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金魚屋古書店/芳崎せいむ

2006年01月14日
金魚屋古書店 2 (2)
芳崎 せいむ

4091885543

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金魚屋古書店(3)の感想はこちら♪

これは、隠れた名作ですよ!
なんて言ったら失礼ですね。隠れてなんていません。
漫画好きの、漫画好きによる、漫画好きのための漫画!!

漫画がすきって言うことにコンプレックスみたいな気持ちを持ったことってありませんか?
わたしは無きにしも非ず…というところ。
でもね、この「金魚屋古書店」を読むとそんな思いはどこかに行きます。
忘れていた大事なものを、懐かしい漫画に再会する事で、思い出したり、漫画がきっかけで家族との絆を取り戻したり、今までの価値観が変わったり、力が抜けて楽になったり…
ここにはそんな人がたくさん登場する。
でも、なにもご大層なことは無い。全然説教くさくも無く、ただ、漫画っていいよなぁ。マンガが好きな自分でよかったなぁと、心から思えるしみじみ、ほのぼのしてしまうお話なのだ!!

この金魚屋古書店、一口に言うと
「誰も底を見たことがないと噂されている空恐ろしいほどの在庫量」と「小気味がいいほどの良心的な適正価格」
そしてその店を切り盛りするのはうら若き、女性店長(の孫娘)鏑木菜月。そしてサポートするのは菜月にベタぼれの斯波尚顕。

個人的なことを言わせて頂くと、もちろん斯波さん、ラヴ♪
めっちゃイケメンでカッコ良いのはモチロン点数高いんですが、この人、マンガのこと知らないことは無いぐらい何でも知ってるの!「マンガキングスペシャルコンテスト」の2回の優勝経験者なのだ!(架空のTV番組だけど、言わずと知れたTVチャンピ●ンのことでしょね)
そして、マンガをこよなくこよなく愛しているのです。

マンガを求めて金魚屋にやってくる人たちと、この菜月や斯波ちゃんのやりとりが、とっても心が温もる感じでジーンとする!
それに、斯波ちゃんほどじゃないけどマンガを愛する自分に、斯波ちゃんの行動など分かる部分が多くて、にんまりしてしまう。
例えばね、電車の中なんかでマンガを読んでる人がいると何を読んでるのか気になって、確認したり、そして自分が読んだことのあるマンガだったらお話したくなったりね(ちょっと危ないかな~!?)。
あとね、セドリという仕事のことも始めて知りました。古本屋を渡り歩いて目玉商品を発掘して、他の古本屋にもうちょっと高い値段で売りさばくのですね。ここではオカドメとあゆちゃんという二人のナイスなセドリ屋が登場♪
かれらもまた、マンガを愛する素敵な人物だ~。
登場する主なマンガと、ちょっとした内容の紹介は↓

●サイボーグ009
「誰がために…」という、テーマソングの着信に反応する女子高生、島村ジョーに恋をしている女の子の話。吹きすーさぶかーぜーが…サイボーグ戦士、たが~ために~戦う~♪

●病気の叔父さんに頼まれたマンガは「主人公がたらふく芋を食って水泳大会に出場。屁の推進力で世界記録」これなーんだ?⇒「河童の三平

●大きな正方形の本で右開き、横文字、オールカラーの少女マンガ雑誌、これなーんだ?⇒「リリカ」わたし、知ってますよ。ぶ~けの前身ですよね。

●手塚治虫、火の鳥未来編で、地底都市で戦う2台のコンピューターの名前はなーんだ⇒「ハレルヤとダニューバー

●大城のぼる「火星探検」幻の名作にまつわる思い出に、斯波ちゃんが取った行動は…。茶碗蒸っていうのが泣かすよ。

●1969年から完全無欠勤??ゴルゴ13!!セドリのオカドメがゴルゴを読んだことの無い理由と、完全なコレクションに唯一不足しているそのわけは!

●キャプテンナイト そこにはさまれた「あやまれ」と言うメッセージの意味は??

●「タッチ」あだち充、高校生の淡い恋の行方は?

●田淵由美子「フランス窓便り」当時お洒落な、フランス窓のある家と、大きな丸メガネに憧れましたね~(笑)

●手塚治虫記念館…わたし、このマンガを読んで手塚治虫記念館に行かねば!!と思って、行ってきました!!
斯波ちゃんと同じ場所でやはり涙が出ました。いつか水木しげるロードにも行ってみたいなぁ♪

●金魚屋さんありがとう…これは既成のマンガじゃなくオリジナルなんだけど、泣ける話ですよ。子どもにとって親って…。

・・・・・・以上金魚屋古書店出納帳より・・・・

そして、これ以後は「金魚屋古書店」から・・・・

●ドクタースランプ」同窓会に出て昔を思い出す。

●杉浦日向子「百日紅」…このマンガが発表されたころはご健在だったのでしょうが…。残念ですね。

●「もーれつア太郎」「伝染るんです」堅苦しく考えるよりも「何でもアリ」って思って気楽に…

●「ビリー・パック」河島光広。菜月のいとこでビリーの熱烈なファンがアメリカから帰国!変な人なの。この人(爆)

