいなひとと恋愛したら、どうなることやら。
「むずかしいひと」だもんね。



◆シルエット

会社のお金を使い込んでしまった…
その姉の逃亡に付き合わされる、血のつながりのない弟。二人の逃亡劇の結末は…。

義理の姉に振り回される弟の可愛さよ。岩館さんは「おとうと」ってのがお好きなようだ^^
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おいしい関係/岩館真理子

2005年07月23日
おいしい関係 [少女向け:コミックセット]
岩館真理子
B00006LOH3


◆おいしい関係…1984年17号~31号
◆5月にお会いしましょう…1985年25・26号  週マ連載、掲載


◆おいしい関係

教師の安藤と不倫中のたまこ。しかし、安藤は別の生徒、今日子と同棲を始めていた。
そんなたまこがスキー教室で知り合ったコーチは、辛らつで意地悪な事を言い、なにかとたまこの印象に残ってる。そのコーチも実は今日子の幼馴染だった…。

たまこって、最初は「女の敵!」っぽいキャラで嫌悪感しかなかったんだけど、もうひとりその上を行く「女の敵」が現る!それが今日子だ。
たまこは天然っぽいので、まだ許せるけど、今日子って計算尽くめで男をひきつけるタイプ。こんなのが自分の恋人は取っていくわ、気になるコーチの周りにも出没するわ…サイアクです。
なので、たまこに段々と同情していってしまう。
本当は繊細で、人一倍感じやすい心を持ってるたまこ。なのに、周りは「ばかっぽい」とか「わがまま」とか「軽い」とか「男に手が早い」とか色々いろいろ言われてて憤慨してしまう。あんたたち、たまこの何を知っててそんな事を言うんだよ!と、怒れてくるのだ。でも、わたしだってたまこの表面しか見ずに、こう言ってしまうんだろう。

片思いのフルコース
味わってみればそれなりに
まずいものじゃない…

コーチ、ちょっと無骨すぎるよ!!
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わたしが人魚になった日/岩館真理子

2005年07月22日
わたしが人魚になった日
岩館 真理子
4088490908


集英社マーガレットコミックス
◆わたしが人魚になった日…1983年47号
◆街も星もきみも…1985年4・5号
◆幾千夜…1983年51号
◆センチメンタルリング…1984年4・5号 週マ掲載

◆わたしが人魚になった日
また出ました!立野瑞希!!「1月はクリスマス」に続いての登場。
今度は7人もの恋人を掛け持ちしている男を虜にしています。
その男に横恋慕してるのが主人公。影からそっと見てるだけ…のはずが、イキナリ起こした行動は、彼の目の前で海に飛び込むことだった??そこまでしても、男は瑞希に夢中なんだからどうにもならない。主人公のことは全然見覚えがないのだ。そういう主人公の切なさを描いた作品。
瑞希は嫌いなキャラだけど、妊娠したことだし男に愛されて幸せをつかんで赤ちゃんも可愛がって、幸せな家庭を築いて欲しい。

◆街も星もきみも
カムはみんなの嫌われ者。一見「瑞希タイプ」なんだけど、本当は寂しがりや。町で知り合ったトオルという少年に心を許し、ふたりで街を出ることに。でも、いつまでたってもトオルは来ない。
どこの街?とっても綺麗でまるで一幅の絵画のような街。街並みや、その街の灯りや、風景がとっても印象的で夢の中にいるような気分になる。こういう雰囲気、好きなんです。
ラストはとってもとっても切ない。
「わたしたちはひとつの星の中
 夜になればあなたにもわたしが見えるでしょう?
 だから さびしくないのよ トオル」
夢の国に住む二人のお話…。


◆幾千夜
森下リカコはナイトクラブの歌手。
いつも嫌そうにリカコの歌を聞く男に話し掛けてみれば、その男の妻が死んだのは図らずもリカコのせいだという。
ただ髪を伸ばしている事が…ただ、白いドレスを選んだ事が、自分では知らないうちに人を傷つけてしまった。
孤独を埋め合わせるように猫を飼うリカコ。いつか自分にも、帰れる場所が見つかるのだろうか。一緒に星を見る相手が見つかるのだろうか…。

中原中也の詩を読んでるような暗く切ない物語。リカコの孤独に胸が締め付けられるようだ。いつか幸せになって欲しい。そう願わずにいられない。そば屋のいたいけな息子の淡い恋心が涙を誘う。


◆センチメンタルリング
リカコの声が嫌いだと言った男は、いつまでもリカコのことを調べていた。リカコは海外に旅立つ。その前に男に「一晩一緒にいてください」と、頼むのだった。

男の逆恨みと、執着心の入り混じった屈折した愛情がちょっと哀しい。素直になってくれれば良いけど、リカコに優しくする事が出来ないあたりがあまりにもリカコに不憫を感じる。
深々と雪が降り積もる音が聞こえてきそうな、叙情溢れるシリーズである。
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どんぐりの家/山本おさむ

