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坂道のアポロン 3 /小玉 ユキ

2009年03月26日
4091322689坂道のアポロン 3 (フラワーコミックス)
小玉 ユキ
小学館 2009-03-10

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今回は「坂道のアポロン」2巻と3巻を読みました。
1巻の感想はこちらです。⇒「坂道のアポロン 1巻

こちらも、田舎が舞台のマンガですね。
時代設定も今よりもちょっと前のことで素朴なカンジが、著者独特の作風とあいまって溜まらん魅力をかもし出しています。
2巻では、それぞれの恋心が発展し、目に見え始め、戸惑いながらも恋に向き合っていくのが、微笑ましくもとても切ないです。思いがけない所で思われていたり、唐突に告白されたり、ケンカしても音楽を通じて仲直り・・っていうのが、青春全開で、こう言うのを読むとオバサンも「若い頃に戻りたいなぁ」などと、思ってしまうのですよね(笑)。
3巻では、いよいよ、リツコへの気持ちを「行動」で示してしまう薫と、それによって広がる波紋。そして千太郎の育ってきた背景が明らかになり、かなり切ない気持ちになります。そして、物語が一体どこへ行くのか全く見当がつかないスリルさえ感じます。
4巻以降も期待大!!

これもあさみさんにお借りしました。ありがとうございました。

4091321747坂道のアポロン 2 (2) (フラワーコミックス)
小玉 ユキ
小学館 2008-10-10

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[か行のマンガ家]小玉ユキ | Comments(0) | Trackback(0)

雨無村役場産業課兼観光係/岩本ナオ

2009年03月26日
雨無村役場産業課兼観光係 1 (1) (フラワーコミックス)
雨無村役場産業課兼観光係 1 (1) (フラワーコミックス)岩本 ナオ

小学館 2008-08-08
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町でうわさの天狗の子 2 (2) (フラワーコミックス) 町でうわさの天狗の子 3 (3) (フラワーコミックスアルファ) 町でうわさの天狗の子 1 (1) (フラワーコミックス) Yesterday、Yes a day (フラワーコミックス) 坂道のアポロン 2 (2) (フラワーコミックス)


こちら例によって、ネッ友のあさみさんからお借りした「このマンガがすごい 2009 オンナ編6位」の「雨無村役場産業課謙観光係」です。(「オンナ編」の5位にも同じ著者の「町でうわさの天狗の子」が入っています。こちらは未読)
主人公の銀が、東京の大学を卒業して、自分のふるさと「山岡県」の村役場に就職したのは、恋人に「いずれは田舎に帰って家を継ぐ」と打ち明けた事で、「ムリ」とあっさり振られてしまい、半ばやけくそな気分もあり、いずれ地元に帰るのなら今帰ってもいいだろうという自分なりのビジョンもありで、選択をしたようです。
出迎えに来てくれた高校のときの同級生のメグ、そして澄緒は「この村で、高校生以上の若者は我ら3人だけだから仲良くしよう」と言う・・。小学校も廃校の危機に面しているようだし、ひょうたん祭りが閑散としていたり、思ったよりも結構現状はシビアなのです。
3人しかいない「若者」の間が、少しギクシャクしてきてめげてしまいそうになるけれど、銀はずっとここにいるんだということを自覚して、村を「なんとかしよう!」と思うのでした。


とてもゆる~~~り、また~~~りとした作品です。これ!と言う盛り上がりがなく、淡々と進むなかにも切なさや、胸の高鳴りが感じられ、「このマンガ」ランクインも「なるほど・・・」と思います。
田舎を舞台にした作品、というよりも、田舎そのものがテーマの作品です。
現に、田舎にはいろんな問題があります。過疎化、高齢化、、、リゾート法によって作られた第三セクターの借金を抱えて、あわや自治体の崩壊か?と思われる地域も数少なくないようです。
田舎のイメージは、自然が多く人がよく暮らしやすい・・と言うイメージではないかと思うけど、なかなかそんないいことばかりではありません。個人の価値観にも寄るけど・・。
そんな中で、この主人公、銀を始め、雨無村の人たちのがんばりはいかに?
期待されます。


