AX
fc2ブログ

夜回り先生/土田世紀

2005年10月31日
4091885918夜回り先生 1 (1)
水谷 修 土田 世紀
小学館 2005-09-30

by G-Tools


私、恥ずかしながら「夜回り先生」と言う方を詳しく存じません。
メディアにかなり出てらっしゃるようなのだけど、別に避けてるわけでもなく、ご縁がないというか見る機会がなかったと言うそれだけ。
朝娘を学校に送る車の中で、ラジオに出演されてたのを拝聴したことがあるのだけど、魅力的な語り口の方ではありましたね。確かに。

で、このマンガは、その水谷修氏のエピソードをそのままマンガにしたのでしょう。かなりイイです!!泣けます!!泣きました。

数え切れない夜を
子どもたちの側にいて
見つめ、抱きしめ
涙を流すだけ…
そんな私を、
人は
「夜回り先生」と呼ぶ。

Read more "夜回り先生/土田世紀"
スポンサーサイト



[た行のマンガ家]土田世紀 | Comments(2) | Trackback(0)

たたらの辻に…/ささやななえ

2005年10月31日
4043406037たたらの辻に…
ささや ななえこ
角川書店 2001-06

by G-Tools


道子と清美は中の良い姉弟。だが、幼いとき、祖母は自分の家に決して道子を入れようとはせず、弟の清美ばかりを可愛がっていた。
その祖母が死んでこの家で、道子と清見の二人暮しが始まった。
しかし、道子の周囲で怪奇な現象が頻発して…。

↑のコミック文庫では、続編の「水面の郷・水底の守」を同時収録。
Read more "たたらの辻に…/ささやななえ"
[さ行のマンガ家]他 | Comments(2) | Trackback(0)

大奥/よしながふみ

2005年10月27日
4592143019大奥 1 (1)
よしなが ふみ
白泉社 2005-09-29

by G-Tools


すごい世界なのだ!この「大奥」は。
舞台は時代で言うと江戸時代、しかし、「ある事情」で日本人の4分の1しか男子はいないパラレル世界。
男は生存率も低いものだから、すっごく大事にされてる。生活の担い手=労働は女の仕事なのだ。男の持つ「子種」なんて争奪戦である。(うらやましい~…と思う男の人もいるのでは?)
裕福な女は、「花街」で「男」を買い「子種」をつけてもらって子どもを産む。貧しい女は結婚も出来ないのだ。(どうするよ?)
そんな世界ではモチロン、将軍も「女」である。
そして、男子の少ないこの世界で美男ばかりを3000人集めた女人禁制の「男の城」それがこの世界の「大奥」なのである!!
そこに、上がった小さい旗本のせがれの水野の物語が第1話。
この水野、めちゃめちゃイイ男!!!
よしながさんって、ほんとーにイイ男を描くよね~。まったく、よだれが出ました。
そして、上様である吉宗、もちろんここでは女です。
この人も個性的でかなりいい感じ♪やっぱり「質素倹約」なんだね。
吉宗はこの世界の謎を解くことが出来るのか。そして、それは現代にどうつながるのか…。今後の展開が楽しみです♪

あさみさんにお借りしました。
ありがとう~♪♪
[や・ら・わ行のマンガ家]よしながふみ | Comments(7) | Trackback(3)

わたり鳥は北へ/河あきら

2005年10月26日
渡り鳥は北へ


収録作品(全部別マ掲載)
わたり鳥は北へ 1974年11月号
今は夜中の3時ごろ 同年7月号
さよならあまえっ子 同年9月号
カラコロと… 1975年1月号

渡り鳥は北へ
これは「太陽シリーズ」の番外編です。
私としては、この1冊が収録作品も含めて、「いらかの波」の次に好きな作品ですね♪

「ゆがんだ太陽」のオサムの友達の次郎が主人公。
すれ違いになったオサムと光、その光を見かけた次郎はオサムのことを知らせようと声をかけたのが、あさみだった。
これは人違いだったのだけど、これがきっかけで二人は行動をともにすることになる。
教育一家の落ちこぼれのような存在で、肩身の狭い思いをしていたあさみは魚が腐ったような瞳で鬱々と過ごしていた。
そんなとき知り合った次郎と、狂言誘拐で身代金を親から奪おうとする。
でも、失敗して結局日向組(岩瀬組)から持ち出した拳銃で人を撃ってしまい、追われる立場となった。
時には調子よく逃避行する二人だけど、最終的には悲しい結末が待っていたのです。
Read more "わたり鳥は北へ/河あきら"
[か行のマンガ家]河あきら | Comments(0) | Trackback(0)

