2005年10月01日
A‐girl
くらもち ふさこ

●A-Girl 別マ1984年7~12月号連載
●セルロイドのドア 別マ1985年2月号掲載
●東京のシュラバ 「くらもちふさこの本」掲載
妹尾マリ子は姉のマユ子と二人暮し。
姉が少女小説家で生計を立て、マリ子はその代わりに家事一切を受け持っている。
二人が暮らすアパートの大家は、夏目一朗。
同じ高校の同級生だけど、彼は今もっとも人気のあるモデルなのだった。
マリ子の恋人の五島は、もともと自意識過剰でそのうえやきもち焼き。独占よくも強い。その彼がやけに夏目に対抗意識を燃やしていたり、夏目が自分のことを「アーパー美人」と言ったらしいことがマリ子の耳に入ってるので、マリ子も夏目を敬遠していた。
ところがある日、マリ子たちの住む部屋が、火事の類焼により、修理を余儀なくされ、その間大家である夏目の部屋に居候することになった。
そこでマリ子と夏目が急接近。
お互い知れば知るほど、惹かれもし、危険信号もおなじだけ出たり。
男にはモテるけど、すぐに捨てられてしまうマリ子と、モデルで派手で浮名の多い夏目の恋はどうなるのか?
くらもち ふさこ

●A-Girl 別マ1984年7~12月号連載
●セルロイドのドア 別マ1985年2月号掲載
●東京のシュラバ 「くらもちふさこの本」掲載
妹尾マリ子は姉のマユ子と二人暮し。
姉が少女小説家で生計を立て、マリ子はその代わりに家事一切を受け持っている。
二人が暮らすアパートの大家は、夏目一朗。
同じ高校の同級生だけど、彼は今もっとも人気のあるモデルなのだった。
マリ子の恋人の五島は、もともと自意識過剰でそのうえやきもち焼き。独占よくも強い。その彼がやけに夏目に対抗意識を燃やしていたり、夏目が自分のことを「アーパー美人」と言ったらしいことがマリ子の耳に入ってるので、マリ子も夏目を敬遠していた。
ところがある日、マリ子たちの住む部屋が、火事の類焼により、修理を余儀なくされ、その間大家である夏目の部屋に居候することになった。
そこでマリ子と夏目が急接近。
お互い知れば知るほど、惹かれもし、危険信号もおなじだけ出たり。
男にはモテるけど、すぐに捨てられてしまうマリ子と、モデルで派手で浮名の多い夏目の恋はどうなるのか?
今までのくらもち作品の主人公たちと違い、マリ子はなんとなく敬遠したいタイプだった。
ぽ~っとしていて、男好きがして、もてるけど利用されて捨てられるタイプの、今言うならばダメンズウォーカーに見える。
付き合ってる五島がまたひどい奴で、ことあるごとにマリ子を殴る。
どうして別れないの?と、ちょっとイライラ。
夏目は夏目で軽薄丸出しなのよね。
それでいて、心のうちはガードしててさらけ出さない。
カッコはいいけど、こんなの恋人に出来ないよ。
姉のマユ子はこれまた癖のある人物で、どうも好感が持てない。
(後に出てくる「海の天辺」のキョーチみたい?)
ま、最初はそのように思いもし、反対にカッコいい絵柄とお洒落なストーリー展開に惹かれもし、ビミョーな感じの部分も無きにしも非ず。
でも、マリ子の本当の姿。
バカに見えるし男に尽くすタイプに見えるけど、ほんとうは大事にされたいし、目に見える愛情や言葉に飢えてるということが解ると、いじらしい。
そこをキッチリ抑えてくるのが、夏目なのだ。
海でくらげを逃がしてしまって沈むマリ子に、さりげなく渡したくらげ。
ここで落ちなきゃ女じゃないと思うね。
徐々に本来の登場人物たちの姿が浮かんでくると言う、憎い演出にうっとりとなる作品。
マリ子に本当の父親がいて、マユ子に書く別れの手紙が泣けたねー。
この優しさと、姉思いの部分がマリ子なのだよね。
●セルロイドのドア
高校受験を控えた由美が、年下のツッパリ少年に恋をした。
その年下の彼マサヤも、「ひとめぼれって信じる?」などと、ラーメンをおごってくれながら由美に言う。
しかし、その相手は実は由美ではなく…!
そんな長い夢を見ている少年が、植物状態から覚醒して…
ちょっぴりSF、こんなことがあったら「運命」とか信じちゃうんだろうな!
と思うような素敵なストーリーです!
●東京のシュラバ
「東京のカサノバ」の続編。
ちょっとした短編ですが、その後の水上家の様子がコミカルに描かれています。
乙姫がけっこう可愛い(笑)
こういう人物の描き方が、くらもち作品の魅力。
いいとこあるじゃん!ってのがいいんですよね。
ぽ~っとしていて、男好きがして、もてるけど利用されて捨てられるタイプの、今言うならばダメンズウォーカーに見える。
付き合ってる五島がまたひどい奴で、ことあるごとにマリ子を殴る。
どうして別れないの?と、ちょっとイライラ。
夏目は夏目で軽薄丸出しなのよね。
それでいて、心のうちはガードしててさらけ出さない。
カッコはいいけど、こんなの恋人に出来ないよ。
姉のマユ子はこれまた癖のある人物で、どうも好感が持てない。
(後に出てくる「海の天辺」のキョーチみたい?)
ま、最初はそのように思いもし、反対にカッコいい絵柄とお洒落なストーリー展開に惹かれもし、ビミョーな感じの部分も無きにしも非ず。
でも、マリ子の本当の姿。
バカに見えるし男に尽くすタイプに見えるけど、ほんとうは大事にされたいし、目に見える愛情や言葉に飢えてるということが解ると、いじらしい。
そこをキッチリ抑えてくるのが、夏目なのだ。
海でくらげを逃がしてしまって沈むマリ子に、さりげなく渡したくらげ。
ここで落ちなきゃ女じゃないと思うね。
徐々に本来の登場人物たちの姿が浮かんでくると言う、憎い演出にうっとりとなる作品。
マリ子に本当の父親がいて、マユ子に書く別れの手紙が泣けたねー。
この優しさと、姉思いの部分がマリ子なのだよね。
好きでもない人たちとつきあうより
夏目くんにだまされてるほうがいい
●セルロイドのドア
高校受験を控えた由美が、年下のツッパリ少年に恋をした。
その年下の彼マサヤも、「ひとめぼれって信じる?」などと、ラーメンをおごってくれながら由美に言う。
しかし、その相手は実は由美ではなく…!
そんな長い夢を見ている少年が、植物状態から覚醒して…
ちょっぴりSF、こんなことがあったら「運命」とか信じちゃうんだろうな!
と思うような素敵なストーリーです!
●東京のシュラバ
「東京のカサノバ」の続編。
ちょっとした短編ですが、その後の水上家の様子がコミカルに描かれています。
乙姫がけっこう可愛い(笑)
こういう人物の描き方が、くらもち作品の魅力。
いいとこあるじゃん!ってのがいいんですよね。
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