2006年09月19日

![]() | グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 ますむら ひろし 扶桑社 1995-07 by G-Tools |
++++あらすじ+++++
イーハトーブの大きな森の中で生まれたグスコーブドリと、妹のネリ。
森の中で幸せに成長するが、グスコーブドリ10歳、ネリ7歳の時深刻な飢饉が世界を襲う。親はわずかな食料を残して森の中に出かけてしまった。むろん、子どもたちのために自らを捨てに行ったのだ。
その後訪れた謎の男にネリをさらわれてしまう。
ブドリのもとに、またしても見知らぬ男が現れてブドリたちの家を勝手に「イーハトーブてぐす工場」と看板を立てて使い始め、ブドリも働かされる。
火山が噴火して、降灰の為にてぐすも森もダメになりブドリはついにこの森を去ります。
そして、赤ひげの男のところでオリザを作る手伝いをしながら、クーポー博士の書物に感銘を受け、やがてはイーハトーブ市の学校のクーポー博士のところへ行き、そこから今度はイーハトーブ火山局のペンネンナーム技師に紹介してもらう。
火山局の中でブドリは生き生きと火山を観察し、人々の為に肥料入りの雨を降らせたりと大活躍をする。ネリも生きており再会を喜んだりもする。
しかし、いつか家族がバラバラになった冬を予感させる天候不順の年がやってきた。このままでは厳しい凶作となり、あの年の自分たちのように不幸な人々が増える…そう考えたブドリは、火山の一つをわざと噴火させて、気候を直すことを思いつく。
しかし、その火山を爆発させる役目を負った者は、生きては帰れないのだ。
ブドリは、自らその役目を志願するのだった。
++++++
この作品は、ますむらひろしさんの、宮沢賢治シリーズの第3弾。
同時収録は
「猫の事務所」「どんぐりと山猫」
第1弾は
![]() | 風の又三郎 ますむら ひろし 朝日ソノラマ 1985-07 by G-Tools |
第2弾は
![]() | 銀河鉄道の夜 ますむら ひろし 朝日ソノラマ 1985-06 by G-Tools |
出版社が「グスコーブドリの伝記」が扶桑社なのに、ほかの本は朝日ソノラマになってますが詳しくはわかりませんが、扶桑社から3作品とも文庫として出版されているようです。
はなちゃんにお借りしました。ありがとうございました♪
![]() | 宮沢賢治全集〈8〉注文の多い料理店・オツベルと象・グスコーブドリの伝記ほか 宮沢 賢治 筑摩書房 1986-01 by G-Tools |
さてここでご紹介したいものが2つあります。
ひとつはますむらひろしさんの原作がアニメになること。
この2006年10月に、ますむらひろしさんの原作「アタゴオルは猫の森」が映画化されます。
映画の公式サイトはこちら。
なんと、主人公が我らが山ちゃん、山寺宏一さんですよ♪
以前「銀河鉄道の夜」も長編アニメになりましたが、このますむらひろしさんのコミックを映画化したものだったのですね。
ますむらひろしさんの「ごろなお通信」はこちらです。
もうひとつ、ご紹介したいのは…。
実は、青木るえかさんが好きでして。
青木るえかさんの強烈な主婦シリーズエッセイって言うのがありまして。
その第3弾の「主婦の旅暮らし」と言うエッセイの中で猫のことを「ネリ」と呼んでるというくだりがあったのです。
そのネリの、名前の由来はこのますむらひろしさんの「グスコーブドリの伝記」のブドリの妹のネリから来ているのです。
この夫婦は猫が好きで、賃貸マンションであるにもかかわらず猫を飼ってるんだけど、2匹まではいいらしい。3匹になると家の中がすさんでくると言う。3匹になると「3ネリ体制確立」と言って「厳戒令発令」のごとく警戒するらしい。
興味を引かれた方は読んでみてください。
ともかく、強烈なエッセイです。
主婦の旅ぐらし | |
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