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Over Drive /安田剛士

2007年05月31日
Over Drive 11 (11)
Over Drive 11 (11)安田 剛士

講談社 2007-05-17
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数々、スポーツ漫画はあれども「自転車競技」って珍しいです。
競輪と『ツール・ド・フランス』ぐらいしか知らなかったんだけど、高校生の部活にあるんですね。無論インターハイもありました。かなりマイナーな競技ではないでしょうか。(選手や関係者の方、失礼な文言ゴメンナサイ)

主人公の篠崎ミコト(男の子です)高校入学したての一年生。
中学時代からの同級生で、片思いの相手深澤ゆきに進められるまま(ゆきの兄、深澤洋輔は高校生屈指の選手だったので)自転車部に入るのですが、一つモンダイが・・・。なんと彼は自転車に乗れなかったのです!!
しかし、ゆきの冷たくも心からの励ましを受けて、ミコトは自転車を克服して行きます。洋輔や寺尾晃一らと共に部活としての自転車競技にのめりこんで行きます。もちろん、未開発の才能を磨きながら・・・。

珍しい設定だし(自転車のはなしなのに、主人公が自転車に乗れないなんてね)面白いけど、ちょーっと読みにくい漫画ですね。ごちゃごちゃしていて、人物の書き分けもちょっと出来てない部分が。でも目の付け所が良いですね!一気に読みました。
処どころ出てくるギャグの要素も面白く、特に巻末の「恋のABC」とか言うの、すごく面白い!!あれはかなりキましたよ!!



これは読み手にも責任があるかもしれないけど、「スラムダンク」以降のスポーツ漫画って、どこかしら「スラムダンク」にかぶる部分が見えるのです。この「OverDrive」にしても、「まったくの素人が好きな女の子の影響でその競技を始め、才能の片鱗を見せ磨きぬき、天才振りを発揮してゆく。チームメイトには気持ちや才能が先走りすぎて浮いてしまった「先人」がいて、彼の気持ちを汲みながら仲間としての意識を確立してゆく」・・・と言う辺りでしょうか。しかし、スポーツものとしてはその部分が一番魅力を感じると思うので、似てくるのは仕方がないかな。何様発言ですねゴメンナサイ(^_^;)
(コレを思うと↓の記事でご紹介した「ラストイニング」はかなりオリジナリティがあるとおもう)

しかし、マイナーだったバスケットを一躍人気スポーツのトップにのし上げた「スラムダンク」のように、自転車競技に興味がわく事受けあい。身近にレースがあったら是非とも見学に行きたい!と、思うしだいです。

洋輔の目、大和のフランス行き、寺尾の隠された才能など、今後も気になる事がたくさん!目指せ!!ツール・ド・フランス!!
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ラストイニング /中原 裕 神尾 龍

2007年05月30日
ラストイニング 13 (13)
ラストイニング 13 (13)神尾 龍 中原 裕

小学館 2007-03-30
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ラストイニング 12 (12) ラストイニング 11 (11) ラストイニング 10 (10) ラストイニング 9 (9) ラストイニング 8 (8)


弱小野球部が甲子園を目指し強くなっていく、というお決まりパターンの野球漫画ではあっても中身は今までのものとずいぶん違います。
主人公は選手ではなく監督。
自身が高校球児だった頃に、審判の判定に不服があり(試合のラスト、そのボールがストライクなら延長に持ち込めると言う時に、審判は「ボール」の判定を。その一球以外はそのコースはストライクを取っていたと言うのに。その結果延長戦には出来ず負けてしまう)審判を試合の後で殴ってしまった鳩ヶ谷。野球とは縁もなさそうな、詐欺まがいの訪問販売で生計を立てています。モットーは「人生はナンバーワンじゃなきゃ意味がない。勝ち続けなければ、どこで負けても同じ事」。
そんな鳩ヶ谷が仕事上のトラブルで(詐欺などの容疑で会社が起訴される。しかし社長以下全員は逃げており、家宅捜索に居合わせた鳩ヶ谷が一身に罪をかぶせられた)留置所にはいることになってしまう。
保釈金を出して、身元引受人になってくれたのは、母校彩珠学院高校時代の校長先生だった。そして鳩ヶ谷に「野球部の監督になってくれ。そして彩珠学院を甲子園に連れて行ってくれ」と言うのだ。
最初は断る鳩ヶ谷だけど、所持金を恋人に持ち逃げされ、「当時」とは変わった校長の態度に「俺のやることに口を出さないでくれますか」と念を押し、「失業保険の代わりに」監督を引き受けるのだった。
鳩ヶ谷が最初に部員たちに求めたのは「さわやか、ひたむき、正々堂々」という高校球児(スポーツ選手全般)が掲げるスローガンを禁句にすること。その3つの精神を「諸悪の根源」と言うのだった。
そして部員たちを「C」「D」「M」の3種類に分け始める。毛呂山(もろやま=鳩ヶ谷の前任監督)は「部員をランクわけするなんて」と避難するが、それは練習に際して鳩ヶ谷が掴んだ部員たちそれぞれの性格なのだった。C-キャット、D-ドッグ、M-モンキーという風に。
学校の「不良債権」として、次の甲子園夏の大会に行けなかったら潰される運命にある彩珠学園の野球部。どうのし上がってゆくのか…。


