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糸のきらめき/くらもちふさこ

2007年07月23日
4088503872糸のきらめき
くらもち ふさこ
集英社 2000

by G-Tools


●糸のきらめき 1977年9月10月号
●メリー・ロバスマス 同上年12月号
一枚の年輪 1978年7月号
    別冊マーガレット掲載

●糸のきらめき


橘綾子、あーやは幼いころにピアノのコンクールで、絶対に自信があったのに折原財閥の娘の素子に負けてしまう。そしてその直後の事故で、母親を亡くしたうえに、手を怪我してピアノの弾けない女の子になってしまう。数年後、周囲に対して心を閉ざしたあーやが、歌の才能を見出されて歌手になり、折原財閥の素子の弟の良(その時はギタリストになっている)に出会い、歌手として成功して行きます。
心を開かないあーやは歌手としても行き詰ってしまうのだけど、人を愛する事を知ると同時に、歌にもやっと真剣に向かうことができる。
良という恋人を失うと言う辛い経験も、歌手としての糧として成長してゆく物語です。

印象的なシーンは、場末のクラブでのシーン。
そこで歌うと、歌を作ったと言うマスターの弟の勝が泣きながら「ありがとう、あの歌をあんなに素敵に歌ってくれて」と、あーやに言う。しかしその直後、その弟は事故に会い死んでしまう。彼は耳が聞こえず、クラクションも聞こえなかったのだ。
どうして自分の歌が聞こえたと彼が言ったのか分からないあーやに、死ぬ間際の勝が言う。「きこえたんだ、ちゃんと伝わったんだ、あなたの歌はあなたと僕との空間を振動させた。胸にひびいた。たしかだよ。すばらしかった」と。


以下、戯言++++++++++++++




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タイムテーブル/くらもちふさこ

2007年07月21日
タイムテーブル
タイムテーブルくらもち ふさこ

集英社 1988-12
売り上げランキング : 743429


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●タイムテーブル  1987年4月号
●タイムテーブルⅡ 1988年4月号
●タイムテーブルⅢ 1988年9月号
      別冊マーガレット掲載

2年4組41番 田中 汐(たなかうしお) 13歳
通称「モー」 理科係

一級上に兄、洵(まこと=通称『まこっちゃん』)がいる。
まこっちゃんのクラスの「貫ちゃん」に片思い中。
だけど、それは誰にも秘密です。
一方、まこっちゃんは汐のクラスの井上さんが好き。
井上さんに宛てたラブレターを靴箱にしのばせると言う、けっこう古典的純文学風?思考の少年です。
しかし、井上さんと貫ちゃんは一月前から付き合ってるとわかり、田中兄妹は一気に失恋の憂き目に。
この「タイムテーブル」は、そんな2人の片思いを中心に、中学生の汐の生活を等身大に瑞々しく描きます。

●第一話は、あっという間に失恋してしまった汐が、「友達になりたい」とか「恋人になりたい」とか言う前に、なんとか貫ちゃんの「視界」に入りたい、という可愛くも切実な気持ちを訴えているのがいじらしいのです。名前を知られていなくてもいい、まずは「わたしを見て」って言う気持ちがとっても可愛い!これこそが「中学生の恋」だよなぁと、オバサンは思ってしまうのですが。
そして相変わらず、くらもちさんの描く「教室」ってリアル!理科の教室の鍵を取りに職員室に行くとか、小テストで漢字が分からないとか。
また中学生らしいバカらしい悪戯が、このお話では「小技」として上手く使われています。「膝カックン」とか、「ほっぺたにつっかえ棒」とか。特にこう言うことに生き甲斐を感じる男子と言うのが、この年齢にはままありまして(笑)。やられたほうは、ほんとーに頭にくるほどバカらしい悪戯なんですが、うまくハマった時は仕掛けたほうはもの凄い喜びを感じるようですな。
結局、汐はこの「ほっぺたにつっかえ棒」で「貫ちゃんの視界に入る」!よかったね!汐♪