ところで・・・・・・
私が子どもの頃の「マンガ」って言うのは舞台は東京に限られていたように思います。東京じゃなきゃ、舞台にしてはいけないと言う「キマリ」でもあるんだと思っていたくらい。。(笑)
たとえば、河あきらさんの「雪のマフラー」みたいに、東北を舞台にした独特の物語もあったけど、日常とはかけ離れた「ドラマ」だったんですよね。
実は私も漫画家になりたいと思っていたんだけど(笑)、東京で暮らした事も行った事もないのに、どうやって東京の事を書けばいいんだろう?と思ったぐらいでして。。←バカですねぇ。
そんな時、私が思うに田舎というか、地方、東京以外の土地を「ごく普通」に舞台にしたのが、いくえみ陵さんだったのでは。(私は別マ中心に読んでいましたので、偏りのある意見かもしれませんが)
いくえみさんは周知の通り、北海道出身の方で、物語の舞台は大抵札幌でした。とても新鮮でした。北海道の人は、冬の靴と夏の靴を分けて履いているというのも、いくえみさんのマンガで知りました。
その後、いろんな方が田舎が舞台の作品を描かれて(記憶に新しいのは「天然コケッコー」←島根が舞台、ちょっと前?なら「瞬きもせず」←山口が舞台など、今なら「坂道のアポロン」←長崎などなど・・・)今は、東京が舞台じゃなくてもいいんだなぁ・・としみじみ思います(笑)。

しかし、この「雨無村役場」は、先ほども描いたように、単に田舎を舞台にしているのではなく、田舎そのものがテーマですので、一風変わった面白い物語になるんじゃないかなと、思っています。

あさみさん、ありがとうございました(^^)

[あ行のマンガ家]他 | Comments(2) | Trackback(0)

バクマン。 2/小畑健

2009年03月25日
4088746449バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)
大場 つぐみ
集英社 2009-03-04

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マンガを作り上げていく二人のパワー、全体にスピード感があってグイグイ読ませられます。
初めて付いた編集者の服部さんとの、今後は三人四脚ともいえる作品作りに期待が高まる!
ちょっとデスノートのエルを髣髴とさせる新妻クンがとても気になる存在です。

1巻の感想はこちらです。
[あ行のマンガ家]小畑健 | Comments(2) | Trackback(0)

幻覚ピカソ/古屋 兎丸

2009年03月25日
4088746392幻覚ピカソ 1 (1) (ジャンプコミックス)
古屋 兎丸
集英社 2009-02-04

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お初の漫画家さん。絵が独特で、シュールな現代洋画を見ているような・・・。

主人公は葉村ヒカリ(高校男子)。絵を描くことが大好きで、放課後には河原で絵を描く部活動?「河原部」を立ち上げています。そこには物好きな?女子千晶もいて・・・。
ところがあるとき、河原にヘリコプターが墜落して、ヒカリは助かるものの、千晶は死んでしまいます。
しかし、千晶は天使となってヒカリの前にあらわれ、ヒカリの命が助かったのは千晶が神様仏様に「ヒカリを助けて」と願ったせいであり、ヒカリが人を助けると言う条件付であるという。
そうしなくては、ヒカリのからだは飛んでもない事に・・!!
しかしどうやって人を助ける?その方法は?
・・・すると、ヒカリにはある特定の同級生が「黒いオーラ」のようなモヤモヤをまとっているのが見えたのです。それを見た瞬間、「スケブ!」「2B!」と、ヒカリの体が勝手に反応して、さらさらと瞬く間に絵を書き上げてしまいまいした。そこには世にも奇妙な暗く恐ろしい心象風景が描かれていて、描いた本人のヒカリにさえ意味が分からない。その絵の意味は一体・・。
そして今度は、ヒカリと千晶の体が絵の中に吸い込まれて・・・。

不思議な物語ですが釣りこまれます。
奇人変人扱いで、ひたすら絵を描いていただけのヒカリに友達と言えば、千晶だけだったのだけど、この能力が付いてから友だちに関わっていくのが当たり前の状態になってきて、(なんたって、助けなかったらヒカリの身にとんでもないことが起きるから)世界が広がっていくようです。
第一話目で助けた杉浦くんなんて、いいキャラですね。
今後が期待される作品です!

