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ラストイニング /中原 裕 神尾 龍

2007年05月30日
ラストイニング 13 (13)
ラストイニング 13 (13)神尾 龍 中原 裕

小学館 2007-03-30
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ラストイニング 12 (12) ラストイニング 11 (11) ラストイニング 10 (10) ラストイニング 9 (9) ラストイニング 8 (8)


弱小野球部が甲子園を目指し強くなっていく、というお決まりパターンの野球漫画ではあっても中身は今までのものとずいぶん違います。
主人公は選手ではなく監督。
自身が高校球児だった頃に、審判の判定に不服があり(試合のラスト、そのボールがストライクなら延長に持ち込めると言う時に、審判は「ボール」の判定を。その一球以外はそのコースはストライクを取っていたと言うのに。その結果延長戦には出来ず負けてしまう)審判を試合の後で殴ってしまった鳩ヶ谷。野球とは縁もなさそうな、詐欺まがいの訪問販売で生計を立てています。モットーは「人生はナンバーワンじゃなきゃ意味がない。勝ち続けなければ、どこで負けても同じ事」。
そんな鳩ヶ谷が仕事上のトラブルで(詐欺などの容疑で会社が起訴される。しかし社長以下全員は逃げており、家宅捜索に居合わせた鳩ヶ谷が一身に罪をかぶせられた)留置所にはいることになってしまう。
保釈金を出して、身元引受人になってくれたのは、母校彩珠学院高校時代の校長先生だった。そして鳩ヶ谷に「野球部の監督になってくれ。そして彩珠学院を甲子園に連れて行ってくれ」と言うのだ。
最初は断る鳩ヶ谷だけど、所持金を恋人に持ち逃げされ、「当時」とは変わった校長の態度に「俺のやることに口を出さないでくれますか」と念を押し、「失業保険の代わりに」監督を引き受けるのだった。
鳩ヶ谷が最初に部員たちに求めたのは「さわやか、ひたむき、正々堂々」という高校球児(スポーツ選手全般)が掲げるスローガンを禁句にすること。その3つの精神を「諸悪の根源」と言うのだった。
そして部員たちを「C」「D」「M」の3種類に分け始める。毛呂山(もろやま=鳩ヶ谷の前任監督)は「部員をランクわけするなんて」と避難するが、それは練習に際して鳩ヶ谷が掴んだ部員たちそれぞれの性格なのだった。C-キャット、D-ドッグ、M-モンキーという風に。
学校の「不良債権」として、次の甲子園夏の大会に行けなかったら潰される運命にある彩珠学園の野球部。どうのし上がってゆくのか…。


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野球漫画なので、定石どおりに「練習」「試合」「負ける」「練習」「上達」「試練」「試合」「負ける」「練習」…と、繰り返しながら進んでゆくのですが、この漫画はどちらかと言うと試合の迫力や過酷な練習の達成感による感動よりも、「どうやったら試合に勝てるか」というノウハウをじっくりと織り込んだところが目新しいと言うか(目新しいも何も、それほど野球漫画を読んでないんだから比べようがないんだけど)ちょっと異質な感じがします。よく言えば斬新、悪く言えば爽やかさに欠けるというか。
また、鳩ヶ谷がもう一度グラウンドに戻るまでに、どう言う人生を歩いてきたかがミステリーな部分としてストーリーに絡んできますが、それが詐欺と野球とちゃんと無駄なくミックスされているのも面白い。このあたりのヤクザとのかかわりなど、高校野球とは相容れないものと敢えて関わってるあたりもまた面白いところです。
さらにお母さんたちがでしゃばってきて、監督の指導やチーム編成に口を出すのも今らしくリアルで良いです。結構家族の影のないスポーツマンガもありますもんね。本とはすっごく親の介入って多いし、家族の支援はなくてはならないものだと思っていたので、このリアリティはいいなぁ・・・と思う反面、やっぱり親がでしゃばると話の内容もあちこち飛んでしまうので、親の出ない(親はいないのか?とさえ思える)スポーツ漫画にはそれなりに理由があってそうしていたんだね、と納得。
さて、登場人物の中で誰が魅力があるかというと、突出しているのは主人公の鳩ヶ谷(ポッポ)はもちろん、オレ様的なエースの日高、気配りのキャッチャーの八潮、マネージャーの大宮詩織なんかが印象的です。でも、誰が好き?と聞かれても、それほど「この子が好き!」っていう人はいないかな。それよりも、父親がダメで高校野球を諦めざるを得なかった剛士を養子として家に迎えた大宮のおやじさん、彼が一番いい役だな~~と思いました。

今のところ13巻まで読み、やっと夏の甲子園の地区大会序盤。じっくりと、でも早く試合を見せてね~、なんちって。

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[な行のマンガ家]他 | Comments(0) | Trackback(0)
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