太陽への道/河あきら

2005年10月26日
太陽への道


収録作品(全部別マ掲載)
太陽への道 1975年8月号
ぺぺおばさんの涙 1975年7月号
空の色の童話 同年11月号
トコとろくでなし1972年10月号


太陽への道
これは「ゆがんだ太陽」の続編。
前作で離れ離れになってしまった二人の、2年後の再会とやり直しを描いているけど、すんなりとは行かなくて…。
とくに少年刑務所から出所したオサムへ向ける周囲の冷たい視線など、リアルな読み応えがある。
Read more "太陽への道/河あきら"
[か行のマンガ家]河あきら | Comments(0) | Trackback(0)

ゆがんだ太陽/河あきら

2005年10月26日
ゆがんだ太陽


収録作品(全作品別マ掲載)
ゆがんだ太陽 1974年6月号
ブラックリスト№1 同年2月号
悲しきB・F 1973年1月号
父さんの誕生日 同年9月号
お泊りはこちら! 1972年12月号

河あきらさんの作品は「超・シリアス」か「学園コメディ」に大体分かれてて、私はどっちも大好きだった。
でも、特にシリアスに憧れた。出てくる男の子は陰があって、「ワル」って感じで憧れたのでした!

ゆがんだ太陽
ある街に喫茶店が開く。その店の娘、麻生光(あそうめぐみ)が、その街を牛耳る「日向組」の一人息子の日向オサムと友達になる。
オサムは教室でも嫌われ者だったけど、彼自身も親のやってることが嫌で心を閉ざしていた。
が、明るく接してくれる光に心を開くようになる。
が、日向組の組長が死んだことで傷ついた彼を慰めようと一晩彼の側にいたことから、うわさが広まり街にいられなくなり、二人は街を出ることに。
でも、光に横恋慕の喫茶店の従業員が邪魔を…。
Read more "ゆがんだ太陽/河あきら"
[か行のマンガ家]河あきら | Comments(4) | Trackback(0)

ソルフェージュ/よしながふみ

2005年10月24日
ソルフェージュ
よしなが ふみ
4832280546


音楽の先生、久我山とその生徒田中吾妻の、これまたボーイズラブです。
今まで読んだことのあるボーイズラブの中で、一番絵も綺麗で読みやすいかな~と、思います。
たいていは「うげー」って思うんだけど。
思うんだけど怖いもの見たさで読んでしまう(笑)。
よしながさんのマンガは絵柄もサッパリしてて、やってることやセリフはめちゃめちゃすごかったりしても、なーんかさらりと読めちゃうね。
この作品も、田中吾妻が可愛いものですから結構なかなか、読ませますです。はい。
ソルフェージュシリーズ↓
●ソルフェージュ
●夜の女王のアリア 前・後編
●もう飛ぶまいぞこの蝶々
●カーテンコール


その他の同時収録作品↓
●本当に、やさしい
●パンドラ
●昨日よりいつも違う日
●すこしだけ意地悪な告白


はな家のはなちゃんにお借りしました。有難う♪
[や・ら・わ行のマンガ家]よしながふみ | Comments(4) | Trackback(0)

ジェラールとジャック/よしながふみ

2005年10月24日
ジェラールとジャック 1 (1)
よしなが ふみ
4835210123

ジェラールとジャック 2 (2)
よしなが ふみ
4835211863


フランス革命当時のパリにて。
元貴族のぼっちゃまジャックが、親の借金の肩に「男娼専門の売春宿」に売られていって、そこでついた初めての客ジェラールと、「その」後に運命的な?再会を果たし、奇妙な友情を築いていく…

ま、ボーイズラブです。

今回貸してくれたはなちゃんと、既読のまだんが二人で「アレは衝撃だったよね」などと、話しているのを聞いてて期待に胸膨らませて読んだのだけど、たしかに衝撃的でした…!!!

