2008年11月28日
ニコイチ(1) (ヤングガンガンコミックス) | |
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きんだいちれんじゅうろう・・・重厚そうなお名前のこの人の漫画ははじめて読みました。
これは、元彼女の忘れ形見を育てるために、「母親」の振りをしているれっきとした男性の物語。
スタイル抜群、絶世の美女、デキるキャリアウーマン風で、容姿端麗眉目秀麗を地で行くような「おかあさん」の須田真琴29歳は、最愛の息子、崇を学校へ送り出す準備をし、自分も出社。
そして、道中で「ふつーのサラリーマン」にもどるのです。
一緒に暮らしている息子に、男なのに「ママ」であると偽り暮らし続ける。。。。まぁ無理があるでしょう。ありえません。お風呂はどうするの。着替えは。寝ている間にばれたりしないの。色々と疑問も沸きますが(笑)。でも結局物語の強引さよりは、そこにある面白さに引っ張られてしまうのです。
普通のサラリーマンの姿では全然モテなくて、女装の時のみすっごい勢いでモテまくる・・とかね。知り合う男性すべてが結局真琴を女として好きになってしまうんですもん。
そんな真琴は、いま、電車で遭遇する若いOLに目をつけています。恋愛の趣味はいたってノーマルな真琴。女の姿でOLさんにときめいたりしているのです。
あるときその彼女が真琴の目の前で痴漢に合っていた!それを助けたことから二人は急接近。真琴を女としてみている、その彼女・藤本菜摘は(実は男の真琴と同じ会社のOLだった!!)女同士ゆえの心安さから、真琴にすっかり気を許し、そして頼り、会社でしつこく迫ってくるうっとおしい男性社員のことまで相談する始末。
で、その「うっとおしい男性社員」って言うのが、本来の真琴なんですからこの辺に物語構成の妙と言うか、面白さがありますよね。
どうなるこの二人!!と、気になってたまりません。
と言うか、真琴のこのとんでもなく困った立場がおかしくて笑えるんですよね!!
結局、徐々にカミングアウトの方向に話は流れていきますが、それも一筋縄じゃいかないし、男だと告白してそれを受け入れてもらっても、問題は山積みなんです。
この場合、「問題」=「笑えるネタ」なわけで・・・この主人公の真琴君には申し訳ないけど、問題が起きれば起きるほどに笑えるのです。
この先の展開はいかに。
むっふっふ。。。。
翔ママちゃんにお借りしました。ありがとうございました!
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2008年11月28日
キャットストリート (1) (マーガレットコミックス (3847)) | |
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「花より男子」で人気を誇る神尾さんの作品です。
「花男」って途中までしか読んでないんですけど、いま青年誌で「まつりスペシャル」と言う漫画も連載していて、それがとっても面白くって、神尾さんは相変わらず波に乗っている感じです。
この「キャットストリート」も面白かったです!
主人公は青山恵都(あおやまけいと)現在16歳。
大人気を博した子役スターであった恵都が、ある舞台をきっかけにその人生を暗転させてしまい、スポットライトの煌く世界から一転、いまは学校にも行かず、働きもせず、引きこもってしまっているのです。
恵都が人気スターであったとき、あれほど恵都をチヤホヤし持ち上げ、発破をかけお尻を叩いてきた母親も、今は遠巻きに恵都を見てハラハラしているだけ。妹にいたっては「アイツ」呼ばわりだし、家の恥とかゴミだとか、そんな風に思っているのです。
たまに外に出てみれば、恵都を覚えている同世代の若者たちから否応なく好奇の視線を浴びせられる、、、、息のつまりそうな世界の中で、脱力したように「余生」を送っている恵都なのです。
実際、こう言う「元人気子役」って言うのはいそうな感じがします。
(「ステージママ」にはかなり嫌悪感を感じました。)
これは恵都があるきっかけで、フリースクール「エル・リストン(ヴェネチアの方言で『散歩道』という意味らしいです)」に通うようになり、そこで得た仲間達と一緒に過ごすうちに自分を取り戻し、きちんとした社会性を身につけて、最後には「夢」や「恋」をゲットしていくと言う恵都の再生の物語です。
「エル・リストン」にいる仲間達がみんな個性的で、男の子はカッコよく女の子は一風変わってるけどすごくいい子で、この、連帯感がきもちいいです。
元サッカー選手で将来を嘱望されていたにもかかわらず、その才能が故のワンマンぶりに総すかんを食らい、サッカー部にいられなくなってサッカーもやめてしまった玲、謎が多いし無口だけど何故か恵都とはテレパシーのように思うことが通じ合う、IQ200の天才少年浩一、好きな人のために最高の自分を見せたいと、ゴスロリの衣装を縫い続けている紅葉。
お互いを尊重しつつも、思いやり深く接してくれるこの仲間達と知り合って、恵都は小学校以来の通学に楽しみと幸せを見つけます。
当然恋も・・・。
なかなか一筋縄ではいかないみんなの物語に、イライラ、ハラハラさせられながらも、恵都だけじゃなく、みんなに幸せになってもらいたい!そんな風に思って応援して読みました。
失ったものを取り戻せる、そして誰かに夢を与えるパワーを持つ、傷ついたり落ち込んだりしながらも、ちゃんと立ち直り、そんな女の子に成長していく恵都の姿に感動させられる作品でした。
翔ママちゃんにお借りしました。ありがとう♪
PS
「キャットストリート 番外編」って言う短編が8巻の巻末に同時収録されているんですが、これはゴスロリの紅葉の物語なんです。
結局彼氏が出来なくて、でも、紅葉に言い寄る男はなんかダサいマント男。
紅葉はメンクイだから、マントくんのことは眼中にないんですよ。
でも、雨のそぼ降る中デート相手にすっぽかされ立ちすくむ紅葉に、マント君がしたことは・・・。
あの場面は、ものすごく印象的なシーン!!名シーンでした!!
本編もいいけど、私としてはあのシーンが本編に匹敵するぐらい「ツボ」でしたね♪
紅葉ちゃん、お幸せに♪
2008年11月06日
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ドリームズとの試合で打ちのめされた清春、働く場所がなくなり落ち込む野宮、どうしてもリハビリが上手く行かない高橋・・だけど、3人はとまってはいない。動いているのです。進んでるんです。それがとてもカッコイイ!
それぞれの「いま」の中で、自分に出来る限りのことを・・・と言うメッセージには、とても深くて大きいものを感じます。誰にだって「限界」はある。9秒で走るボルトだって空を飛べるわけじゃない。鳥から見れば、9秒で走ろうが10秒で走ろうが同じこと。でも、だからこそ、自分の「世界」のなかで精一杯やること、精一杯までやろうとすることが大事なんだと教えてくれる。
諦めない3人を見ていると、胸が熱くなります。
早く続きが読みたい!!読んだそばから次が待ち遠しい私です。
7巻まで
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