2009年07月31日


おりしもウチの末っ子が唐突に「うる星やつら」にハマっていて、(この子はいつも突然好きな対象が出来て、好きな対象が出来るとソレ一筋になる・・・しかも中学3年受験生です。いいんでしょうか)やたら古いマンガを引っ張り出してきては読み漁っていました。
名古屋で「高橋留美子展」が開かれていると聞き、行ってきました。
場所は、栄の(矢場町?)松坂屋本店、7回催事場。
「うる星やつら」→「らんま1/2」→「めぞん一刻」→「犬夜叉」→「るーみっくワールド」「炎トリッパー」「戦国生徒会」などの初期短編や「人魚シリーズ」「1ポンドの福音」などなど・・・、それぞれのカラー原画を展示していて、もう大感激!
それぞれのマンガの最終回の生原稿も展示していて(実は犬夜叉の最終回はまだ読んでないので・・というか、犬夜叉を36巻までしか読んでいませんので、この原稿は・・・チラ見にとどめてしまいました・・)ともかく、見応えがありまくりでした。
生で見るカラー原稿の美しい事といったら・・。「わぁ~~上手~~」って当たり前だけど、印刷して本になったのを見るよりはるかに緻密で繊細さが見て取れるのが嬉しいです。
高橋さんの作品で何が一番好きだろう?と思ったら・・・・どれも本当に一つに選ぶなんて難しいけど・・・一番最初にハマった「うる星やつら」かなぁ。「めぞん一刻」かなぁ・・。面白さで言えばやっぱり「らんま」かなぁ。でも「犬夜叉」も「人魚」もいいですよね!
で、もう一つの見所は、著名漫画家さんたちによるラムちゃんの競演!
あだち充さんやら、山下和美さんやら、原哲夫さんやら、吉田戦車さんやら、古谷実さんやら、松本大洋さんやら、羽海野チカさんやら、安野モヨコさんやら、諸星大二郎さんやら・・・そりゃもう、豪華な面々によるそれぞれの「ラムちゃん」が書かれてて(あ、絶望先生や名探偵コナン、はるひもいた)面白かったです。
なんと、ここで、愛しいくらもちふさこ先生のラムちゃんにもお目にかかれまして。
倍のお得感がありました!
グッズ販売では、ボールペンとクリアファイル、ポストカードを数枚買ってきました。(大半は娘にねだられて買わされた。)
とてもとても満足の時間でした。行かれて良かったです!
8月3日まで開催しているようですので、お時間のある方は是非とも!
詳しくはこちら(割引クーポンも)
http://www.matsuzakaya.co.jp/honten/promo/fair_event/s090716_01/
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2009年07月20日
プールの水面に反射するキラキラのように刹那的、でもその一瞬が何ものにも換えがたいほど強いインパクトで目に焼きつき、胸に刻み付けられる・・・それこそ、10年も20年も色あせないままに、忘れられることがない。そんな思い出のひとつが描かれているイメージです。
とある高校生が、ひとりの同級生に振り回される夏の一部分を切り取った、ただそれだけと言えばそれだけの作品なんですが、思春期のもやもやや切なさが夏のきらめきを背景に描かれている名作で、私のなかではいくえみさんの作品としてトップ3のひとつです。(他の2つは「ベイビー・ブルー」と「My dear B.F」)
高校一年、水泳部員の小梨実。夏休みの始まる直前、それまで一度も登校しなかったクラスメートの江口洋暁が登校したとき、最初の出会いがプールサイドであった為になんとなく、彼の「面倒」を見る羽目になってしまって、彼の生活は振り回されてしまいます。
一度も登校したことがないほどの「問題児」なのだけど、意外にもひとなつこく、ビジュアル的にも人好きがして、特に女の子たちにモテモテ。自分の片思いの和江も江口に一目惚れしてしまうし、自身もそのキャラに好感を持ちながら、片方では自由人で勝手気ままなのにモテてしまう(いいとこどり?)の江口に嫉妬も感じている。そしてそんな自分にも嫌気が差してしまう。
なんとなく世話を焼いてしまうだけなのに、水泳のタイムが上がらずコーチに叱られてしまったりもするし。。。どうも、江口が登場してからの自分は、いいところがないぞ・・・なんだかわからないけど、イライラするぞ・・・・と言う感じがとってもよく出ていて、小梨の気持ちが手に取るように伝わります。
江口は江口で、「いいやつ」なんですよね。
和江にしつこくされても邪険にしないし・・(笑) 誠意を持って断るところは断るし。ちゃんと小梨が和江を好きなのを分かってて、和江に迫られても手を出さないし。妹思いだしね。ちゃんと「長男」クンである部分が切なかったりします。
江口は言います。
「時々さあ 自分のいるところから わーって逃げ出したくなんない?