しかし、それでも、ジェラールとジャックの関係に温かいものを感じる。
Read more "ジェラールとジャック/よしながふみ"
[や・ら・わ行のマンガ家]よしながふみ | Comments(2) | Trackback(0)

座敷女/望月峯太郎

2005年10月24日
座敷女
望月 峯太郎
4063194124


主人公森ひろし。アパートで一人暮らしの大学生だ。
ある夜、となりの部屋の山本君のところに、誰かが訪ねてきた。
山本君は留守のようだけど、訪問者はしつこくチャイムを鳴らしたりドアをたたいたり。
森ひろしは不審に思いドアを開けて様子をうかがう。
するとそこには、ものすごく長身で、髪が長く、紙袋を持った一風変わった小汚い女が立っていた…。
そしてそれは、主人公にとって悪夢の幕開けだったのだ。

めちゃめちゃ「気色悪い」マンガです。
Read more "座敷女/望月峯太郎"
[ま行のマンガ家]他 | Comments(12) | Trackback(1)

黒鳥/山岸凉子

2005年10月22日
4592883292黒鳥―ブラック・スワン
山岸 凉子
白泉社 1999-03

by G-Tools


ある女性のもとにかかってきた一本の電話から、彼女は過去へ思いを馳せる。
それな40年も前のこと。
彼女はマリア。バレリーナを目指しニジンスキーの妹のヴロニスラヴァ・ニジンスカヤに教えられていたが、プロになることを目標にミスターB(ジョージ・バランシン)率いるニューヨーク・シティ・バレエ団の前身であるバレエ・ソサイアティに入団した。
バレリーナとしても、ミスターBのパートナーとしても華やかな暮らしを続けたマリアだったが、離婚歴の多いミスターBとはやはり亀裂が生じ、結局は離れ離れに…。
二人の間に何があったのか、そして何がなかったのか。
マリアとミスターBとの舞台裏を切なく鋭く抉り出します。
Read more "黒鳥/山岸凉子"
[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(0) | Trackback(0)

ハチクロ8/羽海野チカ

2005年10月21日
ハチミツとクローバー (8)
羽海野 チカ
4088652975


今回、しゃっくりの場面から入ったハチクロ。
私も実はしゃっくり100回連続して出たら、死ぬ…と思い込んでいた時期があった(笑)。そして、しゃっくりの止め方はしゅうちゃんと同じ水の飲み方です。とまりますよ。ほんとに。

今回、面白かったのは山崎さん。グッジョブ…って、アナタの存在がグッジョブですよ。
山崎にそう言わせた野宮の行動力はすごく良かった。
行動力と言えば、真山もカナリがんばりました。
美和子さんも、素敵でしたね♪

そうそう、竹本くん出番が少なくてちょっと寂しかったね。
それにしても何がしたいのか、とっても気になるのは馨サン。
不気味で期待大!

f丸さんにお借りしました。ありがとう♪
[あ行のマンガ家]羽海野チカ | Comments(5) | Trackback(1)

GO AHEAD 2/樋口大輔

2005年10月19日
GO AHEAD (2)
樋口 大輔
4088738705


強硬手段に出た勇暉だったが、そのために思いのほか深刻なダメージを受けた相場剛平に自分もショックを受ける。
しかし、相場は意外な行動で勇暉を驚かすのだった。
新登場の、「北」の面々とのその後の展開に期待大♪

以下辛口?感想
Read more "GO AHEAD 2/樋口大輔"
[は行のマンガ家]樋口大輔 | Comments(0) | Trackback(0)

悪女/深見じゅん

2005年10月18日
悪女(わる) (15)
深見 じゅん
4062605767

これね~~全部で(コミック版で)37巻もあるのですよ~。
出るたびに(妹が)買っては読んでたので、私もボチボチと読めたけど、一気読みしたいかと言うと、躊躇してしまう。

