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おしゃべり階段/くらもちふさこ

2005年09月29日
おしゃべり階段
くらもち ふさこ
4088550250


別マ 1978年(S53年)9月号~翌年3月号 連載

まあ、どんな理由があるにしても
悩みのひとつぐらいは もってた方がよかろう
森本
前に実験で使ったてんびんばかり 覚えてるか?
あれはつりあうのが いちばん理想的だろ?
人間もおんなじだなあ
たとえば「自信」ひとつにしても
「自信ある」部分と「自信ない」部分と
両方兼ねそなえているやつが
先生はいちばん魅力的だと思うぞ
どっちかにかたむいちまってるのは
やっぱり いただけないよ
な?



チビで天然パーマで、何の得意科目も取り得もない(と自分では思ってる)可南の6年間をみずみずしく描き、当時の同年代の少女たち(てへへ、ワタクシも含め…)の強い共感を呼び、別マ人気漫画家№1の地位を獲得した(と言っても過言ではなかろう)
可南に自分を重ね合わせて泣いたり笑ったりした。
当時の私たち。
青春の一冊(上下2巻だけど)です。
本当のことを言うと、わたしは身長が高くでかかったもんだから可南みたいに小さい子にはあこがれた!
私の身長ももっと低かったらよかったのに…。
逆に可南がうらやましかったけどね。線との身長差なんか見ても。
上のセリフは、理科の立川先生がコンプレックスに悩む可南に言ってくれるセリフ。
こんな風に、一生胸に抱いていたいような言葉をかけてくれる先生に出会うと言うのは、ある意味僥倖と言ってもいいですね。


今日は感想を書こうと思って読み返したけど、またしても泣けてしまった。
何度読んでいることやら。そのたびにちゃんと、きっちり感動するのよ。


相変わらずいいです、線。
特に線が可南を好きなのかな?と、読者が気が付くあたりの描き方!
結末がわかっていても、ドキドキ、胸キュンです。
あの「好きだよっ」って言う告白シーン!
「バカヤロ こーいうセリフを 女なんかに言われてたまるか」
なんていう、(今なら問題になりそう?)硬派なセリフ。

特に後半の線の存在感!
前半ももちろん、可南の片思いの相手と言うことでインパクトはあったけど、映画の試写会からあとの線はもう、可南だけじゃなく読者自身の「恋」今なら「萌え?」の対象になっていく。
マジで好きでした。線!
めちゃくちゃかっこよいのはモチロン、たまには冷たく突き放し、そしてそのあとのフォロー。この、アメとムチ?の使い分けが…このテクニシャンめ!!ッて感じ?悶絶!(爆)
また、可南の反応が絵に描いたように素直で可愛い♪
ふたりのやり取りはもう、見ていて…にやけちゃうね。
ああ、わたしもこんな彼氏が欲しい!!とか思ってしまうね(無理)

可南のことを好きになって、魅力を発掘して磨いて自信を植え付けて…そして引き際の鮮やかなマーシもまた魅力的。大人だよね。
んー、こんないい男ばっかり周りにいたら(弟もグッド♪)人生観どうにかなりそうですね~。
でも、マーシや光咲子を含めて周囲への思いやりや優しさを持ち合わせている可南だからこそ、私たちは大好きだった。
可南は私たちの「青春」そのものです。

この子たち
あたしと同じ道を追ってくる
笑って 笑って 泣いて 悩んで
そしていつか こんななつかしげな目で
学校を訪れる日がくるかもしれない
あなたたちの未来がわかる
あたしの「過去」というテキストがあったから
だけどあなたたちは知らなくていい
遠い未来に見つけるものが
今のあたしにわからないように
わからないから悩む
悩んで
悩んで
ある日悩むことが むだではないことを知り
そして
いつかテキストになるであろう
「今」を
大事にしたいと思う日もくる



●まゆをつけたピカデリー
「おしゃべり階段」の番外編 1979年4月号掲載

マーシの眉毛がなぜないのか?
解き明かされる一冊です!!

中学を卒業したマーシは、イギリスに行くのですね。
卒業アルバムに「卒業したら歌手になる。すぐになる」と書いて、父親のいるイギリス、ロンドンにやってきたマーシ。
求めているのは「胸をしめつける思い」
「ひとつの感動がひとつの歌のエネルギーになるような気がする」
知り合った日本人の女の子、瀬里と恋をしてそして…。

ともかく、眉毛のあるマーシがカッコいいのと
クールに見えた可南との出会いのシーンが、ほんとはこんな感じだったのね、ってことがわかって面白い作品です。
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[くらもちふさこ]Review | Comments(7) | Trackback(1)
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つるさん♪
マジパンデート・・・記憶がないです(^_^;)
調べたら「冬・春・あなた」に収録されていますね。これは持っていないのです。「スターライト」と「タイムテーブル」あたりも揃ってないので、いつかコンプリートを目指します!