●第二話では、なぜか寝台車でいっしょに一晩を過ごす事になった、汐とまこっちゃんと貫ちゃん。まこっちゃんと貫ちゃんが卒業してしまい、もう会えないと思ったらこんな嬉しいシチュエーション。汐たち兄妹は親戚の結婚式で、そして貫ちゃんは叔父さんのお葬式で。で、汐は舞い上がっています。メガネをコンタクトにしたり、おしゃれしてみたり、かなり気合が入ってる!
でも、その列車の中で汐はショックな事実を知ります。なんと貫ちゃんは都内の高校に進学せずに、鹿児島R高校に進学すると言うのです。(超秀才ですなぁ!)
そして途中で乗ってきた水商売の女性を貫ちゃんと一晩何かあったと、疑う汐。いろんなことが一気に降りかかり、汐はパニック、そして貫ちゃんに八つ当たり。女の人のことは汐の誤解だったので、酷い態度をとったことを悔やむのですが、もう貫ちゃんは列車を降りてしまった。
でも、貫ちゃんは乗り換えの電車に乗り、それがホームを挟んで反対側に。笑顔で手を振る汐に、貫ちゃんも笑顔で手を振り替えしてくれて、調子に乗って投げキッスをする汐に、貫ちゃんも投げキッスで返してくれる。大人で優しい貫ちゃん、「意外な展開」に喜ぶ汐でした。


●第三話は、進学したまこっちゃんの高校が甲子園出場!急遽チアガールとして応援に行く汐と井上さんたち。汐の友達は、井上さんが貫ちゃんと付き合ってるので気に入らないのですが、汐はなんとなく井上さんと気が合っています。
さて、甲子園に貫ちゃんにそっくりな高校球児が登場!どうもそれは貫ちゃんの従兄弟みたい。でも、貫ちゃんとは違って傲慢で自信過剰気味で、「いとこ」が気に入らない汐と井上さんなのですが。いとこの学校と、まこっちゃんの学校が対戦することになり「負けない」と、従兄弟が豪語します。そして、ゼッケンに縫い付けるつもりの「お守り」を汐に預けます。「もしも負けたらお前にプロポーズしてやる」と言うのです。
試合中に、預かったお守りの中身の写真を汐は見てしまいます。それは父親らしき人の写真・・・、汐は気が付きます。貫ちゃんが寝台車で鹿児島に行ったのは「叔父の葬儀」のためだったと。そして、この球児は貫ちゃんの「従兄弟」なのだと。
結局従兄弟の学校は負けて、まこっちゃんの学校が勝つ。そして約束のプロポーズを迫る汐に「好いとぉ」と告白する「貫ちゃんの従兄弟」なのでした。



この物語はこの3話で終わってしまっているけど、ここからがますます気になるところです。主人公の汐の貫ちゃんへの想いが実らない所が切ないですが、せっかく高校球児の従兄弟で宮脇君という子が登場したんだし、まさに「これから!」と言う感じなのに。しかも、どうやら宮脇君、汐に一目惚れしたみたいだし。高校3年間の遠距離恋愛は難しいかもしれないけど、大学ではお互い東京で、と言う事もありえるので、わたしとしてはこの2人は大学できちんとお付き合いすると言う方向に行ったのかもしれない、と考えてみましたよ。貫ちゃんもきっと大学は東京だしね。
あと、従兄弟の高校が「大洋高校」・・・。ファンなんですよね。で、まこっちゃんの高校のスラッガーが「多田君」って言うのが、なんか泣けます。

そのほかのくらもち作品の感想紹介はこちら
くらもちふさこリスト

天然コケッコー、もうすぐ上映!
公式サイトはこちら
もう、見ただけでうるるん!ッときますぜ~楽しみ楽しみ♪
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ライフ/すえのぶけいこ

2007年07月18日
ライフ (1)
ライフ (1)すえのぶ けいこ

講談社 2002-08-09
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ライフ (2) ライフ (3) ライフ (4) ライフ (5) ライフ (6)