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました(^^)

[は行のマンガ家]古屋兎丸 | Comments(0) | Trackback(0)

聖☆おにいさん 3 /中村光

2009年03月25日
406372784X聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC)
中村 光
講談社 2009-03-23

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梵天が予告を書いた、ブッダのマンガがとても読みたいです!!(笑)
Tシャツのあたるプレゼント応募券が帯についている!
ほしい!ニルヴァーナT!(笑)

1巻感想はこちらです。
4063727203聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)
中村 光
講談社 2008-07-23

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4063726622聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)
中村 光
講談社 2008-01-23

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[な行のマンガ家]中村光 | Comments(0) | Trackback(0)

海街diary 2巻/吉田秋生

2009年03月25日
4091670377海街diary 2 (2) (フラワーコミックス)
吉田 秋生
小学館 2008-10-10

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蝉時雨のやむ頃」に続き、「海街diary」の2巻です。
とくに大きなドラマがあるわけではない、淡々とした日常の中に、人と人の結びつきの大切さをさり気ないカンジで描いてある秀作シリーズ。地に着いたカンジのリアルな風景や住まいがともかく心地よく描かれていて、地味だけど印象的な作品です。ベテランの安定感を味わわせてくれますね。

●花底蛇 (かていのじゃ)
よっちゃん(二女)の元彼の正体が気になるすずの物語。「花底蛇」とは中国の故事で、「美しい花の下に蛇のような危険なものが潜んでいる」と言う意味らしいです。
古い日本家屋、引き戸の玄関、飛び石、ご飯の時はお膳を立てる、ご飯の前にお仏壇にお仏飯をお供えする、梅の木に炭から作る消毒液をかけて毛虫を撃退、、、そういう今ではノスタルジックでさえある描写が一こま一こま丁寧に描かれているので、見ているだけでも感心してしまいます。
いろんな人の生きかたに触れて、少しずつ人は大人になっていくのかもしれません。

●二人静
男子との体格差が表れ始め、サッカーを続ける事に不安を感じるすず。足を切断したエースの裕也や、裕也に片思いのGKの美帆、すずを好きな風太など、ワカモノの気持ちが眩しい物語です。
この子達を見ていると、ちょっと「耳をすませば」を思い出したりしますよ(^^)。
幸姉の不倫に気付きかけて、心がざわつくすず。どうする?

●桜の花の満開の下
裕也が学校に戻ってきます。サッカー部にも。義足なのでうまく行かなくて苦しむ裕也と、見守るしかない仲間達の物語。すずと裕也には他者の入れない共通する世界観を持ってる。穏やかじゃない風太ですが、満開の桜のトンネルを自転車の二人乗りなんて、すごく青春で・・・おばさんはただ憧れますね~(笑)。

●真昼の月
昼間にも月は出ています。空が明るく気付きにくいだけで。夜にしか見られない月を、昼にも見られることを「得した気分」というすずの感性が瑞々しい。
おばあちゃんの七回忌の法事に、母親がやってくると言う。家族を捨てた母親を許せない幸は以前にも母親とバトルになったようですが、今回はどうなるやら・・?
このお母さん、結構イラッときました。長女の幸が姉妹のなかで一番母親を憎んでいるようなところも、すごく分かる。ちなみに、幸は今は不倫しているようですが、長子はハメをはずせないところがあるので、多分キッパリやめることが出来ると思う。そしてそのきっかけになるのが「あのひと」なんじゃないかな?などと、今回はすずと幸中心の「海街diary」ですが、姉妹みんなを遠くから見守りたいと思いました。

くままさんにお借りしました。ありがとうございました(^^)。

[や・ら・わ行のマンガ家]吉田秋生 | Comments(4) | Trackback(0)

初めて買ったCDは・・・

2009年03月17日
中学2年生の二女が、先日初めて自分でCD(中古じゃなく)を買いました。
ときどきいろんな場面で「初めて買ったCDは?」と尋ねられますよね?
なので、記念として記事にしてみました(笑)。
それが何かと言うと・・、
「テニスの王子様 菊丸英二が歌う童謡名曲集」です。



テニスの王子様 菊丸英二が歌う童謡名曲集~ファミリーでたのしもう!~
テニスの王子様 菊丸英二が歌う童謡名曲集~ファミリーでたのしもう!~菊丸英二

T.Y.Entertainment 2009-03-11
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star今聞いてます
starクラリネットが壊れちゃった視聴しました
star期待できそう。