●ひかわきょうこ「春を待つころ」千津美と藤臣君シリーズ
若かりし頃、本気で藤臣くんに惚れた者同士、それに気付いて急接近。

●花郁悠紀子「白木蓮抄」貸し本屋を40年以上営んだあるおばあさんが引退を決意して…

●手塚治虫「アドルフに告ぐ」学校の教室のデスクを通じて、不思議なともだち関係が…

●藤子不二夫「バラとゆびわ」オカドメと斯波ちゃんの出会いが明らかに!!

●宮澤賢治漫画館 キャバレーで働く杏のところにあるとき女の子が居着いてしまう。

●望月三起也「ワイルド7」大古本市場に出店することにした菜月だけど。

●はるき悦巳「じゃりんこチエ」菜月の両親登場!!菜月はマザコンだった!!

●みつはしちかこ「小さな恋のものがたり」早生のさくらんぼが店先に並ぶ頃、「ちいこい」の季節がやってきたと思う…男たち!

●松本零士「銀河鉄道999」男の子は汽車に乗って旅に出る?!

あくまで「主な作品」なので、本書にはもっともっとたくさんのマンガが登場します!
表紙絵にもいろんなマンガが描かれてて、これは「あれ」だー!と、ご家族で盛り上がっていただきたいものです(笑)
漆原教授も登場してるよ~~(笑)
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[や・ら・わ行のマンガ家]芳崎せいむ | Comments(7) | Trackback(3)
Comment
こんにちは
旧い記事にお邪魔します

わたし、以前2度程コメントいたしました
お返事をいただいて大変嬉しかったです

この漫画(金魚屋古書店)、こちらの記事から興味を抱いて購入しました!このブログこそ、わたしの金魚屋さんです

作者の方、きっとわたしよりずっとお若いでしょうに、なんと鮮やかに懐かしさを再現してくれるのでしょう…
菜月ちゃんも良いけど、セドリのあゆさんが一番のお気にです(今のところは女性キャラにぞっこんです)

ところで…記事にある『リリカ』とゆう雑誌、わたしも友人から借りて読んだ事あります
…って言っても、手塚治虫さんのユニコしか良く憶えて無いんですが

確かサンリオから出ていた雑誌だと思っていたんですが、ぶ〜けの前身だったんですね


最近、更新されていないようですが、ゆるゆると過去から遡って読ませていただいてます

長々と失礼しましたm(__)m
momoさん、ようこそいらっしゃいませ。
お返事が大変遅くなって申し訳ありません。
コレに懲りずにまたいらっしゃってくださいマセね(^_^;)
えっと、この本、面白いですよね!
感動します。
漫画を好きだと言う事をこんな形にしてくれる芳崎さんは凄いと思います。
(映画のほうは「テレキネシス」で是非)
6巻、まだ読んでないんですよ。
そっか、感動するんですね、今度も。
楽しみです!
またお話しましょうね~♪
いや、これ、ほんと名作ですよね。
最新刊を読んだのですが、「本が好き」には本当に感動しました。
絵もきれいだし。

トメさん、せどりやってる人なんですね。
6巻だけでは謎の人だったんですが、最後の大戦を手に入れたときの興奮の理由がわかりました。

またお邪魔させてくださいね。
どうぞよろしくお願いします。
よしさん、いらっしゃいませ~
コメントありがとうございます!!
現在4巻まで出ていますよ。
前身「金魚屋古書店出納帳」も2巻。
すべておススメですよん♪
こんばんは。
なるほど、いろんな作品出てきますね。
これは2巻以降も読まなくては。
斯波さんと菜月の仲も気になる。
2巻も手配します。楽しみ((○(^▽^)○))
こんにちは♪
くろねこ堂さん♪はじめまして
拙ブログにようこそ、お越しいただきコメントTBありがとうございました!!
金魚屋古書店、名作ですよね♪
同じ作品を同じ時期にupしたなんて凄くご縁を感じます。
今後ともよろしくお願いします♪
はじめまして
先日、マンガ紹介ブログを立ち上げたばかりのくろねこ堂と申します。
ちょうど、同時期に『金魚屋』を紹介したご縁でコメ&TBさせていただきました。
よろしければ拙ブログにも足をお運び下さい。

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金魚屋古書店 2 (2)芳崎 せいむ前身の作から数えて通巻四巻目。実在のマンガをネタにした“まんがばかのための漫画”(コピー引用)である。嗜む程度のただのマンガ好きである僕では分からないネタが多数だけれど、ショートショートで展開するその温かい話には惹き付けられ
『金魚屋古書店』(芳崎せいむ 小学館IKKIコミックス 既刊2巻) 全てのマンガ