++++++++15巻までのあらすじ++++++++

主人公椎葉アユム(歩)は高校受験のときに、自分よりもはるかに成績のよい親友と同じ学校に行くために、猛勉強して見事に合格します。でも親友のほうは受験に失敗してしまう。それが元で親友とは仲たがいになってしまいます。親友に、もともとアユムを嫌いだった、と言う憎しみをぶつけられ人間不信になったアユムは、リストカットをすることで自分を保つことを覚えてしまい、リスカ常習者になってしまいます。そのため、せっかく進学した高校でも上手く友達を作れません。そんな時仲良くしてくれたのが、安西愛海(あんざいまなみ)、クラスでも中心的な存在の華やかな可愛い女の子です。
しかし、(ネタバレあります、ご注意→)
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日出処の天子/山岸凉子

2007年07月13日
日出処の天子 [文庫版:コミックセット]
日出処の天子 [文庫版:コミックセット]山岸涼子

白泉社
売り上げランキング : 141696


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山岸フェアもいよいよラストか!
ついにこの作品を取り上げる日がやってきました。
今さら何の説明も要らない、山岸凉子さまの大・代表作「日出処の天子」です。説明は要らないと思うけどちょっとだけ説明しますと、これは山岸凉子さまが聖徳太子を描いた作品です。
もともと、小学校のころから、聖徳太子のエピソードを聞くたびに「それって変!」と思い続けていらしたおりょーさま、とどめは梅原猛の「隠された十字架」だったようです。
聖徳太子伝はいくらでもありましょうが、この山岸版はものすごく物議をかもしたようです。さもありなん、だって聖徳太子が「ほも」だというんですもん。思う相手は蘇我の馬子の惣領息子である毛人(えみし=蝦夷)。
聖徳太子と言えば「十七条の憲法」「冠位十二階」「遣隋使」「法隆寺」というところが誰しもパッと思い浮かぶ所ですが、この「日出処」には、太子がそのように政権を握るまでの若い日・・・いわば、聖徳太子の青春時代を描いてあります。
政権はまだしっかりと握らずとも、実父の天皇が死にその後天皇が即位し、蘇我と天皇で政権を二分しているときから、物部との戦いや海外勢力(新羅、百済、任那など)との外政交渉などの歴史的ストーリーを展開する中で、鮮やかに太子の孤独と苦悶を描いてゆきます。

厩戸王子は10歳の子どもなのに、その聡明さは知れ渡っていて、誰もが一目置く存在。あるとき14歳の毛人が妹の水浴びと間違えて、とある美しい乙女の水浴びを見てしまう。一目惚れにも似た感情を抱く毛人ですが、実はその乙女は厩戸だったのです。
その後、厩戸の不思議な能力を何度か見てしまう毛人。厩戸には毛人の気配だけは感じ取れず、そのせいで無防備になってしまうようでした。

超能力とも神通力ともいえるような能力がある厩戸は、だいたいの人の意思はある程度自由に出来るのですが、毛人だけは厩戸には気配すら分からず、思い通りにはならないところから、厩戸は毛人に対して特別な感情を持ち始めます。
そして、厩戸さえも困難な状況に陥った時、助けてくれるのが毛人なのです。そういう出来事が積み重ねられ、毛人は厩戸にはなくてはならない存在になって行く。
でも、毛人はノーマルな人間なので(でも、本当はちょっぴり厩戸に惹かれている)それが分かっている厩戸は一人切ない思いを胸に秘め一人悶々と苦しい日々を送ります。
わたしが一番萌えたのは、刀自古(毛人の同母妹)と一緒に歩いている所を厩戸が見てしまい、その後地面を揺らせて悶え苦しむ所です。「わたしはいったいどうしたというのだ」というあのせりふとあのポーズ、あの表情たまらなく好きなんですけど・・・!!くぅ~!

