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駅から5分/くらもちふさこ

2008年10月04日
今回読んだのは、2巻ですが、ほんとうにくらもちさんって天才!と、改めて思いながら感激しながら読みました。いつも思うこと、いつも書いていますが、個々のエピソードにまったく無駄がなく、それぞれのつながりのスマートさに惚れ惚れします。今回「駅から5分」では、それがもっと明らかになっています。つくづく、しみじみ、くらもちさんのすごさに打たれてしまいました。
このシリーズでは、世界中の誰もがその世界の中では主人公になりうるんだということを、とても優しい視点で書かれていて(くらもちさんの視線がいつも優しい)あるエピソードでは脇役の人物が、次の物語で主人公になっている。そしてその物語の中には、他の物語の主人公が脇役にて登場するという、このつながり方がとても楽しいシリーズです。
2巻を読んだら、絶対に1巻を読み返してみたくなる。請合います!(笑)
え?この人はどの場面で出てきた?と思う場合は(滅多にありませんけど。だってそれぞれ脇役たちも強烈にインプットされながら物語が進むので。)各人物の相関図は各巻末についていますので、ご安心を・・・(笑)。


花染町という小さな街の中にある、人々の傍目からは見えないそれぞれの想いを、数珠繋ぎのように繋ぎながらつむぎだす、両手でそっと抱えたくなるような、素敵なドラマの数々。

4088654390駅から5分 1 (1) (クイーンズコミックス)
くらもち ふさこ
集英社 2007-11-19

by G-Tools




「駅から5分」第1巻 episode1

よし子さんと沢田君

すごくマジメで優等生で、おとなしくて目立たないよし子さんに、いきなり「不良」の沢田君が「つきあわねぇ?」と告白。その場の勢いで「いいよ」と言ってしまい後悔するよし子さんだけど、沢田君はその直後、交通事故に会ってしまい、記憶喪失に。断ろうと思っていたよし子さんなのに、「忘れられてしまった」ことで沢田君への気持ちが募ってしまい…。というよし子さんの気持ちが大変切なく伝わる物語で、例によってセリフが少なくても感情がストレートに伝わり、胸キュン!です(^^)。
注目の圓城君は一瞬登場。一瞬だけど胸を鷲掴みにするカリスマ性。このとき既に一目でピンとくる。


episode2

野生子さんと青野君

長野県の田舎町で市役所(役場?)に勤める野生子さんが、20年まえに町を出て東京で暮らす同級生の青野君(元気有り余る弟のような少年)のところに遊びに行く。
彼女の方向音痴っぷりが、他人事じゃない。私も方向音痴です。で、自分が方向音痴だと言う自覚がない辺りも、すごく共感できたりして。
episode1と、深いつながりがある物語で、一瞬見られる沢田君の嬉しそうな顔に注目!

episode3

るりちゃん

両親の離婚の危機も「不幸ごっこ」と空想に逃げて、明るさを保っているるりちゃん。だけど、本当は両親が仲が良く、「ごっこ」でもいいから、幸せでいたい。その気持ちは、「悲しい」と泣くよりもぐっと胸に迫ります。圓城君、寡黙にるりちゃんに親切で、この辺り「くらもちふさこ風」魅力全開!!そして、この部分はチェックポイントなのです。

episode4

レッドれんじゃー

最近花染町に越してきて、中古のパソコンをイリヤ君にプレゼントしてもらったこの主人公は、生徒会執行部に入っていて、執行部のBBSの実質的管理人。
ネットコミュニケーションの中で、返事がないとか、自分の書き方が悪かったのではないかとか、自分が人にどう見られているんだろうとか、悪いほうに考えてどツボにハマる(エアポケットにハマると、本人は言ってます)様子にすごく共感する!!
ネットの書き込みの世界を漫画化しているのも、ほんと、こんな感じだと思うと上手い!面白いです。
この時のBBSの書き込みの数々、これまたチェックポイントです。


episode5

水野楼良=姫

オーロラ姫の生まれ変わりを自認する水野楼良(みずの ろうら)、彼氏はいりません。自分の好きなワンピやアクセにかこまれていれば幸せだから。もしも彼氏になるひとがいるのなら、求めるものは「プリンスライン」…つまりは気品。そんな彼女が一目惚れをしたのは、電車の中で布に包まれた長いものを持った青年だった。
この時点では、この水野さん=姫ちゃん、あんまり良い印象じゃないですね。不思議ちゃんキャラで、読者も引いちゃいそう。健気で一途な片鱗が見えて、そこんとこちょっとチェック。あと、不思議な助言者もチェックです。





