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千花ちゃんちはふつう/くらもちふさこ

2005年10月06日
千花ちゃんちはふつう
くらもち ふさこ
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別マ62年6月号~翌年1月号まで連載

売れっ子ホステスの母親と二人暮しだった千花(ちはな)。
母親が高名な大学教授と結婚することになり、引越し+転校。
父や兄が出来たのは嬉しいんだけど、兄のカイはなんだか得体が知れず、学校でもみんなから怖がられているし、父親ともイマイチギクシャク感が消えない千花。
なんとかお兄ちゃんと仲良くしたいと思っているところに、カイのバイト先(ディスコ)フロアマネージャーの鹿野是高が居候を決め込む。
ふたりは、アンティークの「陽まといの女」「星降りの女」について、なにやら暗躍を始めるのだった。
この作品の連載当時は、わたしは別マを中断していて(後にまた買い始める)これはリアルタイムでは読んでいないのですが
今見てみると、絵柄として、ほっぺたが丸い…いわゆる下膨れ?
女の子だけじゃなく男もそう。
で、髪型やらはチェッカーズ風なのでしょうか?
ディスコなどのことも全然覚えてない(行ってないし)のだけど、この頃「黒服」とか流行ったのでしたっけ?
アンティークとかもこの時期に流行ったのかな。
いわゆるバブルの頃の作品ですよね。

ひょっとして母親を殺したのかもしれないカイの、底冷えのする表情にもめげず、好きでたまらない千花がいじらしくって可愛いんです。
ほんとうは名前をちゃんと知ってるのにわざと間違えた振りしたりするエピソードも、くらもちさんらしい小技が効いてる。
結局カイが母親の水晶を隠した真意が、千花の想像どおりの理由だろうと思うと、カイにもますます好感が湧いてくる。
そんな風に、すこしづつカイの「好意」を小出しにして、クライマックスの「借金うんぬん」のせりふは読者をほっとさせますね。

相変わらず女の子は可愛い(性格が)し、男はかっこよいです。
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