2006年04月06日
あ~ら わが殿! [少女向け:コミックセット] | |
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わたし世代のボーイズラブ、第3弾!
先日「摩利と新吾」のレビュー(と言えるほどのもんじゃないけど)を書いて、久しぶりに読みたくなって、読み返してみました!!
うちにあるのはコミック版。
なので、「木原敏江の思い出のお茶の時間」という短いエッセイ(1989年6月)や、「木原敏江のただ今、お茶の時間【ペンネームの条件】」などが収録されていて、巻末の解説は、シンガーソングライターの谷山浩子さんが書いておられます。このね、解説の文章がまたよいんだよね!!歌手とは言え、もちろん「言葉」を曲に乗せて配信しつづけてる谷山さんだし、その文章力は当然と言えば当然ですが、見事です。
当時の、コミック版を持ってるって言うのも、とっても自慢になるんですけど、コミック文庫にはこう言う嬉しいオマケがあるのがイイですよね♪
+++あらすじ+++
旧制高校の、持堂院(男子専科)となでしこ女学院は、男女共学のモデルケースとして選ばれた。二つの学校から選ばれた生徒たちが、一クラスをつくり、男女共学の生活をするところから話は始まります。
最初は反目しあう生徒たちだったけど、創立記念日の学園祭に向けて、椿姫の劇を演じることで連帯感が生まれ、そして恋も…。
主人公の印南新吾が好きになったのは千鶴先生。
でも、千鶴先生には恋人がいる様子。
なでしこ女学院の森みちるは新吾が好きで、そんな二人を見て、新吾の幼馴染でありお神酒徳利である鷹塔摩利は新吾への「愛」を自覚する。
千鶴先生の恋人が、新吾の信頼の厚い月夜麿で新吾は大ショック。
と、いわゆる恋のスクランブル状態。
しかし、麿は病気のために、持堂院を去り療養所へ。
千鶴先生は麿についてゆくので、新吾は失恋してしまう。
一方新吾に結果的に失恋した摩利は、イギリスへ留学を決めます。
新吾は、自分の恋心を犠牲にしてまで応援してくれたみちるに惹かれていた事に気付き、みちるに好きだと告白。
最後はみんなで、麿と千鶴先生のいる療養所へお見舞いに行く…。
と言うあらすじ…で、よいのかな。
+++
心に残るセリフがあります。
千鶴先生が麿と一緒に駆け落ちのように学校を去る時に、みちるたちに残してゆく言葉。
「すきなとのがたがいるときには
じぶんの気持ちをたいせつに
おもいをこめて まず告げて
それからまって
さいごまであきらめてはいけません
なにがあっても
勇気をもって
人を好きになるということは
すばらしいことなのだから
たとえ結果的には恋をうしなうことになっても
そのかたを思ってすごしたそのひとときは
あまやかな きらめくような思い出となって
とこしえにあなたの胸に残るのだから…」
このセリフが示すとおり、一生懸命ひとを好きになるということがとっても素敵なことなんだと言うことが描かれてて、最後は切なさに泣けてきます。
そして、これが「摩利と新吾」につながるんですね。
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