2008年07月04日
![]() | ラッキー―Are you LUCKY? (ビッグコミックス) 村上 かつら 小学館 2008-05-30 by G-Tools |
くぅ~~~~~・・・・・・
やられました。。。
しばし、立ち上がれないほど感無量になってしまった。
↑トシのせいで、この管理人はやたら涙もろい、と言うのを考慮に入れていただき、2割引で見ていただいたとしても、とても心温まるよい物語でした。
とにもかくにも涙もろい管理人(中年、初老?のおばはん)は、号泣でした。
動物が好きで、ペットに犬を飼われている方などは特にご注意、人前で読まれませんように。
日置祐太、小学5年生。
パパと二人で団地に住んでます。
ある日、押入れの中から 長いこと放置された犬ロボを発見。
それはママの思い出がたくさんつまった不思議なロボットだった。
名前はラッキー。
ぼくとラッキーの不思議な生活が始まる。帯より
まず、このめちゃくちゃカワユイ「犬ロボ」のご説明を。
見た目はぬいぐるみのようなのですが、ロボットです。
型が古く、「喋り」ません。そのかわりに、目の部分に意思を表示するモニターがついていて、ちゃんと自分の意思を表示します。しかし、5文字と言う制限つき。ラッキーと名付けられたこの犬ロボは、5文字の中で飼い主の裕太と意思を通わせ合って行くのです。
かわいいし、おりこうさん、ロボットだから当たり前ですよね。でも、無機質であるはずの「ロボット」なのに、なんと言う温かさなのでしょう。
裕太少年は母親に先立たれ、父親と二人きりで生活しています。父親は愛情深く、裕太はきちんと幸せな家庭生活を送っています。それでも、母親の恋しい小学4年生、無理をして我慢している毎日でありましょう。その中で不意に訪れた「母の面影」。
ロボットにはお母さんの「気持ち」が残っているので(犬ロボは飼い主の模倣を蓄積していくと言う設定も上手い!)裕太はラッキーを通して母親の自分に対する深い愛情に触れ、心の安らぎを得て行くのです。
幼い子どもを残して先立たねばならない母親の無念は、察するに余りあると言いましょうか、自分になぞらえて想像してみただけでもかなり来るものがあるのですが、残された子どもの母親に対する思慕と言うものも、それ以上に切ないものでしょう。そういう感情が、悲しいとか寂しいとかマイナーな気持ちだけじゃなく、とても温かいものとして描かれていて、それがまた余計に涙を誘うのです。
ラッキーに出会った事で裕太少年は寂しさから解放されただけではなく、ちょっぴり強くたくましく成長していきます。それはもちろん、ラッキーとの関わりの中だけでなく、ラッキーをきっかけとしたいろんな関わりの中で。わが息子を遠い空から見守っているような気持ちになってしまい、裕太少年を愛しく思うのでした。
2話あたりまで読むと、近い将来訪れるであろう「先」のことがぼんやりと見えてきて、それがまた読んでいる人間に、ある「効果」を与えています。それもまた上手い設定です。やられるやられる。うう~~~~。
ともかく、ともかく、読んでいただきたい。
ソンはさせません。是非!
スポンサーサイト
⇒ short (06/24)
⇒ お (06/20)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ short (05/23)
⇒ 六猫合体キャットマーズ (01/03)
⇒ 栗ごはん (10/21)