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「オルフェウスの窓」第1部のあらすじ

2006年05月22日
オル窓関連の感想目次はこちら


第2の柱は「イザークのピアニストへの道

これはまた読み応えがありますよ。イザークはそう好きなキャラじゃないけど、彼が音楽家として大成するのは応援してました!だって、支える妹のフリデリーケ14歳が余りにも可憐でいじらしいのだもん。彼女は実はイザークの本当の妹じゃなくて、イザークの両親に拾われた捨て子ちゃんだったのだ。で、親が死んでいくとき、イザークを頼む、とフリデリーケに言い残すのだ。それを守って一生懸命なフリデリーケのなんと、健気でいじらしいことか。しかし、親もさ~イザークに「フリデリーケを大事にして」とか言い残すのならともかく、妹に兄を頼むなんて…。今わの際に「我が子かわいさ」が出てしまったのだろうか。かくして気の毒なフリデリーケは兄に恋する気持ちも封印して、イザークのライバルであるモーリッツに見初められて売春まがいの(いや、身体は売ってないし、モーリッツもそこまで卑劣じゃなかったけど気持ち的には身を売ってるのと同じだったんじゃないかな~。なので、ばれたときイザークにもめっちゃ怒られたし。実際後で「あなたに助けられるぐらいなら身体売ったほうがマシ!」とか言うしね)ことしてまで兄を支えたのだよね。
イザークがピアノの家庭教師の仕事がなくなったのは、このモーリッツのせいなので、一概にイザークが甲斐性なしとばかり言えないのだけど。
イザークがそこまでモーリッツの憎しみを買ってしまったのは、復活祭の定期演奏会でレーゲンスブルグ管弦楽団と、そしてモーリッツも大好きなクラウスともども、高名な指揮者ベルンハルト・ショルツ氏と競演することが決まったから。なんとしても阻止したいキッペンベルグ一家(特にかーちゃん)はまず、姑息な手段でイザークのかわりにモーリッツに弾かせようとした。でも、あわやと言うところでヘルマン・ヴィルクリヒ登場!キッペンベルグ夫人に迎合しようとする教授陣相手に一歩も譲らず!
「わたしが選んだ!!そして、ベルンハルト・ショルツ氏が認められた!!何か異存がおありか!!」と啖呵を切るんだが、これがまたカッコいいのだよね!惚れ惚れ。
でも、懲りないモーリッツ母、ついにオペラハウスを抑えちゃう。もう、成すすべなし…。と思ったら
「君たちに必要なのは『いれもの』なのか!」と言うユリウスの言葉で、(実は「きらいだ!君もイザークも」と言う言葉が効いたのか?)クラウス達は公園で演奏会をすることにした。ショルツ氏はいったん帰ったのだけど、戻ってきて指揮してくれました。このあたりの感動は得も言われず。鳥肌モノです。あーすばらしい!!すべての生きとし生けるものに感謝を!って感じなんですよね!躍動感にあふれた演奏シーンは本当に見事でした。
このとき演奏したのはベートーベンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調 「皇帝」作品73。こちらの鈴ちゃんの Classic MIDI にありますので、聴きたい方はどうぞ。(「MIDIファイル」⇒ベートーベンの「管弦楽曲」)
ショルツ氏の推薦で、ウィーン音楽院に留学できることになったイザーク。しかし、案外恋愛を大事にする情熱家なのね。ユリウスがいるレーゲンスブルグを離れない決意。
が!しかし、業を煮やしたモーリッツ母によってことごとくピアノの家庭教師の働き口を奪われてしまう。挙句イザークは酒場のピアノ弾きになるのであります。そして、髪を伸ばし大人っぽくなってユリウスをドキドキさせたり(笑)
でも、悲劇が待っているのだ。フリデリーケもまたモーリッツによって野菜売り場の働き口を追われ、場末の酒場でウェイトレスを…。そうしなければ生活を支えられないのだ。こうしてみると本当にモーリッツって嫌なやつだなぁ。「追い詰めて追いつめてどこまでも妨害してやるぞ」なんて、ほくそえんだり…。フリデリーケは結局病気になって死んじゃうんだけど、それもモーリッツが無理を強いたから。ああ、ひどいモーリッツ。フリデリーケの死ぬ場面は号泣!この第一部では一番泣いた!!
死ぬ間際に「おにいさん、わたしを愛してる?」と訊くんだけどこのセリフをじっと見てるだけで泣けますなぁ。ううぅ…。
イザークはその後、酒場のピアノ弾きがたたって(酒場で知り合ったロベルタがこの後イザークの妻に)演奏が荒れてしまうのだけど、ユリウスがロシアに行く時にはショルツ先生の進言によってウィーンへ行くことが決まってた。ほっと一安心…。
ユリウスが去って半年後、すっかりオヤジ…じゃなくて、オトナになったイザークが(もみ上げが~)マリア・バルバラやモーリッツや(モーリッツ~~!おのれー!!と思うけど、こだわらないところがイザークのとってもエライところだよね!!)酒場のオヤジさんに見守られてウィーンへと旅だつのだった。

