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笑う大天使/川原泉

2006年05月28日
笑う大天使(ミカエル) (1)
川原 泉
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笑う大天使(ミカエル) (2)
川原 泉
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笑う大天使(ミカエル) (3)
川原 泉
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Amazonさーん、映画化なんですから。原作も画像下さい!!

川原泉さんの「笑う大天使(ミカエル)」をご紹介。以前にも読んだのですけどね、ちゃんとした感想を書いてなかったので再度挑戦デス。(関連記事

これは本編を『花とゆめ』1987年3号から19号まで連載した後、外伝みたいな三部作「空色の革命」「オペラ座の怪人」「夢だっていいじゃない」を1988年に、掲載。ものすごく独特な川原節が楽しめる、クセになる面白さです。今回映画になったのは多分、「誘拐編」とでも言うか「怪力編」とでも言うのか「本編」のようですね。
簡単に説明すると、究極のお嬢様学校の中ではみ出してる3人がタッグを組んである事件を解決に導くと言うのですが、そこに至るまでに描かれる独特の川原ワールドにノックアウトされます。
なんせ、3人のうちの一人は、姿かたちから他の生徒に「オスカル様」と、呼ばれてるんですが、彼女はオスカルを知らない不届きもの。「わたしはアライグマではない!」なんて、ラスカルと間違えてたりします(爆)。
また、「源氏物語」旧約聖書の「士師記」「出エジプト記」や皇帝ティベリウス時代のローマの話や「ヘンゼルとグレーテル」などなどいろんな物語が登場するのだけど、川原流の解釈の面白さに唸らされます。授業もこれぐらい面白ければよいのに…とすら思えます。
そしてまた所々にさりげなく出てくる「ポーの一族」や「文句があるならベルサイユへいらっしゃい」などのセリフは、往年のマンガファンには嬉しいことこの上なし!!
本編も面白いけど、番外編とも言える3巻の短編集も秀逸!!
特に良かったのが「オペラ座の怪人」
ここでは、ミカエルのロレンス先生の親友が登場。彼は今をときめくオペラ歌手のラインハルト・フォン・ベルンシュタイン。
彼の幼い頃からの大事な友だち、テディ・ベアのルドルフ・シュミット氏との話は涙なくして読めません。あの展開であの雰囲気で、ああいうストーリーを描かれたら涙も2倍3倍ですよ。
しばらく涙に咽んでしまうのです。
「空色の革命」では、あわや結婚させられそうになる和音さんがお目付け役の俊介氏への気持ちに気付くと言う、非常にさらっとして、でも切なさが染み入るラブロマンスです。俊介が「いいと思います」と言えば、誰とでも結婚でも何でもしちゃうという究極の意思表示をする和音さんが愛しいです。気持ちは「俊介がそれでいいならわたしもそれでいい」なんだけど、身体が正直に拒否反応示してくれて。この場合、正直な身体に感謝ですね。ふたりの行く末を心配する史緒と柚子の気持ちも素敵だし、和音さんの両親がなんで仲がこじれてるのか、というサイドストーリーも捨てがたい。
ツボだったのは「どうして茶室の入り口ってこんなにせまいのか」でした(笑)
「夢だっていいじゃない」では、司城史緒さんとおにいさまの一臣さんの物語。なにかと、見合いに口実をつけては妹史緒を連れて行く兄。その本心は「自分以上に妹を大事に思ってくれる女性」を探していたわけですが、そんな女はどこにもおりゃせず。結局ふたりは兄弟で仲良く暮らしていければ、それでいい、実際はありえなくとも夢物語でも、そう言う二人がいてもいいじゃない、と言う話です。
卒業後の3人のことがエピローグとして紹介されてるけど、柚子さんがロレンス先生と結婚して長ったらしい名前になってるのが印象的です(笑)
長ったらしい名前…それはこれだ~!
ザ・ライト・オノラブル・ユズコ・レディ・ロレンス・オブ・ノーザンプール…長い…。

