2009年09月29日
![]() | アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス) 小学館 2008-02-05 by G-Tools |
![]() | アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル) 小学館 2009-05-11 by G-Tools |
こちらは、娘の友だちの本、貸してもらって読みました。ありがとうSさん。
噂に違わず面白い!!
大作家芸術大学に通う、焔燃(ほのお・もゆる)、漫画家になろうかアニメの製作をしようか・・まだまだ未来は混沌としている中で、やがて自分の「道」を見つけていくノンフィクション。
これ、作者のことなのでしょう。すごく面白いです。なんたって、内面がすごく良く描けてる。あまりにもリアルに掘り起こしてあるので、そのつど感嘆ですが、笑えます。
そもそも、主人公が大げさなアクションで何気ない発見をするところとか、あるいは、片思い中の年上トンコ(トシウエ トンコ)さんが、アホ見たいな軽いノリで、でも、真実をズバズバと切って行くようなところも、それに対して主人公が肩を落とすところも(たとえば、授業で作った短編映像を見たときの感想とか)ただ可笑しいだけじゃなく、こっちも主人公と同じく納得させられたりしますね。
主人公と私、ほとんど同じ年齢です。アチラのほうが若干年齢上ですが・・。だから、テレビアニメの感想とか、見てたものとか、巻末の対談(島本×庵野秀明氏)などを読んでも、かなりの部分で同感する事が多いのです。ウルトラマンはエースまで見たけど、タロウやレオは見てないとか。キャプテンハーロックとか、タイムボカンとか。
だから作中に登場するリアル「高橋留美子」や「あだち充」などに対する、主人公の思い入れなんかすごく楽しく面白く読みました。
とくに、私も「未来少年コナン」を、かなり真剣に見ましたが、あの時点で宮崎駿さんへの傾倒とか見てるところが違うなぁと言う感じ。さすがクリエイターとしての素質は充分だったのですね。
ニュースなどで、巨大鉄人28号とか見て、あのガニマタは・・・なんて思ってしまった。最近、この手の「復刻」が多いし、今、過去を見直すと言うテーマがある時期なのかもしれませんね。
いやー、これ、若い子が読むよりも、同世代が読んで面白い作品じゃないでしょうか。
むろん、若い世代も、自分の将来を模索する中で身につまされる部分はとても沢山あり、そして参考になる部分も大いに、刺激になるというのもありましょうが。
かなり先が楽しみ。
この人、初めて読んだのですが「逆境ナイン」を描いた人だそうですね。あの映画は見たんだけど、ちょっと意味分からない感じでして・・。この作者にしてあの映画の原作マンガありと思うと、俄然読みたくなりました。きっと映画と違って、漫画は面白いんだろうなぁ~(^ω^)
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2009年09月29日
魔王 JUVENILE REMIX 10 (少年サンデーコミックス) | |
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ウチは大学生の娘が「漫画読み」で「漫画買い」でして、毎日のように何らかの漫画を買ってきます。新刊チェックも欠かしません。が、どれだけたくさん買ってきても、なかなか私が読める漫画が少ない。これは年齢層が違うので多分「感性」が合わないのじゃないかと思うんですが・・。「面白いよ、読んでみてよ」と言ってくれるんですけど、どうにもこうにも「読めない」んですよね。。。
かといって、私が読む漫画は、(昔のものはともかく、今現在の漫画なら)娘のほうは大抵読めるようなので、守備範囲は娘のほうが断然広いです。
いつも、私のネッ友さんからお借りしている漫画は喜んで読ませていただいていますし、その中からハマって自分でコミックスをそろえていくと言うこともあります。オノ・ナツメなんかが代表で、きっかけはネッ友さんにお借りした本だったけど、今はせっせと自分でそろえています。
さて、娘の漫画は「鋼の錬金術師」とか中村光さんの漫画とか、中には「おお、貸して貸して!」と、がっつきたくなる漫画はありますが、ごく少なく(数多ある中では)、その中でヒットだったのがこれ。「魔王」。伊坂幸太郎原作の作品です。私も伊坂作品は多少読むものの、「魔王」は未読。なので、原作との違いなどを挙げる事は出来ませんが、漫画はとても面白かったです。