4088654986駅から5分 2 (2) (クイーンズコミックス)
くらもち ふさこ
集英社 2008-09-19

by G-Tools



「駅から5分」第2巻 episode6

姫と圓城君と大学弓道部のおねえさん

強引に圓城陽大(えんじょう はると)に近付き、圓城君の側近に睨まれている姫ちゃん。
姫はどうやってハルトに「関心を持ってもらうか」と考える。そして出した結論は。。。
冒頭、誰?みたいな。
姫の大変身に、何がナンやら?狐につままれたような感覚になりながらも、姫の涙の意味を考えます。ある瞬間、姫の事をすごく見直すというか、彼女けっこうエライひとなのでは?と思う。

episode7

まぁくんとよっちゃん

よっちゃん=よしこさん。まぁくんは彼女の弟。
くらもちさんの描く物語の中で、弟っていつも可愛い。姉妹しかいない人間の憧れが男兄弟であり、ほしいのは「カッコイイすてきな兄」と「可愛い姉思いの弟」でしょう。それを、実現してくれるのがくらもちさん(であり、岩館真理子さんなのです)。
このepisode7は、今回わたしにとって一番ツボで。とあるシーンでは何度繰り返して読んでも鼻の奥がツンとなります。


episode8

外山りおと冬柴

声優のポンちゃんこと外山りお。ついこの前まで自分が慰める立場にあった、新人の冬柴に今では人気を越されてしまって、ちょっとみじめな状況に。
ゲーム好きのくらもちさんらしく、アニメのイベントの様子がリアル!人気ゲームのコスプレも登場して笑える。後姿だし、一文字変えてあるし、小粋なシーンで好きです。
タミーちゃんのオタクっぷりが見えるのもまた楽しいのでした。
1巻確認したくなること必至!


episode9

圓城雛と姫とハルト

初めて他人に干渉する圓城君のお姉さんである雛さん。干渉するのは姫。
episode6のからくりの分かる章。
姫こと水野ローラを、だんだんと好きになります。圓城雛の視線で読者も見つめるから。
ここで、姫のシルクやフリルやティアラを雛は「よろい」と形容します。
これはなんと、すごく納得の表現!時々、町で本当にああ言ういでたちの女子を見ますが「威嚇しているのか?」と思ってしまうから。「よろい」とは言いえて妙!!
episode6の涙の意味が分かります。


episode10

入谷君と圓城君

episode3にもつながる章。
入谷君と圓城君がつるむようになったのはなぜかということが分かります。
そして、入谷君の背負っているものも。


episode11

丹野さんと沢田君、青野巡査

丹野という名字から、タンツボなどと不本意極まりないあだ名で呼ばれている丹野さん。
あだなの名付け親は沢田君でした。しかし、episode1でも分かるとおり、事故の後遺症で記憶喪失になった沢田君は以前とはまるで違う人格で、丹野さんは惹かれて行くのだけど・・・。
・・・うん、女子高生とか女子中学生の気持ち、どうしてこんなに瑞々しく描けるのでしょうか。
やっぱりくらもちさんは天才です!!

以下、次号。
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[くらもちふさこ]Review | Comments(8) | Trackback(0)
Comment
Re: 「棒がいっぽん」
駅5大好き さん、ご訪問&コメントありがとうございました!
駅から5分が大好きでいらっしゃるのですね!
お仲間ですね。嬉しいですヽ(^o^)丿
高野文子さんの「棒がいっぽん」申し分けないですが全然知らなかったです。
高野さんは存じ上げてますけども。。
そうなんですか。そんな天才的な作品ですか。
とても読みたくなりました。
またお店で出会いましたら買わせていただきますね!
ご紹介とオススメ、ありがとうございました(*^_^*)
また遊びにいらしてくださいませ♪
「棒がいっぽん」
はじめまして。私もくらもちさんの駅から5分、大好きです。

この作品とテーマがよく似た作品があります。
知っている人には愛されていて、有名な、まさしく天才的な視点で、かつとても優しくあたたかい描き味の作家さんの受賞作です。

受賞により本屋さんなどでも紹介文つきで販売されてたりしましたので、大御所漫画家さんも多くが読んでいらっしゃることかと思われます。

少女漫画とは違うので、食指がのびないかもしれませんが、この方の作品は非常に素晴らしくおすすめです。
私はとても感動して、大好きな作品の一つです。

「棒がいっぽん/高野文子著」

ぜひ読んでみてほしいです。
くらもちさんの駅5より数年前に出版されており、くらもちさんはこの作品にヒントを得て、または自分もこういった世界を描きたいと思われて描いたのではないか?と個人的に思っております。

なので、いろんな人やシーンのつながりで一つの世界ができあがっているという、すてきなアイデアに限っては、くらもちさんのオリジナルではないような気がいたします。

ただそれをくらもちさん独特の素晴らしい感性によって全く違う新しい作品に描きあげられていますので、駅5は駅5でとてもすてきで素晴らしい作品なのですけどね^_^
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
みなさま、コメントありがとうございます。
相変わらず亀レスでごめんなさい!!