とりあえず登場人物などの紹介を…。

天下のお嬢様学校「聖ミカエル学園」の中に、不本意ながらも入り込んで猫をかぶりながら生活している3人の少女たちがいました。
一人は司城史緒(しじょうふみお)幼い頃に、父親が死にました。
母親と父親は身分違いのカップルだったため、母親は夫の死後、姑に追われるように、史緒を連れて家を出ます。その姑が今わの際に、「おまえには妹がいる」と言い残して、史緒の前に現れた史緒の生き別れた兄一臣。時を同じくして史緒たちの母親も死んでしまったため、一臣は史緒を引き取り17年ぶりに一緒に暮らすことに。同時に史緒は、上流学校聖ミカエルに編入したのでした。
もう一人は斎木和音(さいきかずね)。「新日本産業グループ」の会長の娘である。子育てに関しては放任の両親のかわりに、会長の懐刀と呼ばれる若月俊介に育てられる。目の上のたんこぶのような存在かと思いきや…。
3人目は更科柚子(さらしなゆずこ)。大衆食堂「かぼちゃ亭」のオヤジさんと女将さんだった両親が、経営に成功して「パンプキン・チェーン」という全国68店に及ぶグループにのし上がり、庶民からまたたくまにお嬢様になってしまったのです。
この3人は学園内で猫をかぶっていたんですが、あるとき、ふとしたきっかけで本性をさらし合い迎合し、真実の友情を築き上げてゆきます。
そのきっかけがアジの干物だったりするあたりが、川原さんの面白さ!!
さて、この3人が織り成す不思議で楽しい聖ミカエル事件簿。(こう見えても実はミステリーチックなのですよ!)彼女たちは理科室でのイタズラでなんと怪力になってしまうのですが、そのときちょうどミカエルにはイタリア系マフィアの手のものが入り込み、お嬢様たちを誘拐する計画があったのです。実際他のお嬢様学校でも続々と被害が。
ミカエルの新しい教師であるマリーニ神父がなにかと怪しい行動をとるのだが…。
この魔の手に引っかかった3人娘が、自慢の怪力で事件を解決してゆくのですが…。
事件解決の立役者は、真っ黒い犬のダミアンですね。ヤツを語らずに、「大天使」は語れません。いつもお嬢様たちのお弁当の残りを狙ってるいかつい犬なんですが、麦チョコに釣られたのが犯人逮捕へのきっかけに。ご褒美にもらったフライドチキンの15ピースに涙を流す姿に、胸打たれます(爆)。
でも、この川原さんの独特の面白さって、読んでみないと分からないのよね。ぜひともご一読を!

2巻に収録の「森には真理が落ちている」では、カメに躓いて自らカメになってしまった雪村霙さんが氷室冬騎さんの家に居候して愛をはぐくむ?話で、童話チックで面白いですよ。
最後は「カメでもいい、好きだよ」と言われて魔法が解け、人間に戻るのですが、よく出来た落ちですよね♪

reo1975さんと翔ママさんにお借りしました。ありがとうございました♪
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[か行のマンガ家]川原泉 | Comments(2) | Trackback(1)
Comment
高さん♪
わー。ご指摘ありがとうございます!
さっそく、直しておきました。
3人も女の子がでてくると混乱してしまって…。お恥ずかしい。
でも、また指摘してくださいね。お気づきの点は。ほんとにありがとうございました!

「夢だっていいじゃない」恋愛モノのドロドロじとじとした部分が出てこない川原さんの作品の中で、ほんとうに川原さんの色が出てるマンガと思いました。
わたしは↑にも書いたけど「オペラ座」が泣けてなけて仕方ありませんですよ。
これが映画になるって、またまたシンパイですね...(笑)
shortさん、こんにちは。
『笑う大天使』大好きです~!!
またもや詳しい説明付で、ニヤニヤしながら読んでしまいました。
本編もいいけれど、やっぱり後半の番外編3篇が良作ですよね。特にすきなのは『夢だっていいじゃない』なのですが、他のも大好きでした。
というか、この3篇がなければ、ここまでこの作品を好きにならなかったかもしれません。
ところで! ひとつものすごい間違いを発見してしまいました…。
『空色の革命』で俊介氏への愛に目覚めるのは史緒じゃなくて和音です~!
史緒は一生にーちゃんと一緒に過ごすのです。

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笑う大天使(ミカエル)川原泉<別冊花とゆめ>お嬢様度 ★★★☆☆台詞の多さ度 ★★★<3人の怪力>★★豆知識度 ★★★★☆恋愛度 ★★☆☆☆~内容~聖ミカエル学園・・・それは明治時代から続く由緒正しい超名門お嬢様学校。母親が亡くなり、17年間生き別れに..

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