一流物産「近江物産」に「下級のコネ」で入社した落ちこぼれ社員の田中真理鈴(たなかまりりん)。
別名姥捨て山と言われる「資材管理室」に配属。
一目ぼれした男性社員(名前さえ知らない)に少しでも近づこうと、日々がんばるまりりんの元気が伝わりそうな、パワフルな物語です。

ごく初期では、ほんとは、「落ちこぼれ」という自覚?みたいなものがあり、ともすれば自分で「何かいいことがありそう」なんて思わなければやってられないほど、まりりんは霧の中を歩くような手ごたえしか感じてなかった。
今読み返してみると「まりりんにもこう言うときがあったのね!」と、ちょっとびっくりします。
でも、T・Oさんに一目ぼれした瞬間から、パワー炸裂。
その天性のポジティブと、実は頭がいいところと、そして何よりも人間肯定によってどんどん自分の境地を切り開いていくのだ。
恋のパワーを思い知れ!
でも、この物語はそれだけじゃない。
絵はちょっと独特ですが、でも、マンガの面白さって、絵柄だけじゃない!と、改めて思い知る作品です。

悪女 わる [文庫版:コミックセット]
深見じゅん
B00007CCS6


[は行のマンガ家]他 | Comments(0) | Trackback(1)

百年の恋も覚めてしまう/くらもち ふさこ

2005年10月18日
百年の恋も覚めてしまう
くらもち ふさこ
4088481682


百年の恋も覚めてしまう ザ・マーガレット1992年増刊号コーラスNO.1
NO,NO,YES  ザ・マーガレット1993年増刊号コーラスNO.2


笙子は魚屋の新田君が好き。
ライバルは、同じ商店街の本屋の眞紀ちゃん。
でも、あるとき笙子のママりんが言った。
「新田君って目が離れてて変な顔」
そして、笙子は新田くんのことが急速に嫌いになってしまう。
時は流れて中学生の頃。
笙子はちょっとエッチでガキな広瀬君がお気に入り。
でも、彼のこともちょっとしたことがきっかけで覚めてしまう。
そんな風に、高校や就職してからも
ちょっとした出会いと、気持ちの触れ合いを描いている。
Read more "百年の恋も覚めてしまう/くらもち ふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(0) | Trackback(0)

Kiss+πr2/くらもち ふさこ

2005年10月18日
Kiss+πr2
くらもち ふさこ
4086172194


たいへんおまたせしました 別マ1986年5月号
Kiss+πr2 別マ 1986年7月号~翌年1月号まで

まず、「たいへんおまたせしました」が短編で、「Kiss…」は続編として連載されています。
主人公は、とっても不運な男の子、雑賀喜由(さいがきよし)。
あるとき生まれて初めてのバレンタインチョコをもらう。
しかも見知らぬ女の子がいきなり家の前に立ってて…。
雑賀くんは素直に「嬉しい」と思えなくて「毒でも盛られてないだろうか」なんて真剣に心配してしまうような性格だ。
案の定、彼女がお茶を淹れようとしてガスを使ったとき、そこから火事になってしまう。
「やっぱりなー」と、言う感じの雑賀クンだけど、帰り際に彼女が「おわび」のつもりで手渡していった宝くじの券が…。

と、始まりはこんな感じですが、この物語はまず主人公が男の子と言うことが珍しい。でも、ちっとも違和感がなく、めっちゃリアル!
Read more "Kiss+πr2/くらもち ふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(4) | Trackback(0)

恐怖の甘い物一家/山岸凉子

2005年10月17日
山岸凉子全集 29 (29)
山岸 凉子
4049230291


おはぎって、考えてみれば変った食べ物ですよね。
普通はゴハンに砂糖かけて食べたりしないもん。
でも、おはぎだと、あまーーーいアンコに包まれていたり、中に入れ込んだりして、それがまたおいしいのが不思議。
でもあの甘味ゆえに、苦手な人も多いのじゃないでしょうか?

