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金魚屋古書店 (5)/芳崎 せいむ

2007年07月01日
4091883656金魚屋古書店 5 (5)
芳崎 せいむ
小学館 2007-05-30

by G-Tools


今日は七月一日、こちらでは圧倒的な購読者数を誇る(?)中日新聞に今日から「ちびまるこちゃん」の4コマ漫画の連載が始まりました。
今日は初日だったから?オールカラーと言う豪華さ。毎日の連載は大変だろうけど、読者はうれしいですね!ちなみに、今日は人物紹介かな。おねえちゃんの名前がさきこちゃんというのは知っていたけど、おばあちゃんの名前がこたけさんとは知らなかった。

さて、「金魚屋古書店」の5巻、斯波ちゃんがついに就職を!!
●漫画のない国・2

菜月の父親はかの鏑木清太郎の息子に生まれて、物心ついたときから漫画の中で生きてきた。そのため逆に拒否反応を起こして漫画が大嫌いになってしまった人なのです。
斯波ちゃんはそんな菜月父に「菜月さんをください」と申し込みに行ったのです。が「ドーベルマン刑事」と「おやこ刑事」の区別がつくようなやつは嫌い!と言う理由で却下。
しかし、父は斯波にある条件を出し、クリアできたら認めてやると言ったのです!!(菜月の気持ちは無視しまくり)
その条件とは、自分の会社で1日きっちり勤め上げる事!
案外簡単そうなその条件には、大きな落とし穴があったのです。
それは、漫画のキライな菜月父(社長)の意思により、会社の中では漫画を読むことも見ることも、そして漫画の話題を出す事も厳しく禁じられているのでした。そんな中で漫画王の斯波ちゃんが一日がんばれると言うのか?否、否、それを見越して菜月父はその条件を出したのです。
新聞の4コマ漫画さえも切り取って捨ててしまうと言う、漫画の徹底排除。禁断症状にあえぐ斯波ちゃん、どうする??


+++++++

「金魚屋古書店」には「金魚屋古書店雑記帳」と言う、巻末お役立ちコラムが収録されてて、これを読むのも楽しみの一つなのですが、今回「新聞漫画」について書かれているのが興味深かったです。
たとえば、毎日新聞に連載されていた「まっぴら君」は1954年から2001年まで、なんと47年間も連載されていたらしいけど、これは「こち亀」も真っ青な長さだそうです。読売新聞の「サンワリ君」も66年から04年までの38年だそうで。すごい!
あと、手塚治虫大先生も新聞漫画がデビューだったんですって。画家の東郷青児さんも新聞漫画を描いていらしたそうです。

わたしが読んできたのは朝日新聞と中日新聞なのですが、朝日新聞では「サザエさん」を一時期連載していました。読むのが楽しみだった記憶があります。で、新聞の切抜きを台紙に貼り付け、手作りの「単行本」とまでは行かなかったけど、まとめて読める代物を作った事もあります。友達に貸してあげたら、その家のお母さんにゴミと間違われて、捨てられてしまったのが、当時は悲しかったけどお母さんから見たら、ゴミにしか見えないほどみすぼらしい代物だったのですね(^^ゞ
で、ここで冒頭の話題「ちびまるこちゃん」新聞連載のはなしに戻りますが(回りくどくてすみません)、思わず「毎日切り抜いてスクラップしていこうかしら」と思ったのでした。
でも良く考えればそんなことしなくても、きっと単行本が出るよね。それを買えば良い話です。
「新聞漫画」と「切り抜き」と「金魚屋古書店」が結びつき、記事アップになりましたとさ。

ちなみに今回「金魚屋」5巻の内容は↓





●ストリートファイター
後輩の態度が気に入らないクルマのセールスマン。しかし、「あしたのジョー」の話題が出ていきなり意気投合!しかし!「ジョーは死んだのか?」と言う論争で大喧嘩を始める。そこへセドリのトメさん登場。「喧嘩の原因は?」と問うと「ジョーだよ」と答えるセールスマンたち。「泪橋のか?」とすばやい反応を見せるオカドメにふたりは「あんた・・・」と絶句するのである。

ジョーは生きているのか、死んだのか。その答えがここにあり!長年答えを探し続けた人は読むべし、読むべし!読むべし!!

