2008年09月12日
7SEEDS 1 フラワーコミックス
田村 由美

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「BASARA」の田村由美さんの、現在人気連載中の作品です。
「BASARA」と、よく似ているなと感じるのは、同じように「破壊された未来」を描いてあるところ。
そして、困難にもパワフルに立ち向かい、生きる事に前向きに、危機を乗り越えて行くというところ。
今回の設定は・・・
あるとき、目覚めたらまるで見知らぬ場所に、見知らぬ人たちと一緒にいて、ワケがわからないままにサバイバル生活に突入する主人公たち。
追々にわかってくるのは、ここは破滅した世界。自分たちが生きていた「日常」の何年か、何万年か、未来の世界だと言う事。
そして、自分たちは「未来にまかれた『種』」であると言う事・・・。
春・夏・秋・冬、そして「もうひとつの夏」の5つのチームが、日本全国バラバラな場所に冷凍保存された。それは全世界の各国政府によるプロジェクトだった。将来起こるであろう世界の破滅・人類の滅亡を前に、人類が生き残る事ができるように、5つのチームに7人ずつ、そして各チームに一人ずつの「ガイド」を含め40人の人間が「時」が来るまで冷凍保存されたのだった。
その「時」が来て、目覚めた彼らは、パニックに陥りながらも目の前の現実に立ち向かう事で気力を保ち、やがては、支援物質が保存されているシェルターがあるという全国の7つの富士を目指し、過酷な運命と激烈な環境の中、生きるために進んでいくのだった。。。。
サバイバルというと、前回の記事でご紹介した「漂流教室」に似ています。
わたしはこの「7SEEDS」を、「平成版、漂流教室」と呼びたい位です。
「漂流教室」のラストのほうで、子供たちが出した結論にとても強くリンクしているのです。
(是非とも「漂流教室」も、ご一読を!)
まだ5巻までしか読んでないのですが、最初からもう完全に鷲掴み状態!
面白い!!
最初の「なぜどうして?」と言う戸惑いとパニック、そして次々に出てくる「事実」、、全部で5つあるというグループの(5巻ではまだ4つのグループしか出ていないのです)内部のそれぞれの関わり、仲間内での人間関係や人間模様、スピーディーな展開、ありえなさそうだけどリアリティを感じる設定。ともかく、面白いです!
「BASARA」もそうだけど、登場人物がとても魅力的ですよね。
(揚羽には叶いませんが!!←強調)
わたしのお気に入りはなんといっても、冬チームの鮫島吹雪と新巻鷹弘!この4巻、冬の章は涙なくしては読めません。今の所はこの4巻冬の章と、吹雪と鷹のふたりが一番のお気に入り。
でも今後気になりそうなのが、夏Bの蝉丸ですね。彼はちょっと「BASARA」でいうと「浅葱」みたいなんだもん。
そして、夏のBチームにいる青田嵐と、春のチームにいる末黒野花は元の世界で恋人同士だったので、この二人の再会やその後が、物語のちょっとした核にもなってる気がします。
男の子は、こんな風に恋人の事を想うのかなぁ。ちょっとロマンティックですね。そんな二人がすれ違って、きっと再会して・・・再会してもきっとすんなりとは行かないだろうな~と、やきもきさせてくれるんでしょうという楽しみが。
今後が楽しみ♪
続き、読まねば!!