さてさて、ここに登場する「恐怖の甘い物一家」
それは、漫画家山岸凉子サマのご実家の話。

お彼岸には晩ご飯がおはぎだったり
お父さんの一番の大好物が「真っ黒いようかん」だったり
お兄さんの食パンの食べ方は、バターも何も塗らずに砂糖をかけるだけだったり…

そんな一家の中で幼少時をすごされたおリョーさまは、漫画家となり上京されて、初めて自分の家が異常な甘い物好きだったことに気がつきます。
それまで自分の家の「異常さ」に気がつかなかったことは、別に全然いいんだけど、そこにある悲劇…それは、おリョーさまが、甘い物一切を受け付けない体質だったことにあるのです。

そのあたりの悲喜劇を堪能できる異色の作品。
ところで、おはぎとボタモチの違いってご存知ですか?
おはぎは萩の季節⇒秋
ボタモチは牡丹の季節⇒春
いただく季節が違うらしいです。

同時収録
●眠れる森の…
●ラプンツェル・ラプンツェル
●パンシー
●ダフネー(表題)
[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(0) | Trackback(0)

こんぺいと・は・あまい/くらもちふさこ

2005年10月13日
こんぺいとはあまい
4088508432

別マ 1983年6月号掲載

いろはにこんぺいと」の続編です。
↑同様オススメ。ぜひとも2作品あわせて読んでください。

時は流れて、クンちゃんも中学生。
相変わらず元気で、喋り方も行動も小さい頃と同じ。
でも、そんなクンちゃんもお年頃なのだ。
と言っても、好きな相手が出来た…とかじゃなくって。
Read more "こんぺいと・は・あまい/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(2) | Trackback(0)

いろはにこんぺいと/くらもちふさこ

2005年10月13日
いろはにこんぺいと
くらもち ふさこ
4086172224


別マ1982年9月号~翌年4月号まで連載


くらもち作品を好きな方で、もしもコレが未読であれば(わりと地味めな立場のようなので)ぜひともご一読いただきたい作品。ものすごくオススメですよー!!

主人公のチャコは学校のすぐとなりにあるアパートに住んでいる。
幼馴染の達(トオル)も、同じ学校だけど、こちらはものすごく人気者。
チャコもほんとは小さい頃から達が好きなのだけど、素直になれないまま高校生になり、初めて達と同じクラスのしかもとなりの席になってしまう。
ここでも仲良くしたいのに、達は昔、チャコが「いじめた」ことをしっかりと覚えていて、それはチャコの一種の愛情表現であっただけに、いいわけも出来ず、ますますチャコと達との距離は開いていくようだった。
そして、そこに、チャコの親友のおリョーちゃんが達にぞっこんだったので、チャコは親友に協力的な立場にならざるを得ないのだった。


主人公のチャコがとっても良い子なんです!
もちろん、片思いの相手である達ちゃんとの関係がどうなるかが、とっても気になるのだけど、私は話の中心はチャコとクンちゃんの物語だと思う。
クンちゃんの存在がものすごく大きくて、この子の使い方ひとつとっても、くらもちさんの非凡な才能を思い知らされずにはいられないです。なんて、口幅ったいけど。
Read more "いろはにこんぺいと/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(0) | Trackback(0)

スラムダンク/井上雄彦

2005年10月08日
スラムダンク (1)
井上 雄彦
4088716116

スラムダンク (31)
井上 雄彦
4088718399


国民的バスケットボール漫画の決定版。
もしもまだ読んでない人がいらしたら
↓こちら(ネットのお友達のTeddyさんの
いいかげんにマンガは卒業せいよ!」レビューです)
をごらんになることをオススメします!

http://teddy0021.exblog.jp/1138906

各キャラクターがそれぞれとってもいい男ぞろいで、湘北高校にしても流川楓を筆頭に、三井寿(ミッチー)や電光石火リョータ(宮城リョータ)にメガネくん(小暮)。
ライバル綾南高校には仙道って言う超イケメンもいる、翔陽の藤真もいい男…と、とっても目の保養にもなったりするんだけど(どこを見てるのだ!)…

ともかく主人公桜木花道に勝る人物はありません!!
Read more "スラムダンク/井上雄彦"
[あ行のマンガ家]井上雄彦 | Comments(10) | Trackback(3)

