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天才柳沢教授の生活/山下和美

2004年05月07日
天才柳沢教授の生活 (1)
山下 和美
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天才柳沢教授の生活 (24)
山下 和美
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柳沢教授は、なんでも研修熱心で、けして自分の考えをひとに押し付けたりせずに、まずはなぜどうしてと言うところからはじめて、相手をとことん理解しようとする。
一見堅物で無理解のように思うかもしれないが、とってもヒトに対して優しい。
それは、「ヒトが好き」だからだと思う.
教授の行動はいちいち笑えるけど、でも、その温かみにこちらも、ジーンとしてしまうのである。

7巻の終わりには、教授の末娘世津子の彼のヒロミツ君の強烈なかーちゃんが出てくるが、これが一番じーんとしたかな(苦笑)
それと、山下さん、お年寄り描くのがお上手!!!
すっごい、インパクトのあるお年寄りばっかり。なかなか女流マンガ家ではここまでの表現力はないよ。とくに、ボケて犬に桃を食べさせる元教授と、ドラキュラみたいな出目金のアインシュタインみたいな潮田教授ね。すごいわ~~(爆)

さて今回は、柳沢教授の言葉から、わたしの印象に残った言葉たちを一部ご紹介しよう♪

*少年とかけっこをして、追い抜いた時に目前に広がる新しい景色に感動した教授。
 本のページをめくるたびに、少年を追い越した時のような感動を得る。
 「私はこれからも、本を読みつづける。ページをめくるたびに私は私の人生の前に無限に広がった新しい景色に出会うのである。」…本好きとしてすごくよく分かる!!
*「何もしない…ということも、なにかをすることの中のひとつかも知れない」
*「わたしも真面目にやっているが疲れたことはない。疑問を抱いたら即座に解明するように努力し、自分自身に忠実であれば疲れることなどない。私が疲れるとしたら多分自分を偽った時であろう。なぜ『多分』とつけたかというといまだかつてそのような行動に出たことがないのだ」
*「自分自身の言葉があって初めて他人と知り合う事ができる。他人とコミュニケーションできる.新しい発見ができる。そしてまた言葉が生まれる。それらによって君の知識は初めて意味のあるものになるのではないかね」
*「何事においてもまず『どうしてであろうか』という疑問とそれにたいする探求が大切なのだ」
*「永遠に完成しない想いはある意味において永遠に現在進行形とも言える」
*「ひとつのことが終わればまた始まりがあります。それはあたらしい研究の始まりでもあります」

reoさんにお借りしました。ありがとう♪
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[や・ら・わ行のマンガ家]山下和美 | Comments(0) | Trackback(0)
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