田村 由美

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「BASARA」と、よく似ているなと感じるのは、同じように「破壊された未来」を描いてあるところ。
そして、困難にもパワフルに立ち向かい、生きる事に前向きに、危機を乗り越えて行くというところ。
今回の設定は・・・
あるとき、目覚めたらまるで見知らぬ場所に、見知らぬ人たちと一緒にいて、ワケがわからないままにサバイバル生活に突入する主人公たち。
追々にわかってくるのは、ここは破滅した世界。自分たちが生きていた「日常」の何年か、何万年か、未来の世界だと言う事。
そして、自分たちは「未来にまかれた『種』」であると言う事・・・。
春・夏・秋・冬、そして「もうひとつの夏」の5つのチームが、日本全国バラバラな場所に冷凍保存された。それは全世界の各国政府によるプロジェクトだった。将来起こるであろう世界の破滅・人類の滅亡を前に、人類が生き残る事ができるように、5つのチームに7人ずつ、そして各チームに一人ずつの「ガイド」を含め40人の人間が「時」が来るまで冷凍保存されたのだった。
その「時」が来て、目覚めた彼らは、パニックに陥りながらも目の前の現実に立ち向かう事で気力を保ち、やがては、支援物質が保存されているシェルターがあるという全国の7つの富士を目指し、過酷な運命と激烈な環境の中、生きるために進んでいくのだった。。。。
サバイバルというと、前回の記事でご紹介した「漂流教室」に似ています。
わたしはこの「7SEEDS」を、「平成版、漂流教室」と呼びたい位です。
「漂流教室」のラストのほうで、子供たちが出した結論にとても強くリンクしているのです。
(是非とも「漂流教室」も、ご一読を!)
まだ5巻までしか読んでないのですが、最初からもう完全に鷲掴み状態!
面白い!!
最初の「なぜどうして?」と言う戸惑いとパニック、そして次々に出てくる「事実」、、全部で5つあるというグループの(5巻ではまだ4つのグループしか出ていないのです)内部のそれぞれの関わり、仲間内での人間関係や人間模様、スピーディーな展開、ありえなさそうだけどリアリティを感じる設定。ともかく、面白いです!
「BASARA」もそうだけど、登場人物がとても魅力的ですよね。
(揚羽には叶いませんが!!←強調)
わたしのお気に入りはなんといっても、冬チームの鮫島吹雪と新巻鷹弘!この4巻、冬の章は涙なくしては読めません。今の所はこの4巻冬の章と、吹雪と鷹のふたりが一番のお気に入り。
でも今後気になりそうなのが、夏Bの蝉丸ですね。彼はちょっと「BASARA」でいうと「浅葱」みたいなんだもん。
そして、夏のBチームにいる青田嵐と、春のチームにいる末黒野花は元の世界で恋人同士だったので、この二人の再会やその後が、物語のちょっとした核にもなってる気がします。
男の子は、こんな風に恋人の事を想うのかなぁ。ちょっとロマンティックですね。そんな二人がすれ違って、きっと再会して・・・再会してもきっとすんなりとは行かないだろうな~と、やきもきさせてくれるんでしょうという楽しみが。
今後が楽しみ♪
続き、読まねば!!
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2008年09月10日
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「赤んぼ少女」や「おろち」が次々と映画化されていて、世間は今楳図かずおブームなのか?と嬉しく思っているのですが、その楳図作品のなかで「漂流教室」を私はこの夏に再読しました。
(各映画の公式HPはこちら→ おろち 赤んぼ少女)
これは以前、大林宣彦監督作品で映画化にもなり、常盤貴子主演で「ロング・ラブレター漂流教室」と言うドラマにもなったそうですが、双方評判は芳しくないですね。
今こそこの漫画の原作に忠実な映画を作るもよし、ドラマ化するもよしと言う時期なのかもしれません。でも、私は見ないと思うけど(なんじゃそりゃ)。
さて、内容ですが。。。。
小学6年生の高松翔、ある朝母親と大喧嘩のすえに飛び出すように登校します。その数分後、謎の大爆発が町を揺り動かします。その爆発によって、翔の学校は校庭もろとも影形なく吹き飛んでしまうのです。
しかし、実際は吹き飛んだのではなく、翔たちはあるところに、一瞬のうちに移動してしまったのです。そのあるところとは、つい先ほどまであった隣のビルも、目の前にあった道路も、遠くに見えるはずの自分の家も町内も、もちろん草もない、川もない、砂漠然とした恐ろしい場所でした。
なぜ、翔たちの学校がそこに「飛んで」しまったのか。
いつか自分の「世界」に帰れるのか。
電気もない、ガスもない、水道もない、食料の当ても何もない世界でこれからどうやって生きていくのか・・・。途方に暮れる大和小学校の生徒や先生たち。
最初のパニックが襲ってきて、パニックが収まらないうちに次のパニック、そのまた次のパニックと、まるで津波のように次々とパニックに襲われるみんな。命を落とすものも次々と出てきます。
そんな中で逞しく行きぬく子どもたちが、を描くノンストップ・SF・ホラー・アドベンチャー作品!!