わずか1小節のラララ/くらもちふさこ

2005年10月07日
わずか1小節のラララ
くらもち ふさこ
4088504828


●わずか5センチのロック…1976年2月
●わずか1/4の冗談…1977年1月
●わずか1小節のラララ…1978年4-5月

「わずか5センチのロック」が1976年の作品で、それ以後シリーズ化した作品。
最初はくらもちさんもこんな作風だったのかって、今読むと少し驚き。
後に「別マの顔」となる片鱗はこの作品ではまだ影をひそめ、古い感じの文学系少女漫画の流れをそのまま引き継いだような感じ。表現とか、絵柄とか。
でも、「わずか1小節のラララ」では、まさにこれから独自のくらもちワールドに突入するぞ!!って言う?

さて、ストーリーは主人公の三輪倫子。
学校のアマチュアバンド「欄丸団」の人気ギタリスト佐藤ちゃんに似てるために、女の子のファンがついてる。でも、陰では「ミスでくのぼう」と中傷されてひそかに傷ついてたりする。
コンプレックスのかたまりの彼女が、佐藤ちゃんの怪我でコンテスト出場が危うくなった欄丸団に、佐藤の影武者として起用されたことからロックバンドの世界に入り、仲間の温かみを感じつつバンドマンとしても女の子としても成長していく物語デス。
Read more "わずか1小節のラララ/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(2) | Trackback(0)

100Mのスナップ/くらもちふさこ

2005年10月06日
100Mのスナップ
くらもち ふさこ
4088505476


●100Mのスナップ 別マS54年9,10月号掲載
●転校120日目  別マ同年7月号掲載

↑2編収録

将来有望だったのに、スランプでハードルを止めた水野ひかり。
高校でもう一度陸上部に入部しなおして、ハードルをやる決意をする。
しかし、彼女には致命的な欠点があった!?



スランプでいったん落ち込んだスポーツ少女が這い上がり、結果的に自分の弱点を克服していくスポ根もの。
くらもち作品では結構異色?

異色と言えば
Read more "100Mのスナップ/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(0) | Trackback(0)

千花ちゃんちはふつう/くらもちふさこ

2005年10月06日
千花ちゃんちはふつう
くらもち ふさこ
4086176165


別マ62年6月号~翌年1月号まで連載

売れっ子ホステスの母親と二人暮しだった千花(ちはな)。
母親が高名な大学教授と結婚することになり、引越し+転校。
父や兄が出来たのは嬉しいんだけど、兄のカイはなんだか得体が知れず、学校でもみんなから怖がられているし、父親ともイマイチギクシャク感が消えない千花。
なんとかお兄ちゃんと仲良くしたいと思っているところに、カイのバイト先(ディスコ)フロアマネージャーの鹿野是高が居候を決め込む。
ふたりは、アンティークの「陽まといの女」「星降りの女」について、なにやら暗躍を始めるのだった。
Read more "千花ちゃんちはふつう/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(0) | Trackback(0)

赤いガラス窓/くらもちふさこ

2005年10月06日
収録作品
●赤いガラス窓…1976年8,9月号
●メガネちゃんのひとり言…1972年10月号(デビュー作)
●うるわしのメガネちゃん…1975年9月号
●金指輪(幸せをよぶ金指輪:改題)…1973年9月号
●いちごの五月館…1976年5月号
全て別冊マーガレット


●赤いガラス窓
女子高に通う望月明子は、ふとしたきっかけで知り合った隆が、プールの監視員をしているのを知り、そのプールの様子が見える喫茶店でアルバイトを始める。
その喫茶店は、窓ガラスが赤と青とに交互に別れているのだ。
しかし、隆が喫茶店で待ち合わせているのは恋人のやよいで、明子は即失恋。
でも、このやよいって女がイヤなやつで、このまま失恋で終るわけないのでした。
明子にとって都合よすぎる展開ですが、その都合のよさにこそ少女の憧れが集中するのね(したのね)。
夢物語…せめてマンガの中ではそれがかなって欲しいもんね。
ところで、この中に隆の口ずさむ
「かなたに赤く太陽燃えて はるかに広がるばら色の雲」
という歌が出てくるけど、この歌、どなたかご存知でしょうか?

