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花ボーロ/岩岡 ヒサエ

2007年02月03日
4091885322花ボーロ
岩岡 ヒサエ
小学館 2005-11-30

by G-Tools


しろいくも」の花岡ヒサエさんの第2弾。
今度は、学校を舞台にした連作短編集となっています。
学校って独特の世界だと思うのだけど、その中で何気ない・・・ほんとに日常の何気ない出来事を、著者の視点で切り取ると、こんなにもホンワカあったかい物語の集まりになるのかなぁ。
登場人物たちは、そのお話ごとに変わっていく(脇役で登場したりする)のだけど、誰もが愛しいです。
全10話、16ページから20ページの短編ばかりだけど、どれもなんか心に残るしみじみした感じがいい!
殺伐としたイメージ先行の「学校」になってしまって久しいけれど、こんな空間であってほしい。いつまでも。

*教室の兎
小学校、森先生のクラスの子どもたちが兎を保護します。飼うか飼わないかクラスの中でも対立。反対意見の一人は、自分の情が移ってしまって離れがたくなるときの事を心配して反対している。(うん、気持ちは分かる!!)あるとき、夜間はダンボールの中に入れているはずのチーコ(兎の名前なのです)が朝には必ず外に出ている。ダンボールの上にどんな重石をしておいても必ず朝には、外に出ているのです。犯人探しが始まり、飼う事に反対していたサチオが疑われるのだけど・・・。
兎は自力で箱から出ていたのです!意外な方法で!(持ち手の部分の穴からそりゃもう、無理やり出ているんです。もりもりもり~~という感じで。それが可笑しいの!
チーコを飼う、保護しているつもりだったけど、チーコたちはどこでも自由に生きるということを目の当たりにして、クラスのみんなはチーコをただ見守る事にするのです・・・。

*オトノハコ
高校に入学したばかりの詔子。部活のことで悩み中。大好きなバレーは結局挫けてしまったので、なんとなく自分を見失って空虚なんですね。どうしてもバレーを引きずってしまい、前に進めない。詔子ちゃんの悩み具合なんかがリアルで、心に迫ります。そんな詔子が選んだ部活は?
この合唱部の部長さんが、いい味!!

*ウチマス
ウチダ君とマスダ君、あわせて「ウチマス」ですって。ぷぷぷ・・・。
すんごい大きい頭、というかヘアスタイル。アフロ?ぷぷぷ・・・。
いわゆる「不良」ですが、好感度100パーセントのふたり。
中学の終わりにバイク事故を起こして、それをちゃんと反省して「怒らない」ことにしているのです。
バイト先の店長に万引きを誤解されたりしながらも、怒らない日常。
すごい、このふたりは凄いです。好き♪

*坂の上
ふたたびさくら小学校。森先生が研修中の代行教師として退職した益本先生がつきます。久しぶりの子どもたちとの生活を、大いに楽しむ益本先生。
坂の上には駄菓子屋さんがあり、そこは益本先生にとっても思い出深いお店。先生は子どもたちをそこに連れて行くのです。そして、その感想文を20年後に提出しなさい、と言うのでした。

*悩める先生
筋肉体質の女になりたい芳本先生は、給食センターの島村さんといい感じに・・・。だけど、太った島村さんを時々ものすごく怖くなるのです。
その理由は・・・。
島村さんのキモチの「紅白饅頭」が愛しい♪

*童
ちいさい子どもの幻覚が見えてしまうタケオ。扉でもふたでも開けたらそこに、小さい子どもが見えるので、「開ける」のが怖い毎日。(でも、大きさは自由自在なの。小さい所には小さい姿で、大きなドアを開けたときは大きな姿で見えている。)
幼馴染でお隣の茶道部の部長のユカは、タケオくんのよき話し相手です。茶道部一筋のこのユカちゃんがなんとも味わいがある女の子で、彼女と接するうちに小さい子どもが見えなくなる?
彼女の明るさがタケオを救うのですね。

*花ボーロ
消えてしまった小さい子どもの事が気になるタケオ。
そして、受験を間近に控えて部活を止めなさいと言われているユカ。
屋上でのしみじみした会話が心に沁みます。
花ボーロ、食べながら・・・。

そのほかにも
*学びの庭
*夜の王国
*かまとりさんは空を飛ぶ
など、珠玉の10篇。
と、ほのぼのエピローグつき。
おススメです。
あさみさんからお借りしました。ありがとう♪


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[あ行のマンガ家]岩岡ヒサエ | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
>くまま♪
くーちゃんのお話も可愛いですね~♪「永遠の野原」の作者のエピソードも似たようなのがありましたね。廊下において置いて、部屋には入れないと。でも、イヌは前足だけ入れて家人の様子を見る、次には両足を部屋に入れて、次は体も・・・と、遠慮しながらもどんどん部屋に入り込んでくるんです。物言わぬイヌだからそういう体や顔つきでの表現にぐっと来るのではないかと思います♪
岩岡さん、いいですよ~~♪チェックしてみてくださいね♪
可愛いですねえ。兎のお話、
クーも、我が家に着たばかりの頃、外飼いするつもりで、玄関のたたきにコーナーを作って、あがりこまないように、柵をしていたのです。毎朝、ないていて、「お、今日はないてないな。」と思ったら、すごい隙間を潜り抜けて、2階に上がってきたらしく、私のベッドの横で、ちょこんと座って、私がおきるのを待っていたのです。その様子が可愛くて。すみませんm(_ _)m、又、犬馬鹿のお話になりましたが、岩岡さん要チェックです。

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