2006年09月04日

グリーンハウスはどこですか
岩館 真理子

◆グリーンハウスはどこですか? 1976年週間マーガレット40~50号
◆あの星をひとつぶ 1972年週間マーガレット33号
うれしい♪
このコミックだけ探してもなかったんだけど、ようやく入手の運びとなりました。わーい♪♪
時期としては「ふたりの童話」と「17年目」の間に出版されたコミックでかなり初期の作品といえますね。初々しいです^^
(その他の岩館真理子作品のレビューリストはこちら)
◆グリーンハウスはどこですか
ある日、下宿家の「グリーンハウス」にやってきた、ウルトラ方向音痴の女の子、小川理津。グリーンハウスに来る前にあまりに迷ったために行き倒れてしまい、下宿屋のおばさんの息子健太郎に背負われて…。
グリーンハウスにはいわれと言うか、思い出があるんです。
下宿家の現オーナー(このひとのおじいちゃんが元々下宿家のオーナーだったんだけど引退して今の健太郎の母に代替わりしたのです)が娘時分のはなし。
とってもステキなカップルがいました。
その二人は結婚したに違いない。
で、オーナーは憧れのそのカップルがいつか訪ねてくれると思って待っているのです。オーナーはその男性が好きだったのです。
ところで、この理津。なんだか秘密めいている。やけに懐かしそうにこのグリーンハウスを見つめる眼差し、時々見せる寂しそうな表情などなど。
なにか、グリーンハウスに思い入れがあるのでは?
彼女は、オーナーの憧れのカップルの娘に違いない!と、下宿人たちは憶測を飛ばしあうのですが…。
そんな時、理津の弟まもるが理津を訪ねてくる…。
理津はオーナー憧れの二人の娘で、二人は離婚した。オーナーの思い出を壊したくなくてウソをついていた、と、理津はいったん打ち明けるけどそのウソは下宿人のひとり智美によって見破られる。
見破った智美こそ、そのカップルのうちの女性、章子の娘だったのです。
章子は結局当時の恋人誠二とは結婚せず、他の人と結婚して智見が生まれたのだった。で、智美もやはりオーナーに、二人が結局分かれたということを言えないままにグリーンハウスで暮らしていたのでした。
では、結局、理津は?
理津は当時ここで出合った別のカップルの娘だったのです。
懐かしそうにグリーンハウスを見ていたのは、3歳まで理津も両親とここで暮らしていたから。
でも、両親の離婚は本当の話。
理津は両親の離婚に傷つき、そして母の再婚にまたまた傷ついていたのです。
オーナーは当時別の場所で住んでいたので、理津の両親を知らないのだけど、オーナーのだんなさん、つまり健太郎のおとうさんが理津の両親を覚えていました。
「二人は本当に愛し合っていたと父は言った」という健太郎。
人の気持ちは変わるけど、先のことは分からないけど、今の気持ちが本当ならばその真実は永遠だ、と健太郎。
理津は「いまが真実なら明日を信じられる」と…。
ちなみに、智美の彼のヨシミツは誠二に似ている。ひょっとして?
他の下宿人も、どこか、グリーンハウスの昔の住人たちの写真の面差しに似ているのです。みんなひょっとして…?
心があったかくなるようなほのぼの(切ないけれど)ステキな童話のような物語。
で、下宿屋っていうと「まるでシャボン」を思い出すね。
あさ、学校へ行く前に彼女と見詰め合うって言うのもせっちゃんと神島君のエピソードみたい。
◆あの星をひとつぶ
突然彼氏に振られたかす美。
彼の矢納元は、かす美の妹の恵子が好きになったと。
目の前で突然恋人振りを見せ付けられても健気に気丈な振りをするかす美。
その理由は…。
元の家が事業に失敗し傾き、学費もままならなくなった。
かす美の家は裕福だから、かす美と一緒になれば自分の利益になる。
それがあまりにもいやしく感じられ、元はかす美じゃなく恵子とならば罪悪感なく援助を受けられるのではないかと思ったのでした。
しかし、かす美もかわいそうだけど、妹の恵子もかわいそう。
それでも、あっさり元を許した恵子の度量に惚れ惚れしました(笑)
何度も側溝に足を突っ込んで、いつも泥だらけなんです。かす美。
岩館さんの主人公らしいと言えば言えますね。
見破った智美こそ、そのカップルのうちの女性、章子の娘だったのです。
章子は結局当時の恋人誠二とは結婚せず、他の人と結婚して智見が生まれたのだった。で、智美もやはりオーナーに、二人が結局分かれたということを言えないままにグリーンハウスで暮らしていたのでした。
では、結局、理津は?
理津は当時ここで出合った別のカップルの娘だったのです。
懐かしそうにグリーンハウスを見ていたのは、3歳まで理津も両親とここで暮らしていたから。
でも、両親の離婚は本当の話。
理津は両親の離婚に傷つき、そして母の再婚にまたまた傷ついていたのです。
オーナーは当時別の場所で住んでいたので、理津の両親を知らないのだけど、オーナーのだんなさん、つまり健太郎のおとうさんが理津の両親を覚えていました。
「二人は本当に愛し合っていたと父は言った」という健太郎。
人の気持ちは変わるけど、先のことは分からないけど、今の気持ちが本当ならばその真実は永遠だ、と健太郎。
理津は「いまが真実なら明日を信じられる」と…。
ちなみに、智美の彼のヨシミツは誠二に似ている。ひょっとして?
他の下宿人も、どこか、グリーンハウスの昔の住人たちの写真の面差しに似ているのです。みんなひょっとして…?
心があったかくなるようなほのぼの(切ないけれど)ステキな童話のような物語。
で、下宿屋っていうと「まるでシャボン」を思い出すね。
あさ、学校へ行く前に彼女と見詰め合うって言うのもせっちゃんと神島君のエピソードみたい。
◆あの星をひとつぶ
突然彼氏に振られたかす美。
彼の矢納元は、かす美の妹の恵子が好きになったと。
目の前で突然恋人振りを見せ付けられても健気に気丈な振りをするかす美。
その理由は…。
元の家が事業に失敗し傾き、学費もままならなくなった。
かす美の家は裕福だから、かす美と一緒になれば自分の利益になる。
それがあまりにもいやしく感じられ、元はかす美じゃなく恵子とならば罪悪感なく援助を受けられるのではないかと思ったのでした。
しかし、かす美もかわいそうだけど、妹の恵子もかわいそう。
それでも、あっさり元を許した恵子の度量に惚れ惚れしました(笑)
何度も側溝に足を突っ込んで、いつも泥だらけなんです。かす美。
岩館さんの主人公らしいと言えば言えますね。
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