2005年07月22日
どんぐりの家 [少年向け:コミックセット]
山本おさむ
B00007CBFW

圭子は生まれたときから、耳が聞こえなくて、知的障害もある。
人よりも発育が遅いと医師に相談した所、2歳3ヶ月でその事が分かる。
「この子は耳が聞こえません。知的障害もあります。
だから、しゃべれないし、読み書きも出来ない。
普通の学校にはいけないだろうから、そのつもりで」冷淡に言い放つ医師。
成長するにつれ行動範囲も広がり、目を離した隙に、人に家に裸で上がり込んだり、お店の品物を勝手に荒らしたり、警察沙汰になってしまったり、親は気が休まる時がない。家にいても、うち中を荒らしたり暴力を振るったり、自分を傷つけてしまったり、もちろん粗相も・・・。
夫はそんな家庭から目をそらしているかのように、お酒を飲んだり、妻に怒ったり。夫婦で落ち着いた時間も持てないありさまだ。
相談員には「この子はまだアナタを親として認識していません」と言われたりする。
「この子が私から普通の生活を奪っている、この子にとって私は何?」と疲れ果てたお母さんは悩む、逃げたいとさえ思う。
「なぜうちにだけ、こんな子が生まれたのか。なぜ」という叫びは悲痛だ。しかし、あるとき、喘息の発作を圭子が起こし、意識がなくなりかける。救急隊員が「声をかけて、呼びかけて!」と言う。
「この子にいくら呼びかけても耳が聞こえない」と思う母親を横に育児に非協力的だった父親が叫びだす。
「圭子~!圭子~~!」と。
すると、聞こえているかのように体をくねらせる圭子。それをみて初めてお母さんも「生きて!圭子!」と、心から思うのだ。このことがはじめて、家族に連帯感をもたらした。
ここから、圭子ちゃんを本当に愛している事に気づいたと言えるんだろう。初めて家族としての出会いが訪れた瞬間、それは感動的だった。
ここまでの話はほんの序盤です。
たった、1話にこれだけの内容がぎゅっと詰まっているのだ。
これからもまだまだこの家族の紆余曲折はある。それが、私たちに深く問題提起していて、考えさせられる。
障害があっても自分の子供だから可愛いのでは?とか、そばから見たら思うかもしれない。
あるいは「うちの子はこんな子どもじゃなくて良かった」と思うかもしれない。
実際、知り合いの教員で障害児を受け持っている人が(パートで)「うちの子どもは普通に生まれて着てよかった、ッて思う」と言っていた。
これを聞いて私は、それはあんまりその障害児の子達とその親御さんに対して失礼な言い方ではないかと思った。
だって、もしも私が親なら子どもの先生が、子供の事をそんな風に思っていつも接しているなんて知ったら、とっても悲しくなるに違いない。
しかし、そんなのは奇麗事なのかもしれない。
私だって表面はかっこいいことを言えても、心の中は同じだ。
たかが歯並びが悪いだけでそれが、苦になるし、また、ちょっと色が黒ければそれも苦になる、もっと指が綺麗だったら良かったのに、なんて思ったり。
成績だって、悪いと悩むし、思う通りに成長してくれないと、また悩む。
そんな私がいくら何を言っても、表面上でのことでしかない。
このマンガはとっても感動的だ。
涙が流れて止まらない。家族だけではなくて、子どもたちに関わる先生たちの奮闘や愛情も、すばらしい。2巻も3巻もやはりなけた。
でも、本当は「泣けたわ~」で、終わらせてしまってはいけないと思う。障害のある人も、同じように生きている。みんなどこかしら、違うんだ。私だってそうなんだ。それをもっと真剣に見つめる所からはじめなければならない・・・そう思う。難しいけど・・・。
マンガの中でも、障害児たちを取り巻く環境の厳しさが描かれている。まず、家族。地域、学校・・。教育、福祉。いろいろ、考えさせられた。ひどいなーとか、もっとちゃんとしてやれよ!なんて人事みたいに考えていたら、何にも始まらない。自分の生きる社会の事だと、心からそう思えない限りは。
[や・ら・わ行のマンガ家]山本おさむ | Comments(3) | Trackback(3)

森子物語/岩館真理子

2005年07月21日
集英社マーガレットコミックス
◆森子物語…1983年12号
◆森子物語Ⅱ…同年16号
◆森子物語Ⅲ…同年21号
◆えんじぇるⅤ…1982年34号(以上 1巻に収録)
◆森子物語Ⅳ…1983年25号
◆森子物語Ⅴ…1983年29号
◆夜汽車に乗って…1983年34号
◆昔 赤いレンガの道で…1983年43号(以上 2巻に収録)全て週マ掲載

森子には夢がある…。それは一年後にかなう事になっている…。

ずぼらでいい加減な母に代わって、一家の主婦の役どころをきっちりこなす森子は「健気系+しっかり系」っていうところでしょうか。
好きな相手は東山君、でも、なんとなく冷たいんだよね。
この東山君もどこが良いのか分からない…。大薮君の方がまだマシってモンです。
でも、見た目でぱっと惹かれてしまって、中身も知らないのに勝手に自分で作り上げて、その「偶像」に真剣に恋するあたりが「ああ。青春♪」て感じではあり(笑)経験あるよね?ね??(笑)
しかし、森子は健気だ!東山君のことを考えながら、とっちらかった流し台をぴっかぴかに磨き上げてくところなんておかしい!お酒にリボンかけたりね。「妄想系」と、名づけましょうか(笑)
自分たちきょうだいの父親がそれぞれ違う男だと思い込んでるあたりとか、思い込みが激しいところがおかしいよね。

◆エンジェルⅤ
続編のようだけど、前日談というか、二人が結婚したばかりの時のエピソード。
新婚旅行のハワイから帰ったばかりのスウと周作。ぎこちないながらも段々とお互いを知り、気持ちを寄り添わせていく過程が描かれてる。もちろん、先に「えんじぇる」を読んでないと、あんまり良く分からないかもね。


