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1月にはChristmas/岩館真理子

2005年06月25日
1月にはChristmas
岩館 真理子
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1月にはChristmas
集英社マーガレットコミックス
収録作品
◆1月にはChristmas…1983年4・5号
◆赤く淡い夜が好き…1982年42号  週間マーガレット掲載


◆1月にはクリスマス
出ました!!
岩館作品の強烈キャラ「立野瑞希」!
見かけは子どものようで、実はれっきとした成人。
わがままで、勝手で、冷たくて…誰もが愛想を尽かしてしまうような…。

順正が勤める靴屋で、高慢な態度で店員の自分を振り回した女の子が、
隣に越してきた。しかし、その家は火の気もなく生活感のない家だった。
順正は子供のころから好きだった世衣子と結婚する事になる。
が、瑞希を放って置けないのだった。
あまりにも自己チューで、どうしてもスキになれない瑞希。
だけど、そのわがままゆえになんだか痛々しい感じがして…
放って置けないと思う順正の気持ちがわかる。
そして、そんな順正だからこそ世衣子も順正がすきなんだろうね。
このあと、瑞希の性格の流れを汲むキャラクターが多数出現するので、
ある意味のあるキャラクターと作品だと思う。


◆赤く淡い夜が好き

これはまるで一編の詩、あるいは童話のような物語だ。
こんなに素敵なタイトルって他にないかも!
夜が赤いんですよ!しかも、淡いんですよ!!
タイトル見ただけで切なさに身もだえしてしまうよ。わし。
紺野晶子は親を亡くして、弟と一緒に叔父の家に預けられている。
しかし、叔父の事業がおもわしくなく、学費を打ち切るといわれる。
弟だけはなんとしても、医学部に入れてやりたい。
そう思う晶子はパトロンを探す事にする・・。

パトロンを探すというのがどうにも不釣合いな晶子。
しかし、男が放っておかないタイプ。
で、これを岩館漫画における「フェロモン系」とする。
そして、弟のために身売りをいとわないところが健気なので
「健気系」をプラスする。
高台のレストランから町のともし火を見ながら、
1人でご飯を食べる妙齢の男…。
これも結構フェロモン系で、今後こういう男も出現する。
晶子の気持ちが切ない、ほんとうに「淡い夜」って感じのストーリー。
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