2006年08月16日
![]() | 天然コケッコー (2) くらもち ふさこ 集英社 1995-10 by G-Tools |
天然コケッコーのコミック2巻の内容ご紹介。
収録作品
●scene.4:不思議な伊吹ちゃん
●scene.5:サンドイッチ浩太朗
●scene.6:カッちゃんのたらればママ
●scene.7:意識①
●scene.8:意識②
その他のくらもち作品のレビューリストはこちらからどうぞ。
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●scene.4:不思議な伊吹ちゃん
scene.5からの流れで、神楽のお祭りにやってきた一行。
そよと大沢君のあいだに何かと割ってはいるシゲちゃんを、二人は持て余しています。
みんなから一歩遅れて伊吹ちゃんは、大沢君のお母さんにセットしてもらったイケてるヘアスタイルで登場。
その大沢ママが来てると聞きそよは会って見たくてたまらないんだけど、なんだかタイミングが悪くて会えない。
伊吹ちゃんは大らかで、細かいことは全然気にしない、付き合うにラクな性格でそよちゃんはそこんところが好きだったんだけど、この日なんだかそこに疑問が湧いてきてしまう。あっちゃんの想像力からの進言もあって…。
そして帰る時間になって、シゲちゃんがそよだけに「残って見てかんかね」と誘う。冷やかすように伊吹ちゃんがそよを置いて帰ろうとするので、そよは泣き出してしまいます。
泣くほどシゲちゃんが嫌なのか…そうではなく、ただ単に大沢ママに会って見たいだけ!(笑)しかし、やっと会った大沢ママ、ちょっと怖い。そしてゲームでゲットしたパンダのぬいぐるみをくれた大沢君。それを見て大沢ママはみんなの前で大沢君にそよのことを「彼女?」と聞いてしまう。大沢君は照れつつも「はぁ、まぁ」と肯定する。
伊吹ちゃんはそれを聞いて「二人は付きおおとるの」と突っ込む。上げくシゲちゃんに「シゲちゃん、ショック?」「三角関係じゃよ」「どがあするん」「シゲちゃん、泣いとるん」と突っ込む突っ込む…。
伊吹ちゃーん、よしんばシゲちゃんが泣いてても、そっとしておいてやろうやぁ(笑)伊吹ちゃんはニブキちゃん、笑えるなぁ♪
田舎のお祭り、そして盛り上がる子どもたちの気持ち、大沢ママの初登場、大沢君の「つきあってます宣言」…微笑ましい。
●scene.5:サンドイッチ浩太朗
そよちゃんのお母さんが義理ごとで出かけたので、おとうちゃんの「お守り」をする人がいなくって右田家はちょっと大変。
大沢君を真似て髪を伸ばしたい浩太朗に、おとうちゃんは小学生らしく短く切れ!と言います。せっかく朝から苦労してセットもしたのに。
でも、おとうちゃんに逆らえず、浩太朗は家を出て散髪に…。
大沢君からそよに電話がかかってきたとき、大沢君のお母さんが「田浦のじいさんのところの、東京から戻った不良娘=田浦美都子」と知りおとうちゃんは何故か激昂。電話をブチっと切ってしまい、田浦の子と付きあうんじゃない!!と言います。
いつになっても帰らない浩太朗。実は、浩太朗は山辺の床屋さんに行かずに大沢君の家に行った模様。それを知りつつおとうちゃんには「家出かも」と脅すそよ。しかし、浩太朗は実際40分前に帰ったと大沢君。
夢中で探すおとうちゃんとそよ。
大沢ママにカッコよくヘアカットしてもらった浩太朗は、タヌキと一緒に穴の中に落ち込んで出られなくなったのでした。浩太朗を助けようとしておとうちゃんまで穴に…。
でも、浩太朗を心配したおとうちゃんの狼狽振りを見て、何か感じたそよなのだった。
なんか、年頃の娘とオヤジの関係がリアルでいいですねぇ。
浩太朗が可愛いったら♪
●scene.6:カッちゃんのたらればママ
大沢親子が東京からもたらした刺激はカッちゃんのママに「カラオケスナック゛サユリ"」開店にまで発展!!