第1部:レーゲンスブルグ遍の感想
オルフェウスの窓で出会った悲劇の恋人たち
イザークのピアニストへの道
アーレンスマイヤ家に関わる秘密
わたしと「オル窓」思い入れ

第2部:ウィーン編の感想
その1
その2
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[あ行のマンガ家]池田理代子 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
Re: イザーク♪
コランダムフェチさん、お返事が大変遅くなって申し訳ありません。
ご訪問とコメントありがとうございました!
子どもの頃には本当にイザークのよさが分かりませんでした。
今で言うなら「草食系」みたいな感じの、紅顔の美「少年期」にはまだよかったのですが
急激に大人になって青年期に入ってしまって逞しく男らしくなられた日には
こちらも戸惑ってしまいまして・・・、距離を置きたい気持ちになったようなことを覚えてます。
まだ中学生でしたから・・・お許し下さい(^^ゞ
でも、でも、今はイザークの良さ、分かるつもりではいます。
分かるけれど、なお、やっぱりアレクセイがいい!!と思ってしまうのです。
重ね重ねの失礼、お許し下さい(^^ゞ
コランダムフェチさんの分析はまさに目から鱗の部分が多く、大変参考になりました。
特に

> あんなに素敵なカタリーナを選ばないという、女性をみる眼の無さも大好き。彼はきっと破滅型の女性が好きなんですよ、ユリウス然り、アマーリエ然り、ロベルタ然り。

と言う部分。素晴らしい解釈です。まさにその通りでしょう。唸ってしまいました。
ロベルタみたいな女性を放っておけないのも、優しい心の持ち主だからですよね。
破滅型の女性にどうしても惹かれて、自分も破滅してしまう。。。
はぁ・・・池田先生も罪なお方ですね。


> ベルばらではアンドレが誰よりも好きでした。私の中ではイザークとアンドレは同じカテゴリーなんですけど、なかなかわかってもらえないんですよ~。

そうそう、私もベルばらの頃・・・当然「オル窓」よりももっと前になりますが
アンドレがあんまり好きじゃなく、彼のよさが分からず、、、、と言うのも同じです。
今は分かる、彼の魅力・・・と言いつつ、アランのほうが好きだったりして。

> 長トラバ失礼しました。

いえいえ、本当にお返事遅れてゴメンなさい。
懲りずにまた遊びにいらしてくださいね。
イザーク♪
はじめまして。

先月仕事でレーゲンスブルグ市観光局の方と会った際、先方から「オル窓」の話題を持ち出され、数十年ぶりに読み返している者です。というわけで今頃になってこちらにお邪魔しています。

イザーク、人気ありませんね。でも、私は昔も今も、一番好きなキャラです。誠実で、自分の情熱にまかせてユリウスに気持ちをぶつけるようなことはせず、ユリウスの気持ちをおもんばかるあまり、なかなか告白できない。(流れに任せて、しっかりキスだけはしちゃったけど。)
愛しているという気持ちだけでは駄目なんだ、とか、結局僕は何にもしてやれないとか、この誠実さにホントにの惚れ惚れします。(好きじゃない人にはこのへんが、イラッとくるのかな。)
あんなに素敵なカタリーナを選ばないという、女性をみる眼の無さも大好き。彼はきっと破滅型の女性が好きなんですよ、ユリウス然り、アマーリエ然り、ロベルタ然り。

ベルばらではアンドレが誰よりも好きでした。私の中ではイザークとアンドレは同じカテゴリーなんですけど、なかなかわかってもらえないんですよ~。

長トラバ失礼しました。

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