>さくらさん
こちらにもお運びくださいましてありがとうございます♪
レスが遅れてゴメンなさい。もう買われて読まれたかな??
くらもちさんは、子供の頃に出会ったからこそ、その魅力が分かるって言うのもあるのかなーって、最近思いますよ。
わたしも、もう30年以上のファンですが、こう言う人は多いはずです♪
これは、3巻も期待してしまいますよね!
ワクワクです(^^)
また、感想語り合いましょうね~♪

>トミーさん
遅れてゴメンなさい~~(>_<)
是非ともこの漫画のファンになっていただきたいですわ~。
これがお気に召したら「天然コケッコー」なども。。。
バリバリの少女マンガなんだけど、ストーリーはもちろん、構成や、物語の運び方、どれをとっても超一流です。
読まれたらまた感想教えて下さい♪

>つるさん
ね~~♪
尽きませんよね!!
よしながさん、そんなことを言ってたんですか。くらもちさんは「天才より」じゃなくって「天っっっっっ才!!」なんですよね。
で、つるさんも1巻と2巻それぞれ一話目がお好きなのですね。同じだ~♪
私はまぁくんとよっちゃんの物語りも好きだけど。。。
ああ、るりちゃんがくんちゃんとかぶるのですね。なんか、わかるわ~(涙)。
圓城さん、本当にカッコいいわ~。ローラちゃんは最初は「?」だと思ってたけど、だんだんと好きになる方向に行くってのがいかにもくらもちさんらしい。安心感がありますよね。
まぁ手塚大賞は、つるさんには申し訳ないけど、私はとってもらわなくても良いかなぁ~と思ってます。。。とかいって、受賞したらしたで大喜びはしますが(笑)。
くらもちさんの魅力って、ある種のひとにしか分からない部分があるらしい、と最近気付きました。小さい頃から馴染んでいるっていうのは強力な条件の一つです。大人で初めてくらもち作品を読み、ハマってくれる人ももちろんいらっしゃいますが、大人になってからイキナリじゃ、このものすごく繊細な感動は、難しい人には難しいんだろうなぁと。
なので、私はくらもちさんが大好き!!と言える自分で、つくづく良かったー・・って思う今日この頃なのです。
そしてそういうお仲間と語り合えることの幸せも、感じております。。!

>tooru_itouさん、
読まれましたか♪
バリバリの少女マンガはあんまりお好きじゃないのかなぁと思っていたので、(勝手な思い込み?)この作品がお気に召して本当に嬉しいです。
私たちのくらもちさんの魅力が分かってくれるtooru_itouさんでいてくださってほんとにありがとう!
と言う気分。
分かります?これ(笑)
(トミー。)さん、「駅から5分」(2)だけ読んだけど、面白いヨ♪(^o^)。
(つる)さんが大絶賛、そして(short)さんも絶賛するだけあるマンガです。
 私が気に入ったのは、弓の勝負のお話だけど、お薦めです♪。
(short)さん、紹介してくれてアリガトね(^o^)。
くらもちさん万歳!
『駅から5分』、面白いですね~~~♪
個人的には①を読んだ時点で「今度の手塚賞大賞はコレ!」と決めてました(勝手に)。くらもちさんはあのへんには取り上げられない雰囲気なので実現は難しいとは思ってたけど影もカタチもなかったわ。。。

ナゾの圓城陽大さま(さま付け)萌えますな~。
楼良ちゃん、最初は確かに「引く」キャラだったけどあの「わが道を行く」加減は「潔いなぁ」と好感がありました(カワイイし♪)、②では雛さま(さま付け)がソコに目を留めたことが嬉しい。

①の一話目のラストとても好き、あああくらもちさんダッ…
②の一話目も。。。

レッドレンジャー、『サイバーパンク少女マンガ』ですよねー、素晴らしい。甘すぎる味付けのきんぴらゴボウがいとしい。

るりちゃんを読むとくんちゃんを読みたくなるの…

尽きん。。。

よしながさんが『あの人とここだけのおしゃべり』という対談集のなかで、くらもちさんはあれだけ巧い人なのにゼッタイ天才よりになっていかないところがまたスゴイ、と言ってて、私もウンウンソウソウと思ってたんだけど『駅から5分』を読んだ時点でそれが良い意味で裏切られました「天才全開~!」。

続きも楽しみですね♪
読んだことないんですよ~。
 今どきと思われるでしょうが、くらもちさんて読んだことないんですよ。大変人気のある作家さんというのは知っているのですが、リアルタイムではマンガを読んでいる時期に当たらなくて。

 でも、これは面白そうですね。いままでの中でも最高傑作では ? とりあえずマンガ喫茶でちょろっと見てみます。はまったりして…。
こんにちは。
2巻出てたんですね!
あとで本屋へ行ってきます。
1巻読んですごく楽しみにしてました。
久々に、ものすごく期待しちゃう漫画だなと思いました。
くらもち先生、子供のころから読んでるのに、未だこんなにユーモアたっぷりで。
素晴らしい漫画家さんですよね。

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