++++++++++++++++

野球漫画なので、定石どおりに「練習」「試合」「負ける」「練習」「上達」「試練」「試合」「負ける」「練習」…と、繰り返しながら進んでゆくのですが、この漫画はどちらかと言うと試合の迫力や過酷な練習の達成感による感動よりも、「どうやったら試合に勝てるか」というノウハウをじっくりと織り込んだところが目新しいと言うか(目新しいも何も、それほど野球漫画を読んでないんだから比べようがないんだけど)ちょっと異質な感じがします。よく言えば斬新、悪く言えば爽やかさに欠けるというか。
また、鳩ヶ谷がもう一度グラウンドに戻るまでに、どう言う人生を歩いてきたかがミステリーな部分としてストーリーに絡んできますが、それが詐欺と野球とちゃんと無駄なくミックスされているのも面白い。このあたりのヤクザとのかかわりなど、高校野球とは相容れないものと敢えて関わってるあたりもまた面白いところです。
さらにお母さんたちがでしゃばってきて、監督の指導やチーム編成に口を出すのも今らしくリアルで良いです。結構家族の影のないスポーツマンガもありますもんね。本とはすっごく親の介入って多いし、家族の支援はなくてはならないものだと思っていたので、このリアリティはいいなぁ・・・と思う反面、やっぱり親がでしゃばると話の内容もあちこち飛んでしまうので、親の出ない(親はいないのか?とさえ思える)スポーツ漫画にはそれなりに理由があってそうしていたんだね、と納得。
さて、登場人物の中で誰が魅力があるかというと、突出しているのは主人公の鳩ヶ谷(ポッポ)はもちろん、オレ様的なエースの日高、気配りのキャッチャーの八潮、マネージャーの大宮詩織なんかが印象的です。でも、誰が好き?と聞かれても、それほど「この子が好き!」っていう人はいないかな。それよりも、父親がダメで高校野球を諦めざるを得なかった剛士を養子として家に迎えた大宮のおやじさん、彼が一番いい役だな~~と思いました。

今のところ13巻まで読み、やっと夏の甲子園の地区大会序盤。じっくりと、でも早く試合を見せてね~、なんちって。

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妖精王/山岸凉子

2007年05月19日
youseiou



念願の「妖精王」。お友達のお陰で読むことが出来ました。ありがとう!Mさま~♪

連載は、1977年(昭和52年)の「花とゆめ」9号から翌年の21号まで隔号で連載。「セイレーン」「ハーピー」など、この「妖精王」にも登場する妖精たちの短編も書かれていますが、集大成と言う感じでしょうか?

物語は、今読んでも非常に面白い胸が踊るドキドキわくわくのファンタジーです。絵はもちろん古いけどね、5巻という長さだけどあっという間に読めてしまいました。


主人公は『爵』と書いて「ジャック」と読みます。
日本人です。でも曾祖母がイギリス人なのです。
がり勉の受験生だったけど、肺をわずらい北海道の親戚に療養のために居候に来たジャック。最初は勉強の事が気がかりで、北海道にも親戚のいとこたちにも馴染めないんだけど、身の回りで不思議な現象がたびたび起きて、気をとられます。そのうちに風野 燐(ふうの りん)といういとこが現れ、初対面だけど妙に懐かしい気分にさせられたり。燐はじゃっくに角笛のペンダントをくれます。しかし、その角笛を奪おうとして登場した美女(その正体はダークエルフの女王クイーン・マブ)のせいでジャックは夢の中で危ない目にあいます。そこに助けに登場したのが風野燐、夢の中では「クーフーリン」と名乗ります。クーフーリンはジャックを助け「角笛を決して手放してはいけない」と言うのですが、しかし結局角笛はすぐに燐の愛馬ケルピーによって奪われてしまうのです。
角笛を探してジャックは「月影の窓」から不思議な世界へ入り込みます。そこが妖精たちの世界、ニンフィディアだったのでした。
小鹿の妖精プックと友達になったジャックは角笛を探すけれど、クイーン・マブが仕掛けた鶏頭蛇尾獣(コカトライス)に、プックが大怪我をさせられてしまいます。その怪我を治すには、黄泉の国に通じる井戸の番人、井冰鹿(イヒカ)に「悩む者」と言う薬を分けてもらわねばならない。大変な思いをしてなんとか井冰鹿のもとへたどり着いたジャックはそこで大事な角笛と引き換えに「悩む者」を分けてもらいます。
しかし、素直に「ありがとう」と言うジャックに、心を開いた井冰鹿は、角笛を返してくれるのでした。
さて、「現実の世界」に戻ったジャックですが、燐から自分が「妖精王」だと知らされます。
ニンフィディアはかつて妖精王ナッドとその子グィンとによって治められていたのです。そしてジャックがそのグィンが復活した姿だと、リンは言います。ジャックが「妖精王」なのです。クーフーリンはグインの第一の従者だったのです。

