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岳/石塚真一

2007年06月15日
岳 (1)
岳 (1)石塚 真一

小学館 2005-04-26
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岳 (2) 岳 3 (3) 岳 4 (4) 神々の山嶺(いただき) (1) 神々の山嶺(いただき) (2)



はいはいはい~!超オススメ出ましたよー♪
噂には聞いていましたが、感動の名作です。ネットうろうろしていて、山登りをする人たちにも非常にリアルさにおいても受けが良いようですし、かなり忠実に描いてある作品なのだそうです。
しかし、そんなことより何よりもともかく泣ける。

主人公は、島崎三歩。長野県小諸市出身のクライマーで、今は北アルプスで山岳救助のボランティアをしています。
山登り・・・死と隣り合わせのこの「趣味」というかなんと言うか。やる人にとっては命をかけてもやる価値のあるものらしく、やらないものにとっては魅力が全然分からないものです。
いや、分かるような気はする。きっともの凄い達成感や満足感、充実感が味わえるのだろうなぁ・・・と言う程度には。
でも、まさに「死」と向き合いながら何故山に登るのか、山登りをしないものは、のぼる人たちにそう問いたい。
その答えがこの「岳」にぎゅっとつまっている気がします。
中には「達成感」「充実感」なんていう言葉とは程遠い凄惨な悲しい事故もたくさん描かれてます。山岳救助の物語なので、事故そのものが「舞台」となってるといっても良いんです。
時には、手足があらぬ方向に向いてる死体、死体ならまだマシかも・・・(語弊があるかもしれませんが)生きてても手足が変な方向に折れ曲がっていたり、さらにはもげてしまったり・・・凍った髪や皮膚、凍傷、ロープで下半身が・・・などなど。
そんな極限の中だからこそ、シンプルに「命が大切」と思える。「生きる事」の美しさが感じられるし、たとえどんな局面でもで失われない人間らしさや思いやりの気持ちが感動を呼びます。
また残念ながら助からなかった場合には、遺された者の悲しみが胸に刺さります。特に息子を失った親の気持ちなどは涙無しには読めません。山で遭難したと聞いても、何十日経っていても、実際に死体を見てない限りは期待してしまうと言う気持ち、死体を見つけたときの気持ち、肉親の悲しみが丁寧にリアルに描かれていて、ほんとに泣けます。
そして、救助された人は自分のミスで仲間を死なせてしまう場合もあって、深い悔恨と悲しみに打ちひしがれる、そして助けに来てくれた三歩に「すみません」と言うのです。
でも、三歩はどんな遭難者にも決して声を荒げたり怒鳴ったり叱ったりしない。「よく頑張ったね」「もう少し頑張ろうね」「あやまらないでいいよ」「誰でも同じだよ」「また山においでよ」と言う温かい言葉で遭難者をねぎらい、受け入れます。そこに見える三歩の優しさ。優しい男はいくらでもいますが、そこに「大きさ」「広さ」「深さ」を兼ね備えている男はどれだけいるでしょうか。この主人公三歩は、それが備わっているです。カッコよくもないしハンサムでもないんだけど、その「優しさ」に惹かれます。
それに、危ない時、間一髪で助けに来てくれる、彼が来てくれたら安心だ、、って言うのはスーパーマンやヒーローたちと同じなんです。
どうして好きにならずにいられましょう??
山がすき、山登りが好き、そういうキモチや、極限の中で見える命の輝き、大切さ、リアルな登山の描写の迫力などが物語の魅力だと思う。それから見れば邪道かもしれないけどわたしは、三歩の優しさとか心の広さとか懐の深さに感動しました。

まったく・・・今まで「オレ様」大好き人間だったのに、ほんと、最近「優しい男」に弱いなぁ・・・。


19年の小学館漫画賞はこの「岳」では?
期待をこめて応援します。

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。

印象的なエピソードは

一番泣いたのは3巻の「オトコメシ」。
息子を残して山に登った父親が遭難してしまい、その父親に息子はお握りを作って待ってるんです。こればかりはいつも泣かない三歩も涙を見せました。それがまた涙を誘った。泣けた!
同じく3巻の「父親」も泣ける。
遭難半年で見つけた息子の体。気絶してしまうお父さん。でも三歩はその体を丁寧に伸ばしてやるのです。いつでも親は子供を抱きしめたい。その思いが泣けて泣けて。
これも3巻から「警告」。いつも優しい三歩にクミがキレてしまう。「遭難者に甘すぎる」と。しかし、そのクミが遭難してしまい・・・。そんなクミにもやっぱり三歩は「頑張ったね」と、声をかけるのです。
1巻の「遠くの声」。母親に死なれた父と息子が遭難してしまう。お父さんは諦めかけますが、息子は母親に励まされた事をいつまでも覚えていて「おかーさーん!」と呼びます。
2巻の「クライマー」では認識が甘かったから遭難したと顰蹙を買った大学生二人の遭難者を、クミが見つける話。
「先生」は児童を見失った教諭の物語。
「滑落」は三歩の帽子に書かれた「岳」の文字の由来話。
「息子」街中で知り合った老人は、文豪だった。その文豪作家が遭難して救助の三歩に再会する。そして三歩はその作家が息子を20年以上前に遭難により失ったことを知るのです。
4巻「命力」。命を振り絞り、大怪我でも最後まで前に進んだ父親の姿。
「警鐘」は三歩とは反対の厳しい牧登場。(民間?レスキュー隊?)クミも頑張るのですが、三歩のスーパーヒーローぶりに惚れ惚れします。


もうほんと、一度読んでみてよ!!と、声を大にして言いたいです。
三歩の活躍、今後も期待しています。

5巻からの感想はこちらをどうぞ
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[あ行のマンガ家]石塚真一 | Comments(3) | Trackback(0)
Comment
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
ご指摘ありがとうございます(^_^;)
直しました。感謝とお詫びを申し上げます。
さんぽの出身は長野じゃないでしょうか?
浅間山見てますし

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