◆昔 赤いレンガの道で
めちゃめちゃ不器用で人と付き合うのが苦手な貴子にはしっかり者の妹。奈保がいた。でも、その奈保の夫は事故で夭逝してしまっている。残された忘れ形見の女の子を一人で育てて頑張る奈保。
奈保の夫の兄弟のひろしは姉妹を何くれとなくサポートするが、貴子はどうにも仕事が続かない。そこでひろしが唐突に貴子にプロポーズをするが…。
貴子の不器用さがちょっとおかしくてちょっと悲しい、切ない系テイストのコメディ。
貴子はひろしが好きなのに、ひろしが奈保を好きなんだと思っている。その気持ちのすれ違いがまた切なさを増していくのだ。
岩館さんにしては珍しく、クルクルした巻き髪の男が相手役。鶸俣昇くん以来じゃないかな?周作さんもちょっと天パー系だけど、この人は明らかにパーマネントをかけてる感じ。



森子物語 [少女向け:コミックセット]
岩館真理子
B00006LOH7

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チャイ夢/岩館真理子

2005年07月17日
チャイ夢
岩館 真理子
4088505581

◆チャイ夢…1980年1号~13号 週間マーガレット連載

+++ストーリー+++

桃子は雪降りしきるクリスマスイブの夜、風邪気味ながらもアパートを家賃滞納で追い出されお金も行く当てもなく途方にくれている。
そこに、街頭募金が。残りわずかなお金の中から100円を募金しようとした時、なんと、同じ募金箱に40000円もの大金を入れようとしている男がいた。そのお金をモノほしそうに見ているうちに桃子はついに倒れ、意識不明となってしまう。

+++

実はこの男は、桃子の双子の姉かおりに惚れている!(なんちゅう偶然!)
そこに漬け込んで桃子は衣食住を確保する⇒「お姉さんに会わせることと、住まいの提供を引き換えにする。でも、実はかおりはフィアンセがいて来春に結婚が決まってるのだ。なので、そのことを昇には秘密にすることに。」わけだが、その男(鶸俣昇=ひわまたのぼる)と一緒にいるうちに段々と惹かれていくのだ。
桃子は姉に圧倒的なコンプレックスを持っている。
姉は「誰かが支えてやらねば生きていけないタイプ」で、自分は「強い人だから一人で生きていかれる」と思ってる。こう言って男に振られたのが原因だ。
でも、昇から見れば桃子はとっても危なっかしくてとても放っておけない存在なのだった。だってね、雪の中行き倒れたのも、友だちにお金を貸したからだし、あげくは学生でありながら水商売のバイトをはじめるし。
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となりの住人/岩館真理子

2005年07月15日
となりの住人
岩館 真理子
4088504526


収録作品

◆となりの住人…1978年
◆さたでい・ぱあく…1978年
◆約束…1979年
◆メモランダム…1979年

◆となりの住人

「となりの住人」には珍しく関西系の言葉を喋る男が出てきます。一見チャランポランに見えて、しっかりした精神とさりげない優しさを持ち合わせているこの男性、わたしのなかではかなりポイント高いです。

+++あらすじ+++

主人公の窪田慶子は一人暮らしを始めたが、近所の人が口をそろえて慶子に注意することは「となりの住人には気をつけろ」。
慶子のアパートのとなりの住人は「変態」のようだ?
彼は堤おさむ、謎の要注意人物。
それもそのはず、堤が慶子に自己紹介をしようとしたり、話し掛けようとすると、慶子は人々の忠告に従ってソッコーで逃げてしまうのだから。
これでは堤の何人たるか分かるわけもないというもの。
しかし、そんな中でもほんの少しの観察で、そんなに変人や痴漢には見えないと、警戒を緩めていくと…。
慶子の母親は女優だったのですが、離婚寸前、それをきっかけとした一人暮らしだったのだけど、母の撮影現場で偶然堤を見つけて、やっと、堤がカメラマンだったと知る慶子。
そして堤も慶子と、慶子の両親の事情を知ることになる。
いよいよ、秒読み段階だった離婚が正式になった時、傷ついた慶子を癒したのは、優しい雨ととなりの住人だった。

そのシーンは、無言で雨の中でただ座ってるだけ、というとってもシンプル。シンプルなんだけど、雨の中で徐々に癒されていく主人公と、堤のやさしさが読者の胸を打つ名シーンだ。
マンガの中のふたりは、雨入りのコーヒーを飲んじゃう堤がおかしくて笑ったりしてる。泣いてないんだけど、読者はほろっと来る場面です。


数年後、ふたりは「おとなりさん」ではなく、同居人に♪
そして、カワユイ娘までいっしょにいるんですね~!!
素敵な物語で、大好きです!
カメラマンなのでちょっと鶸俣昇くんを思い出しますね^^