同じ頃、人間界でも地震が頻繁に起きたりして不穏。それはクイーン・マブがダークエルフと手を組み、人間界を支配しようとしているからでした。それを防ぐためには、クイーン・マブの「水の指輪」を奪わねばならないのです。
「水の指輪」とはクイーン・マブが「グィンが失った言葉」を水に閉じ込めて指輪にしたものなのです。
新しい妖精王としてジャックは、プックとともに魔州湖(ましゅうこ)を目指すのでした・・・・。


と、こんな感じの物語で
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夜回り先生 (5)/土田 世紀

2007年05月18日
4091883648夜回り先生 5 (5)
水谷 修 土田 世紀
小学館 2007-04-27

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今回の「夜回り先生」収録は以下の通り


●第20~21夜:親指の記憶

台湾から家庭の事情があって日本に来たチェン。水谷先生のクラスにやってきます。でも日本にも学校にも馴染めないまま、夜の街を徘徊しやがては暴力団に身を投じてしまいます。水谷先生は命を張ってチェンをそこから抜け出させようとします。
暴力団の事務所に行き、交渉するが、チェンに刺青をしたことで800万円の支払いを要求されてしまいます。しかし、水谷先生頑張る。逆に暴力団を脅し、チェンを足抜けさせる事を納得させます。ただし二度とその「シマ」には行かないという条件で。
震えながらも自分のために暴力団と交渉してくれた先生を見て心を入れ替えるチェン、カタギになり仕事も勉強も頑張ろうとするのですが・・・。
水谷先生は自分の体を本当に張って、子どもを救っています。ほんとに凄い先生。わたしだったら「我が子の為なら」と思うけど、他人のためにここまでできない。でも水谷先生なら本気だろうと思えます。
孤軍奮闘にしてはいけない。水谷先生だけにこう言うことさせてちゃいけないと思うのですが・・・。


●第22夜:投身

学校ではいじめ、家では父親に見捨てられ、寂しい少年はビルの高いところからまさに飛び降りようとしています。飛び降りの間際に水谷先生に写メールを送り、先生が気づいてケータイでその子どもと話します。「いったいなにがあったんだい」「みんな心配しているよ」「そこから何が見える?」巧妙に場所を聞き出して、警察や同僚の先生たちと見事な連係プレイで子どもを救います。
でも、自殺を止めても「終わり」じゃない。子どもの話を聴いてやる大人が必要なのだと先生は言います。


●第23夜:伝心

沖縄、酷い苛めにあった少女は体が学校へ行く事を拒否してしまい登校拒否に。でもお母さんには言えません。お母さんには心配をかけたくなくて。でも娘が水谷先生に助けを求めているのを知ったお母さんは、自分も水谷先生に電話して娘の窮状を知ります。そこから学校に行くために、少女は努力します。でもいけない。いけないけど行く。毎日一歩一歩すこしずつ学校までの距離が縮まります。それを察してくれたクラスメートたち・・・。
優しさを配れば明日が来る、先生の言葉です。


●第24夜:ぼちぼち

近頃出版された水谷先生の「夜回り先生シリーズ」の3巻「夜回り先生のねがい」には、今までとは違って「大人だって苦しんでいる」と言う内容になっているそうです。この「ぼちぼち」にもそんな「子どもとの係わり合いに失敗」した先生が登場します。水谷先生に憧れ、水谷先生のように怒らない叱らない怒鳴らない待つ教育を実践して、その結果学級崩壊。学校側からは先生を辞めさせられそうになります。「あなたこそ学校に来なくてよい」と言われて。
そんな教師に水谷先生は言います。「わからない事があったら生徒たちに聞いてごらん」。
ただ「待つ」「叱らない」教育ではなく、そこには真に子どもたちと触れ合う教育で無ければならない、と。
子どもを取り巻く大人たちが全てこの気持ちを持ち続ける事が大事なんですよね。
4861139058夜回り先生のねがい
水谷 修
サンクチュアリ出版 2007-04-18