と、前置きが長くなってしまいました。
幼いころに両親を亡くし、弟、潤也と二人暮らしの安藤には、「平穏」が一番大事。
しかし、最近の街は不穏だった。再開発計画の為に却って街は混乱してしまい、治安は悪化していた。そこに登場した自警団の「グラスホッパー」。そのリーダーはカリスマ的存在の犬飼という。
「たとえでたらめでも、自分を信じて対決していけば、世界だって変えられる」
と言う、犬飼だが、時おり見せる表情は冷酷で残忍だった。
念じれば、他人に思い通りの言葉を話すように仕向ける事ができるという、不思議な能力の持ち主である安藤は、いつの間にか、グラスホッパーと、開発グループの戦いに巻き込まれていく。
いつしか、安藤は暗殺者に狙われる存在に。暗殺を依頼したのは果たして犬飼なのか。
犬飼は、救世主かはたまた魔王か・・・・。
この街はどうなってしまうのか・・。
「腹話術」という、すごいのかすごくないのか良くわからない能力で、対決に臨もうとする安藤の姿には、胸が熱くなりました。どう考えても非力です。やる気も最初は全然ないのに、それが変わっていくのが感動を呼びます。また弟の潤也との兄弟愛というと、クサいけど・・・両親を亡くして二人で生きてきた兄弟の絆にも・・。
第2章はその潤也が主人公です。
兄に「腹話術」と言う能力があったのに対し、潤也にも不思議な能力があります。
それが、安藤のものよりも、もうひとつビミョーなのが面白い!
なんと、潤也の超能力は・・・・運が良い事。
たとえばじゃんけんは負けたことがないし、また、福引でもいつも当たりが出たり・・という、超能力と言えるかどうかすら分からないような、ビミョーさ。
その能力で犬飼や、犬飼に反対する組織「令嬢」などと闘うんですが・・・。
第二部は物語・・犬飼との戦いももっと佳境に入るのと、他の組織の登場でもっとスリリングで目が離せず。潤也の徐々に大きくなっていく存在感に注目。オトコぶりも急上昇。ともかく、カッコイイです。
だけど、それ以上に「殺し屋」たちがめちゃくちゃカッコイイんですよね。
蝉、鯨、蜂、アサガオ・・・・中でも一番私が好きなのは蝉。
蝉見たさに読み返してしまうぐらいです。
時々潤也に聞こえてくる兄安藤の声も・・泣かせます!!
原作とはどう違うのか?今度、原作も読んでみたいです。
2009年09月25日
COPPELION 1 (ヤンマガKCスペシャル) | |
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お台場にあった原子力発電所が事故を起こし、東京を中心として関東一円高レベル放射能汚染されてしまった。そして、西暦2036年。首都が死の町になって20年後の世界。
コッペリオン(COPPELION)と言う陸上自衛隊特殊部隊の、遺伝子操作により放射能の抗体を持ち、汚染されない体を持つ3人の女子高生が、東京に赴く。生存者を助ける為に。
設定、内容ともなかなか斬新で新鮮な感じです。
遺伝子操作で放射能に対する抗体を持つなんていうのも、なんか、将来的にありそうですよね。
女子高生たち、いわば人造人間なんですね。でも、人間です。心があったかい普通の女子高生。そこがいい。図抜けた強さを持つヒーローとかじゃなく、ごく普通な感じ。でも、やっぱり放射能汚染されない体を持つなんて、図抜けて強いって言うことですね。
2009年09月25日
![]() | なんじゃもんじゃ 1 (モーニングKC) 講談社 2009-06-23 by G-Tools |
![]() | なんじゃもんじゃ 2 (モーニングKC) 講談社 2009-07-23 by G-Tools |
ほのぼのしているんですけど、妖怪系。と言っても、厳密には妖怪系とは違うような気もするし。けど、確かに田舎を舞台にしたロウファンタジー。
主人公の少年太朗、育ての親である祖父が死んでしまって天涯孤独になりました。
あるとき、おじいちゃんを思い出しながら望遠鏡で星を見ていると、なんじゃもんじゃの木(という、大きな木がある。ご神木っていうのか。これがタイトルですね)に、女の子が登っていくのが見える。次の瞬間、女の子が木から落ちた。慌てて現場に行く太朗だけど、そこに女の子の姿はなく、あるのは、彼女が着ていたらしい洋服一式だけ。駆けつけた駐在さんの情報から、それはどうやら行方不明で捜索願の出ている星野空という少女のものらしい。服だけ残して少女はどこに消えたのか・・・・と思っていると、その少女は意外なところから見つかる。太朗の家の米びつの中でありました。
と言う導入部なのですが、つかみはオッケー。大変先が気になり、グイグイと読みました。