◆さたでい・ぱあく
土曜日の公園で知り合ったかっこ良い高校生の男の子、片桐くん。
主人公の園子ちゃんは彼に一目ぼれしてしまいます。
もうひとり、憧れのおねえさん白菊さん。彼女もいつも土曜日の公園で物静かにヴェルレーヌやリルケの詩集なんぞを読んでる素敵な人。
ふたりに近づこうと、園子ちゃん、一生懸命になります。
家に帰ると俗物のお兄ちゃんを馬鹿にしたりしながら(笑)
この園子ちゃんの可愛いこと!!(笑)
だけど、その男の子の実態は!!実は
おにいちゃんの悪ダチだったんですね~。
ほんとはニーチェもベートーベンも縁がないのになんで、そんな「振り」をしていたかと言うと…!
園子ちゃんは、いつの間にか、片桐くんと白菊さんの取り持ちをやってたんです。
それがばれる日曜の公園…。土曜の公園とは全然違う雰囲気の日曜の公園の描写が面白い。
失恋してしまう園子ちゃんのいじらしさや、失恋から立ち直るきっかけが「やきいも」だったりするあたりのユーモアとか切なさとかの絶妙なバランスが見事!!とってもとっても可愛い物語で、これまたグー♪
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4月の庭の子供たち/岩館真理子

2005年07月13日
岩館真理子自選集 (8) 4月の庭の子供たち 集英社文庫―コミック版
岩館 真理子
4086172364

4月の庭の子供たち
岩館 真理子
4088506286


集英社マーガレットコミックス
収録作品
◆4月の庭の子供たち…1979年21号
◆6月・雨の降る街から…1980年30号
◆8月・銀河にむけて…1980年39号
◆鏡の中の華子へ…1979年28号(全て週間マーガレット)
日本舞踊の家元の跡継ぎにされかけたるうちゃんのとまどいと、大人たちの勝手な行動が引き起こす笑いと涙のコメディの「4月の庭…」も良いけど!
でも、なんと言っても声を大にしていいたいのは◆「6月・雨…」と◆「8月・銀河…」の面白さなんですよ!!!
実はこの短編だけど2編が、岩館作品の中でもトップクラスで私の好きな作品なのだ!!
主人公は、若葉台高校1年G組に入学したクラスでたった二人の「女子」。太田くり子ちゃんと八王子時子さん。タイプは正反対で、くり子ちゃんは男の子ともガンガン言い争えてしまうし、元気一杯のおてんばさん。でも、八王子さんはとっても真面目で、おしとやか。宿題なんて忘れた事ない。漢字もちゃんと知ってるのだ(笑)
クラスにたった二人の女子だからこそ、比べられてしまうし意識してしまう。このふたり、実はお互いを密かに羨ましいと思ってる。お互いにコンプレックスを持ってて、いじけちゃったり自己嫌悪に陥っちゃったりする二人がとってもいじらしい~!!
たまにはケンカしてしまうけど、お互いを思いながら友情をあっためていく二人に思わず顔がほころんでしまう。珠玉の作品なんです~!!
雨がそぼ降る中を、「わたしはピアノ」を歌いながらいつの間にか手を繋いで仲直りしている二人に、そして、「遭難」(笑)してしまっても、空を見上げて一面の星を眺めてあんぐり口をあけてる二人…なんか、ほんとに可愛くって、愛しさに涙が出てくるような…もう、めっちゃ好きな作品だ。笑わせながら泣かせる…岩館さんってスバラスイ~。

◆鏡の中の華子へ
これは、とってもさびしいお話で。
珍しいけど、印象的だ。
病弱な華子ちゃんが元気な男の子「へいちゃん」と知り合って、頑張って元気に振舞うけど無理がたたって…と言う話。哀しいです。元気な女の子になることを夢見て、そしてへいちゃんと元気に遊ぶことを夢見て…そんな華子に愛しさと哀しさが募る作品。泣けるね~…。
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えんじぇる/岩館真理子

2005年07月13日
4088508025えんじぇる
岩館 真理子
集英社 2000

by G-Tools

angel



◆えんじぇる…1982年16号
◆えんじぇるⅡ…1982年21号
◆えんじぇるⅢ…1982年25号
◆えんじぇるⅣ…1982年29号  週間マーガレット掲載


友達の結婚式に仲睦まじげに出席するスウと周作。スウは高校卒業と同時に周作と見合い結婚。今では2才の可愛い娘、つくしもいる理想的な夫婦だった。
しかし披露宴が終ると二人は別々の家に帰る。実は二人は離婚寸前、別居状態だった!
いきなり別居を言い渡されて戸惑う周作。そしていよいよ家族を一堂に会して、家族会議が行われる日がやってきたが…。

お見合いで知り合い、盛り上がりも何もなく結婚してしまったために、夫の気持ちがわからない。自分だって結婚したのは失恋して、その相手にあてつけのように結婚したのだから、夫の事だけ責められない。それどころか、どんどん夫に惹かれていく。相手のことを一方的に好きなのは自分だけ?…だったら辛すぎる…。そんな気持ちをもてあましたスウは、離れて暮らすことにしたのだった。

ふたりの娘、つくしちゃんもとっても可愛いけど、小さな子どもに対する愛情と苛立ちや、気持ちを口に出さない夫へのじれったさなどに翻弄される若妻スウの気持ちが初々しくてかわいい!
しかし、ほんとうに振り回されているのは周作だった。(笑)


このお話の魅力のひとつは、なんといっても主人公スウの突拍子もない行動をとる天然要素でしょう。だって、自分が周作を愛していると実感したからといっていきなり「別居」に踏み切る。
またある時はカクテルバーで知り合った男を「お持ち帰り」しちゃう。
そしてまたある時は寂しさを紛らわすために、ありとあらゆる室内ペットを買い込んだり、鉢植えを買い込んだり…。
小さなことも言えば、つくしちゃんのパンツを大量買いしてそれをシンク下に仕舞い込んだり、お皿の上にパンツを乗っけてゴハンだと出したり。
周作を慰めるつもりでブルーのスーツ(!!)を買うように勧める一方、ちゃっかり自分のワンピースもねだっちゃうのも。あれ?周作さんを慰めてるのではなかったの?と。
やることがいちいち意表をつくというか、こちらの想像を越えてるので驚かされるし笑える!岩館さんにしか描けない天然系ですよね。
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イグアナの娘/萩尾望都

2005年07月12日
イグアナの娘
萩尾 望都
4091913814

とある一家に赤ちゃんが生れます。
しかし、その赤ちゃんは「イグアナ」だったのです!!