それに、やっぱりこの話の一番の魅力は、
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青青の時代/山岸凉子

2007年07月09日
4267903263青青(あお)の時代 (第1巻)
山岸 凉子
潮出版社 1999-01

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青青(あお)の時代 (第4巻)
山岸 凉子

4267903557

関連商品
青青(あお)の時代 (第3巻)
青青(あお)の時代 (第2巻)
青青(あお)の時代 (第1巻)
押し入れ
ツタンカーメン (3)
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あるときキナのところにやってきた頭のボケた老婆とその孫の壱与(いよ)。壱与はばばさまを大事にして仲睦まじく暮らしていた。
あるとき、伊都国の王子がやってきた。
王子は「照日女(ティラヒルメ)さまと7~8歳の少女」を探していたのだ。
壱与とばばさま、村人からは邪険にされていたふたり(なんと、村の少年たちに陵辱さえされてしまった壱与)だけれど、実は大和の国の「聞こえさま」と呼ばれる巫女、日女子の血縁者だった。
伊都の国の王、天日男(アマヒルオ)が今にも崩御しそうなので、そのまえに日女子の妹「照日女(ティラヒルメ)」を担ぎ出そうとしたのが、伊都国の第四王子の狗智日子(クチヒコ)で、彼らに探し出された壱与とばばさま(日女)は伊都国に渡る。(村の中で唯一、ふたりに優しく接したシビもついてゆく)
しかし、日女は今では正気ではなく、妹の日女子を見ては取り乱す。そのわけは、日女と日女子の過去にあった。その過去とは・・・。

++++++++++++++

さっと言えば、卑弥呼の勢力の衰え始めた頃、その後の権力争いを中心に、その中で翻弄される主人公壱与を描く物語です。

うーん、こう言う物語って読むと「良くこんな話を考え付くなぁ」という驚きが起ってきます。実際にこう言う時代があり、ここに描かれている人物も歴史上に存在して(存在したとされて)そのひとたちをモチーフにして、いかにも本当にあった物語のように語る、それがすごいです。

+++++++++++

卑弥呼、というとわたしはやっぱり「火の鳥」の1巻黎明編の卑弥呼の印象が強いんだけど、あの卑弥呼もこっちの卑弥呼(こっちの卑弥呼は『日女子』と書いて『ヒミコ』と読みます)も、どっちも「美」への執着が強いんですけど。そういう定説でもあるのでしょうか。
(しかし、どうしても「ワルモノ」みたいな感じがしますね、ヒミコ。善人には描いてないな、どこを見ても。本当のところはどうだったのでしょうね。この時代にタイムスリップして確かめてみたくなります。ドラえもーん!)
最高権力者としてその地位を確保するために、なかなか生臭いこともやっていく日女子ですが、逆に主人公壱与の心の美しさ、いじらしさが好ましく、死体処理の仕事をしていたクロヲトコ=シビとの信頼関係も胸を温かくしてくれます。いろんな不思議現象も出てきますが、それがあながち超常現象としてだけに終わらず、どこか科学的な解明もあり、どちらとも取れるのも面白い。

盛り上がるのは盟神探湯(クカタチ)という儀式の場面!第一王子を殺したとしてシビが死刑になりそうになった時、それをかばった壱与に対して日女子が命じたもの。煮えたぎったお湯に手を入れると言う、儀式というより公開処刑みたいなもんで、もしもシビが潔白ならクカタチをやっても壱与は火傷も負わずに無事であると。
それまでにも多少不思議な体験をしている壱与ですが、まだまだ10歳そこそこの幼い少女、煮えたぎったお湯は怖くて溜まりません。震えるその姿を見てシビは「自分は王子を殺していないけど、このまま処刑されても良いから、クカタチを止めろ」と言うのです。うーん、男です!そのシビの声を聞いて、壱与はお湯の中に意識朦朧となりながらも手を入れるのですが、不思議な事にお湯は一瞬だけ冷めて、壱与の手は無事でシビも助かり壱与のちからを世間に見せしめたわけです。