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夜回り先生のページもごらんください。コミックや原作の無料立ち読みも出来ます。こちらからどうぞ

1巻感想
2巻感想
3巻感想
4巻感想
4巻感想
土田世紀氏の「ノーサンキュー・ノーサンキュー」はこちら



[た行のマンガ家]土田世紀 | Comments(0) | Trackback(0)

つる姫じゃ~っ!(最終巻)/土田よしこ

2007年05月11日
先日おともだちのくままさまが、「つる姫じゃ~っ!」の最終巻を貸してくださいました。感謝感謝です!
大好きだったけど、その最終回や結末を知らないマンガって言うのは、結構あるような気がしますね。「つる姫」なんてその代表格かも。他にはやっぱり「りんご日記」とか「フーちゃん」とか、今思えばどうやって終わっていったんだろう?と言う感じ。
あと、恥ずかしながら「ハイティーン・ブギ」なんか最後まで読んで無い・・・。人づてになんとなく結末は聞いたことがあるような無いような・・・。そう言えば「アタック№1」なんかも、つい最近全作読んだしね。ドラマの時です。ともかく、そんな風に「最終回」です!

そもそも、「つる姫じゃ~っ!」は1973年に週間マーガレットで連載開始、1979年まで連載されました。1975年には第4回日本漫画家協会優秀賞を受賞しています。(ウィキペディア

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これは、わたしの持っている「つる姫じゃ~っ!」集英社コミックの8巻(第一刷ですよん♪)と、今回お借りした最終巻は中公コミック・スーリ版。

さてさて、最終回にはわれ等がつる姫、どんな騒動を巻き起こしているかと言うとですねぇ~。昭和53年から54年にかけての年末年始に、読者に暮れの挨拶を要求したり、午年から未年に代わるのでその両方の肉を食べるパーティーをしようと思い立つ。そこで羊と馬を上手くたぶらかし城に呼びつけます。捌くために姫は包丁を研いで・・・いっしっし。
しかーし、結局つぶらな瞳のカワユイ羊や馬たちを「捌く」ことができなかったつる姫が愛しいのですよね!
++++++++++++++++++
そのほかにはアマゾンからつる姫の叔母さんがやってくるお話も。雪おばさん、実はつるの父上、殿様が好きだったのね・・・。つる姫は母親のように、姉のように雪さんを慕うんだけど、結局アマゾンに帰っていった雪おばさん。去っていったおばさんを思って泣くつるがやっぱり愛しいです。
++++++++++++++++++
おはなちゃんと編み物を一緒にする約束をしていたつる、でもおはなちゃんがお母さんとの約束を優先させて、つるとの約束をドタキャンしてしまい傷つきます。イネさんに癒してもらいに行くけど、イネさんはほらあんな調子だし・・・(笑)「泣けばかあちゃんがくるのか」なーんてキツイことばを。でもでも「寒いから泣いてる」とごまかすつるを電気毛布の布団に入れてやったり「チチ吸うかい?」なんて(笑)不器用に慰めるのです。
++++++++++++++++++
2月26日はよしこせんせーのお誕生日(笑)で、先生に誕生日のプレゼントを買うことにしたつる姫(と言うか『なにもしないですむ人じゃないし』つる談)お化粧品を買おうと思い立つ。丁度新しい商品のキャンペーンが始まっています。あの「薔薇戦争」のトシ。某S堂が「「劇的な劇的な春です」で、レディーオスカルを起用。某Kボウはオリビア・ハッセイの「君は薔薇より美しい」です。両方のメーカーに(ここでは死生堂と金棒)に顔の半分づつそれぞれのメイクを施されて、つる姫しまいにゃアシュラ男爵だよ~~!!
++++++++++++++++++
さて10巻のメインテーマと言っても良いかもしれませんが、つる姫が長屋を借りて一人暮らしをするお話がありますね。
日ごろの行いのあまりの悪さについに、お城を追放されてしまったのです!!と言うのは嘘で、単なる部屋のリフォーム。憧れの一人暮らしを嬉々として友達に宣伝しまくるつる姫ですが、いざ連れて行かれたのは、めっちゃくちゃみすぼらしい長屋・・・!
その名も「アンモニアハイツ」・・・(笑)
姫の隣の住人は、しぼんだおっ●い丸出しの金貸しカマばーさんだし、風呂はドラム缶の風呂でお湯をずっと変えてないというし、朝は早くからミッシェルと言う巨大な人食いニワトリが襲ってくるし、、そうそう、姫ってば「枯れても姫」なのね~~「家賃」の何たるかを知らないんです!で、みんなが恐れているので(笑)よほど怖いものらしいと思い込んで自分も逃げ惑ったり。
で要は「お金」の事だと言うと「城に行って家老にもらってちょうだい」と、姫たる態度!しかーし、信じてもらえない悲しいつる姫(笑)!!
そんな酷い長屋暮らしに一筋の光は、作家志望の月之助青年!ハンサムで姫の好みでしたね。べたべたして迷惑がられている所を級友たちに目撃され、同棲しているだの子どもを生んだだのと噂が飛び交う騒動になります。
そんな長屋暮らしもいよいよ終わり、でも、長屋のみんなとは思ったよりも仲良くなってしまったつる姫は、友達としてハゲマス城に招待するんです。でも、みんなつるが姫だとは全然信じていなくて。
いつもは下品で「コレが一城の姫君か?」としか思えないつるが、この長屋のみんなといると上品に高貴に見えてくるので不思議なことです(笑)
++++++++++++++++++
さて、ついに「つる姫じゃ~っ!」にも涙の最終回がやってきます。その最終回の模様は、以下のとおり。