というのは、ちょっと違う・・・
赤ちゃんが、母親にだけ何故かイグアナに見える、ということなんです。
写真をとれば母親にも普通の人間の姿に見えるのだけど、醜いイグアナの姿をした娘(にしか見えない娘)を、この母親は愛せません。

そして、間もなく年子?で妹が生れるのだけど、今度は母親にも普通の子供に見える。
なので、母親はこの妹ばかりを可愛がるのだ。それはもう徹底的に差別して育てるのだ。残酷ですよね。
ものすごく残酷な話なのだよね、これ。

長女のリカは母親が、陰で自分を母親が
「ガラパゴスのイグアナ」と言ってるのを聞いて
「いつかガラパゴスに行って本当の両親を捜そう」と思う。
子供を突き放すという虐待が描かれてるんだけど
いつもながら、虐待の描写がなんとなくコミカルで
さらっとしてて重くない。
だけど、だからこそ、リカの気持ちが読者に伝わってきて泣ける泣ける。
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[は行のマンガ家]萩尾望都 | Comments(4) | Trackback(1)

ガラスの花束にして/岩館真理子

2005年07月12日
岩館真理子自選集 (7) ガラスの花束にして 集英社文庫―コミック版
岩館 真理子
4086172356


「ふくれっつらのプリンセス」の続編。
中途半端に終わったはじめと俊さんの恋の行方はいかに?

ぎゅうちゃんに失恋したはじめは、妹思いの優しい姉になった??
そこに漬け込んで??妹のつぎ子は一緒に神戸に旅行に行こうとおねだり。
神戸で思わずハメをはずし、お金を無くしてしまうが、探し回るうちに強度のベンピがたたって腹痛を起こし、救急車で運ばれてしまうはじめ。バッグに入っていた連絡先は「俊さん」のところだったために、俊さんに連絡が行く。しかも、はじめは妊婦に間違えられていた!せっかく、神戸まで来てくれた俊さんにはじめはすげない態度。
救急車を呼んで、俊さんに連絡をしたのは地元の高校生高橋くんだった。高橋くんは東京に行くと言う。そして、東京に戻ったはじめと付き合い始めるのだった…。
そんなはじめを俊さんは見守りつつも、おなかの子ども(妊娠していると思い込んでる俊さんが面白い!!)の父親が誰か気になって仕方がない。
俊さんのいきなりのプロポーズは、子どもも含めてはじめを引き受ける決意の現れだったのですね。オトコマエだわ。俊さん、ステキ♪
俊さんが勘違いをしていると知りショックを受けるはじめ。
でも、一方、人気DJの俊さんには浮いた噂が絶えない。若い歌手から、トシマの女優まで...。はじめは、この噂に傷つきプロポーズを断る。
が、こっちも勘違いで、じつはこの2人は俊さんの妹と姉さんだったと分かり…。
素直になって、俊さんとのラブラブモードに一気に突入しつつも、高橋くんのことが気になるはじめ。
高橋くんは、兄の妻と駆け落ちを約束するほどになっていたのだが、周囲に引き裂かれてしまったのだ(ま、当然ですけどね)
高橋くんはどうしても、はじめを連れて行こうとするのだが…!


もう!!
ここでも、また高橋くんという男が登場して俊さんとの恋を邪魔するのがもどかしい!
しかし、今回の高橋くんはぎゅうちゃんと違って優しく可愛いので、はじめのきもちもわからんでもない。それに、なかなか素直に男の人の胸に飛び込めないんだよね。ぎゅうちゃんとのことがトラウマになってて…。
それでも待っててくれる俊さん、ほんと~~~~~~~に!!いい男ですたい!!!!(号泣)
はじめの妹しっかり者の次子もいい♪
俊さんとのことを聞き出そうとして「おいもあげるから」って…(笑)
この姉妹は岩館作品のなかでも、きわめて安心感のある関係をしていますね(笑)

タイトル「ガラスの花束」は、恋する人の気持ちを表したもの。
ラストは感動でうるるるるんっ…と!!
こういうラストの〆方がオシャレで繊細で美しい。もう、少女マンガの真骨頂というもんですのう♪大好き!!
高橋君の想い、はじめの想い、ふたばや羽根さんの恋の行方…
どれもが幸せになって欲しいって思えてやまない愛しい作品です。

集英社マーガレットコミックスでは↓収録
◆ガラスの花束にして…1981年41号~1982年4・5号


暮れ六つ時は銀の雨…1979年36号(2巻に収録)
週間マーガレット連載掲載

作家の玉子、聡と、大人っぽいけどまだ実は中学生の麻子の、ほろ苦くも暖かいラブストーリー。中学生だからこそ一途に愛し、将来がどうでもアナタを変わらずに好きでいるわ、と言えるんですよね。
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バルバラ異界/萩尾望都