そして、日女子の姿があまりに若いということの種明かしも面白かった。これは日女子が自分で言うのだけど、自分は歯が丈夫だから若さを保てると言うのです。ここんとこ、女性は必読です!(笑)↓
トシを取り、奥歯が磨耗したり虫歯になったりすると、奥歯が短くなる→噛みあわせが悪くなり、下あごが奥に引っ込んでしまう→物を噛む時に下の前歯が上の前歯に当たらず(たとえばトマトの皮が歯で噛み切れなかったりするわけです。)→下あごの歯で頭の重みを支えきれなくなる。(と、書いてあるんです)→歯で支えきれない顔の前面の部分、ようするに顔の筋肉や皮膚とか?が垂れ下がってくる。
と、こう言うことらしいのですよ。
だから、トシを取ってくると人の顔は顔の真ん中から下がってゆく、目じりも下がり、鼻梁が下がり口角が下がる、あごが短くなり、奥歯をかみ締めているのでえらが張る・・・要するに、年取ってくると、顔が大きくなりアゴも太くなりますよね。そういうことが書いてあったんです。
まぁ日女子は実は「臨月に満たずに生まれた胎児」を食べているから若いらしいのですが。

もう一つインパクトがあったのは、ばばさまの預言。「女の首が転がっている」と言って壱与や女官たちを怖がらせたのですが、実はそれは、日女子が死んだ後、その殉死のために女官たちを何人も生き埋めにします。首だけが地面から出ているので、首が転がっているように見えるのです。


さて、主人公の壱与。みんなに苛められ虐げられ、はては陵辱されてしまい、大好きなばばさまは死んでしまうし・・・不幸の連続で、めげまくってしまうのですが、シビがばばさまを葬る時お墓を花で一杯にしてくれたことで、壱与の気持ちは慰められます。後にシビにそのときいかに自分の気持ちが慰められたかを伝え「すばらしい仕事だ。一緒に手伝わせて欲しい、わたしをお嫁さんにして」と、大胆にもぷろぽーずしちゃいます。シビはせめてもうちょっとハンサムに描いて欲しかった・・・と言うのは本音なのですが、ハンサムでなくともシビにはとても好感が持て、この先もふたりで幸せになってほしいなと思うのです。このラストは感動的。うるるんでした。

ハンサムでないといえば、狗智日子。のっぺりした顔で全然萌えませんが、物語的にはなかなか魅力的。なので、彼もせめてもうちょっとハンサムだったらよかったなぁ。かろうじて第3王子の弟日子が、可愛い顔でそのうえだんだんと逞しくなっていくのが救いでした。
物語はものすごく面白かったし、ラストは感動もしたのですが、やっぱ少女マンガだもん、ハンサムは欲しいよね!(笑)

同時収録は「牧神の午後」です。

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SWAN-白鳥/有吉京子

2007年07月06日
SWAN-白鳥 1 愛蔵版 (1)
SWAN-白鳥 1 愛蔵版 (1)有吉 京子

平凡社 2007-05
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SWAN-白鳥 2 愛蔵版 (2) SWAN MAGAZINE Vol.8 2007 夏号 SWAN MAGAZINE Vol.7 2007春号 まいあ Maia SWAN act II 1 SWAN MAGAZINE Vol.6 2006 冬号



うっひょ~~!読んだ読んだ、お腹いっぱい満足!って言う感じの、大長編バレエ漫画の決定版!連載当時は週間マーガレットを読んでいなくて、殆ど記憶にはないのですが(ゴメンナサイ)今全巻通して読んでみて、あったあった記憶に残ってるシーンが!それは何を隠そうアメリカ編冒頭の、レオンとルシィのキスシーン!主人公真澄が「おと・・・おと・・・おとこ、おとこ、おとこよね、おとこ同士で・・・」と、どもりながら絶句するシーン、かなり強烈にインプットされていました。ロシアでは男同士でも唇にキスをする習慣がある、とこの漫画のこのシーンで教わり、その漫画の記憶は年月を経るうちにすっかりおぼろげになってはいたのですが、ああ、この「SWAN」だったのだ!!と、今回久しぶりに思い出しました。わはは。


