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ブラック・ジャック (16)/手塚治虫

2006年12月11日
4253031757ブラック・ジャック (16)
手塚 治虫
秋田書店 1979-01

by G-Tools


16巻はかなり好きな作品が多い一冊。その中で印象的な物語を…。


147話:未来への贈りもの
若かりしB・J。研修医である。その病院に入院している二人の重病患者「筋萎縮性側索硬化症」の青年と「全身性エリテマトーデス」という病気の女性が病院内で恋愛して結婚する。
10年後のB・Jが、ソ連(!)のある博士に頼んで、人間冷凍保存機に入れ人工冬眠させる(未来なら治療法も見つかるだろうというので)と言う話なのだが。
不治の重病を持っているのに前向きに愛し合おうとする、二人の若者の健気さに涙が出た!!

さてその次の148話:海は恋のかおり
ある日突然B・Jの元へ、見るからに「港みなとを渡り歩いてる風来坊だぜ、まどろ~す♪」って感じの男の子が訪ねてきて、全身に掘り込まれてる刺青をとってくれと言う。
この少年にB・Jを紹介したのは如月めぐみ(→B・Jの心の恋人)だったのだ!なぜだ!なぜだ!と悩めるB・J。ストイックでクールな印象が薄れてちょっとファンとしては、めぐみにジェラシーなんだけど。
でも、この少年の切ない恋心に泣かされるのでした。

お次の149話:二人三脚
幼いころには父親と仲良く運動会で二人三脚をした少年だったが、今では顔を合わせればケンカばかり。その挙句にぐれた少年が、悪いグループに入ってしまい、B・Jのお金をゆすろうとする。
その場に行きがかった少年の父親も、グループの餌食にされてしまった。B・Jの家に突っ込もうと、少年もろとも父親も車ごと大破してしまったのだ。父親は即死だったが、少年は一命を取り留める。その足の骨は父親の骨を移植したのだ。母親から少年は手紙を受け取る。そこには父親の無骨で不器用な文字で「小さいときに二人三脚をした事が忘れられない。人生はひとりじゃない。二人三脚も必要だ」と書かれていた。
少年は涙を流しながら「お父さん、これからはずっと二人三脚だよ」とつぶやくのだった。

147でうるるん…と来て、148でポロポロっと来てお次の149!これで、決定!滂沱の涙がだ~だ~!!ですね!「泣かせ」の三段腹…じゃなくて三段構造ですね!!

ちなみにこの「二人三脚」ではピノコが「『ルーツ』を見た」と言っております。そっかー。ルーツ放映していたときだったんだね~。
「ルーツ」覚えてますか?皆さん。
クンタ・キンテですよ!懐かしいね♪
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[た行のマンガ家]手塚治虫 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
Re: No title
コメントありがとうございます!
そうでしたか。
今度じっくり見て見ます。
お返事遅れてゴメンなさい(~_~;)
また遊びに着て下さいね。

BJを読んでいると、病気の名前や症状を覚えて
ニュースなどを見ても
「あのマンガの病気だ」などと、今でもよく思い出します。
No title
未来への贈り物、
女の子はたしか亜里須という
名前では?

自分も大好きなエピソードです。

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