ぜーんぶぶんなげて」
ぜーんぶ捨てる
自分の
本も
CDも
レーザーディスクも
好きな服も
家も
学校も
友だちも
親も
恋人も
ぜーんぶ捨てて
わーっと
逃げる
きっと
爽快だよ
実は江口は恋をしていて、その恋が作品中いたるところに散りばめられてて、読み終えてみれば江口の恋物語でもあるんだけど、私はやっぱり、少年たちのお互いを思う気持ちが心に残ってます。
夏になると、読み返したくなる作品です。何度読んでも大好きな作品。読むたびに泣けてきます。
平成2年 別冊マーガレット9月号掲載。こちらに収録。
とある高校生が、ひとりの同級生に振り回される夏の一部分を切り取った、ただそれだけと言えばそれだけの作品なんですが、思春期のもやもやや切なさが夏のきらめきを背景に描かれている名作で、私のなかではいくえみさんの作品としてトップ3のひとつです。(他の2つは「ベイビー・ブルー」と「My dear B.F」)
高校一年、水泳部員の小梨実。夏休みの始まる直前、それまで一度も登校しなかったクラスメートの江口洋暁が登校したとき、最初の出会いがプールサイドであった為になんとなく、彼の「面倒」を見る羽目になってしまって、彼の生活は振り回されてしまいます。
一度も登校したことがないほどの「問題児」なのだけど、意外にもひとなつこく、ビジュアル的にも人好きがして、特に女の子たちにモテモテ。自分の片思いの和江も江口に一目惚れしてしまうし、自身もそのキャラに好感を持ちながら、片方では自由人で勝手気ままなのにモテてしまう(いいとこどり?)の江口に嫉妬も感じている。そしてそんな自分にも嫌気が差してしまう。
なんとなく世話を焼いてしまうだけなのに、水泳のタイムが上がらずコーチに叱られてしまったりもするし。。。どうも、江口が登場してからの自分は、いいところがないぞ・・・なんだかわからないけど、イライラするぞ・・・・と言う感じがとってもよく出ていて、小梨の気持ちが手に取るように伝わります。
江口は江口で、「いいやつ」なんですよね。
和江にしつこくされても邪険にしないし・・(笑) 誠意を持って断るところは断るし。ちゃんと小梨が和江を好きなのを分かってて、和江に迫られても手を出さないし。妹思いだしね。ちゃんと「長男」クンである部分が切なかったりします。
江口は言います。
「時々さあ 自分のいるところから わーって逃げ出したくなんない?
ぜーんぶぶんなげて」
ぜーんぶ捨てる
自分の
本も
CDも
レーザーディスクも
好きな服も
家も
学校も
友だちも
親も
恋人も
ぜーんぶ捨てて
わーっと
逃げる
きっと
爽快だよ
実は江口は恋をしていて、その恋が作品中いたるところに散りばめられてて、読み終えてみれば江口の恋物語でもあるんだけど、私はやっぱり、少年たちのお互いを思う気持ちが心に残ってます。
夏になると、読み返したくなる作品です。何度読んでも大好きな作品。読むたびに泣けてきます。
平成2年 別冊マーガレット9月号掲載。こちらに収録。
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