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「テレプシコーラ」おめでとう!

2007年05月10日
第11回手塚治虫文化賞 マンガ大賞に山岸凉子さんの「テレプシコーラ」が選ばれました。おめでとうございます!!
審査員に萩尾望都さんが入っておられ、強力なプッシュをされたであろうと推察します。

山岸さんは「アラベスク」を完成させたあとはバレエのことを忘れておられたそうで、しかし、89年にローザンヌ国際バレエコンクールで熊川哲也氏日本人初の金賞を受賞したのをきっかけに「バレエマンガを描ける」と思われたそうな。
そこでせっせとバレエ教室を見学するとそこにはびっくりするようなスタイルの良い少女たちがバレエを踊っていいる。それをご覧になり、日本人の少女を主人公にする事に決められたそうです。

他にも小学館漫画賞や講談社漫画賞などもありますが、これらはやはり自社出版の作品に賞が与えられがちなので、メディアファクトリーの「テレプシコーラ」は不利だったかな?その点手塚治虫文化賞は結構出版社がばらついていて良いですよね。
はぁ~これでまた漫画が売れて品薄になるかも知れず、先に買っておいて本当によかったぁ!(笑)
本当に名作なので、未読の方は是非ともお読み下さい!
テレプシコーラ

ちなみに、「のだめカンタービレ」も候補に挙がってたらしいけどノミネートの時点で辞退されたそうです。
短編賞は森下裕美さんの「大阪ハムレット」
新生賞はのぞゑのぶひでさん(画)岩田和博さん(企画脚色)の「神聖喜劇」
みなさんおめでとうございます!
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[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(8) | Trackback(0)

GWに山岸凉子フェア

2007年05月06日
先日念願の「テレプシコーラ」を2~10巻まで「大人買い」しました。ラストまで一気に読んでしまいました。うーん、凄い内容だった。ああああ、山岸せんせー・・・。
GWにはマンガ好き仲間でもある妹たち(ふたり)が帰省したので、是非とも読みたまえ!と、読ませまして。
ヤツらが読み終えたら、3人で心置きなくネタバレを含めた感想大会が出来ると思って、「今5巻を読んどるな」「「しめしめ8巻か(何が『しめしめ』なんだか知らんけど、なんとなくそういう感じ)」「あ、10巻になったな!!」と横目でチェックを入れながら、読了の時を心待ちにしていたのですが、さて、3人『いざ』となったら感想が出てこない!
というか、読み終えた直後の妹二人は呆然としてしまい、感想なんか語るパワーは無い!!と言う感じだったのね。
「どうやった?感想は?」と、わたしが水を向けても「…う~~ん…う~~~~ん…」と唸るだけ。
まぁわたしはちょっと前に読み終えて、充分その余韻に浸り、そして2回も読み返したので、感想を述べようとする気持ちにはなれたのですが、妹にはまだまだ時間が必要だったようですね。
それでもしばし時間を経た後に、
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[や・ら・わ行のマンガ家]山岸凉子 | Comments(10) | Trackback(0)
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