長い物語なので、簡単にあらすじをご紹介しますと

主人公は北海道の旭川に住む15歳の、聖真澄。地元のバレエクラブに所属しています。あるとき東京で行われた憧れのバレリーナ、アレクセイ・セルゲイエフとマヤ・プリセツカヤの舞台を一目見ようと上京したは良いけれど、当日券などなく舞台をみる事は出来ません。諦められない真澄がしたことは、セルゲイエフ、プリセツカヤの2人を前に、「ブラックスワン」を踊る事!!結局転んで恥をかいてしまうのですが、このことが真澄に大きな転機をもたらせました。
実はその頃日本の中でも国際的なダンサーを育てようと言う事で、その一環である全国バレエコンクールを開く事に。そしてコンクールの出場要請が真澄に届いたのです。コンクールで優秀賞をとったものはセルゲイエフたちの個人レッスンを受ける事ができるのです。
が、真澄は敢え無くコンクールでは敗退・・・しかし、特別枠で審査に残りセルゲイエフの個人レッスンを受けます。そこで、真澄はバレリーナとしては致命傷である「基礎のなさ」を指摘されます。
やがて真澄はイギリスのロイヤルアカデミーに留学が決定。そのとき立ち寄ったロシアでは京極小夜子がアキレス腱を切ると言う大怪我をしたり、ラリサ、リリアナという終生のライバルとなるバレリーナたちとの出会いを経て、イギリスに。そこでもシドニーと言う好敵手を得て、どんどんバレエを磨いてゆくのです。東京国際コンクールでは惜しくも金賞をリリアナに譲った形の真澄でしたが、極度のプレッシャーから耳が聞こえなくなったりする精神力の弱さを克服するためにもアメリカにわたる決意を。一緒に行くのはレオン。謎多きダンサーですが彼は出会って間もない真澄をパートナーに選んだのです。
アメリカではバランシンの求めるモダンバレエの極意が分からず、悩みに悩む真澄ですが、その真澄に手を差し伸べたのはパートナーであるレオンではなくレオンの友達のルシィでした。そこからこの2人はダンサーとしては越えてはいけない一線を越えてしまい、バレエよりも恋愛を取ってしまうというLoveストーリーが展開されます。ルシィが骨肉腫を患っているということもあって、真澄はルシィから離れられなくなります。
しかし、バレエを忘れられない真澄はレオンの待つバレエの世界に戻り、ルシィもまたやはりバレエを捨てられないのです。アカデミーの卒業コンサートで真澄はバランシンの求めるダンスを完成させ、ルシイは最後の踊りを見せその帰りに交通事故で逝ってしまいます。悲嘆にくれる真澄は東京に帰りモダンバレエダンサーとして名を馳せるのでした。
しかし、クラシックバレエを忘れられない真澄は、リリアナと「みにくいアヒル」を競う事に。舞台では結局リリアナに劣ってしまった真澄ですが、自分に一番必要で大切なパートナーはレオンだということに気が付くのでした。

ちなみに、セルゲイエフ、なにかと真澄を目にかけてくれた彼は、実は真澄の母親がその昔ロシアで愛したダンサーの、婚約者の息子なのでした。真澄の母親と出会ったためにセルゲイエフの父親ラブロフスキーは、セルゲイエフの母を捨てますが情にほだされて一晩をともにします。そのときの子どもがセルゲイエフだったのでした。



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ぶっせん/三宅乱丈

2007年07月02日
4778320263ぶっせん 上
三宅 乱丈
太田出版 2006-10-19

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これまた面白いマンガ、読みました!!
ぶっせん・・・と言うのはつぶれかけた山寺「仏物専寺(ぶつぶつせんじ)」の起死回生を狙って始めた「仏教専門学校」を、ひとは親しみを込めて?こう呼ぶのです。この漫画は、そのぶっせんで仏教の勉強をする生徒たちの全寮制生活を、リアルに叙情豊かに描く作品です。

よくまぁこんな設定を思いついたと言うか・・・今まで見たこともないタイプの漫画。ストーリー運びの妙と言うか、次のコマで待っている意外性にしてやられてしまいました。唸る!

