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天然コケッコー 3巻

2006年10月18日
4088642287天然コケッコー (3)
くらもち ふさこ
集英社 1996-02

by G-Tools


scene9~13まで収録
コーラス’95年4~8月号に連載
天然コケッコー
  天然コケッコー:1巻
  天然コケッコー:2巻

●scene9:レジスタンス

大沢君が祭りの夜にくれたパンダのぬいぐるみをおかあちゃんが近所の赤ちゃんに、そよに断りもなくあげちゃった。怒るそよにおとうちゃんが「人形ぐらいでがたがた言うな」と。同じ頃、あっちゃんはマンガのことを言いふらす父親に腹を立て傷つき家出を。二人は学校に立てこもりますが…。

放課後、無人の学校の様子が良く出てる~。アリが這うサッちゃんの机が笑える!そして、助けに来た大沢君のサバイバルなお助けグッズがおかしい。男の子って感じです!そしてあっちゃんのお父さんが、篤子と大沢君のふたりに店を継いでもらいたがってるという情報にたいして、そよちゃんは「ええなぁ、ええお父ちゃんじゃねぇ」と。その優しい発想が好き。ほんとにそよちゃんっていい子だ。あっちゃんとは時々行き違いがあるようだけど、あっちゃんもそんなそよちゃんの良さがちゃんと分かってると思う。

●scene10:聖バレンタイン

今までは机の落書きのアイアイガサ同様、チョコレートを上げる相手もいなかったそよたちに、大沢君の登場で俄然色めき立つ行事に!!さて、どんなチョコを送ろうか。だけど、そよちゃんはなんだかモンモンしています。それは何故??

そよちゃんの弟、浩太朗がやっぱり可愛いのよね。小さい頃は純粋にチョコレートをありがとう♪って感じなのだが、だんだんと義理でお礼を言うようになって。匿名でチョコを上げても結局そよちゃんからだと気付いて、ちゃーんと、でもどこか申し訳ないような感じで「おおきに」という浩太朗の愛しさよ。で、色めきたったバレンタインに、大沢君だけじゃなくってちゃんと浩太朗にもチョコを用意した伊吹ちゃんとあっちゃんもグッド♪
しかし、大沢君は他からもチョコをもらった見たいだし、そよちゃんのおとうちゃんと大沢君のお母さんとの仲もなんだか気になるし。ちょっと不安を垣間見せますね。大沢母⇒そよ父⇒そよ母⇒浩太朗⇒大沢君にめぐりめぐったチョコが面白い。

●scene11:見えないライバル

バレンタイン同様に、初めてのホワイトデー♪わくわくの3人娘が可愛いです。浩太朗が卒業して小学校は、カッちゃんとサッちゃんの二人だけに。その下がいないので廃校の危機?そよちゃんはどうしても学校をなくしたくないんだけど、大沢君はその点クールなのが不満です。
見えないライバルって言うのは、バレンタインに東京からチョコを送ってきて、ホワイトデーに大沢君が速達でお返しをした相手。
いろいろ思ってそよちゃんは就学旅行に東京へ行きたいと思い立ちますが。




●scene12:旅行報告その1
●scene13:旅行報告その2

そよちゃんの念願叶い、就学旅行は東京へ。のんびりゆったり広々のそよちゃんの田舎からいきなり東京を見たら、そりゃビックリですわね!
憧れの東京だけど、やっぱり自分には自分の村が一番良いと悟ったそよちゃん。でも、迷子になりそうになったとき大沢君が髪を乱して探しに来てくれたり、友達に自慢げにそよちゃんを紹介したり、ふたりの距離がまた一段と縮んだみたい。
松田先生が何気にイイ感じ。
どうしても東京へ「今」行きたい。「大きくなってから行く東京と、今行く東京では違う」と言うそよちゃんに「それはどこでも同じ」と言う鋭いコメント。だけどそよちゃんのために学校や親を説得してくれたし、思ったよりも疲れるだけの都会に落ち込むそよちゃんに「田舎のほうが好きだと分かっただけでも収穫だ」と言ってくれる。良い先生だなあ。好きです。松田先生!

おとうちゃんへのお土産が笑える。おとうちゃん、信じたのかな?信じた振り?(笑)


※コミック文庫はscene12までが2巻に収録。scene13からはコミック文庫3巻に。

天然コケッコー4巻
       
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[くらもちふさこ]Review | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
くまま♪映画化、どうなってるんでしょうね。撮影は。気になりますね。
大沢君って、何気にそよちゃんをすっごく自慢に思ってるのが可愛いね。
大沢君の友達がまた、その辺にいそうな感じで、上手いんですよね~~♪
この作品は、一つ一つのエピソードがみんな、珠玉と言いたいくらいです。
これ、続編があったら、読みたいような、読みたくないような、微妙ですが。

大沢君のそよちゃんへの、クールなぞっこんぶりが、ほほえましいです。

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