●メガネちゃんのひとり言
メガネをかけてることにものすごいコンプレックスを持ってる女の子がいます。
Read more "赤いガラス窓/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(2) | Trackback(0)

白いアイドル/くらもちふさこ

2005年10月06日
白いアイドル
くらもち ふさこ
4088502361


●白いアイドル…1975年7月号
●青いリサイタル…1975年11月号

姉妹編。
アイドルになり手の届かないところに行ってしまったクラスメートの純を、いつまでも思いつづけている笑(えみ)。事務所の思惑通りに活動を続ける純から笑顔が消えて、気になる笑は純に再会した。純も自分を思っていてくれると分かり嬉しい笑だけど、事務所はやはり二人を引き離そうとする。
そして、純が選んだ道とは?
テレビの中のアイドルに真剣に擬似恋愛していまう世代に、アイドルとのリアリティのある恋愛物語を提供している。結局、「名」より「愛」を取ることが幸せっていうか、これが女の子のユメだよね(笑)


その他の収録作品
●クローバーの王子様…1974年7月号
●ジュンのほほえみ…1974年11月号
●愛が集まる場所…1975年5月号

Read more "白いアイドル/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(0) | Trackback(0)

思春期/庄司陽子

2005年10月05日

十五歳 
それは明日への希望に満ち溢れ、
恋にあこがれるころ
双葉を中心として、地雪学園につどう若者たち、
かれらの青春は、いままさに
始まろうとしている…。
学園を舞台にその青春を
たからかにうたいあげる感動作!

    中表紙より引用


双葉は、古城家の一人娘で、蝶よ花よと育てられたらしいのだけど
どうにもいわゆる「おてんば」で、バドミントン部の主将は務めるわ
放送部では昼休みの放送で、DJを勤めるわ
とっても元気で明るい女の子。
そんな双葉が本当の愛ってなにかを学んでいく
ストレート剛速球青春物語!!

庄司センセお得意の、恋のスクランブル!and幼馴染もの!
実はわたし、中学の時これを読みまして
通ちゃんに本気で惚れていました!
寝ても覚めても通ちゃんのことを想いつづけた日々(あほ)
そして今改めて読み返してみると…
やはり、好きです!通ちゃん!!
当時の甘い気持ちがよみがえるわ~~(爆)
Read more "思春期/庄司陽子"
[さ行のマンガ家]庄司陽子 | Comments(2) | Trackback(0)

夜叉の瞳/高橋留美子

2005年10月05日
夜叉の瞳
高橋 留美子
4091277438


人魚シリーズ第3弾

●舎利姫
●夜叉の瞳
●最後の顔

↑3編収録

●舎利姫
(「人魚の傷」にも、収録されています)
徳川時代のごく初期、勇太はもとの体に戻ろうとして、人魚を探していた。
そんな時、市の見世物小屋で人魚の肉を売る老人に出会う。
その娘のなつめは、実はある僧にかつて「反魂の術」で、生き返らせてもらったのだが、生き返ってからは、犬猫や戦でたおれたものたちの生き胆を食うおそろしい少女となっていたのだった。
Read more "夜叉の瞳/高橋留美子"
[た行のマンガ家]高橋留美子 | Comments(1) | Trackback(0)

人魚の傷/高橋留美子

2005年10月04日
人魚の傷
高橋 留美子
4091218555


人魚シリーズ第2弾
●夢の終わり
●約束の明日
●人魚の傷
●舎利姫
以上4編収録

●夢の終わり
人魚の肉を食べて、体質に合わないと(九分九厘合わない)死ぬor「なれのはて」…もとい、「なりそこない」になる。
自我はどこかへふっとび、恐ろしい形相と怪力の、悪鬼のような怪物…それが「なりそこない」である。
ほんとは、会話も何もできないただの化け物なんだけど、ここに出てくるなりそこないは、「心」をもっているのです。
だけど、やはり、なりそこないはなりそこない。
結局は…。真魚に寄せる思慕が切なかったです。