カッちゃんがそよたちに大盤振る舞いした無料ドリンク券で、大沢君はカラオケをするのを楽しみにしています。
当然面白くないのがカッちゃんのママ。子どもたちをなんとか店に入れまいとするんだけど、段々と客足そのものが遠のいていって…。
そよは、カッちゃんママの作ったにっころがしの美味しさに感激。東京で店を持ちたかったのならきっと出来たのに、と言ってあげるのだけど、カッちゃんママは「新聞の勧誘がぼいしゅうて…(怖くて)」と。信じられないそよに、大沢君が「怖い勧誘」の見本を示すと、カッちゃんママになぜか心が通じ・・。きっと分かってくれる人が欲しかったんですよね。で、わかってくれた大沢君に気を許し、そよの誉め言葉に気を良くしてカラオケスナックはお好み焼き屋さんになりましたとさ。
シゲちゃんが父親といっしょに「スナック・サユリ」に行く場面。あの親子並んだときの迫力よ…(笑)
●scene.7:意識①
郵便局を訪れたそよの目に止まった漫画スクール宛ての封書。あっちゃんのものだとシゲちゃん、口を滑らしてしまいます。
それまでのシゲちゃんの反応は、そよちゃんにわざと冷たくしているのかなって言うのが一転ヘコヘコとなるのが面白い。
右田家では恒例の餅つきがるんだけど、大沢君から呼び出しがあり、そよは森町に行くことに。病院で薬を受けとる大沢君。その間に病院の待合室であっちゃんの応募した漫画雑誌を見つけて、期待賞のあっちゃんの漫画(すごいよ!!!あっちゃん!!!)の内容が大沢君の話だと知ります。
そのあと二人は(手をつないで)映画を見て帰るんだけど、お餅を分けてあげようとするそよに、おとうちゃんが「田浦の子とつき合おちゃいけんと言うたじゃろう!」「餅はやらん!!」と大声で怒鳴りますが…。ちょっと大人気ないよねぇ。おとうちゃん。
おもてでそれを聞いた大沢君は、餅はいらないと帰ろうとします。
●scene.8:意識②
が。追いかけて、大沢君に向かっておとうちゃんへの不満を口にするそよ。
家に帰っても怒っているおとうちゃんに怒りが湧いて仕方がない。
翌日、おとうちゃんが山辺さんちに散髪に行ったと知り、大沢ママが働いてるので焦ったそよが様子を見に行くと、おとうちゃんはいなくて大沢ママがそよに向かって
「あんたじゃったかいねぇ、広海のお気に入りは
面食いじゃねぇ あの子も」
などと言うのだ。そこに、おとうちゃん遅れて登場。
そよと大沢美都子が喋っている場面を見てパニックに陥ります。
二人の間に何かがあった?おとうちゃんが美都子さんに
「うちの子も二股かけられちゃあかなわんけぇねぇ」とか
「わしと同じ目にだけは合わせとおない」なんて、囁いていますが…。
この二人に、何かある!不審に思うそよちゃんの気持ちを「いいって…ンなこと」と軽くかわす大沢君なのでした。
特筆は、あっちゃんの漫画を山辺父がみんなに見せまわっていること。
あと、二人でバスに乗ったりふたりで歩いたりする時に村のオバチャンたちの視線が気になるのが印象的。田舎ってほんと、こんな感じですからね!!
コミック文庫では、1巻にscene5まで。解説は聖千秋さん。
2巻にはscene6からscene13まで。描き下ろしエッセイ付き。
わたしは単行本しか持ってないのですが(最終巻だけは持っているけど)巻末のためだけにコミック文庫も欲しいですよねぇ!!
天然コケッコー1巻
3巻
そよちゃんのお母さんが義理ごとで出かけたので、おとうちゃんの「お守り」をする人がいなくって右田家はちょっと大変。
大沢君を真似て髪を伸ばしたい浩太朗に、おとうちゃんは小学生らしく短く切れ!と言います。せっかく朝から苦労してセットもしたのに。
でも、おとうちゃんに逆らえず、浩太朗は家を出て散髪に…。
大沢君からそよに電話がかかってきたとき、大沢君のお母さんが「田浦のじいさんのところの、東京から戻った不良娘=田浦美都子」と知りおとうちゃんは何故か激昂。電話をブチっと切ってしまい、田浦の子と付きあうんじゃない!!と言います。
いつになっても帰らない浩太朗。実は、浩太朗は山辺の床屋さんに行かずに大沢君の家に行った模様。それを知りつつおとうちゃんには「家出かも」と脅すそよ。しかし、浩太朗は実際40分前に帰ったと大沢君。
夢中で探すおとうちゃんとそよ。
大沢ママにカッコよくヘアカットしてもらった浩太朗は、タヌキと一緒に穴の中に落ち込んで出られなくなったのでした。浩太朗を助けようとしておとうちゃんまで穴に…。
でも、浩太朗を心配したおとうちゃんの狼狽振りを見て、何か感じたそよなのだった。
なんか、年頃の娘とオヤジの関係がリアルでいいですねぇ。
浩太朗が可愛いったら♪
●scene.6:カッちゃんのたらればママ
大沢親子が東京からもたらした刺激はカッちゃんのママに「カラオケスナック゛サユリ"」開店にまで発展!!