彼らがいろいろな体験の末に出した驚愕と感動の結論とは・・・・!!
+++(ネタバレあり)+++++++
ということで、是非とも作品を読んでいただきたいのですが、これは週刊少年サンデーに、1972年23号~1974年27号の2年にわたって連載された作品です。私が小学校の時ですから、どれだけ昔か・・・はるかはるか昔です(笑)。
楳図作品は、その当時に読めば幼心に強烈なインパクトとトラウマを残すほど、恐ろしい作品が多いのですが、トウもたったこの歳で読んでも、それほどまでに衝撃を受ける恐ろしさはないです。
もちろん、ストーリー運びや見せ方は上手い、と思うのですが「怖さ」と言う点ではね。「楳図漫画を読んじゃったから、夜中にトイレに行けないよ」と、今の私が言っても違和感と言うか、信じてもらえないでしょう(笑)。
だけど、この「漂流教室」は本当に怖い作品です。
怖くて、面白くて、ゾクゾクして、驚いて、そして感動する、面白い面白い作品です。
いろんな名シーンがあり、学校で話題になりました。
容赦なく同級生や先生が死んでいくような残酷なシーンや、特に後半、食料がなくなり子供たちが・・・と言うシーンは、男子たちが大騒ぎしていたのがすごいインパクトで印象に残っています。
わたしがこれをきちんと読んだのは、実は数年前なのですが(小学校の時は、サンデー等少年向け雑誌はおろか、少女マンガもあんまり読んでなかったのです)「あの時男子が騒いでいたシーンをついに読むことが出来た!!」と言う気持ちがありましたね~。
ともかく「学校ごと未来世界に吹っ飛んでしまう」と言うのは、びっくりする設定ですが(SFとしては珍しくもないのかな?)SFだからということを差し置いてもそれが何の違和感もなく受け止められるのです。
それは学校のみんなのパニックのせいかも。自分が彼らの立場だったら、やっぱりきっとこんな風な順番でこんな風にパニックや絶望に陥るだろうと言う、このリアリティがあってこそ、物語にのめりこむのではないかと思います。
物語はそんなパニックが過ぎれば、世界に何が起きたのかがだんだんと分かってくる。それは30年以上前に書かれた作品とは思えないほど、今の世の中にも通用する怖さです。
この漫画に登場する未来の姿は、単に「漫画」と言って笑っていられるものではないのかもしれません。
何よりも子どもたちがパワフルに前向きに、、しかしそれだけじゃなくちゃんと「負」の部分も織り込みながらサバイバルしていく姿が面白くって、ともかく読み始めたら止まらない。
私はでも、この作品は怖いだけではなく、感動作品として大好きです。
突然いなくなった我が子、翔を延々と「生きている」と信じて待ち続ける翔の母の姿。あるときは不思議な力を借りて、二人は接触する事ができるし、母親は窮地の翔を助ける事もします。
でも結局、この二人は物語のなかでは再会することができません。
それでも、二人はとても強い絆と愛情で結ばれていると言うラストが、思い出しただけでも泣けるほど、私は大好き。とても悲しくて切なくて、そして信じる事の美しさ。
いまだに未読の方には、ぜひとも一読されることを強くオススメしたい名作です。
その他の楳図作品のご紹介はこちらです。
この物語のラストは・・・(選択反転して下さい)
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