ぶっせんには強力なライバルがあり、それがお隣の真言宗系のお寺「金々腹寺(きんきんふくじ)」。ぶっせんにスパイを送り込みます。ところがこのスパイ、まるでスパイの素質のかけらも持っていない。あっという間に、ぶっせんの本当の生徒のように、いいえ本当の生徒以上に馴染んでしまうのです。
それが一巻の表紙を飾る、このドングリ眼とたらこ唇がトレードマークの田村正助です。これがもの凄く強烈なキャラで、物事を秘密に出来ない性分。それで自分がスパイである事も最初から暴露しているのですが、常に(たくあんを味付けにして)碁石を舐めている、草履を抱いてしまう、などなど、奇妙奇天烈な行動の数々。正助が風邪を引いたら、青天の霹靂みたいな驚かれよう(つまり、バ●、笑えるほどに。)しかし平和を愛し誰かがけんかをし始めたら「なーかーよーくー!!」と体を張って止めたりする愛しいヤツです。

そして、仏物専寺を学校にしようと思いついたのは、仏物専寺和尚の老師の愛弟子、雲信、通称つまんだ。見ての通り「つまんだみたいな頭」だから。(2巻表紙参照)
寺を学校にして、親から入学金や授業料を取って寺の経済を救おうと思ったのは良いけど(良いのかな?)思惑通りに、ことが運んだためしがないと言った苦労や、また、おバカな生徒たちやあろうことか、住職である老師にさえ振り回される苦労など、並大抵じゃない雲信の日々の戦い・・・それが、物語の見所の一つです。って言うか一番の笑いどころ。まったくこの生徒たち!!正助のほかにももの凄く個性的な面々が(印象が薄くて和尚に名前を覚えてもらえない生徒もいるけど)そろってるし、センサー先生も超暑い!この面々が考え付く事といったら、読んでいても口をあんぐりあけてしまうような、突拍子もなくそしてオカシイことばかり。良くこんな事思いつきます、著者の三宅乱丈さん!
だいたい一話12ページと言う短さで、ストーリー漫画というよりはギャグ漫画の態をなしているようです。たった12ページなのに一話の完成度の高さは素晴らしいです。きっちりオチが付いててね。でも全体を通してみると、これまたきっちり一つの長編として見事に完成されています。
ぶっせんの生徒たちの日常が面白く描かれている中で(本当~~~~に、面白いんですよ!)、
・三条と城とマナちゃんの三角関係
・真美お嬢様と貞奉の恋
・ぶっせんの土地売買
・拳銃の処遇
・金々腹寺内の出世競争
など、次々に難問が沸き起こり、飽きない面白さ。シビアだったりあるいは仏教を題材に取るだけあって、奥の深い言葉に胸打たれたりしながらも、基本は笑い。徹底的に「笑い」なのが良いです。


この復刻版、1巻の帯が二ノ宮知子さんで、解説が夏目房之助氏。2巻の解説が三浦しをんさん、3巻は阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史さんという豪華さ。それぞれに書き下ろしの番外編がついてるのもお得感を満足させてくれます。ちなみに3巻表紙は、三浦しをんさんにも大好き!と言わしめるキクさんです。この人の魅力は・・・ともかく読んでくださいっ!!

んで、この三宅さん、絵が上手い~!
お寺なんて描くのむずかしいと思うんですけどね、すっごく上手に端折ったりして、部屋の中にしろ外にしろ、何気な~く力抜いて描いてあるって言う印象ですが、その実かな~り上手いと思いました。
最後に驚いたのがこの人が女性だって言う事。
でも、そういわれて見れば納得。全編そこはかとなく上品だもん。


オススメです!