カッちゃんがそよたちに大盤振る舞いした無料ドリンク券で、大沢君はカラオケをするのを楽しみにしています。
当然面白くないのがカッちゃんのママ。子どもたちをなんとか店に入れまいとするんだけど、段々と客足そのものが遠のいていって…。
そよは、カッちゃんママの作ったにっころがしの美味しさに感激。東京で店を持ちたかったのならきっと出来たのに、と言ってあげるのだけど、カッちゃんママは「新聞の勧誘がぼいしゅうて…(怖くて)」と。信じられないそよに、大沢君が「怖い勧誘」の見本を示すと、カッちゃんママになぜか心が通じ・・。きっと分かってくれる人が欲しかったんですよね。で、わかってくれた大沢君に気を許し、そよの誉め言葉に気を良くしてカラオケスナックはお好み焼き屋さんになりましたとさ。
シゲちゃんが父親といっしょに「スナック・サユリ」に行く場面。あの親子並んだときの迫力よ…(笑)
●scene.7:意識①
郵便局を訪れたそよの目に止まった漫画スクール宛ての封書。あっちゃんのものだとシゲちゃん、口を滑らしてしまいます。
それまでのシゲちゃんの反応は、そよちゃんにわざと冷たくしているのかなって言うのが一転ヘコヘコとなるのが面白い。
右田家では恒例の餅つきがるんだけど、大沢君から呼び出しがあり、そよは森町に行くことに。病院で薬を受けとる大沢君。その間に病院の待合室であっちゃんの応募した漫画雑誌を見つけて、期待賞のあっちゃんの漫画(すごいよ!!!あっちゃん!!!)の内容が大沢君の話だと知ります。
そのあと二人は(手をつないで)映画を見て帰るんだけど、お餅を分けてあげようとするそよに、おとうちゃんが「田浦の子とつき合おちゃいけんと言うたじゃろう!」「餅はやらん!!」と大声で怒鳴りますが…。ちょっと大人気ないよねぇ。おとうちゃん。
おもてでそれを聞いた大沢君は、餅はいらないと帰ろうとします。
●scene.8:意識②
が。追いかけて、大沢君に向かっておとうちゃんへの不満を口にするそよ。
家に帰っても怒っているおとうちゃんに怒りが湧いて仕方がない。
翌日、おとうちゃんが山辺さんちに散髪に行ったと知り、大沢ママが働いてるので焦ったそよが様子を見に行くと、おとうちゃんはいなくて大沢ママがそよに向かって
「あんたじゃったかいねぇ、広海のお気に入りは
面食いじゃねぇ あの子も」
などと言うのだ。そこに、おとうちゃん遅れて登場。
そよと大沢美都子が喋っている場面を見てパニックに陥ります。
二人の間に何かがあった?おとうちゃんが美都子さんに
「うちの子も二股かけられちゃあかなわんけぇねぇ」とか
「わしと同じ目にだけは合わせとおない」なんて、囁いていますが…。
この二人に、何かある!不審に思うそよちゃんの気持ちを「いいって…ンなこと」と軽くかわす大沢君なのでした。
特筆は、あっちゃんの漫画を山辺父がみんなに見せまわっていること。
あと、二人でバスに乗ったりふたりで歩いたりする時に村のオバチャンたちの視線が気になるのが印象的。田舎ってほんと、こんな感じですからね!!
コミック文庫では、1巻にscene5まで。解説は聖千秋さん。
2巻にはscene6からscene13まで。描き下ろしエッセイ付き。
わたしは単行本しか持ってないのですが(最終巻だけは持っているけど)巻末のためだけにコミック文庫も欲しいですよねぇ!!
天然コケッコー1巻
3巻
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Comment
おもしろいですよねー!伊吹ちゃん(笑)
そよちゃんも泣いてしまって、なにもそこまで思いつめなくてもって思うんだけど、妙にリアリティがありました。泣くほどのことだったんですよね、そよちゃんには。
しかも、いざ大沢ママに会ってみれば「なんかちと怖いかもしれん」みたいな…(笑)あのあたりの気持ちの動きが絶妙に表現されています!わたしは照れながらも、そよちゃんとの交際宣言をする大沢君が好きです♪
そよちゃんも泣いてしまって、なにもそこまで思いつめなくてもって思うんだけど、妙にリアリティがありました。泣くほどのことだったんですよね、そよちゃんには。
しかも、いざ大沢ママに会ってみれば「なんかちと怖いかもしれん」みたいな…(笑)あのあたりの気持ちの動きが絶妙に表現されています!わたしは照れながらも、そよちゃんとの交際宣言をする大沢君が好きです♪
「いぶきちゃんは、ニブキちゃんだった。」というセリフが、妙に心に残っています(笑)。大沢ママに会いたいのだけど、成り行きで、なかなか会えない。大人だったら、うまく立ち回るんだろうけど、それができない子ども心を、絶妙に描いていてすごいです。
時々読み返す、数少ない漫画の一つ。読み始めると、すぐに心は島根です。
時々読み返す、数少ない漫画の一つ。読み始めると、すぐに心は島根です。
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