トップ3、なんて言ったけどわたしも選べないです~。イマイチみなさんほど好きじゃないのが「アンコールが3回」ですね。人気スターが主人公で、自分の日常とかけ離れている所が、わたしの好きなくらもちテイストから離れているからかも。「糸のきらめき」系の作品ですよね。どっちかというと身近な「教室の恋」「幼馴染の恋」みたいな(こうやって書くと陳腐なのですが)そういうのが好きです。だから「海の天辺」「おしゃべり階段」「天コケ」かなー・・・。でもクンちゃんは大好き!!「カサノバ」も大好き!!
くらもちさんは、つるさんがおっしゃったようなイギリスでのとんがらしの体験なんかを、こっちに胸キュンするほど上手伝えてくれます。すばらしい♪学校ではすっごく大人っぽかったとんがらしが、あのイギリスの子の前では子供みたいだったのが印象的です。意外だった!

萩尾さま、おもわず「さま」つけちゃいましたが、わたしのなかではおりょー様のほうが好きなのです。萩尾様、バタくさいでしょう、いろんな意味で。テーマなんかも。おりょーさまのほうが身近な感じなんですよね。わたしって「身近」に弱いかも(笑)。くらもち、岩館、手塚・・の次に誰が好き?ってなったらおりょーさま、井上雄彦氏あたりがくるでしょうか。

あ、花ゆめが出来てから、別マが恋愛一辺倒に傾いていったと言うご意見、今更ながら深く納得です。たしかに!わたしはその頃から別マどっぷり人間になって行くんですね。年齢的なものです。
その頃りぼんも「身近な淡い恋」が多かったですね。「砂の城」もあったけど、陸奥A子さんとか田淵由美子さんあたりの「その辺の女の子のなんでもない日常」みたいな。
だから、そういうのが好きな読者は別マやりぼんはかぶってて、花ゆめやLALAあたりの読者とは接点があまりなかったのかもしれませんね。

今日は子供の運動会、わたし役員なので出ずっぱりです。もう一つのレスはまた後程ゆっくりさせてくださいませ~♪
わたしもくらもちさんについて語り合える方がいらっしゃって嬉しいです♪


くらもち作品トップ3も困っちゃいますね(選べない)。…「天然コケッコー」が個人的にはイチバンなんだけど、あとは「おしゃべり階段」と「アンコールが三回」と「東京のカサノバ」と「チープスリル」と「こんぺいとはあまい」(君ちゃん贔屓なの)と…皆同列になっちゃいそう、「海のてっぺん」もステキだし。。。連載されたのだけでもそうなんだけど読み切りの「マジパンデート」とかも好きなので…

とんがらしも線もどっちも好きだけど↓下に書いた「医者の話」やバスの中での親子の様子に『胸がしめつけられる』思いをするとんがらしが好きだ、ピカデリーに眉をくれてやったとんがらしが。。だけど天井から落っこって足を傷めた可南に休んでる間のノートを渡したり国分寺さんを傷つけないように別れようと言葉を選んだり何かと可南の繊細な心を掬い取ってくれる線も好きだ。。。

粟ちゃんのことをちらっと思い出すところ、光咲ちゃんと『続くわけない』とちらっと思ったんだ、というところ、印象的でした。「天然コケッコー」で高校生になったそよが『友達が!できた~~~!!』と喜んだのに、その友達が大沢君目当てだったことを知っていくあたりの痛みとも似てますよね。。巧いな~~くらもちさん。。。

>萩尾さまとか、山岸さんみたいな、作品のテーマが重いとか心にずっしり来る深みとか、そういうのははっきり言って別マの漫画にはあんまりないようなんです。軽い恋愛テーマの漫画が多かったですね。くらもちさんも然り。

萩尾さんは「さま」付けにしちゃうもんねぇ…
雑誌によって編集方針が違うので仕方のないところだけど別マはこの頃すごく恋愛モノ増やしたように感じました。和田慎二さんや美内すずえさんの一風変わった冒険モノみたいなのが花とゆめに移っちゃったし。

くらもちさんの巧さはなかなか正当な評価を得る機会が少なかったように感じました、どこも24年組で騒ぎ立てるので忙しかったような。だからなかなかくらもち作品についてお喋りできる場も見つけられなかった、ココがあって嬉しい♪

そ~だ、当時ちょっと異色に感じたのは槇村さとるさんのデビュー作「白い追憶」。
あとくらもちさんの「学生会議の森」なんて重かったですよね…
>つるさん♪
ヤマモトヤマだなんて!(笑)ちょうど良い身長だったのですね。わたしは大体後ろから2番目でした。みんな結構ないものねだりしちゃいますね!

