AX

スポンサーサイト

--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

ラウンダバウト/渡辺ペコ

2009年02月26日
4088654773ラウンダバウト 2 (2) (クイーンズコミックス)
渡辺 ペコ
集英社 2008-05-19

by G-Tools


「あたしはねえ 心の底から 全国の女性に問いたいよ
 中学時代の『創作ダンス』の経験は
 あなたの人生において 何らかの役にたちましたか?  と」

わはは。確かに!

このマンガは、「このマンガがすごい!2009」のオンナ編7位の作品です。
紹介されていた一コマの絵柄を見て好感が持てたので買ってみました。
内容もゆるゆるっとしたなかに時々ピリッとエッセンスが効いていて、読めば読むほど面白くなるタイプの作品です。ちょうど噛めば噛むほど味が出るスジ肉のように・・(笑)。

主人公の野村真(冒頭のセリフはこの子のもの)と、友だち4~5人を中心に、ごくごく普通の中学生ライフを描いてます。
なにがすごいって、すごくリアルなんですよ。よく特殊な出来事などを「マンガみたいな出来事」って言うけど、この「ラウンダバウト」ならその言葉が全然特殊じゃなく、ほんとのほんとに「隣の中学生」のような、あるいは「確かに自分の中学時代」のような、とっても等身大のリアルな日常が、すっごくゆるゆると描かれています。
特に派手なラブロマンスがあるわけじゃなく・・、特に深い悩みやイジメがあるでなく、スポ根でもなく、とりたててこれ!っていうナニかがあるわけじゃない中学生の実態。
だけど、本当は、当の本人たちは大真面目。その生活の中に確かに、ロマンスがあり悩みがあり喜びや嬉しさがある、全然ドラマティックじゃない日々のそのなかに確かにあるドラマを描いてある・・それなのに、こんなの面白いのがすごいんです。
爆笑するとか、ドキドキハラハラするとかじゃない、けどクスクスと笑えるのがイイ!
そして、その目線がやわらかくてあたたかい。
だからここに登場する子達をとても愛しく感じるし、抱きしめたくなるのです。

主人公の真は「このマンガがすごい!」の解説によると『中2女子の主人公像としては少々風変わり』とあります。確かに。男マンガのファンでその作者のなめた某に恋しておりファンレターやらプレゼント(これがプロテインだったりする)しちゃう。
だけど、どっちかと言うと私も「真側」の中学生だったから(笑)凄く親近感が沸きます。周囲の友だちも取り立ててナンということのない(いい子達だけど)ごくごく普通の子たち。クラスの中でなら特に目立たないおとなしいカンジの・・。そういうのもリアルで面白かったです。

笑える中にも、おじいちゃんやおばあちゃんの話はほろっとさせられるし、また春が来てクラス編成のあの切ないカンジ・・季節は春で暖かく明るい日差し、桜も咲いているし気持ちが良いんだけど、そこにクラス編成という別れと出会いがある、その微妙な切なさとドキドキとがとてもリアルに伝わってきて、、、泣くシーンじゃないんだけど泣けてくるのでした。


今まで、中学生の内面を描いた作品で一番は、もちろんくらもちふさこさんの「おしゃべり階段」。と「海の天辺」。
と、いくえみ陵さんの「ベイビー・ブルー」だったんですが、この作品もその中に入りますね。


余談ですが「創作ダンス」。
中学生の永遠のテーマが「恋愛」「部活」「受験」ならば、「創作ダンス」は永遠の「裏テーマ」とでも言いますか。今でもやってるんですね、的な驚きもあり、ウチらの頃とはその音楽やダンスの形も全然違うだろう驚き、いやはや、真じゃないけど一体なぜに日本の中学生は創作ダンスを必修せねばならないのか・・・これは日本だけの現象なのか、本当に謎です。
ちなみに、岩館真理子さんの「きみは3丁目の月」という名作があるんですが、この中で主人公のルツが創作ダンスを真剣にやっていて、影から見ている男子が「いやはや、はいっていけない世界だぜ」と、呟くシーンがあります。創作ダンスを取り込んで笑わせてくれる作品の筆頭に上げておきます(笑)。
いくえみ陵さんの「ベイビー・ブルー」にも主人公たちの会話に「今日の体育、なに?」「創作ダーンス!」「うげ~~!」というシーンがあるし・・・普遍のテーマですよね、創作ダンス(笑)。



4088654331ラウンダバウト 1 (1) (クイーンズコミックス)
渡辺 ペコ
集英社 2007-10-19

by G-Tools

4088655141ラウンダバウト 3 (3) (クイーンズコミックス)
渡辺 ペコ
集英社 2008-12-19

by G-Tools

4796667172このマンガがすごい! 2009
『このマンガがすごい!』編集部
宝島社 2008-12-05

by G-Tools

スポンサーサイト
[や・ら・わ行のマンガ家]渡辺ペコ | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
Re: タイトルなし
あさみさん、コメントありがとう♪
お返事遅れてごめんなさい。
(いつも遅いね・・(^^ゞ)
喜んでもらえてよかったー♪
これ、ほんと「このマンガがすごい!」にランクインするだけのことはありますね!
ユルユル感がたまりませんでした~♪
あさみさんの創作ダンスは「雨にぬれても」・・・
私はナンだったんだろう?
たしかチャイコフスキーの短いヤツだったような・・・
なんにしろ、強烈なインパクトですね。
自分の中では。
みなさん共通した想いがあるようで、
それだけ取ってみれば、この経験もたしかに悪くないのかも(笑)
読みました!
すご~いスキです!
読ませてもらって最高!
ありそうで、なかったマンガですよね。
私も創作ダンスで頷いたね。
周りはやる気がない。でも創らない
といけない。こんなの意味ないと
思いながらも、ダンスの振り付けを
考えたこと(うちは「雨に歌えば」を
チョイスしました)今では、
懐かしいわ。

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。