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娘はなぜかここ数ヶ月、(ひょっとして1年ぐらいかな?)テニプリにハマってて、きっくんこと菊丸の大ファンなのです。(ちなみに「るろうに剣心」と「おおきく振りかぶって」と「テニプリ」の3つが大好き)
私と、いま大学2年生の長女も6年ほど前・・ちょうど、長女が今の二女の年頃にテニプリにハマっていました。なので、いまさら?って感じだったんだけど(笑)。
そこで、長女にも「アンタが初めて買ったCDってナンだったの?」と聞いてみたら、「・・・忍足のCD」との答えが返ってきて呆れつつ大笑い。
歴史は繰り返すのでした(笑)。
ちなみに、自分は・・・と言うと・・・無論当時はLPとかでしたが、これ、「キャプテン ハーロック」でしたっけ。高校の頃。夢中でした。
ちょうど、このLP版ですよ。試聴も出来ますのでアマゾンのページに飛んでみて下さい。
というか、似たもの親子と言うか、私の遺伝子をしっかりと受け継いでくれてるんだなぁ・・・。
うれしいような、もうしわけないような・・・・(笑)。

B0007VLVYQ〈ANIMEX1300 Song Collection シリーズ〉(7)宇宙海賊キャプテンハーロック
TVサントラ 熊谷弘 保富康午
コロムビアミュージックエンタテインメント 2005-04-27

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ハーロック

↑ オーケストラ盤とソングコレクション版両方買ったりして(笑)。今でも持ってたりして(^^ゞ
ジャケットは断然オーケストラ版がかっこいいです!

[その他]映画化アニメ化など | Comments(4) | Trackback(0)

しゃにむにGO/羅川 真里茂

2009年03月11日
459217531XしゃにむにGO (1) (花とゆめCOMICS)
羅川 真里茂
白泉社 1999-03

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うっひょ~~~♪
おっもしろ~~~♪
・・・と、テンションあがりました!!
この人、羅川真里茂さんのマンガでは「ニューヨークニューヨーク」も「赤ちゃんと僕」もとっても良かったので、今までハズレなしです。
いまのところ、9巻まで読みましたが一気読み、すごい吸引力でグイグイと読ませられ、スピーディーでパワフルな中にも繊細に人の気持ちを描いてあり、人間関係のドラマも読み応えがあり、過剰じゃないギャグで笑いあり(年齢的に、ちょうど私の世代かちょっと歳下かって言う感じなんですよねぇ!!)、なんといっても登場人物の皆に好感が持て、ほんと、大変面白い作品です。
先日読んだ「少女漫画」(松田奈緒子)の中に、「少女漫画はレベルが低い」と、青年漫画家に言われた主人公がキレて「レベルの低いマンガはどこにでもある、青年誌のマンガは心理描写が拙くてあらすじ読まされているみたいでつまらん」というシーンがあるんですが、まさに少女漫画がスポ根を描けばこんなにも緻密な心理描写と人間模様が描かれて、スポーツだけの展開に留まらず奥行きのある素晴らしい作品になるんだと言う、見本のような面白さでした。ストーリー展開にムリがなく、話のつくりが丁寧ですよね、上質の少女漫画は。

主人公の伊出延久、中学陸上部でとても有名な選手だったのだけど、尚田ひなこに一目ぼれをして彼女の高校に入学し、彼女の所属部である(はずの)テニス部に入ってしまう。しかし、尚田は事故の後遺症で足が悪くなりテニスが出来なくなっていた。
方や、ジュニアの選手で名を馳せていた滝田留宇衣も、同じく幕ノ鎌高校に入学し、テニス部に入る。テニスのルールさえ知らない初心者の延久と、いずれはプロになるかと言う将来有望だった選手の留宇衣のふたりが出会い、切磋琢磨しテニス道を邁進し、IHで優勝をめざす物語・・・・・
と言う感じですが。
主人公の延久、この子がなんと言ってもいいですね。テニスマンガといえば「エースをねらえ!」や「テニスの王子様」があって、越前リョーマなんかは最初っから天才肌で描かれてて、それはそれで面白いんだけど、やっぱり岡ひろみのように、ゼロからのスタートでぐんぐん上達していくのを見るのは読者の喜びの一つです。
延久は、陸上部でも向かうところ敵なしの強い選手だったんだけど、やっぱりそういう天性のスポーツセンスに恵まれた人間っているんですよね(上野由岐子さんみたいに)。
そして、スポ根といえばライバルの存在が欠かせず。留宇衣でしょう!ライバルでもあり仲間でもあるこの二人が正反対で好対照なのが面白いです。方や単純明快、お子ちゃまのような性格で直情型、そしてもう一方はクールでちょっと屈託があって大人っぽくて。水と油のような二人がテニスを通してお互いの存在を認め合い、高めあって行く。ちょうど、ひろみとお蝶夫人のように・・・(笑)。
延久のほうは性格そのものに家族関係も単純明快ですが、留宇衣のほうはそうではなく、背景も気になるところだし、マネージャーとなった尚田ひなこの足の怪我に対するコンプレックスなど、テニスだけに留まらず大変読みどころがたくさんあります。

