2008年11月28日
キャットストリート (1) (マーガレットコミックス (3847)) | |
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「花より男子」で人気を誇る神尾さんの作品です。
「花男」って途中までしか読んでないんですけど、いま青年誌で「まつりスペシャル」と言う漫画も連載していて、それがとっても面白くって、神尾さんは相変わらず波に乗っている感じです。
この「キャットストリート」も面白かったです!
主人公は青山恵都(あおやまけいと)現在16歳。
大人気を博した子役スターであった恵都が、ある舞台をきっかけにその人生を暗転させてしまい、スポットライトの煌く世界から一転、いまは学校にも行かず、働きもせず、引きこもってしまっているのです。
恵都が人気スターであったとき、あれほど恵都をチヤホヤし持ち上げ、発破をかけお尻を叩いてきた母親も、今は遠巻きに恵都を見てハラハラしているだけ。妹にいたっては「アイツ」呼ばわりだし、家の恥とかゴミだとか、そんな風に思っているのです。
たまに外に出てみれば、恵都を覚えている同世代の若者たちから否応なく好奇の視線を浴びせられる、、、、息のつまりそうな世界の中で、脱力したように「余生」を送っている恵都なのです。
実際、こう言う「元人気子役」って言うのはいそうな感じがします。
(「ステージママ」にはかなり嫌悪感を感じました。)
これは恵都があるきっかけで、フリースクール「エル・リストン(ヴェネチアの方言で『散歩道』という意味らしいです)」に通うようになり、そこで得た仲間達と一緒に過ごすうちに自分を取り戻し、きちんとした社会性を身につけて、最後には「夢」や「恋」をゲットしていくと言う恵都の再生の物語です。
「エル・リストン」にいる仲間達がみんな個性的で、男の子はカッコよく女の子は一風変わってるけどすごくいい子で、この、連帯感がきもちいいです。
元サッカー選手で将来を嘱望されていたにもかかわらず、その才能が故のワンマンぶりに総すかんを食らい、サッカー部にいられなくなってサッカーもやめてしまった玲、謎が多いし無口だけど何故か恵都とはテレパシーのように思うことが通じ合う、IQ200の天才少年浩一、好きな人のために最高の自分を見せたいと、ゴスロリの衣装を縫い続けている紅葉。
お互いを尊重しつつも、思いやり深く接してくれるこの仲間達と知り合って、恵都は小学校以来の通学に楽しみと幸せを見つけます。
当然恋も・・・。
なかなか一筋縄ではいかないみんなの物語に、イライラ、ハラハラさせられながらも、恵都だけじゃなく、みんなに幸せになってもらいたい!そんな風に思って応援して読みました。
失ったものを取り戻せる、そして誰かに夢を与えるパワーを持つ、傷ついたり落ち込んだりしながらも、ちゃんと立ち直り、そんな女の子に成長していく恵都の姿に感動させられる作品でした。
翔ママちゃんにお借りしました。ありがとう♪
PS
「キャットストリート 番外編」って言う短編が8巻の巻末に同時収録されているんですが、これはゴスロリの紅葉の物語なんです。
結局彼氏が出来なくて、でも、紅葉に言い寄る男はなんかダサいマント男。
紅葉はメンクイだから、マントくんのことは眼中にないんですよ。
でも、雨のそぼ降る中デート相手にすっぽかされ立ちすくむ紅葉に、マント君がしたことは・・・。
あの場面は、ものすごく印象的なシーン!!名シーンでした!!
本編もいいけど、私としてはあのシーンが本編に匹敵するぐらい「ツボ」でしたね♪
紅葉ちゃん、お幸せに♪
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