AX

スポンサーサイト

--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

「オルフェウスの窓」第1部のあらすじ

2006年05月22日
オル窓関連の感想目次はこちら


あらすじの第3の柱と言いながら、一番の柱がこれ!!「アーレンスマイヤ家に関わる秘密」ですね。なんせこのためにユリウスは女と生まれながら男として育てられたのだから。男として、次代当主としていきなりアーレンスマイヤ家に入り込んだ、ユリウスとその母レナーテ。女であることを秘密にするためにお抱えの主治医、ゲルハルト・ヤーンと言う男がくっついてるのだけど、これがいかにも胡散臭い。胡散臭すぎる男をどうして信用するかレナーテ。そのまえに、問いたい。レナーテよ。ユリウスを男として育て、たとえ遺産が手に入ったとしてユリウスの幸せがそこにあると本当に信じていたのか。
って言うか、綺麗な顔して考えることがエゲツな過ぎるよ。この人。冷静に考えてみて女が「わたしは男」って言って子どものころはともかく、大人になっても周囲を欺き続けられるわけがないし。そのときどうするか、考えてたのだろうか…。考えれば考えるほど何を考えてたのかよく分かりません。
あ、ヤーンの話でした…。
で結局この男、邪な心をレナーテに抱いたがためにユリウスに殺されちゃうのです。いくらなんでも殺さなくっても~~と思うけど、ユリウスの秘密を知ってる以上は殺すしかなかったのか…。夜中にレナーテとふたりで雪の中、地面を掘ってヤーンの屍骸を隠すユリウス。この後延々と、ユリウスはこの「真冬の殺人」の記憶に苦しめられることになります。
ヤーンに「スパイ容疑」あり~の、ユリウスが何ものかに命を狙われる事件があり~ので、やがて13代当主、アルフレート・フォン・アーレンスマイヤが急死。不審な事件が立て続けに起きるアーレンスマイヤ家。
アルフレートの遺言状にはユリウスが18才になったとき、フランクフルト・アム・マインにある帝国銀行の金庫を開けるように、とあり、鍵がユリウスに相続された。その鍵は一体…?
結論から言うと(以下ネタばれなので、ご注意してね)
この銀行に預けられているのは、ロシア皇帝の隠し財産なの。膨大な。
ロシア皇帝は自分たちのために財産を各国に分けて預けていたらしい。それを知ってるのが、二女アネロッテで、彼女は母親の不義密通の子どもだったのだ。アネロッテのこの果て無き強欲は、物語の中でトップクラスですね。そのために殺人も辞さない。彼女が殺したのは、自分の異母兄だったり、召使ゲルトルートだったり。ユリウスの母親も殺そうとしたし。特にゲルトルートは可哀想だった。ユリウスが女だとふとしたきっかけで知ってしまい、ユリウスのために屋敷を辞めようと、マリア・バルバラの所に行こうとしたのを、アネロッテに「告げ口に行く」と勘違いされて、猟犬の餌食に…。この物語の中でもトップクラスの残酷な死に方です。泣けたなぁ。このときは…。
またアネロッテの子分ヤーコプが、気持ち悪いぐらいアネロッテに忠実。
が、このヤーコプにはもうひとり、ご主人様がいます。それは、ユリウスたちの学校の先生へルマン・ヴィルクリヒ!実は彼らは、アーレンスマイヤたちにスパイ容疑で惨殺されたフォン・ベーリンガー家の生き残り(ヴィルクリヒ)と執事の息子(ヤーコプ)だったのだ。
そして、校長先生はヴィルクリヒ先生の実のおじいちゃん。校長先生は娘の、そしてヴィルクリヒ先生は親の敵として、ユリウス一家を狙ってたのだ。
でも、ヴィルクリヒ先生は若き頃「オルフェウスの窓」で出会った「クリームヒルト」がレナーテだと知ると二人で死んでしまうんですよ。
ヴィルクリヒ亡き後も校長先生は一人復讐に燃えるのだけど…結局はユリウスを殺すことなんて出来ないのね。ユリウスにすべてを告白したあと、紅茶に毒盛って自殺してしまう。校長先生の告白は泣けましたね!
このように、何人もの命を奪い、人生を狂わせたロシアの隠し財産。数千万ルーブルってことですが。実感がありません。それに、結局この隠し財産は永遠に闇に葬り去られることになるんだよね。それは第4部にて。
ユリウスもわが心のレーゲンスブルグをあとにしてクラウスを追ってロシアへ。
物語はますます壮大なうねりを見せながら第3部ロシア革命編に突入するのです!!!

