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しろいくも/岩岡ヒサエ

2007年01月30日
4091885314しろいくも
岩岡 ヒサエ
小学館 2004-11-30

by G-Tools


2005年に出版されているIKKICOMIXです。
中身は、同人誌に掲載された作品を中心に、散文的な叙情あふれる小編集になっています。
初出は、2000年あたりからいろんなタイトルの同人誌に発表されているようですが、表題作の「しろいくも」が、第6回イッキ新人賞「イキマン」を受賞。そして、月間IKKIの2004年7月号に掲載されました。
同じ年のIKKIの10月号には、「ホッピーズベア」という作品が掲載されています。
「在るところへ」という書き下ろし作品を含む、全14作品を収録した、著者の初のコミックです。


新人賞を受賞した「しろいくも」が、ものすっごく良いです。
これは泣けますよ~!
つれあいに先立たれた寂しさを抱えたおじいさんを、飼い犬のシロの視点から描いた作品です。
この、おじいさんが、おばあさんを亡くした喪失感に打ちひしがれつつも、おばあさんの遺したたったひとつのペットボトルを大事にすることで、日々シロといっしょにおばあさんの面影を追いながら生きてる姿が胸を打ちます。

最後はイヌも、老衰で死んでしまうのだけど、おじいさんはシロに託します。おばあさんが遺したペットボトルを。
シロがそれを手土産に、おばあさんの元へ・・・。

「死」をものすごく優しい視点で捉えた秀作ですね。
おススメ!!


「ホッピーズベア」も面白いです!
会社で同僚の女の人に振られてヤケになっている主人公がであったのは、着ぐるみの「クマ」!!
しかも、子ども。で、学校に行っている。
洋食屋の「ホッピー」を経営しているお父さんのために、人寄せのアルバイトをしているんです。
主人公から見れば、その仔グマの「あけび」さん(名刺を持っているのです)が、幸せには見えないんですよね。
だけど、あけびさんはちゃんと、自分が「しあわせ」だと、知っている。
「幸せは、幸せであることに気づいてないと、自分のところまで届かない」
そう聞いて、なにか気づいた主人公なのでした。
その後の「ナンパ」と「ばっさり」が、めっちゃ笑える!意表を付かれましたわ。(笑)

あと、よかったのは
夫婦が自分たちのいままでを振り返りながら、ふるさとへ帰る「おウチに帰ろう」
赤ちゃんは神様、という「ぶどう摘み」。人間って生まれたすぐのときは、きっと心も広くって綺麗で、純真で無垢で・・・それこそが「神」のような存在で、体が育てばそれだけ心が狭く小さくなってゆく・・・、そうかもなぁと、思ったしだい。
夫婦の時計の思い出を語る「骨董屋さくら堂」も。

全体にホンワカふんわりした絵柄で癒される、大人の絵本のような一冊です。
あさみさんにお借りしました。ありがとう~♪
siroikumo

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[あ行のマンガ家]岩岡ヒサエ | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
>くまま
ものすっごい短編がたくさん収録されてるのですが
結構インパクトの強い漫画が多いです。
同人上がりの漫画家さんは多いと思うけど、プロになる人はそれなりに惹きつけるものがたりを描かれるなぁ
と、思うしだいです。
くままは泣きますよ。これ。(笑)
ど、どうしよう。
これ、読んだだけで泣けました。
また、この絵が、すごいふわふわ感ですね。

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