●約束の明日
湧太は真魚を連れてかつて自分が使用人として雇われていた御咲村の小暮家に、とある人物の墓参りをしにやってきた。
Read more "人魚の傷/高橋留美子"
[た行のマンガ家]高橋留美子 | Comments(2) | Trackback(0)

人魚の森/高橋留美子

2005年10月03日
人魚の森
高橋 留美子
4091218547

人魚の肉を喰らって不老不死となった湧太と真魚(まな)の人魚シリーズ。

●人魚は笑わない
●闘魚の里
●人魚の森

上の3編収録。
初出「人魚は笑わない 前編」1984年少年サンデー8月増刊号

●人魚は笑わない

若者でにぎわうリゾートビーチ、その奥の道もついていない人里離れた野擦崎に、そのものたちは住んでいた。
真魚と呼ばれる病弱な娘が、村の老女たちにかしずかれて生きている。
その少女が15になったとき、村の一人の若い女が犠牲となる。
老人たちは女を殺しておきながら
「いちばん長く生きた」と言うのだ。
死んだ女は人魚だった…!
迷い込んだ湧太は何のためらいも無くモリで突かれて殺されてしまう。
が、不老不死のからだ、すぐまた生き返る。
生き返って、先ほどの人魚の死体を見つけ老女たちのところに乗り込むが…。
Read more "人魚の森/高橋留美子"
[た行のマンガ家]高橋留美子 | Comments(2) | Trackback(0)

東京のカサノバ/くらもちふさこ

2005年10月03日
東京のカサノバ (1)
くらもち ふさこ
408617216X

東京のカサノバ (2)
くらもち ふさこ
4086172178

ターコ(水上多美子)は演劇の名門高校に通う女子高生。
いわゆる「ブラコン」。二人いる兄貴のうち、ちいさい兄ちゃん=「ちいちゃん(暁)」が大好き。いつもベッドにもぐりこんでいっしょに寝たり、バイクで送り迎えしてもらったりしては、友達に羨ましがられている。
ちいちゃんはとってもかっこイイ、カメラマンのタマゴなのだ!
年頃のちいちゃんは、同じカメラマン仲間の川端さんや、おおちゃん(大きい兄ちゃん・喬)のバンドのVo.の乙姫美子にもモテモテで気が気じゃないターコ。
あるとき、ターコは知ってしまう。
ちいちゃんが血のつながりのない兄だと言うことを…。
もう、自分の気持ちを抑えられない?
だけど、演劇部の友達の柚木紫(ゆかり)にだけは負ける気がする…
ちいちゃんを譲ってしまう気がする…
そんなターコの切ない恋が描かれています。

以下ネタばれあり。↓
Read more "東京のカサノバ/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(4) | Trackback(1)

A-Girl/くらもちふさこ

2005年10月01日
A‐girl
くらもち ふさこ
4086172232


●A-Girl 別マ1984年7~12月号連載
●セルロイドのドア 別マ1985年2月号掲載
●東京のシュラバ 「くらもちふさこの本」掲載

妹尾マリ子は姉のマユ子と二人暮し。
姉が少女小説家で生計を立て、マリ子はその代わりに家事一切を受け持っている。
二人が暮らすアパートの大家は、夏目一朗。
同じ高校の同級生だけど、彼は今もっとも人気のあるモデルなのだった。
マリ子の恋人の五島は、もともと自意識過剰でそのうえやきもち焼き。独占よくも強い。その彼がやけに夏目に対抗意識を燃やしていたり、夏目が自分のことを「アーパー美人」と言ったらしいことがマリ子の耳に入ってるので、マリ子も夏目を敬遠していた。
ところがある日、マリ子たちの住む部屋が、火事の類焼により、修理を余儀なくされ、その間大家である夏目の部屋に居候することになった。
そこでマリ子と夏目が急接近。
お互い知れば知るほど、惹かれもし、危険信号もおなじだけ出たり。
男にはモテるけど、すぐに捨てられてしまうマリ子と、モデルで派手で浮名の多い夏目の恋はどうなるのか?



Read more "A-Girl/くらもちふさこ"
[くらもちふさこ]Review | Comments(1) | Trackback(0)
 | HOME |