第1部:レーゲンスブルグ遍の感想
オルフェウスの窓で出会った悲劇の恋人たち
イザークのピアニストへの道
アーレンスマイヤ家に関わる秘密
わたしと「オル窓」思い入れ

第2部:ウィーン編の感想
その1
 アマーリエ×カタリーナ  ベッティーナ×マルヴィーダ
その2
 クラフト夫人×エルヴィラ ロベルタ×アナスタシア

スポンサーサイト
[あ行のマンガ家]池田理代子 | Comments(6) | Trackback(0)
Comment
Re: No title
ミントさん、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。
おっしゃること、すべて、ごもっともと頷きました。

自分の記事、もう10年近く前に書いたんですね。
いま読み返してみると、

あら、ほんと、レナーテのこと悪く書いてますね。
(^-^;

たしかに、えげつない話をレナーテに振ったのはヤーンでしょうね。
ミントさんの深い洞察に頭が下がる思いです。
描かれていない、そういうところを想像してみるのも
物語が膨らんで面白いですね。

年齢とともに、いろいろと、分かるようになって
想像の範囲も広がり、リアリティも増したりして。

はじめて読んだ中学のころは、純粋にレナーテに同情していたと思います。
成長して私も、純粋さがなくなってしまってました。
ちょっと反省です(^-^;
No title
初めまして
よく考えればね。
子供の時はともかく大きくなるにつれて、性別ごまかすのは無理ですね。レナーテさんの気持ちはわからなくもないですが。
権力付くで愛人にされて、ユリウスを妊娠中に捨てられて。
何もかも取り上げられてレーゲンスブルクから、他所の土地に追放に
なっちゃったみたいですね。
酷過ぎますよね〜。
彼女は決して悪い人では無かった。
正夫人亡き後、ユリウスと共にアーレンスマイヤ家妊娠中乗り込み。
でもウハウハの生活だと思えば
寝たきりになってた男の世話。
キツい臭い汚いの3K。
先妻の子のいびりは、悪質で
猛犬をけしかけられて、命の危険にさらされて。何かあれば…
孤独。ヤーン先生には強請られまくりだし。
仮に、思惑通りに財産が入っても
ユリウスを女の子に戻せるのか
と思いましたけど。
寝たきりになった夫の世話は看護師でも雇って任せても良かった。
心を込めて看病した様だし
夫(ユリウスの父親)が死んだ時
悲しんで。
人が良すぎると思ったりしましたが。見知らぬ土地に一人
子供を産んで育てて
その苦労。
レナーテさんの弁護になってしまいました。身重のレナーテさんが訪ねた医院が、ヤーン先生の所だった。
想像だけど、恨みの気持ち一杯の彼女に、アルフレート氏をペテンに
かける話を持ちかけたのは…
と思ってもいます。



Re: No title
いらっしゃいませ!コメントありがとうございます!
オル窓、読み返してらっしゃるのですか?
大作だから・・内容もぎゅーぎゅーに詰まって濃い~~~から
読み応えがありますよね(*^_^*)
ほんと、恋してしまいますよね~~わかります~
お仲間嬉しいです!
No title
20年ぶりに読み直してはまっています。読めば読むほどって感じで、恋しています。知りたかったこといろいろ書いてあって感謝です。
トミーさん!!
大好きな「オル窓」を読んでいらっしゃるとのこと、胸が震えるようです!
第一部は特に大好きで、大好きで大好きで。
クラウスを思うと胸がきゅわーんとなりますよ!
いやいや、トミーさんの感想が楽しみです!!
語り合いたいです。でも急がないで!
じっくり時間をかけて読んでください♪
 今、読んでるところでして・・。第一部の終わり頃です。なのでここも第一部迄でいったんやめときます。全部読んだら又来て続き読みます。
 クラウス、初めの頃より段々良くなるじゃないですか。二十歳前なのにほんとに大人ですよね。厳しい情況にいるからでしょうか。ああ、早く帰って続きが読みたいです~。

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。