2005年07月11日
バルバラ異界 1 (1)
萩尾 望都
4091670415

バルバラ異界 2 (2)
萩尾 望都
4091670423

度会時夫(わたらいときお)は人の夢の中に入り込んで心の奥まで探り出すことができる「夢前案内人」。
今回の依頼は、7年前の「ある事件」から眠りつづける少女、十条青羽(じゅうじょうあおば)の夢の中に入り込むこと。
その少女、青羽は夢の中で「バルバラ」という名前の島で幸せに暮らしている。
そこで幸せに暮らしているからこそ、目覚めて現実を生きることを少女は拒否しているかのようだった。なぜなら、少女が眠りつづけるきっかけとなった事件とは彼女の両親が惨殺されたと言う事件だから。
それだけではなく、その事件にはもっと恐ろしい事実が潜んでいた。

凄く込み入ったストーリーで、一度さらっと読んだだけでは理解できません。テンポが凄く良くて、あれよあれよと話が進んでいくので付いていけない感じ。
バルバラってのはいったいなんなのだ。青羽の見る夢なのです。でも、現実にいる時夫の息子、キリヤが作り上げた空想の夢の島でもある。
何故この接点のない二人の「夢」がシンクロするのか、それを追っていく話のようなのだが、その中に、もっともっとたくさんの要素が含まれてて、それらがメチャ重いのですよ。
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ふくれっつらのプリンセス/岩館真理子

2005年07月11日
岩館真理子自選集 (6) ふくれっつらのプリンセス 集英社文庫―コミック版
岩館 真理子
4086172348



◆ふくれっつらのプリンセス…1981年21号~32号
週間マーガレット連載

+++あらすじ+++


雨の日に、恋人のぎゅうちゃんが久しぶりにはじめを訪ねて家にやってきた。
しかし、それは別れ話のためだった。はじめは大好きなぎゅうちゃんに失恋してしまったのだ。
はじめの恋を応援してくれていた人、ラジオのディレクターの「俊さん」。
リスナーと直接電話をするコーナーの、「おわりと馬吉くんの恋」は人気ものだった。
その俊さんと知らずにはじめはディスコで出会う。そして、なんとなくお付き合いが始まるのだが。

+++

この、「俊さん」!!!
めっっっっちゃ、いい男です!!!
私だったらぎゅうちゃんなんか放っておいて、即乗り換える。っていうか、乗り換えるも何も多分一目惚れする。多分じゃなくて絶対する!!
岩館作品の中で、いちばーーーんかっこよくて好きなのがこの「俊さん」!もう、見ただけで胸キュンって、音がする。マジっす(笑)

で、大薮にもまして謎なのがこの「牛島=ぎゅうちゃん」だ。これのどこが良いの?とはじめに訊きたい。
好きな人に振られて、しかもあいてはとっくに手が届かないところにいたなんて、すっごくかわいそうだけど、でもいいじゃん!俊さんがいるんだし!
大好き度はかなり高いけど、謎の多い作品だわ(笑)


+++

はじめは、俊さんとなんとなくお付き合いを始めるんだけど、どうしてもぎゅうちゃんを忘れられない。
いつまでも中途半端な気持ちでいることに耐えられず、夏休みにぎゅうちゃんのいる北海道へ行くことにした。
そこで、はじめが知った真実とは…。
ぎゅうちゃんは、同じ大学の女性と結婚していたということだった!!

打ちのめされたはじめがスナックで大滝詠一の「恋するカレン」を聴くんだけど、このシーンは切なかったです。
「振られるとわかるまで何秒かかっただろう…」
自分を「何秒どころか、何年も…」と振り返って落ち込むはじめが切なかった!

ラストは俊さんがラジオで語る、おわりと馬吉くんの顛末。
リスナーが二人の仲はほんとうに終ったの?と聞くけど、それに応えて俊さんは…。

ひとつ終ったからすぐに次のふたつめが始まるわけではないので。
それを暖かく見守る俊さんが、やっぱり、とってもとってもいい男なんだよね~~~♪
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雲の名前/岩館真理子

2005年07月10日
雲の名前
岩館 真理子
404852402X


角川書店YOUNGRoseコミックス
収録作品

◆雲の名前 前・後編
◆夏がくれば思い出す
◆綺麗
◆パリ旅行記
◆ペットでごじゃる

++++++++++++++

◆雲の名前


空に続くと思われるようななが~い階段を上がったところにぽつんと立っている家。
似希はその家に住む漫画家の「メシスタント」として働いていた。
漫画家の家族は、一人息子のほかには女姉妹ばかり。
実は似希がこの家に入り込んだのは、自分の母親を探すためだった。母親はどこに?

これまた、女の園の残酷物語ですね。
まず、男性漫画家ではあるけど、締め切りに追われる漫画家が面白い!ご本人もこんな感じなのかな?と、思わず想像してしまう。
でも、テーマはとっても怖い!
しかも、親に捨てられた似希は哀しい。
女の情念が醜い争いを引き起こす、そんなテーマも、岩館さんにかかればなんて美しい物語になるんだろう。岩館さんは残酷を美しく描く。いつも…。


◆夏がくれば思い出す

バイトに明け暮れる大学生の百合絵は、花夜の家庭教師。百合絵にいつのまにか、レズで中年男の愛人という噂が広がり、ついに佳花夜を誘拐してしまう?
復讐したつもりが、実は相手も自分たちに復讐していたという、復讐の連鎖。
それでも、夏が好き…と、終わるところにホッとした物を感じる。辛い過去に引きずられずに、幸せになって欲しい。


