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100Mのスナップ/くらもちふさこ

2005年10月06日
100Mのスナップ
くらもち ふさこ
4088505476


●100Mのスナップ 別マS54年9,10月号掲載
●転校120日目  別マ同年7月号掲載

↑2編収録

将来有望だったのに、スランプでハードルを止めた水野ひかり。
高校でもう一度陸上部に入部しなおして、ハードルをやる決意をする。
しかし、彼女には致命的な欠点があった!?



スランプでいったん落ち込んだスポーツ少女が這い上がり、結果的に自分の弱点を克服していくスポ根もの。
くらもち作品では結構異色?

異色と言えば
ひかりの好きな相手伊勢雅美クンも、異色。
ドヤンキーと言う過去を持つ男はあんまり出てきていないのではないでしょうか。
それだけに、解り易いドラマチックな盛り上がりの感じられる作品です。

印象的なのは、まず、ひかりの兄の名前=こだま!
これね、学校で話題に上りましたよ(笑)覚えてる!

あと、女史と言うあだなの、いかにも優等生タイプが出てくるんだけど、彼女が「百里を行くものは九十里をなかばとす」という格言を披露する。
これにひかりがいたく感銘を受けるシーンがよかったね。
こちらにもその感銘が伝わってきた。

イジワルな先輩が、ハードルの上に小石を置いて…でも、言葉でアドバイスするのではなく、欠点克服のヒントを与えるシーン。
やはり、嫌な人があんまりいないくらもち作品。人間肯定が素敵。

伊勢がハードルの前に座って、自分を飛び越すように言うのも、すごいエピソードですね。
好きな人をまたぐと言う行為、並々ならぬ決意を感じた(笑)。

余談ですが、別マまんがスクールに投稿すると、本誌で活躍中の漫画家さんの原画大の大きさの原稿のコピーが、もらえたのです。
これみて、勉強しなさいよ、ということでしょう。
それに、このマンガの、ひかりが全身で自分の弱点を嘆くシーン
「あんまりだわー!」と叫ぶシーンがあった。
なので、このマンガは結構思い入れが深かったりする。

●転校120日目
女子高から、自由な校風の共学高校に転校した菜摘が
前の学校に未練を残しながらも、だんだんと転校先の学校になじみ、そこで友情と恋を得ていく物語。

菜摘は「青葉久美子」に似てると言うので、最初は好きになる武田。
青葉久美子って大場●美子だよね。

武田もよいけど、この物語の中ではハッキリものを言うけど、実はとっても優しい遠藤夏美がいいです。
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