わたしがくらもち作品の中でどれが一番好き?と聞かれたら・・・迷いますが「おしゃべり階段」はトップ3に入ります(*^_^*)。
あはは、天パーにアイロンの話は印象的ですよね。ぶっとびましたもん(笑)

とんがらし、彼の魅力は大人になればなるほど分かります!当時はわたしもガキでしたので、断然何が何でも線!でしたけど、とんがらしも良いです~。と言っても、今でもやっぱり線!ですけど・・・(これって一種の刷り込み?)

粟ちゃん、ほんとに憎たらしかったですね。でも、すっごくありがちなことですよね~中学生活なんかでは特に。その辺のありがちな、ものすごく身近なことのひとつひとつのエピソードの盛り込み方がもの凄く上手いんですよね!しかもそれが唯のエピソードの一つじゃなくて全体の中で役割を持って生きてくるのです。

考えてみれば、萩尾さまとか、山岸さんみたいな、作品のテーマが重いとか心にずっしり来る深みとか、そういうのははっきり言って別マの漫画にはあんまりないようなんです。軽い恋愛テーマの漫画が多かったですね。くらもちさんも然り。
でも、漫画の作り方、読ませ方として見つめたら、くらもちさんほど上手い漫画家さんはいないと思います。
いくら誉めても誉めたりない漫画家さんなのです、わたしには。大好きです♪
実生活でも恋愛モノ(??)苦手だった私にはくすぐったいような気持ちで見ていた可南の恋なんですが、それでも可南が抱える(ハタから見るぶんには)小さな悩みのひとつひとつには共感があってとても瑞々しかった。
私自身は21人で並ぶと前から数えても後ろから数えても11番目というヤマモトヤマみたいな体格でしたが背が低いことをコンプレックスに感じている可南の悩みは読んでいる間は自分の悩みみたいになり、天然パーマにアイロンをかけるところなんか可笑しいけど笑ったら傷つくだろうと架空の人なのに気を使ってみたりしてました。

shortさんが↑ここで挙げられているてんびんばかりの話、印象的でしたね。何もかもに自信がありそうに見える髪の綺麗な足の速い粟ちゃんと比べて何もかもがみじめに思える自分に声を掛けてくれた立川先生、良い先生だなァ。。。

粟ちゃんも特別悪い子じゃないんだろうけど修学旅行のときはちょっと憎かったわ。光咲ちゃんという一生友達でいられそうな人と出会えて良かった(ほとんど我が事)。

線はステキだけどとんがらしもスキ。。。
「まゆをつけたピカデリー」での医者からピエロになった男の話が忘れられない。
goldiusさん、こちらにもコメントありがとうございます!!
大好きな作品なのでコメントいただけて嬉しいです~~!
仰せの中川勝彦をモデルにした作品は「ハリウッド・ゲーム」ですね。
あらすじ感想、アップしてありますので良かったらご覧くださいね♪

http://narenohate.blog25.fc2.com/blog-entry-148.html

しょこたん、知名度ではお父さんをしのいでるような気がします・・・。
全然好きなキャラクターじゃないのですが、くらもちつながりでなんだか応援してしまいます。
くらもちさん、今度「天コケ」も映画になるし、大丈夫なのでは♪
これにコメントが一つもないなんて、信じられませんわ!最近中川翔子というブログアイドルが生まれてますが、父の歌手の中川勝彦をモデルにしたキャラが、くらもち先生の漫画にも登場してましたよね?名前も中川君だったと思いますが、くらもちふさこ先生をもっと有名にするのに、ショコタンを利用する作戦もありかなと思いました。

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普通の少女漫画の第一人者は多田かおると書いたが、くらもちふさこではないかという説もある。デビューした頃のくらもちふさこは普通に大成するかと思われたが、気の遠くなるような超人気生活の果てに、くらもちふさこは、脇役の表現というか、絵柄が微妙に進

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