◆綺麗

漫画家の修羅場をリアルに描いてあり、へー、こんな感じなんだね!と、驚きの作品。
漫画家どうしの会話もリアリティがあり、岩館さんが本当にこんな風に友達漫画家さんとお話してるンだろうか、とか、思いながら読めて楽しい一作。
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薔薇の頬/岩館真理子

2005年07月07日
薔薇のほお
岩館 真理子
4088644298


集英社ヤングユーコミックス
収録作品
◆薔薇のほお…96年5月号
◆ヴィヴィアンの赤い爪…95年12月号
◆黄昏…93年2月号
◆世界で一番…90年6月号  全てヤングユー掲載


◆薔薇のほお

満月の綺麗な夜、月がどこまでも追いかけてくるので、その男南川は坂の上で手すりにもたれかかって月を見上げる。そして背中から落ちてしまった。そこに偶然居合わせた少女とぶつかり、少女は記憶喪失に…。南川は少女を引き取るが、彼女が思い出したのは「中也の詩が好き」ということ。
「記憶喪失」って、怖いけれど少し憧れる。記憶喪失になって自分は誰なんだろうと、おもったり新しい自分になって新しい人生を歩く。少女が経験した記憶喪失は短い間だったけれど、それが今後に続きそうなラストがいい。中也の詩が効いてる!中也好きとしてはドンピシャの表現で、まさに待ってました!の一作♪

◆ヴィヴィアンの赤い爪

アヤと隆行は一緒に暮らそうと住まいを探している。編集の仕事をしている隆行がアヤに勧めている覆面作家のいしだ桐の「ヴィヴィアンの赤い爪」。アヤの勤める高校の女生徒からも勧められているが、アヤは「読まなくても内容がわかる」という。いしだ桐って誰か。そして一切語らないアヤの過去は。

いしだ桐の素性と、アヤの過去、二つの謎を巡って進むストーリー。ミステリーとしてもすごくよくできている。結末にあっと言わされる。相変わらず女の闘いがここにも…。

◆黄昏

みすぼらしくて、善良すぎて、意欲がなくて、息子の目から見ていてもイライラするような両親が、退職金で息子に買ったものはチッポケな「砂浜」だった。

親がちっぽけに見えたり、みすぼらしく見えたり…そんなときは親の愛情と言う大事なものに目が行かない。与えられることが当たり前で、感謝はしないけれど、でも、もっと上質の物を求めて与えてもらえない事に不満になったり。でも、それがこどもなのかも知れない。そして、親はそんなことも含めて承知の上で子供を愛してると思う。だから、拓郎、謝らなくてもいいよ、きっとお父さんとお母さんは分かってるよ。だから、泣かないで。
夕暮れにグレースとオードリーの二人(二匹)が美しい名品。一番泣ける物語。


◆世界で一番

同棲中の彼女のながーーい髪の毛が気に入らない絵図くん。きらない理由はなんなのか?髪を巡って繰り広げられる微笑ましい騒動。
たまに足首まで届くような長い髪の人を見るけど、さぞかし、重いだろうね。でも、「妖怪」みたいに髪を自由に操れたら面白い。彼氏の想像がまた面白かった!
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まだ8月の美術館/岩館真理子

2005年07月05日
まだ8月の美術館 (1)
岩館 真理子
4088650026

集英社クイーンズコミックス
収録作品
◆まだ八月の美術館…ヤングユー1995年9月
◆天気図…ヤングユー1991年10月
◆春の国…ヤングユー1992年6月号
◆ホロホロ鳥…ヤングユー1993年1月号
◆美代子さんの日記…ヤングユー1999年2月号
◆ピーチとシナモン…ヤングユー1998年11月号
◆さよならの約束…ヤングユー2001年2月号



◆まだ八月の美術館

転校するボーイフレンドと最後のデートを楽しむはずが、電車に乗り遅れてしまった二人。駅前の美術館に何気なく入ってみれば、そこには一面の冬景色があった。そして別れ難い二人がそこで取った行動は…。
ぷぷぷ、かわいいね。青春だね♪ってかんじで、微笑ましい。でも、とってもその気持ちはよく分かるのだよね。


◆天気図

波野くんは貝谷さんが好きみたいだ。そして、それを日記に書いてる!(笑)
そして、逆に貝谷さんは波野くんの事を…。しかも、これも日記に書いてる!
時は流れて、大人になって日記を読み返す。
ふたりの高校生のときの日記が交互にあらわれ、まず、波野クンが貝谷さんをどう思っているかが綴られて、つぎにはその貝谷さんが波野クンをどう思っているかが綴られます。
日記を読み返すという、恥ずかしくも「怖いもの見たさ」てきな気持ちがとってもコミカルに描かれてて楽しい作品。それにしても、貝谷さんに指摘されてるけど波野クンのほうが繊細な文章を書いてるのが面白い。しかも、読んでる本が「初恋」ツルゲーネフの…(笑)


春の国

宝石のような空の下で待っているのは、寮から町までの道を案内してくれる『道案内人』。少年はひとりの少女を道案内しようとするが、道から外れて迷ってしまう。やっと街が見えたとき少女は花を摘むと言って夜の山に戻っていった。それは本当にその夜案内するはずの「お客さん」じゃなかったのだ。では一体誰なのか…。不思議な体験のなかにも切なさのある散文的作品。



