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わずか5センチのロック/くらもちふさこ

2006年06月26日
4086172208わずか5センチのロック
くらもち ふさこ
集英社 1996-12

by G-Tools


思わずゲットしてきたコミック文庫版の『わずか5センチのロック』。
やったー♪嬉しいです^^

収録作品は

メガネちゃんのひとりごと 1972年10月号
白いアイドル 1975年7月号
わずか5センチのロック 1976年2月号
小さな炎 1976年4月号
SCENE105 破られた台本 1976年7月号
一枚の年輪 1978年7月号
銀の糸 金の針 1981年9・10月号
  すべて別冊マーガレット

解説エッセイ:小塚敦子

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小さな炎

卓球を部活でやっている石井ひろみが、スーパープレイヤーの綾瀬幾(あやせいく)への憧れを通して卓球への情熱の小さな炎を燃やし、そしてまた、卓球を通して綾瀬幾との恋を育てていくお話です。
他校に練習試合に行き、そこで初めて綾瀬幾の存在とそのプレイを見て、一目ぼれ状態のひろみ。その幾がなんと、ひろみの学校に転入してきた!
卓球部は色めき立つが、幾は「卓球はしない」と言う。
どうにかして試合に引っ張り出したい卓球部の面々はある作戦を思いつく。
だけど、幾が卓球を止めたのには、重大な意味があったのだ!
+++++++
綾瀬幾が、卓球が出来ないと言うことを知り、そして、その辛さも理解したひろみの決意、『あの人の辛さに比べたら、卓球ができる自分は幸せだ』と思って、人一倍練習するようになるところなんか、見習いたいものです。
それにしても、ガクランなんですよね!!
ガクランのボタンを2個ぐらいはずして白いカッターシャツを覗かせた幾の姿は、やっぱりかっこいい~~♪こう言う男の子のカッコよさを描かせたら、ピカイチでしたね!くらもちさん^^


SCENE105 破られた台本

目の前に現れた人気歌手は、実は自分の幼馴染の初恋の(今でも好きな)人だった!!そして、彼も実は自分を好きだった!!という、女の子から見たら夢物語を、男である人気歌手の目で描いた作品。
主人公の冬美はガリ勉で(ガリ勉って死語?)人気歌手の翔のことも知らない。ただ幼馴染の勇一のことを、10年以上経った今も「まるで少女マンガのように」思いつづけている。が、実は、その幼馴染である勇一=翔も冬美に会いたいと思っていて、冬美の父親が経営するスナックにやってくる。そして冬美は翔が勇一だと知らないままに付き合いだして、惹かれて行く。
翔は冬美のために、キスシーンをためらうようになり…。それがタイトルの『SCENE105』なんですね。木の上のキスシーンが乙女の憧れを誘いますよねぇ(笑)。


一枚の年輪

芸術高校の美女、芸子(のりこ)は小学生のとき好きだった一つ年下の男の子が忘れられなかった。あるとき、その彼、一ノ関が偶然同じ高校に入学してきた!実際に接してみてますます好きになっていく。だけど、芸子にはもうすぐ留学する予定があったのだ。学校に残って彼のそばにいたい気持ちと、留学することで学年が遅れ、帰ってきた時に彼と同じ学年になれるというメリットの板ばさみ。そんな中で、一ノ関も芸子に惹かれていき…。
+++++++
一年の年の差、もうちょっと年を取ればなんてことありません!それに、今ならもっとこの差は小さく感じられるだろうけど、まだまだ年上の女っていうのは一般的ではなかったのですよね。その年齢差の壁を「年輪」になぞらえた物語で、年下のかわいい男の子が「あなた」とか呼んでくれたり尊敬してくれたり。女心をくすぐられますなぁ(笑)
「鍵」を返したとき、芸子の気持ちが一ノ関に伝わり、頬を赤らめる彼にニンマリそして胸キュン!いいなぁ。いいなぁ。と思わされますことよ。

これ、高校生の話なんですよね。
ついつい大学みたいに感じてしまう。
すごくオトナっぽくて、これを読んだのはわたしも高校時代だったけど、自分たちとの隔たりを感じてたなぁ。都会の高校生はオトナっぽいなーと思ってたことを思い出しました。
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[くらもちふさこ]Review | Comments(7) | Trackback(0)
Comment
Re: 実は

こんにちは。交換留学ですか?すごい行動力ですね。
くらもちさんの作品からそんなパワーを受けられたなんて
くらもちさんもきっとお喜びになるのではないでしょうか(^^)
実は
これを読んでいた当時、一年年下の男の子をまじで好きになっていて、高校生だったので、交換留学申し込んで、ほんとに一年留年しました。この漫画がなかったら、今の私はないと思います。
どういたしまして!
N耳さん、なんどもお運びくださってありがとうございます。
うっかりのことは、では、お互い様ということで流しちゃいましょう(笑)
たまに、うちの娘(6年生)がランドセルを忘れそうになったり(ごくたまにですけど)あと、運動靴の代わりにサンダルを履いてゆきそうになったり、してますよ。うんうん(笑)

実はエラソーなことを書きましたが、「45回転」も「ハリウッド・ゲーム」も、持ってないんです。一緒のコミックに収録されているのですね。「45回転」はあんまり覚えてないです。^^;「ハリウッドゲーム」は別マで読んだきりの割には案外覚えていますが、でも、もう一度読みたいなぁ。
と思ったらすっごく読みたい!
ブックオフめぐりをしなくては!!(笑)
何度も済みません
ランドセル事件↓は、私もうっかり者って事を言いたかったのです。

しかも訂正出来てないじゃん(T_T)
そうか…PWも入れないとダメなのね?って、考えたら当り前ですね
ほぅら、図らずもうっかり者が露見する羽目に...orz
何を隠そう、ランドセルを忘れて学校へ行った事が二度あります(爆)

下の「管理者だけに~」ってのにチェック入れとけば良かったのですね?
気が利かなくて済みません。編集させて頂きましたm(_ _)m

>どうして、欄丸団シリーズを固めないのか
コミクスに入り切らなかったのでしょうね。
『ハリウッド・ゲーム』に入ってました『45回転』で、チェックしながら、うっかり読んでしまいました(爆)面白かった(^^;)
そういえば文庫には収録されてましたっけ?45回転。ほんと、文庫で1セットにしてくれてたら良かったのに。
いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます♪
不思議な選択ですよね。
どうして、欄丸団シリーズを固めないのかが不思議です。コミックのほうは「わずか1小節のラララ」に3篇入っていますが、「45回転のイブ」でしたっけ。これもいれて、一冊にまとめたらよいのにね?
今更ですが「金の針銀の糸」が未収録だったことに驚きました。そう言えば!!って言う感じ。うっかりしていました(笑)
あ、表記間違いのご指摘ありがとうございます!削除なんてとんでもないです。わたしはすごくうっかりモノで、こう言うことしょっちゅうなんです。また教えてくださいね。ずうずうしいけどよろしくお願いしますm(__)m
アイドルシリーズ好きでした
shortさん、お久しぶりです。

この文庫、収録作品の選択基準がイマイチよく分かりませんが、私は『銀の糸 金の針』の為だけに買いましたよ(笑)
なぜか持ってなかったんですよね。

ところで、ちょっと指摘させて頂きたい箇所が…。
『小さな炎』の綾瀬郁は「綾瀬幾」かと
私はこの作品で、くらもちファンになったので、つい;;
あ、コメント適当に削除して下さいね(^^)

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