登場人物・・・幕ノ鎌高校の面々もみんないいです!ひなこちゃんはじめ全員好き!
主人公二人のほかに私が好きなのが・・ヒゲの青木フレディー先輩と、モチ宮くん♪ウチくんもいいし、宮もっちゃんもいい、先輩の北王子くんもよかった・・もうちょっと長く見ていたかった・・(笑)。
留宇衣をひたすら慕い続けていてる魔子ちゃんも(不思議)可愛い!駅の階段のシーンは萌えますなぁ・・♪

個人的に9巻まで読んだ中で、一番好きなのが、池やん先生♪
へらへらして軽くって、オレさまで、とってもクールで・・・その実ほんとはすごい実力と実績の持ち主で、おまけにすごく包容力があって生徒たちのことを思ってくれているっていうのが・・・いいですよねぇ。
いいです。
いいわぁ。池やんセンセ。大好き(^^)。

ネッ友さんのたつまごさんにお借りしました。ありがとうございました。
続きはまたアップします。

[や・ら・わ行のマンガ家]羅川真里茂 | Comments(0) | Trackback(0)

少女漫画/松田奈緒子

2009年03月02日
4088654587少女漫画 (クイーンズコミックス)
松田 奈緒子
集英社 2008-02-19

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この作品も、「このマンガがすごい!2009」のオンナ編に登場する作品。
こちらは10位の作品です。
少女漫画ファンなら誰でも知っている、定番中の定番(でも、集英社系が多いですね)をモチーフにした連作短編集です。
「ベルサイユのばら」では、派遣OLの主人公が大の「ベルばら」ファンで、マンガのブログをやってるって言うのがなんだか、親近感ですよね(笑)。その友だちも児童館で「ベルばら」を再読してハマったと言って見せてくれる本棚が、、あるある、ウチにもそれ、ありますよ~!と、大いにニヤけてしまうのです。オスカルさまのように、凛々しくあろうとする主人公の気持ちにすごく感動してウルウル。やっぱり、「ベルサイユのばら」は永遠の「少女漫画」ですよね!!!
「ガラスの仮面」では、主人公は女子アナですが北島マヤじゃなく、姫川亜弓なのですね。「姫川亜弓」とは呼ばず「亜弓さん」と呼んでいるのが、なんか意外なんだけど分かる気がします。「オスカルさま」としか呼べないのと同じですよね(笑)。
女子アナと言う呼び方・・・たしかに男性アナウンサーは「男子アナ」とは言わない。女子アナと言う言葉をそのまま受け入れていたことに申し訳ないような気持ちになりました。個人的に「絶壁」が気に入りました(笑)。
誰にでもある育児途中のこだわりやストレスや自己嫌悪を描いた「パタリロ」。
浮気な彼氏に翻弄されてしまう悲しい女を描いた「あさきゆめみし」。
そして、やっぱり私世代の原点の一つ「おしゃべり階段」は、可南がコンプレックスをチャームポイントに変えたことに、この主人公も自分をなぞらえていく場面に、思い当たる節が多すぎて思わず笑ってしまいました(笑)。
天秤ばかり・・・理科の立川先生のセリフ、忘れられませんよね。
それぞれの作品中の主人公が、(ほとんど)元マンガの主人公みたいに強かったり幸せになった利する姿に、読む人たちはきっと勇気や幸せな気分を味わう事ができる・・・二重に美味しいマンガでした。

最後に「少女漫画」。全編通してどこかがちょっとずつ関連しているんだけど、一冊を通して主人公と言えるのがラスト「少女漫画」の主人公。売れない少女漫画家、俵あん。
彼女が「少女漫画」ってなんなのか・・っていうところに気付いていくシーンは感動そのもの。
苦しみぬいた挙句、出口を見つける・・・長い暗いトンネルを抜ける・・・もがきながら脱皮する・・・その「機」との出会い。そういうのがキッチリ描かれていると、圧倒されてしまいます。
いやもう、これは泣けた。
青年漫画家との会話なんかもすごく「ふむふむ!」と思うところがあって、とても読み応えがありました。
それと「素人のマンガ評なんてほとんどクズ」という言葉・・・痛かったです(笑)。(※ただの感想ですってば・・)


[ま行のマンガ家]松田奈緒子 | Comments(1) | Trackback(0)
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