ホロホロ鳥

子どもの頃からクリスマスが大好き。クリスマスの「お招ばれ」のために子の一年を生きてきたとさえ思う。子どもの頃のステキなクリスマスの思い出を披露していたらいつの間にか自分の家でパーティーをやることになってしまった藤枝さんの戸惑いと滑稽さを描いています。
大人になって家族とクリスマスの食卓を囲む彼女の思い出話です。

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月と雲の間/岩館真理子

2005年07月03日
月と雲の間
岩館 真理子
4063287610

講談社モーニングKC
収録作品
◆月と雲の間…99年新マグナム増刊9号、00年12、14、16、18、19、20号掲載
◆いつか,どこかで雨の日に
◆月と雲の間
主人公はちょっと太り気味の中年のオバサン。離婚して長女ほなみを引き取り、一緒に暮らしているが時々父親に引き取られた二女のみのりも遊びにやってくる。ある時、みのりが父親(おばさんの元夫)の再婚の話が決まったという。その夜中、遅く帰った長女ほなみが「お母さんがいない」と泊まっているみのりを起こしたが…。

めちゃめちゃ、親近感の沸く主人公!見て!表紙の折り返しにおばさんの顔がたくさん!これがまた可愛い~!
新聞でゴミ入れを作って、スタイリッシュな生活を目指す長女の部屋に持って行ったり、五本指ソックスを編んで、コンビニのちょっと惚れてるおにいちゃんにプレゼントしたり。猫の歩き方を研究したりと、行動がとっても面白いし笑える~!
でも、第2話ではしみじみと昔を思い出したりしててほろりとさせられたし、笑えて泣ける一冊。
長女の「何さま??」加減や、コンビニに迷い込んだるぅちゃんが可愛かったり、コンビニのおにいちゃんがかっこよかったり。めっちゃほのぼの楽しめる一冊。
もちろん、詩的でセンスがよいことは今まで通り!大好きです♪
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白いサテンのリボン/岩館真理子

2005年07月02日
白いサテンのリボン
岩館 真理子
4088641663


◆白いサテンのリボン…ヤングユー1993年6月号
◆アイリスの小鉢…ヤングユー1993年9月号
◆天使の耳朶…マーガレット1988年NO.3
◆花咲く森の乙女…マーガレット1989年NO.10 掲載


◆白いサテンのリボン

波子は離婚した両親のうち、母親に引き取られて育てられている。一方姉の藤子は父親に引き取られた。二人の祖母の持つ白いリボンのドレス、二人はこれがほしい。藤子は自分のものになると思っているようだが、波子は自分にこそ似合うと思う。

女の園で繰り広げられる上流社会風の優雅で上品な会話。その中にある女の醜い争いを美しくコーティングしてある感じの作品で、綺麗な絵と対照的に残酷で冷たい物語。
母親が、引き取った子供を「取り替えましょう」などと、元夫に訴えるくだりなどは波子がかわいそうになった。しかし、その波子も同級生を苛めてて…。波子は姉に裏切られてて…。残酷の連鎖が輪になってるようだ。最後に幸せを掴んでるのは結局誰なのか。ドレスが幸せの象徴であったかと錯覚してしまった波子の虚しさが哀れ。でも、要領よく幸せに生きていく藤子…やっぱ、嫌いだな。

◆アイリスの小鉢

引越しを続けてきた仲良し一家に隠された秘密は…。
血の繋がった家族の中で、残酷物語が繰り広げられるかと思えば、血のつながりのない家族は愛し合って幸せに暮らす。
この家族が、岩館作品の中でも一番好きかも。

◆天使の耳朶

父親の暴力から逃れるように、担任の教師の家にかくまわれる少女マナ。少女の持つお人形、それは女優の椎葉メグミからもらったものだった。ある日、不思議な夢を見る。夢の中でマナは知らない誰かになり、哀しい経験をしているのだった。
美しく哀しいストーリー。そして絵がとっても綺麗!!街並み景色もさることながら、人物(特に男)が美しい。このころの絵が一番すきかも知れない。

◆花咲く森の乙女

織本彗はおかまバーで働く不幸体質の25歳。そこにれっきとした男の従業員、葵計がいるが二人は密かに思いあっているようだ。しかし、不幸体質同士なので好きだけど敬遠している。でも、実は彗の不幸の履歴は彼女の妹のものだった。
出てくるおかまさんたちが面白い。リアルな会話。実はこれも姉妹バトルといえば言える。
あんまりキスシーンって岩館さんは描かないと思うけど、このキスシーンはインパクトがある。
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子供はなんでも知っている/岩館真理子

2005年07月01日
子供はなんでも知っている 1 (1)
岩館 真理子
4088601998

集英社ぶ~けコミックスワイド版
沙羅ととうたはそれぞれの親が再婚したために、きょうだいになってしまったが、不本意。
きょうだいなんていらない、と、不機嫌な沙羅。困る両親だったが、実は沙羅ととうたは親同士よりも前から付き合っていて、結婚の約束もしている仲であった。

「あんた何さま?」的キャラの最高峰とも言える沙羅。めちゃ、わがままで自分では何もしない。
そしてまたその母親が上を行く「何さま?」キャラ。この二人に振り回される男たちが笑える!
実は4巻まだ読んでないのです。

子供はなんでも知っている 2 (2)
岩館 真理子
4088602129

子供はなんでも知っている 3 (3)
岩館 真理子
4088602757

子供はなんでも知っている 4 (4)
岩館 真理子
4088603745

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