これは不思議+田舎+妖怪+人情+ミステリー・・・色んな要素が絡まった、とても面白そうな物語。第一、全体にあふれる田舎の雰囲気がいい。日本昔話を現代によみがえらせたような感じなのです。小人の国なんて、誰もが子どもの頃に想像しませんでしたか?私はしました。そういう、子どもの頃の楽しい「想像」を髣髴とさせると言うか、再現してくれていると言うか。
そして、主人公の太朗が健気で応援したくなる。なんせたったひとりの「肉親」のおじいちゃんを亡くしたばかりで、高校進学も諦めて一人で生きていこうとしているんだから。
周囲が太朗を気遣っても、素直に受け入れない。でも、この小さな少女、空が登場した事で、周囲の友だちとも手に手をガッチリととって、一体となって、不思議な困難に立ち向かっていくところが、ワクワク感をあおります。
何が困難なのだろう?それがイマイチ分からないけど、これから追々分かってくるんでしょう。最初は謎だらけ。太朗の正体もなんかありそうです。
その謎の正体を見極めたくて、仕方がないです。楽しくてワクワクして、ちょっとおどろおどろしくて。なかなかどうしてすぐれもののオススメですよ♪
2009年09月17日
![]() | カエデの恋 (りぼんマスコットコミックス クッキー) 集英社 2009-08-12 by G-Tools |
こちらも、「金のティアラ大賞」第一回の、「銀賞=銀のティアラ大賞」に輝いた作品。
(第1回金のティアラ大賞『Star man』の感想はこちら)
親友の彼氏に片思いをしていると言う、切ないけれど、ありがちなシチュエーションの物語。
と思ったらこれが案外にも、イイのです。
ちょっと絵柄がクセあるけど、物語は優しく人の胸を打つハートフルな感じ。
その他の短編も、中々読ませます。
受賞後約1年で、単行本になるまで作品の発表を重ねて来られたあたりも、実力があるのでしょうね。今後の活躍に期待大。頑張って下さい!
2009年09月17日
![]() | 岳 10 (ビッグコミックス) 小学館 2009-08-28 by G-Tools |
祝10巻ですね!
今回は亜久津くんと、彼女のスズちゃんの関係を中心にした一冊になってて、ちょっとカッコイイところ、亜久津君に取られてしまったかな?三歩。。。と言う感じでしたが。
私はやっぱり、三歩の活躍が見たいけど、それぞれの悩みにも、いい加減そうでいてちゃんと答えのヒントを出している三歩の、影の力添えみたいなのもやっぱりいいなーと思います。
しかし、やっぱりナオタくんが登場すると、うるうるしてしまいますね。頑張っているナオタに、教えられる事がたくさん。ナオタから三歩への贈り物・・最高でした。ケガだらけの顔で普通に笑ってる三歩もね。
岳 1~4巻
岳 5、6巻
2009年09月13日
![]() | 少年少女漂流記 集英社 2007-02 by G-Tools |
心に孤独や闇を抱えた8人の少年少女たちのそれぞれの内面を幻想的に描き、やがてそれが一つに収束していく連作短編集。
後書きで、作者二人の対談があるのですがそれがまた面白い。「自分の自意識の大きさと存在のちっぽけさに折り合いがつかなかったあの頃の少年少女たちに『大丈夫だよ。嵐は通り過ぎるから』と言ってあげたくて、この作品が生まれた気がする」と言う、古屋さんの言葉が示すように、自分も大丈夫だ、明日も頑張ろうと思える作品だと思いました。
特にすきなのが、ダイエット中にお菓子が人類を攻めてくると言う妄想に取り付かれ。。落語の「饅頭怖い」のように、食べて食べて食べつくしてしまおうとする麻美の物語。ダイエットは女の子にとって永遠のテーマみたいなものだから、共感する部分は多いなぁと思います。この話はラストが爽やかで読後感がとても良いので好き。
自分は魔法の杖を持つ魔法少女で6歳と思い込んでる少女の話も、切なかった。彼女に示す幼馴染の女の子の友情がほっとさせます。
そして、なんといっても「モンスターエンジン」これはもう、泣けて泣けて仕方がない名作といえましょうね。それぞれに、作者たちのなんらかの思い出が絡んでるのが、巻末で分かるんですがそれと合わせて読み応えあります。
竜巻を飼う・・っていうのは「ドラえもん」にありましたが、最後に大きな竜巻になり、幻想と現実が上手く融合しているのが見事です。
ところで、母親を憎んでいる少女が、珍しい姓にこだわる場面があるんですが、「難読稀姓辞典」って言うのを眺めてます。この本、と言うか辞典、本当にありますね。
「難読稀姓」で検索すると、珍しい名字がたくさん登場します。調べてみて!