●漫画好き
人気アイドルの濱レイカが金魚屋にやってくる!!「漫画好き」が売りのレイカが金魚屋に訪れるという「読み物記事」を書くため。しかしいざ金魚屋に登場したレイカは菜月の想像と違ってちょっとわがままに見えた。はたして撮影は上手くいくのか?

天下のアイドルを目の前にしても、やっぱり斯波ちゃんの価値判断は「漫画が本当に好きか?否か?」って言うのが、斯波ちゃん最高です(笑)レイカの探す漫画「ころころっとした丸い形の主人公がサンタの格好をしたアヒルみたいな敵とかけっこで勝負する」と言う漫画、わかります?答えは「星のカービィ」でした!

●ほうれん草
いきなり苦しみ始めた幼い息子、命に今すぐ別状はないが、難しい病気だということがわかった。親子がふらっと入った金魚屋で、息子は「ポパイ」を手に取り「欲しい」と言う。
漫画をすすめる菜月に母親は「漫画になんの力があるのですか、息子が元気になりますか」とにべもない。しかし、ポパイを読んだ息子の屈託ない笑顔を見た母親は・・・。

「英語が堪能なセドリの常連」と「どんな漫画も念力で読みこなす居候」がいるダンジョンに一度行ってみたいなぁ!

●I'm here
代議士の運転手を勤める事になった主人公、実はレーサーだったのが事故で目を悪くしてしぶしぶ運転手になった。自分の環境の変化に気持ちが追いつかないでいる。そんあとき代議士にとって不祥事が起きてしまう。代議士が避難先に指定したのは、金魚屋だった?男の「居場所」とは・・・。

●笹山’エンジェルズ
菜月、あゆ、キンコは怪我をした笹山のために「カバヤマンガブック」をプレゼントするべく「カバヤマンガブック」探索に乗り出す。しかし、行く先々で僅差で誰かに買われてしまっていた。それはなぜ?

昔の、お菓子につくおまけとか、今で言う食玩みたいなものたち。そんなひとつに「カバヤマンガブック」って言うのがあったそうで。本が手に入りにくかった頃の子どもたちの憧れの存在だったようで、歴史背景とあわせて、すごく興味深い話でした。小さな漫画「ミニチョコマガジン 少年ページ」って見て見たいなぁ!

●大人のコロコロ(オマケ漫画)
トップアイドル濱レイカがおしのびでお出かけ?行く先はデートとか?
いえいえ、レイカは大人のコロコロ「熱血コロコロ伝説」を探していたんです!

えっと、ちなみに「金魚屋古書店雑記帳」の著者は「キララ文庫(←ホームページあり)」のご主人、橋本博さんです。

これまでの感想↓こちらからどうぞ

金魚屋古書店出納帳 
金魚屋古書店
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[や・ら・わ行のマンガ家]芳崎せいむ | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
Re: タイトルなし
ラムちゃん
金魚屋気に入ってくれて嬉しいです(^^)
うんうん、わかるわかるその気持ち。
マンガ好きのためのマンガってこう言うものだよね。
続き送ったからじっくり楽しんでね♪
ねーさん、
「金魚」は漫画ファンにとっては、宝のような漫画です。
漫画で夢中で熱くなったあの頃、
主人公に恋をしたあの頃、
同じように語りたい友を探していたあの頃..
まるで、自分の過去が戻ってくるかのよう。

それにしても芳崎さんの知識の豊富さにはまいった。5巻以降(れびゅ~読んでません)、どんな漫画が出てくるか楽しみ。

イケメンのシバさんがいるなら、私も絶対に「金魚」に行くね、確実に。
面白いマンガをいつも貸してくれるねーさんに感謝です。

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