4778320298ぶっせん 中
三宅 乱丈
太田出版 2006-11-23

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4778320301ぶっせん 下
三宅 乱丈
太田出版 2006-12-14

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金魚屋古書店 (5)/芳崎 せいむ

2007年07月01日
4091883656金魚屋古書店 5 (5)
芳崎 せいむ
小学館 2007-05-30

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今日は七月一日、こちらでは圧倒的な購読者数を誇る(?)中日新聞に今日から「ちびまるこちゃん」の4コマ漫画の連載が始まりました。
今日は初日だったから?オールカラーと言う豪華さ。毎日の連載は大変だろうけど、読者はうれしいですね!ちなみに、今日は人物紹介かな。おねえちゃんの名前がさきこちゃんというのは知っていたけど、おばあちゃんの名前がこたけさんとは知らなかった。

さて、「金魚屋古書店」の5巻、斯波ちゃんがついに就職を!!
●漫画のない国・2

菜月の父親はかの鏑木清太郎の息子に生まれて、物心ついたときから漫画の中で生きてきた。そのため逆に拒否反応を起こして漫画が大嫌いになってしまった人なのです。
斯波ちゃんはそんな菜月父に「菜月さんをください」と申し込みに行ったのです。が「ドーベルマン刑事」と「おやこ刑事」の区別がつくようなやつは嫌い!と言う理由で却下。
しかし、父は斯波にある条件を出し、クリアできたら認めてやると言ったのです!!(菜月の気持ちは無視しまくり)
その条件とは、自分の会社で1日きっちり勤め上げる事!
案外簡単そうなその条件には、大きな落とし穴があったのです。
それは、漫画のキライな菜月父(社長)の意思により、会社の中では漫画を読むことも見ることも、そして漫画の話題を出す事も厳しく禁じられているのでした。そんな中で漫画王の斯波ちゃんが一日がんばれると言うのか?否、否、それを見越して菜月父はその条件を出したのです。
新聞の4コマ漫画さえも切り取って捨ててしまうと言う、漫画の徹底排除。禁断症状にあえぐ斯波ちゃん、どうする??


+++++++

「金魚屋古書店」には「金魚屋古書店雑記帳」と言う、巻末お役立ちコラムが収録されてて、これを読むのも楽しみの一つなのですが、今回「新聞漫画」について書かれているのが興味深かったです。
たとえば、毎日新聞に連載されていた「まっぴら君」は1954年から2001年まで、なんと47年間も連載されていたらしいけど、これは「こち亀」も真っ青な長さだそうです。読売新聞の「サンワリ君」も66年から04年までの38年だそうで。すごい!
あと、手塚治虫大先生も新聞漫画がデビューだったんですって。画家の東郷青児さんも新聞漫画を描いていらしたそうです。

わたしが読んできたのは朝日新聞と中日新聞なのですが、朝日新聞では「サザエさん」を一時期連載していました。読むのが楽しみだった記憶があります。で、新聞の切抜きを台紙に貼り付け、手作りの「単行本」とまでは行かなかったけど、まとめて読める代物を作った事もあります。友達に貸してあげたら、その家のお母さんにゴミと間違われて、捨てられてしまったのが、当時は悲しかったけどお母さんから見たら、ゴミにしか見えないほどみすぼらしい代物だったのですね(^^ゞ
で、ここで冒頭の話題「ちびまるこちゃん」新聞連載のはなしに戻りますが(回りくどくてすみません)、思わず「毎日切り抜いてスクラップしていこうかしら」と思ったのでした。
でも良く考えればそんなことしなくても、きっと単行本が出るよね。それを買えば良い話です。
「新聞漫画」と「切り抜き」と「金魚屋古書店」が結びつき、記事アップになりましたとさ。

ちなみに今回「金魚屋」5巻の内容は↓





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[や・ら・わ行のマンガ家]芳崎せいむ | Comments(2) | Trackback(0)
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