今回もあさみさんにたくさんの漫画をお借りしました。
![]() | ノノノノ 7 (ヤングジャンプコミックス) 集英社 2009-08-19 by G-Tools |
![]() | カエデの恋 (りぼんマスコットコミックス クッキー) 集英社 2009-08-12 by G-Tools |
![]() | 岳 10 (ビッグコミックス) 小学館 2009-08-28 by G-Tools |
![]() | なんじゃもんじゃ 2 (モーニングKC) 講談社 2009-07-23 by G-Tools |
![]() | COPPELION 4 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社 2009-07-06 by G-Tools |
幻覚ピカソ 2 (ジャンプコミックス) 集英社 2009-09-04 by G-Tools |
など。ありがとうございます。感想は追々。
2009年09月12日
![]() | 星守る犬 双葉社 2009-07 by G-Tools |
WEB上ですごい人気で「泣ける!」と評判の「星守る犬」、ネッ友のあさみさんに貸していただき読むことが出来ました。ありがとうございます。
朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。この時間差が意味するものとは? それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。 (Amazon)
と、ありますように、ある男とその飼い犬が悲しい死を遂げるまでの最後の時間を主に描いてあるのですが、犬の視点で描かれていて、その犬が主を慕う様がものすごく健気でかわいいです。
しかし、全編読んで思うのは、犬が主を慕う健気さよりも、この主人公の男の一生の悲惨さ・・・でしょうか。普通の男として普通に一生を終える(たとえ病気で人よりも早く仕舞えてしまったとしても)はずのこの男が、どこでどう間違ったらこんな人生の終焉を迎えなければならないのか・・・その理不尽さに唖然としてしまいました。
私はこれを読みながら「イントゥ・ザ・ワイルド」という映画を思い出したのですが、「イントゥ・ザ・ワイルド」は、ある意味、主人公自らその生活を選んだわけです。でも、こちらは・・・。
夫を捨てた奥さんの仕打ちはどうでしょうか。私も人の妻としてやはり、おいおいそれはないんじゃない?と思ってしまいました。良妻でもなんでもない私ですら。そこにきっと何かがあったに違いないのですけど、漫画を読む限りはひたすら奥さんに頭にきましたね。
逆に、人生を諦めるように、そのまま「延命」もせずに「終焉」を受け入れた主人公にたいして、私は、今までの言葉と矛盾するかもしれないけど、潔さと、ある種の憧れを抱きました。
いいじゃないか、何もかも捨て、身ひとつになり、たったひとりで人生を終えて行くという選択肢も。あの男が不幸だったと誰に決め付けられましょう。(それなら「自殺」はいいのか、と言われたら、私は自殺は良いと思いません)
書評の中で、犬がかわいそうだ、生活保護を受けるなりして、自分の身や犬を救うべきだった。。という意見も多いですが、まぁそれも一理あるなぁと思いながらも、この二人はこれでよかったんじゃないか?とも思えるのです。
男の悲惨な人生、だけどそこにある自由。。。。
奇妙に嫌悪と憧れが同居する不思議な読後感です。
泣けはしなかったけど、色々と考えさせられました。
2009年09月03日
パンツダ。 | |
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「おかあさんとあたし。」を読むと、遠い昔に思いを馳せて、なんだか懐かしくて思わず涙が滲んでしまう・・・・という人も多いのでは?新作登場のもよう。予約受付中。表紙を見ただけでもほのぼのしてしまいそうです(*^_^*)
WEBサイトで連載中⇒k.m.p.のぐるぐるペーパー
おかあさんとあたし。 | |
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