2007年03月16日
![]() | ひかりのまち 浅野 いにお 小学館 2005-06-17 by G-Tools |
ひかりのまち・・・その名前の新興住宅地で起きる日常、ごく普通の日常とは言えないのですが、この作者にかかると「何処かで本当に起きている日常」と言う感じがひたひたとしてきます。
重苦しいです。はっきり言って。出来れば目をそむけていたい。でもちゃんと見なさい、世の中の様子を。そう背中を押されるような気分になる作品。
構成は最初に「ごく普通の日常を送る人たち」を描くと見せかけて、その後の展開で彼らの「ハードな日常」を掘り下げる形。そのどれもが残酷であり物悲しさをはらんでいて、気分がよくなると言う類の作品でないのに、ラストの収まりが案外に後味がよいものなので、これを一冊に纏め上げる手腕ってすごいなと感心させられます。ドラマティックなような、大してドラマティックでないような。それをここまで重苦しく描けるとは。
自殺幇助の請負人のタスクと、仲良しのハル子の話が良かった(怖かった)ストーカー男にはそれなりに、彼の守りたいものがあり・・・。世の中こう言う連鎖の中で成り立ってるんだなぁと感じます。
たとえば、夜電車に乗ると窓から町の明かりが見えます。一戸一戸の家の窓に、それぞれ明かりがともっていて、その明かりの数だけ人生があると思う。このマンガ読んだ時のキモチってその明かりを見た時のキモチに似てる。
あさみさんにお借りしました。ありがとう♪
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